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2023.01.05
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『朝鮮戦争を戦った日本人』という本を、手にしたのです。
朝鮮戦争といえば、ソ連と金日成が組んで韓国に侵攻したという認識であるが・・・
我らベビーブーマーの父親世代が掃海など米軍の下働き、特需で関わった日本人もいたようで、興味深いのです。





藤原和樹著、NHK出版、2020年刊

<「BOOK」データベース>より
発見されたのは、米軍とともに朝鮮半島で行動した日本人たちの尋問記録。日本人が地上戦に参加していた事実が公文書によって初めて明らかになったー。極秘尋問記録を読み解き戦争協力の真実に迫る!

<読む前の大使寸評>
朝鮮戦争といえば、ソ連と金日成が組んで韓国に侵攻したという認識であるが・・・
我らベビーブーマーの父親世代が掃海など米軍の下働き、特需で関わった日本人もいたようで、興味深いのです。

rakuten 朝鮮戦争を戦った日本人


第4章で朝鮮特需が語られているので、見てみましょう。
P187~189
<日本の独立と朝鮮特需>
「精神的に協力する」という控えめな態度とは裏腹に、アメリカに協力を惜しまなかった日本政府。先に紹介した吉田の施政方針演説とその後の答弁に象徴されるように、政府は難しい舵取りを迫られていた。

 マイケル・シャラーは、アメリカの要請を拒めば、日本の独立は厳しい状況に追い込まれていただろうと指摘する。
「アメリカは、日本が安全保障条約の締結、広範囲に存在する米軍基地、そして日本国内における限られた再軍備を認めることが、和平調停に合意する条件だと考えていました。日本はアメリカに歩調を合わせる以外、短期的に選べる選択肢はほとんどなく、少なくともそれが占領の正式な終結が得られる唯一の方法でした」 

 吉田内閣は、1950年7月4日、閣議で行政措置の範囲内において朝鮮戦争に協力する方針を決めていた。国連軍が結成される3日前、吉田首相が朝鮮戦争に対しての立場を表明する約10日前のことだ。「行政措置の範囲内」での協力とは、「日本商船による韓国向け輸送、国内交通・通信網、特定労働者の超過勤務対策」とされる。

 米軍にとって最も大きな意味を持っていた日本の戦争協力の1つが、海上輸送である。米軍が兵隊や武器の輸送に使っていた、LST。乗員の6割が日本人で占められ、その運航は日本人によって賄われていた。
 こうした日本の民間協力は、アメリカの戦争遂行において欠かせないものだった。ウィリアム・J・シーボルト元GHQ外交局長、そして前述のマーフィー駐日大使、二人の回想を紹介しよう。
 日本は、韓国における国連の活動に同情し、完全に協力的だった。そして政府も国民もともに、情勢の要求するままに十分に応えてくれた(ウィリアム・J・シーボルト)
 日本人は、驚くべき速さで、彼らの四つの島を一つの巨大な補給倉庫に変えてしまった。このことがなかったならば、朝鮮戦争は戦うことはできなかったはずである(ロバート・マーフィー)


 朝鮮戦争開戦の翌年1951年9月8日、サンフランシスコ講和条約が締結。同日結ばれた日米安保条約によって、独立後も日本国内に米軍が配備され続けることとなった。
 一方、日本にはいわゆる、朝鮮特需がもたらされた。まずは、狭義の特需。日本企業が米軍から受けた発注は、「朝鮮戦争3年間の累計は約10億ドル」に上り、その内訳は「70%が物資調達で、残り30%がサービス調達」である。

 さらに、休養中の国連軍の国内消費や外国関係機関への支出など、広義の特需は「戦争中の3年間の累計額は約24億ドルであった。これはアメリカの戦後の対日経済援助累計総額が約30億ドルであったことを鑑みれば、大変な金額であった」。

 シャラーは、日本経済の対米依存について次のように語る。
「朝鮮戦争の間、対日経済援助は大幅に増えていました。金額で言えば、1945年からの5年間よりも、1950年からの3年間のほうが多くなっていたのです。朝鮮戦争改選前は食糧や医療品などの人道支援が中心でしたが、朝鮮戦争中はそれに加え、工業製品などの製造を日本に発注するようになりました。このような取引は、日本政府にとって魅力的で、日本人の戦争協力の実態から目を背けていたのだと思います。日本はあまりに多くのものを朝鮮戦争から得ていたのです」。





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Last updated  2023.01.05 18:12:56
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