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2021.09.27
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カテゴリ: 歴史
図書館で『覇権の世界史』という本を、手にしたのです。
めくってみると、たくさんの地図を引用しながら世界史を語っています。
目のつけどころとしたら、黄河文明に対するモンゴル帝国の侵略あたりになるのです。大使の場合。





宮崎正勝著、河出書房新社、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
悠久の歴史を編んできたドライ・ランドは大航海時代以降、海からイギリスに統合され20世紀後半になると強大なエア・パワーを持つアメリカが地球規模で一強体制を掌中にした。つまり、人類は「二度の空間レベルの覇権交代」をへて今の世界をかたちづくってきたのだ。それらの興亡はなぜ起きたのか?どうしてその国だったのか?読み進むほどに、歴史の必然が見えてくる!

<読む前の大使寸評>
めくってみると、たくさんの地図を引用しながら世界史を語っています。
目のつけどころとしたら、黄河文明に対するモンゴル帝国の侵略あたりになるのです。大使の場合。

rakuten 覇権の世界史



『第11章』から米中の覇権争いを、見てみましょう。
p226~229
<『第11章 アメリカの「空」の覇権に挑む中国の思惑とは』>
3. GAFAという「覇権企業」と中国の挑戦
■アメリカの覇権に挑戦する中国の“3段飛び”
 中国は、南シナ海の囲い込み、海軍の拡充、空母の建造、航空機の量産による「海」の覇権国への脱皮を図っているが、従来の中国が典型的な内陸帝国だった関係もあり、実は「海」へ進出した経験が極端に少ない。

 そもそも、中国の1920~40年代の国家形成の内戦も紅軍(人民解放軍)により担われた。軍の中心を海軍に移すことは容易ではなく、中国が「海」の覇権を握ることはさらに難しいだろう。それが中国の抱える基本的な矛盾である。まさに前途多難なのだ。

 そこで中国は、最先端の科学により担われる「空」の世界でチャレンジすることになる。すでにジェット旅客機網を拡大し、北京の世界最大の第二空港も完成間近である。ドローン技術も、世界の最先端である。地球を取り巻く電子空間の分野では、アリババ、テンセント、バイドゥなどが、世界人口の5分の1を占める優位性を生かしてプラットフォームを築き、短期間でアメリカと並ぶIT大国にのし上がる勢いだ。

 今、世界は「第4次産業革命」といわれるIT産業の大変革期に差しかかっており、その中心になるのが、4Gから5Gへの転換とされる。

 中国は次に述べるように、国策として膨大な資金をIT産業に集中し、5Gへの転換を期に「空」の世界で覇権を一挙に確立することを狙っている。中国の性急なチャレンジ、つまり短期間での「陸」から「海」「空」への3段飛びは、第一次大戦の前の、ドイツのイギリスへの挑戦を彷彿とさせるものがある。

■5Gを巡る米中の覇権争いの行方は?
 習近平政権は、中華人民共和国建国100周年の2049年までに世界の製造大国になることを国家目標として掲げ、向こう10年間に製造業のデジタル化、ネットワーク化、インテリジェンス化を進め、製造強国の仲間入りを果たすという「中国製造2025」を発表している。
 成長のための重点分野としては、次世代情報通信、ロボット、航空宇宙産業、海洋エンジニアリング、先端的鉄道交通、省エネ自動車、新素材、バイオ医薬などが挙げられ、現代経済の先進部分が全て網羅されている。

 先に述べたように、世界の喫緊の課題は、2020年頃に始まるとされるIoTやAIの社会を支える「5G」への転換だ。通信の高速化と大容量化で、通信速度が今の100倍となり、1平方キロあたり100万の端末、装置と接続できるようになる。5Gは、建物、電化製品、機会、自動車、医療機器などのあらゆるモノがインターネットを通じてつながるIoT、つまり「モノのインターネット」にとって不可欠な通信技術の変革なのである。

 アメリカとしては、その技術で中国に主導権を握られると、アメリカのインターネットを利用する覇権が崩れ、中国に取って代わられる恐れも出てくる。そこで、5Gを巡る米中の争いが地球規模で先鋭化しているのだ。

 2017年のハイテク分野の品目別の世界1位の国を調べてみると、アメリカが24品目、日本が10品目、中国が9品目で、中国は携帯通信インフラ(基地局)の建設技術、監視カメラでは、世界で突出している。つまり5Gの移行に欠かせない基地局の建設では、中国のファーウェイが首位(約3割)、ZTE(中国の大手)が4位(約1割3分)を占めているのだ。

 しかもファーウェイは、人民解放軍が母体になってつくられて急成長した企業である。そこでアメリカは、議会も大統領府も、5Gへの移行を機に中国にIT産業の覇権が移ることを恐れ、ファーウェイ潰しに乗り出した。このことは2018年12月にファーウェイのCFOがカナダで逮捕された事件もあって記憶に新しいだろうが、現在進行形なのである。
 中国としてもビッグ・チャンスなので、何とかファーウェイの地位を保とうとして対抗し、5Gが米中の覇権争いの最前線になっているのだ。

ウン ファーウェイ副会長が24日に、司法取引で釈放され、中国の空港へ到着するシーンがニュースで流れたが・・・赤い絨毯が敷かれたなかを花束を抱えて凱旋するという中国的な演出が見られましたね。

『覇権の世界史』3 :ウェット・ランドへと拡大する「陸」の世界
『覇権の世界史』2 :騎馬遊牧民の出現
『覇権の世界史』1 :四大文明

「〇」 (〇) (笑)。  





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Last updated  2021.09.27 09:32:33
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