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2022.01.21
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​​堀田善衛・司馬遼太郎・宮崎駿「時代の風音」(UPU・朝日文庫) ​​ 堀田百合子さん の​ 「ただの文士」(岩波書店) ​を案内しましたが、ついでと言ったらなんですが、 堀田善衛入門の1冊 としては、こんな本もありますよね、と思い出したのがこの本です。
​堀田善衛・司馬遼太郎・宮崎駿「時代の風音」(UPU・朝日文芸文庫)​
 実はこの本は、すでに 朝日文庫 に入っていて、入ってから 25年 経つ古い本です。 1992年 に元の単行本が出版された本ですから、今年、 2022年 でちょうど30年前の本ということです。
 文庫の表紙カバーは 朝日文庫 の定番ですが、単行本はカバーが宮崎駿が描いた海賊船の、マンガ風のイラストで、これがとてもいいと思います。どちらにしても古本でお読みになるなら、値段は大差ありません、表紙がステキな単行本を選んだ方がいいんじゃないでしょうか。
 思わず、言わずもがなですね。昨今の風潮では、読んだ後の「書籍」はごみ扱いですから、まあ、買うということからしてあり得ないのかもしれませんが(笑)。

​ さて、この対談、三人ですから鼎談ですが、の当時、 宮崎駿 「紅の豚」 を完成させて、いったん ジブリ を離れていた時期のようです。ヒマだったのでしょうね、会いたい人と会っておしゃべりをしているのですが、 宮崎駿 堀田びいき は筋金入りのようで、あこがれの人にあってうれしくてたまらない少年の雰囲気が本全体にあります。​
​​​​ もしもお読みになれば感じられると思いますが、鼎談とはいいながら、 宮崎駿 にとって、彼の意識の上でも、それぞれの作家の実力の上でも、相手がすごかったのですね、いや、すごすぎたというべきでしょうか。博覧強記の権化のような 司馬遼太郎 と、 1930年代 上海 を知っていて ― これがまずスゴイ ― ヨーロッパで暮らしながら 「藤原定家」 「ゴヤ」 「モンテーニュ」 の伝記を書いた 堀田善衛 です。語り合いのなかでは、全く勝負にならない小僧っ子として ​宮崎駿​ が聞き役でした。​​​​
​​​ 振り返ってみれば ​司馬遼太郎​ 1990年 堀田善衛 1998年 、ともに鬼籍に入り、20年以上の年月が経ちました。 司馬遼太郎 が対談した本としては、ほとんど最後の本だと思います。彼も、 堀田善衛 と会ってのんびり話していることが楽しくてしようがない雰囲気です。ひょっとしたら遺言といってもいい 「声」 が残されているのかもしれません。​​​
​​  宮崎駿 にしても、この後、ディズニーと組んで世界征服する ジブリ の経営はともかく、この対談の話題の中に 「物の怪」 の話も出てくるのですが、 「もののけ姫」 から2020年代に至る、その後の 宮崎駿 を考えると、彼自身の時代の証言というか、その時、彼は何を考えていたのかということを感じさせるという意味でも面白い記録です。​​
​ 話題は多岐にわたるのですが、30年たって振り返ると、三人三様に、実にまともな状況認識だったことに 感嘆! します。
 まあ、とりあえずぼくとしては、正直、 堀田善衛 に再入門しようかなという感じですね。​

 お若いみなさんも、このあたりから始められたらどうでしょうか。たとえば、 ジブリ のファンの方が、 堀田善衛 の社会時評や評伝、 司馬遼太郎 「街道をゆく」(朝日文庫) のシリーズをはじめとした歴史評論の世界をお読みになれば、 宮崎駿 「マンガの世界」 が、実の歴史や社会と結構、地続きで構想されているらしいという面白さにも会えるような気がします。
 対談集で、おしゃべりしあっている本ですから、読みやすいですよ。いかがでしょう。
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最終更新日  2023.04.18 10:03:52コメント(0) | コメントを書く


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