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2023.07.28
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『80億人(ナショナルジオグラフィック2023年4月号)』という雑誌を、手にしたのです。
おお ナショナルジオグラフィックの人口問題特集ではないか、これは借りるしかないでえ♪




雑誌、日経BPマーケティング、2023年刊

<商品の説明>より
【特集】
●爆発する世界の人口
医療の発達で子どもの死亡率が低下し、平均寿命が長くなるに伴って、世界の人口は半世紀もしないうちに2倍に増加した。だが、食料などの資源の不足や気候変動といった要因によっては、この傾向が反転する可能性があると、専門家たちは考えている。
●減る中国
一人っ子政策と出生率の急落によって人口が減少に転じたこの国で、人々は新しい生き方を模索している。
●超高齢社会の日本
人口の3割近くを65歳以上が占める日本。高齢化対策で世界をリードし、お手本になれるのだろうか?

<読む前の大使寸評>
おお ナショナルジオグラフィックの人口問題特集ではないか、これは借りるしかないでえ♪

rakuten 80億人(ナショナルジオグラフィック2023年4月号)



混迷を深める中国の人口政策を、見てみましょう。
(文:ブルック・ラーマー)
p82~83
<人口統計学者はさらに疑問を投げかける。一人っ子政策は果たして必要だったのか?>
 一人っ子政策は果たして必要だったのか? ちゅうごくの出生率を振り返ると、1970年には女性一人当たり6人近かったが、製作が実施された1980年にはすでに3人を切っていた。「一人っ子政策を導入する前から、中国の出生率は75%近く減少していたのです」と、米カルフォルニア大学アーバイン校の王豊は話す。

 それに中国は、開放路線に転換すれば経済が大躍進する素地が整っていた。毛沢東時代のベビーブームのおかげで若い労働力は無尽蔵にあり、わずか1世代の間に「世界の工場」になった。たとえ一人っ子政策がなかったとしても、経済は発展し、人口は減少していただろう。その場合、現象の速度は緩やかで制御しやすく、今日の危機を深刻化させている男女数の不均衡も起こらなかったはずだと王は考える。しかし中国の指導部は、危険信号が点滅し始めた後も一人っ子政策に固執した。

「1990年代初頭には、出生率はすでに人口置換水準を下回っていました。そして数十年がたち、事態は悪化したのです」と、王は話す。
 2016年に政府はようやく一人っ子政策を撤廃した。これまで抑圧されてきた反動から大家族志向が一気に解放され、ベビーブームが起こると期待された。しかし、思惑は外れて、出生数はわずかに増加した後に再び急落した。新型コロナウイルスのまん延による都市封鎖と経済の停滞も追い打ちをかけた。

 2021年の人口調査の最新結果で、出生率がさらに減少したことが明らかになると、数週間後、政府は新しい方針を発表した。「三人っ子政策始まる! あなたも子どもを産みましょう」と国営メディアは呼びかけた。

 だが、国営の新華社通信が行ったオンラインの世論調査の結果は厳しいものだった。回答した3万500人のうち2万8000人が、子どもを3人持つことは「まったく考えていない」と答えたという。この調査結果はすぐにウェブサイトから削除された。

 オーストラリアのビクトリア大学で人口統計を研究するバン秀建は問いかける。「
子どもを1人、あるいは2人育てるのも厳しいのに、どうやったら3人目をもてるというのでしょうか?」

<高騰する子育て費用>
 スカーレット・蔡と夫は、次のベビーブームの中心になる年齢だ。だが上海の高級マンションに暮らす裕福な二人には、すでに家族がいる。それは溺愛する3匹の猫だ。子どもの問題は先延ばしにしている。

 蔡は36歳だが、母親から長年にわたって、DINKs(ディンクス)と呼ばれる共働きで子どものいない夫婦が、後で子どもをもとうと思っても遅過ぎると繰り返し注意されてきた。前回お説教されたとき、蔡は「私の人生は子どもを産むためだけにあるんじゃないのよ!」と怒りを爆発させた。

 もちろん蔡と夫も、子どもをもつことのメリットとデメリットについて熟考してきた。二の足を踏む要因の一つが教育費で、子どもが競争社会を勝ち抜くために親が投じる費用は膨らむ一方だ。
 2019年の試算では、子ども1人を育てる費用は、中国の国民1人当たりのGDPの7倍に当たる約1000万円だった。上海ではさらにその倍はかかる。金銭面の心配はない蔡だが、気になるのは子育てに時間と労力を割かれ、自由がなくなることだ。「今の生活空間にもう1人加わることは考えられません」

 蔡は以前から、子どもをもたない選択は、女性が自由を得るための闘いだと考えてきた。早くに結婚して仕事を辞め、子育てと家事に追われて自分を見失う女性はあまりに多い。





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Last updated  2023.07.28 00:01:30
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