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2026.10.06
XML
カテゴリ: 歴史
.rtfデータには往生こいているので、画像を入れるには旧日記のデータに文章を追記してお茶を濁してきているのだが・・・・
今回もその手で、画像入りデータを復刻したのです(汗)


********************************************************
先日『「中国」という神話』という新書を読んだのだが、この本の著者・楊海英はモンゴル・オルドス高原生まれで漢民族に対しては対抗心を隠そうとはしないのです。いわゆる新疆人の怨念とでもいいましょうか。
その熱い思いが冷めやらぬうちに図書館で『モンゴルの歴史』という本を手にしたのです。
この本の著者は日本人なので、客観的なモンゴル歴史が見られるのではないかということでチョイスした次第です。

*********************************************************



宮脇淳子著、刀水書房、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
16年前に世界初のモンゴル通史として誕生、昨年はモンゴルでも訳書完成。今までも、これからも最高のモンゴル通史はこの1冊です!

<読む前の大使寸評>
この本の著者は日本人なので、客観的なモンゴル歴史が見られるのではないかということでチョイスした次第です。

rakuten モンゴルの歴史


「第2章 モンゴルの登場」で突厥帝国の歴史やトルコ民族について、見てみましょう。
P32~35
<突厥帝国と現在のトルコ民族>
 さて、552年に柔然を破って漠北のモンゴル高原の支配者となった新しい遊牧騎馬民「突厥」が、現在のトルコという民族名の語源である。しかし、トルコ民族という観念自体は、20世紀はじめに誕生した、たいへん新しいものである。

「突厥」という漢字は、もともと「チュルク」という遊牧騎馬民の集団名の音訳だった。このチュルクを現代中国人は「土耳古(トウルクー)」と音訳し、これを日本人がトルコと写した。だから、チュルクもトルコも同じことばなどだが、日本では、現代のトルコと区別するために、古代トルコをチュルクといいわけることもある。

 現代のトルコ共和国は、1923年に建国された。その前身のオスマン帝国を建てたオスマン家は、13世紀に今のトルコ共和国のあるアナトリアに駐屯したモンゴル軍の7出身である。オスマン帝国は、15世紀にビザンチィン帝国を滅ぼしてイスタンブルに都を移し、16世紀には、その支配権はバルカン半島、東地中海、西アジア、北アフリカをおおった。

 オスマン帝国の最盛期は約150年続いたのち、1683年にハンガリーを失ったのを境にして、18世紀には西ヨーロッパのほうが優勢になりはじめ、最後に第一次世界大戦に敗れて解体してしまった。

 残ったアナトリアのアンカラで、ケマル・アタチュルクがトルコ共和国を建国した。初代大統領となったケマルは、国家の独立を維持するため、トルコ民族主義をスローガンとして採用したのである。

 オスマン帝国時代には、「トルコ人」は「遊牧民」という意味で、地方に住む「田舎者」という蔑称でもあった。宮廷の支配層は、自分たちのことをオスマン人といい、自分たちのことばをオスマン語と呼んでいた。オスマン帝国を構成した人びとは、さまざまな人種から成っていた。

 しかし、建国したばかりのトルコ共和国をまとめるためには、国民の団結が必要である。ケマルは、トルコ共和国民は、純粋なトルコ民族である、と主張し、その建国は552年にさかのぼる、と決めた。つまり、突厥帝国がトルコ共和国の祖で、現在のトルコ共和国民はすべて、モンゴル高原と中央アジアからアナトリアに移住した、と主張したのだ。

 第一章でいったように、人種や言語による区分は、きわめて政治的な動機から生まれたものだし、このように、民族と言う観念も、人間の創り出したイデオロギーなのである。

<突厥帝国と北朝>
 突厥は、もともとモンゴル高原の西方のアルタイ山脈で遊牧していた部族だった。その祖先伝説はいくつかの種類があるが、共通しているのは、祖先が狼だったというしんわである。ある伝承によると、祖先は代々柔然に奉仕する鍛冶屋の部族だったという。

 546年、突厥の部族長ブミンが柔然から独立し、西魏と同盟した。西魏の宇文泰は、ブミンに西魏の公主を嫁にやった。このブミンが、552年に柔然最後のカガンを自殺させ、突厥帝国を建国した初代のカガンで、イルリグ・カガンと呼ばれる。イルはチュルク語で領民のことで、イルリグは「領民を持つ」という意味である。

 イルリグ・カガンの息子のムカン・カガンは、一代の間に、東は遼河から北はバイカル湖畔、西はカスピ海に至るまでを征服し、突厥帝国は、またたくまに東西を結ぶ大帝国になった。


『モンゴルの歴史』1 :匈奴帝国の歴史やモンゴル系かトルコ系かの分類





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Last updated  2026.10.06 00:10:06
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