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2023.02.22
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた』という本を、手にしたのです。
 猫たちもさることながら、飼い主の人気作家たちが角田光代、村山由佳、養老孟司となかなかのメンバーなので・・・チョイスしたのです。




角田光代, 吉田修一著、河出書房新社、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
6人の人気作家と個性あふれる愛猫たちの日常。125点の写真+インタビュー+番組書き下ろし作品収録!!

<読む前の大使寸評>
猫たちもさることながら、飼い主の人気作家たちが角田光代、村山由佳、養老孟司となかなかのメンバーなので・・・チョイスしたのです。

rakuten もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた


村山由香さんちの5匹を、見てみましょう
p58~61
<五匹の誘眠動物と暮らす>
Q:村山家のネコたちを紹介してください。
 もみじ17歳(放映後の2018年3月永眠)、青磁9歳、楓とサスケ3歳、銀次9歳です。
 軽井沢に来た時は、もみじと銀次しかいなかったんです。でも若い頃の銀次は、ジャイアンみたいなガキ大将だったので、老いてゆくもみじの手には負えなくて。それで、楓とサスケの兄弟を、近所のスーパーの張り紙で見て引き取ることにしました。

 子猫を迎えたら、銀次がすごく大人になりましたね。楓もサスケも銀次おじさんにベタベタで、暑い時でもくっついて寝ています。親だと思っているみたい。人懐こさで言ったら、銀次は、前世はゴールデンレトリバーとか、犬ですよ絶対。今は彼の懐の深さにすごく救われています。私の父亡きあと引き取った青磁を、最初に受け入れてくれたのも銀次でした。

 みんなそれぞれに性格が違いますよ。楓は全身女の子。「私を見て見て」って感じ。小柄で敏捷でね。サスケはビビリの甘えん坊。青磁は見た目こそ貴公子ですが、性格は少し屈折してる。銀次は撮影の人が来ると必ずカメラに映りたがります。

Q:もみじとは17年間の付き合いですね?
 もみじは、私がその親猫の手を握って産ませました。ちゅるっとした葛餅みたいな姿で出てきた時から知っている猫なので、今までたくさん猫を飼いましたけど、どの子とも違います。17年間、本当にいろんな時期を一緒に過ごしたから。私の全部を知っていますし。

 最初の旦那さんは猫が大嫌いだったんですが、たまたま一匹の猫が迷い込んで来たのをきっかけに猫を受け入れるようになりました。猫の可愛さとか魅力がわかるようになって。外猫から始まって3年目にして、親子三代目の猫がもみじとその姉妹たちだったんです。

 春夏秋冬にちなんだ名前で「かすみ、むぎ、もみじ、つらら」と四匹いました。結局、私は後に鴨川の家を出ることになったんですが、もみじだけは私でなくちゃダメだったから、住む家を決めてから迎えに行きました。1ヶ月ぶりに会った時はさんざんなじられました。それからずーっと一緒です。こんな猫はこれまでいなかった。

 初めての一人暮らしももみじと一緒だったし、その後のいろんな恋愛もほとんど見ているし。もちろん二度目の旦那さんとの出会いと別れも彼女は見ています。
 それで8年前に一緒に東京から軽井沢に引っ越して、今のパートナーが2年前に来て、まあ、もみじは今がいちばん幸せに過ごしてくれているんじゃないかなと思うんですけど。

 なんか、付かず離れず、でも必ずそこにいる。よく猫のような女は魅力的だっていうじゃないですか。でもあんなの、マネのしようがないですね。「もみじ先輩」っていう感じ。

 猫っていう生き物の特性なのかもしれないけど、人の心の穴ぼこをぴったりとこう、体で埋めに来てくれるというか。ほっといて欲しい時はほっといてくれるし、寄り添って欲しい時は寄り添ってくれるし、ああいう距離感の掴み方は天才的ですよね。

Q:もみじにとって村山さんはどんな存在でしょう?
 なんだと思っているんでしょう。手のかかる腐れ縁の女とか思っているんじゃないかな。もみじにしてみれば、「もう、うちがついてなあかんねん」くらいの。

 男の人のことで一喜一憂したり。小説が書けないって泣いたり、才能なんかないんだってぐるぐるしたり。そういう姿を彼女はずうっと見ているので、しょうがないなって思っているんでしょうね。もみじが人語を喋れなくてよかったと思います。まずいこといっぱい知っていますから(笑)。
(中略)

 猫と暮らすことは、物書きの習性に合っているんですかね。犬も飼っていたことがあって好きなんですが、今にしてみると、よく早起きして散歩に行けたなと。犬に比べると猫は大人の付き合いを落ち着いてできる感じがします。子どもではなく対等。

 でも、向こうは自分のほうが偉いと思っているはず。時には夜中に原稿をずうっと待っていてくれるちっちゃい編集者ですね。「終わったよ」って言うと「遅いワ」って。たいていは寝て待っているんですけど、それでもとりあえず傍で、その寝息を聞きながら仕事をするっていうのはとても幸福なことです。誘眠動物なのが困るんですけどね。


『もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた』1





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Last updated  2023.02.22 00:17:41
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