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2022.05.16
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『一冊でわかるロシア史』という本を、手にしたのです。
ウクライナ侵略でゆれるロシアであるが・・・この粗野で不可解なロシアは、如何にして生まれたのか知りたいではないか。




関眞興著、河出書房新社、2020年刊

<「BOOK」データベース>より
ロシアって、謎だらけ。極寒の大地で何が起こっていたのか?教科書よりもわかりやすいロシアの開拓と改革の歴史。
【目次】
1 キエフ・ルーシ/2 モスクワ大公国/3 ロマノフ朝の成立/4 19世紀のロシア/5 帝国主義と大戦/6 ロシア革命/7 「ソ連」の時代/8 現代のロシア

<読む前の大使寸評>
ウクライナ侵略でゆれるロシアであるが・・・この粗野で不可解なロシアは、如何にして生まれたのか知りたいではないか。

rakuten 一冊でわかるロシア史


「chapter5 帝国主義と大戦」で、日露戦争あたりが述べられているので、見てみましょう。
p97~101
<まさかの敗戦>
 満州をめぐる列強の対立構造は、1902年に日英同盟が結ばれたことで明確になりました。当時イギリスは南アフリカでの戦争で苦戦しており、中国にかまっている余裕がありませんでした。そのため日本と組んだのです。

 この年、ロシアは清と「満州から兵を退く」という協定を結びます。ただし、政府内には反対する勢力がいました。また、同盟国のフランスやロシアが極東に力をそそぐことで自国への圧力を弱めたいドイツは、ロシアを支援します。
 1904年2月、仁川と旅順のロシア艦隊が日本軍に攻撃されました。ついに日露戦争が始まったのです。

 ロシアの兵や物資は、シベリア鉄道で運ばれました。このためロシア軍は優勢でしたが、日本の反撃は激しく、翌年に旅順要塞が攻め落とされ、奉天で主力が敗れます。日本海海戦でもわざわざバルト海のリバウ(現在のラトヴィアにある港)から呼び寄せたバルチック艦隊が、大敗してしまいました。


 翌年、有利なうちに講和を実現したい日本がアメリカに仲介を依頼し、ポーツマス条約を結びました。ロシアは日本に対し、朝鮮半島での優越権、遼東半島南部()の租借権、東清鉄道南満州支線の譲渡を承認します。さらに樺太の南部も割譲し、沿海州の漁業権なども認めました。

 屈辱的な講和条件を飲まされたニコライ2世はひどく落ち込み、ロシアの軍部にも強い不満が残りました。日本を敵視し、ロシアの勝利を信じていた大韓帝国皇帝(高宗)もショックを受けました。このあと、日本は1910年に韓国を併合します。

 日本に敗れて極東進出をあきらめたロシアは、中央アジアやイランでイギリスと対立するのを避けるため、1907年に永露協商を結びます。その結果、ドイツ・オーストリア・イタリアの三国同盟に対抗する、イギリス・フランス・ロシアの三国協商ができあがります。

<ソヴィエトの誕生>
 日露戦争の期間中、ロシアでは旗色の悪い知らせが伝わるにつれて労働運動が激しくなっていきました。重要な拠点だった旅順が陥落したころ、バクー(現在のアゼルバイジャンの首都)の石油産業労働者が大規模なストライキを起こしました。

 サンクト・ペテルブルクをはじめ、全国の労働者がこれを支援して立ち上がります。ツァーリの専制体制に代わる新しい政治体制を求める声も出て、国内は混乱します。

 ペテルブルクの労働者を指導していたのは、ゲオルギー・ガポンという神父です。裕福な農家に生まれたガポンは、大学で神学を学んでいました。やがて労働者の権利を守るために大学を離れて、みずから組織をつくって活動します。この組織は反体制をうたうものではなく、会社と交渉をする組合で、多くの支持を集めていました。しかし、組合員が解雇される事件をきっかけに、ガボンは政府に対する行動を始めます。
(中略)
 そして1905年1月9日、ガポン以下、10万といわれる労働者がペテルブルクの宮殿に向かいます。約束の時間になってもツァーリが現れなかったため、不満を叫んだ参加者と警備兵が衝突しました。兵士の発砲によって、数百人の民衆が死傷する騒乱に発展したのです。これを「血の日曜日」事件といいます。

 この事件以後、ストライキは全国に拡大し、庶民が神のようにあがめてきたツァーリに対する信仰がくずれます。それまでのロシアで起こった革命運動は、知識人に指導されてきました。ところが、民衆が主人公になって革命を叫ぶようになるのです。近代ロシア史における、大きな転換点となりました。

 多くの都市でストライキを実行した委員会の連合体は「ソヴィエト」と呼ばれるようになります。ロシア語で「評議会」の意味です。とくに首都ペテルブルクのソヴィエトは、中心的な存在になりました。





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Last updated  2022.05.16 00:13:03
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