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2023.05.07
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カテゴリ: 気になる本
「HAKUTO-R」の月面着陸失敗のあと、その悔しさからなかなか癒えないのだが・・・
宇宙開発、宇宙ビジネスというツボ(ミニブーム)があるわけで、以前に読んだ『本気で考える火星の住み方』という本を再読しようと思ったのです。

*********************************************************
図書館で『本気で考える火星の住み方』という新書を、手にしたのです。



齋藤潤×渡部潤一著、ワニブックス、2022年刊

<出版社>より
2020年代に入り、NASAをはじめとする宇宙機関が地球にもっとも近い惑星である火星の探査を進め、次々と新発見が報告されています。
そこで、本書ではあの惑星探査機「はやぶさ」の開発メンバーが現時点で火星についてわかっていること、そして以前より模索されている「人類が火星に住める可能性」について、タイトル通り本気で検討・解説します。

<読む前の大使寸評>
追って記入

rakuten 本気で考える火星の住み方


「HAKUTO-R」ミッション1の月着陸船

第4章で各国の宇宙開発が語られているので、見てみましょう。
P124~126
<各国が宇宙開発を行う理由>
 この章では、いよいよ人間が火星に居住するには、という話について考えていきたいと思います。
 ただ、この章の前半は少々回りくどい説明になるかもしれません。「火星へ住む」という話を始める前に、世界で行われている各国の宇宙開発・利用がどのように国際的に認知され実行されているかを是非ご理解頂きたいからです。

 1960年代から70年代にかけては、こういった問題は宇宙開発2大国の米ソ首脳会談や大使と派遣先の政府で国家間交渉を進めることが普通でした。しかし、今や衛星軌道にまで人工衛星や宇宙機を飛ばす能力や施設を持つ国・企業も増えてきたこともあり、すでに国連で意見交換や議論を行うようになっています。

 現在のところ、このような議論は主に地球の周りを回る周回衛星の打ち上げに重点がかかっています。ですが、もう次の段階として、月の極に近いところに太陽光が当たらないクレーターがあり、そこに水が存在する可能性が高いということから、月の極域探査で水が発見されれば、浄化すれば飲料用にも使えます。

 さらには電気分解して酸素と水素にしてしまえばこれは最も強力な液体燃料ロケットの燃料にもなります。宇宙資源の研究で有名なアリゾナ大学のJohn Lewis教授は自著の中で「water for drink, waterfor burn」と他の惑星上で見つかる水のことを簡潔に表現しています。

つまり水が見つかれば浄水したら飲料水になり、水を電気分解(月表面なら太陽電池の電力でしょう)して水素と酸素に分離できればこれらを混合して点火すれば強力ロケットエンジンの燃料にもなる、ということを彼は言おうとしています。
 さらに言えば、今米国や欧州などでは宇宙開発全般について技術面だけでなく国際社会という視点でも考えなければ大きな手落ちになります。

 たとえば他所の惑星に降りて、そこにある物質を資源としてメリットがあるという動機で採取した場合、その物資はその国の資源として産業利用してもいいのかという問題がまず持ち上がるでしょう。そして次には、資源になり得る物質を見つけた惑星上の地域には当然原石を加工処理する装備が必要ですし、エネルギーの供給拠点も必要です。

 さらに地球から定期的にやって来て資源採掘場をモニタしたり小さな不具合の修理などをするスタッフのための拠点を作る必要があることから、ある程度の広さの土地を採掘事業者の所有地として確保する必要があります。

 宇宙条約では国家による領有権は認めないと明記されていますが、ある国に本社と主要な拠点を置いている企業がそのような資源採掘の土地を占有すれば、すなわちほぼ自動的にその地域はその企業が属する国家に所属するということになります。
 無理して国家の「領有権」といういい方をしなくとも、自国企業の「所有地」だからその国の人間は自由に出入りできるということになりますから、実質的には企業が前面に出るにシテモバックにはその本社がある国が控えているというわけです。国の税金の財源になり得ますし、苦によっては防衛力強化にも技術的に役立ちます。そのためいわゆる先進国を中心に各国で国も民間も宇宙プロジェクトを行おうとしているわけです。


2022年に注目された「宇宙天文ニュース」~前半:宇宙開発ニュース編~ が興味深いでぇ。
『人類が宇宙資源を活用する日』1 という本を読んだが、この本にも地域や物質の領有権について触れています。

『本気で考える火星の住み方』2





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Last updated  2023.05.07 00:04:09
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