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2022.06.13
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『老人初心者の覚悟』という本を、手にしたのです。





阿川佐和子著、中央公論新社、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
老人若葉マークの踏んだり蹴ったり…だからなんだ!「高齢者」の仲間入りをしたアガワが、ときに強気に、ときに弱気に、老化と格闘する日々を綴る。
【目次】
捨てる女/間違いの始末/音色はいずこ/夏帽子/老化の片隅/たったオノマトペ/比較の力/まぶたのハハハ/小さな得/怖がられるオンナたち〔ほか〕

<読む前の大使寸評>
追って記入
rakuten 老人初心者の覚悟



ウーバータクシーやケイタリングウーバーなるものを、を見てみましょう。
p216~220
<ウーバー・ナウ>
 7年ぶりに訪れたホノルルで最も驚いたのは、ウーバータクシーの存在である。つまり合法的白タクとでもいいましょうか。普通のタクシーとは違い、ドライバーはすべてシロウトさん。いかなる認可システムになっているのかは知らないが、少なくともタクシー会社の経営によるものではなく、車にも料金メーターや行灯はついていない。

 なんらかの方法でウーバードライバーの登録をした人が、自らの車を使って営業する。そういう車がどうやって客を拾うのか。反対に利用者はどうやってウーバードライバーを拾うことができるのか。その鍵はスマホにある。事前にウーバーアプリをダウンロードしておいて、必要なとき、そのアプリを開く。すると今、立っている場所の周辺に何台ぐらいのウーバータクシーが流れているか、ひょうじされた地図上にアイコンで示される。続いて「目的地」を入力すると、たちまち数台のウーバーから反応が返ってくる。「これから伺いますよ」というレスポンスだ。

 同時に料金、車種、待ち時間、ドライバーの名前や国籍などが表示される。さらに、「評価度」も出てくる。これまで乗車した客が点数をつけるからだ。利用者はそれらを総合的に判断し、一台を選択する。選択の基準は自由。評価点を重視するか、料金で判断するか、車種で選ぶか。よし、この車にしよう。決めたら一台選んで、「完了」ボタンを押す。まあ、料金の安い順に選ぶのが通常のようですが。そしてまもなく指定したウーバーらしき車が目の前に停まれば、ナンバーが一致するかを確認した上で、ドライバーに声をかける。
「ジムさんですか? アガワです」
「ハイ、ジムです。どうぞ」

 乗り込んだあとは、さらに手間いらず。すでにドライバーは目的地を知っているし、運賃はクレジットカード引き落としなので、下車するときにお金を払う必要も生じない。
 ってね。こういう現代のニューシステムに驚いた勢いで書いてはおりますが、書きながら思いますね。ほんの数十年前は、歩きながら電話をしている人を見ただけで違和感を覚えた。かけてきた人の電話番号が電話機に表示されるだけでも感動した。そんな「仰天」の数々は、あっという間に日常と化す。きっと日本でも、いずれウーバータクシーが日常化される時代は訪れるであろう。あの頃、アガワさんったら、あんなに驚いていたけど、今や常識よねえと、笑われる日はそう遠くない。

 でも、今は驚くのよ。驚くと同時に警戒もする。大丈夫なの、そんな白タクに乗って? 私も当初はそう思った。しかも外国である。言語不行き届き地理不案内ゆえに騙される恐れがあることは否めない。

「第十部。タクシーより安いし、レンタカーだと駐車場や飲酒のこと考えなきゃならないでしょう。ぜったい便利!」
 海外のウーバー事情に詳しい仲間に語気強く説得され、一応、事前にウーバーアプリをダウンロードしたものの、本当にすぐ来てくれるのかしら、アヤシイ運転手さんに当たったらどうしようと、猜疑心をたっぷり抱いてホノルルに到着した。

 そして恐る恐る試してみた。実に便利である。しかも、評価点制度になっているおかげか、四泊五日の滞在中、15回ほど利用したが、どのドライバーさんも極めて紳士的、概して口数少なく、見事な安全運転で目的地まで送り届けてくれた。ドライバー側にしてみれば、評価点を意識せずにはいられないのだろう。余計なお喋りをしたり乱暴運転をしたりしたら、たちまち評価が落ちてしまう。そして利用者に選ばれなくなる。
(中略)

 すっかりウーバーのよいところばかりに魅了されてしまった私としては、なぜこのシステムが日本で広く普及しないのか疑問に思う。行政上のさまざまな壁が立ちはだかっていることは容易に想像できるけれど、もしウーバータクシーが日本全国で広まったら、高齢者の運転事故を減らすことに繋がらないだろうか。高齢者ドライバーの免許証返納が促進されるかもしれない。加えて、運転の特異な人の就業先としても、新たな道が開かれると思う。
(中略)

 そんなことを考えつつ、街中を歩いていると、最近、東京でやたら目につくのは、「Uber Eats」の自転車である。日本では、タクシーは普及しないけど、飲食店のケイタリングウーバーはものすごい勢いで増殖中だ。私はまだ、こちらのウーバーは利用したことがないので、わからないけど、いずれにしても、人間に移動と食と文化は、携帯電話出現のときと同様に、またもや格段に変化しつつあることは確かである。


ウン アガワさんの経済的センスはなかなかのものですね♪

『老人初心者の覚悟』1 :新任高齢者のツイート





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Last updated  2022.06.13 10:13:22
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