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2022.01.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
図書館で『日本の異国』という本を、手にしたのです。
昨今の日本のコンビニでは、レジで外国人が客に対応しているが・・・当たり前になったこの「異国」が興味深いではないか。





室橋裕和著、晶文社、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
2017年末で250万人を超えたという海外からの日本移住者。留学生や観光客などの中期滞在者を含めれば、その数は何倍にもなる。今や、都心を中心に街を歩けば視界に必ず外国人の姿が入るようになったが、彼らの暮らしの実態はどのようなものかはあまり知られていない。私たちの知らない「在日外国人」の日々に迫る。

<読む前の大使寸評>
昨今の日本のコンビニでは、レジで外国人が客に対応しているが・・・当たり前になったこの「異国」が興味深いではないか。

rakuten 日本の異国


地域に根付いたコミュニティを、見てみましょう。
p82~86
<高田馬場:難民たちのリトル・ヤンゴン>
■なぜ、高田馬場にミャンマー人が集まるのか
 新宿区高田馬場、都三小通り。夕刻となるとこの道は、アジア系の留学生でごった返す。日本語学校がいくつもあるのだ。勉強を終えた若者たちが方々に散っていくが、その中にいま目立って多いのが、ミャンマー人だ。

 夏場になると、頬を白く染めた女の子も見る。「タナカ」というミャンマーの伝統的な化粧だ。タナカという名の樹木を粉末やペースト状にしたもので、これを頬や額に塗る。おしゃれでもあり日焼け止めでもある。行き交うタナカ姿は高田馬場の夏の風物詩とさえなりつつあるのだ。

「リトル・ヤンゴン」と呼ばれる高田馬場。どうしてこれほどミャンマー人が集まる場所になったのだろうか。
「ひとつのきっかけは1988年ではないでしょうか」
 と語るのは来日17年となるサイ・ミンゾウさん。ミャンマー料理店「ノング・インレー」を経営する。在日ミャンマー人社会でも重鎮のひとりだ。

 長年、軍事政権の独裁が続いてきたミャンマーで、大規模な民主化要求デモが起こったのが1988年のこと。全土で激しい反政府運動が燃え広がっていったのだが、軍政はこれを武力で弾圧。多くの犠牲者が出た。そしてまた、たくさんのミャンマー人
が国を離れて難民となった。

 そのうちの一部は日本にもやってきた。彼らが根を下ろしたのが、西武新宿線・中井駅の周辺だったのだ。というのも、中井には当時、ミャンマー人の僧侶がいるお寺があったからだ。
 やがて中井からふた駅、JR山手線も乗り入れる、より便利な高田馬場にコミュニティは移っていった。

 彼ら「第一世代」が築きあげていった在日ミャンマー人社会だが、いまの主役は留学生であり、技能実習生たちだ。
 その理由もやはり政治にあった。ミャンマーでもようやく民主化が進み始めたのだ。かつてミャンマーではパスポートを取得すること自体が難しく、ブローカーを通して日本円で10幡ほど支払う必要があったという。当時のミャンマー人では大金である。それが、申請すれば正規に、簡単に取得できるようになったのだ。

 日本の留学ビザも緩和された。また日本政府の方針で、ミャンマーからも国費留学生をどんどん受け入れるようになった。民主化を受けて進出が活発になった日系企業と、ミャンマーとを結ぶ、橋渡し的な人材に成長してくれることを狙ってのものだ。
(中略)

■少数民族の文化と出会える街
 いまでは20軒ほどのミャンマー料理レストランがある。多民族国家らしく、同じミャンマーでも、モン族料理レストラン、シャン族料理レストランなど、民族ごとに分かれているのも面白い。ミャンマー少数民族の文化と出会える街なのだ。

「ノング・インレー」はシャン族料理だ。和食とけっこう共通点がある。納豆や豆腐をふんだんに使うのだ。漬物などの発酵食品も多い。揚げた豆腐もあれば、ペースト状にして麺を入れたりもする。納豆を混ぜ込んだチャーハンもいける。ちょっとピリ辛のシャン風高菜は和えたり炒めたりさまざまに使われる。肉味噌を溶いた鶏がらベースのスープに米麹を入れたシャン・カウスエは日本人にも馴染める味わいだろう。
(中略)

 僕も、実は常連である。ミャンマービールを飲みながら高菜炒めなどを食っているのだが、最近は日本人の姿もやけに増えたなあと思う。いつ来てもミャンマー人オンリーの食堂だったのだが、日本人が多くなった。

『日本の異国』2 :竹ノ塚:魅惑の癒しスポット
『日本の異国』1 :はじめに





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Last updated  2022.01.29 07:40:53
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