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2023.02.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
図書館に予約していた『宇宙はなぜ美しいのか』という新書を、待つこと7ヶ月ほどでゲットしたのです。
 ぱらぱらとめくってみると、カラー画像も多くてビジュアルであり、解説もわりと物理学的でかつ、美しくなっているのが、ええでぇ♪




村山斉著、幻冬舎、2021年刊

<「BOOK」データベース>より
夜空を彩る満天の星や、皆既日食・彗星などの天体ショー。古来、人類は宇宙の美しさに魅せられてきた。しかし宇宙の美しさは、目に見えるところだけにあるのではない。これまで宇宙にまつわる現象は、物理学者が「美しい」と感じる理論によって解明されてきた。その美しさの秘密は「高い対称性」「簡潔さ」「自然な安定感」の3つ。はたして人類永遠の謎である宇宙の成り立ちを説明する「究極の法則」も、美しい理論から導くことができるのか?宇宙はどこまで美しいのか?最新の研究成果をやさしく解説する知的冒険の書。

<読む前の大使寸評>
 ぱらぱらとめくってみると、カラー画像も多くてビジュアルであり、解説もわりと物理学的でかつ、美しくなっているのが、ええでぇ♪

<図書館予約:(7/14予約、副本2、予約19)>

rakuten 宇宙はなぜ美しいのか


わし星雲の「創造の柱」

この本の「はじめに」が格調高いので、見てみましょう
p3~5
<はじめに>
 星空を見上げるとその美しさに引き込まれます。
 ハッブル宇宙望遠鏡の写真集などは人気が高いようで、天体の写真を見て癒される人は多いと思います。
 以前、NHKの取材で、夜、ハワイ島にあるマウナケアの山頂に登ったことがあります。すばる望遠鏡のすぐ横で、夏だったのに寒さに震えながら撮影をしました。空気が薄く服も着込んでいるのでゆっくりしか動けません。しかし星空の美しさは素晴らしいものでした。しかも空気が薄いので、星がまたたかないのです。とても印象に残っています。

 私たちはなぜ宇宙を美しいと感じるのでしょうか。
 私たちが宇宙から来た星のかけらだからでしょうか。

 何を美しいと思うかは、人によって違うでしょう。どんな絵が好きか、好みのタイプは、などは話が付きません。花を美しく飾るという目的は同じでも、欧米のフラワーアレンジメントと日本の生け花はずいぶん違います。

 科学はせっかくの自然界の美しさを台無しにする、といわれることがあります。
 私は紅葉を鑑賞しているときに、うっかり「葉っぱが黄色から赤へと変わるのは、養分の供給を絶たれて窒息しかけているからだよね」と呟いて、周囲の人に思いっきり嫌な顔をされたことがあります。
 もちろん私も紅葉を美しいと思います。科学的に説明ができてしまうと美しさが損なわれると思わないというところで、変わっていると思われてしまうのでしょうか。

 ほとんどの物理学者は、重力を記述するアインシュタイン方程式を「美しい」と感じます。数式を見て「美しい」と感じるとは奇妙な人種だ、と思われるかもしれません。
 アインシュタイン方程式のどこが美しいかというと、まずこの方程式は、座標系をどうとってもいいという「高い対称性」を持っています。また、1本の式で書けてしまう「簡潔さ」があります。そして簡単に変更を加えることができない「安定感」もあります。

 しかもブラックホールから惑星の運動、宇宙全体の膨張まで、空間と時間に関わる全てを説明してくれる、一種の「統一理論」なのです。こうした性質を物理学者は美しいと感じるのです。
 そして物理学者には、物理法則は美しいはずだ、という信念のようなものがあります。
 実際、暗黒物質の正体について新しい理論を考えていると、同僚から「その理論、きれいだね」といったコメントがきたりします。逆に「そのアイデアは嫌いだな」ということもあるのです。今までの科学の歴史で、研究者は「こういう理論の方が正しそうだ」というカンを育ててきたのでしょう。直感的に「美しい」「醜い」という判定をしているのです。

 しかし本文でお話しするように、暗黒エネルギーの発見以来、「美しい物理法則」を求める物理学者の信念は、もしかすると変更を迫られているのかもしれません。

 この本は、物理学者が感じる「美しさ」を説明してみようという試みです。
 私たち物理学者の気持ちが伝わるかどうか。「美しい物理法則」の探求はどこまで行けるのか、壁にぶち当たっているのか。
 みなさんが本書を読んでどのように感じられるのか、とても楽しみです。「物理学者というのは、やっぱり変な人種だ」で終わるのかもしれませんが(笑)。





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Last updated  2023.02.20 00:23:07
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