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2021.11.15
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カテゴリ: アート
図書館で横尾忠則著『本を読むのが苦手な僕はこんなふうに本を読んできた』という本を、手にしたのです。
1冊について2ページと短い書評ではあるが・・・どうして、どうして133冊とは恐れ入ります。なかなか哲学的な趣きがあります。


【本を読むのが苦手な僕はこんなふうに本を読んできた】

横尾忠則著、光文社、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
2009~2017年「朝日新聞」書評欄。仕事と人生のヒントが詰まった133冊。

<読む前の大使寸評>
1冊について2ページと短い書評ではあるが・・・どうして、どうして133冊とは恐れ入ります。なかなか哲学的な趣きがあります。


amazon 本を読むのが苦手な僕はこんなふうに本を読んできた


マグリットを、見てみましょう。
p208~119
<『マグリット辞典』:Ⅽ・グリューネンベルグ編著、創元社><『国家を背負わされた画家』:利根川由奈著、水声社>
 パイプの絵を描いて「これはパイプではない」と言うマグリットはベルギー人だが、作風からはベルギーの民族性は全く感じられない。同国のボスの絵は民族的幻想的だが、マグリットは「私は現実の世界に生きている」と日常の事物を主題にする。そのためにポップアートの祖と位置づけられたりするが、本人はポップアートはダダの二番煎じと否定的意見を述べている。

「この本はマグリットの作家論ではない」
 本書名『国家を背負わされた画家』からは、かつて日本の国粋主義者・横山大観が、絵の売り上げで戦闘機を国家に献上したあの一件を想起してしまう。
「国家を背負わされた画家」とは、ベルギー教育省の文化政策の一環としてマグリットが海外のビエンナーレに作品を出品したり、王立施設の天井画や壁画、王立航空会社のポスターなどの制作に関わったりしたことを指す。だけどマグリットは、過去の作品の焼き直しを反復することで、オリジナルに上手く肩すかしをくらわせた。

「これは書評ではない」
 ベルギーを象徴するものが何もないマグリットを、王立美術館館長は「国家の象徴」と名指ししたが、マグリットの嫌悪するものは民族的なもの、広告、装飾芸術と、国家と意見を異にする。実に皮肉なもの。広告と絵画を並行して制作したが、全て生活の一部で国家とは無縁。彼には国家意識はない。ひとりの画家に対する理解と同情を求める教育省の発想には、芸術に対する真の愛情と批評が欠如している。国家は社会的意味において自らを正当化したに過ぎない。

 アメリカでのベルギーの対外文化政策はまるで経済政策だ。買うならベルギーの財団を通して購入してほしい、と。さらにマグリットの人気に便乗して若手を売り込む…。その結果は教育省のマネジメントの限界の露見で終わる。
「この画家は国家を背負わない」


『マグリット辞典』は以前に読んだので紹介します。

【マグリット事典】
マグリット

クリストフ・グリューネンベルク、ダレン・ファイ著、創元社、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
「Absence(不在)」から「Zwanzeur(無意味なことをする人)」まで148語のキーワードを総数約250点の図版・写真とともに一挙掲載!シュルレアリスムの大家、ルネ・マグリットの作品と彼の世界観を明らかにする百科事典の初邦訳。世界各国の美術館に所蔵されている作品や資料をもとに、国際的なマグリット研究家たちがキーワードを丁寧に解説。レファレンスとしてきわめて有用な一冊であり、マグリットを中心に当時の文化状況を理解するうえで必携の書。

<読む前の大使寸評>
横尾忠則が推しているし、見て楽しい事典のようである。

<図書館予約:(1/07予約、1/12受取)>

rakuten マグリット事典
『マグリット事典』 byドングリ

『本を読むのが苦手な僕はこんなふうに本を読んできた』1





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Last updated  2021.11.15 00:43:30
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