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衣替えのシーズンということもありまして、今日は服を大量に捨てることになりました。 「2シーズン着なかった服は一生着ない」というのは、この上なく真実だと思いますが、そうは言っても「モノ」には思いが籠るものでありまして、そう簡単に捨てられるものではない。ましてやモノに執着する私としては、思い出のある服を捨てるのがどうも苦手で。 しかし、そうやって着もしないのにクロゼットに掛かったままの服がどんどん溜まる一方では、いずれ限界が来るというもの。 で、今日はそんな着なくなった服に一応袖を通して見て、やっぱりダメ、となった服をどんどん捨てることにしました。 実際、この2年ほど着ていないスーツを改めて着てみると、やっぱりどこかおかしいんですな。肩の辺りが変、襟が変、ズボンの太さが変、全体としてダボダボしている・・・。以前はそう思わなかったのに、今は妙に着心地が悪いとか。 というわけで、片端から捨てていくことにしたのですが、それでもやっぱり捨てられないものもある。 例えば、数年前どころか、20年くらい前、就職するに当たって親に買ってもらったスーツとかね。当時はバブルの真っ最中だったので、20万とか30万とか、そんな値段のスーツを馬鹿みたいに買ってもらったりしたんだなあ。そういうのは、生地もものすごく良くてね。それに、そんな高いものを買ってくれた両親への感謝というのもあって、こういうのは、ちょっと捨てられないですね。 ま、そんな感じで、その服への思い入れと、限られたクロゼットのスペースの問題と、その両方のせめぎ合いの中で呻吟しつつ、それでも最近着てない服の8割方を捨てたかな。 そしたら、クロゼットが大分、風通しが良くなりました。 今日、大量に処分してみて、スーツってものは、基本、短期使い捨てのものだな、と痛感します。「仕立てのいい服を長く着よう」なんてのは、昭和の感覚なのかも知れません。Tシャツ感覚で、適当な値段のものを短期間で着潰し、次々と買い替えていく方が、むしろ得なのかも知れませんな。
May 31, 2014
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ジュゼッペ・トルナトーレ・トルナラトッテミーロ監督の『鑑定士と顔のない依頼人』という映画を、昼間の三越映画館で観てしまいました。もうね、昼間の三越映画館って、妙齢のおば様しかいないの。おじ様がちらほら混ざるだけ。その中で、唯一の若い男性がわ・た・し。超目立つ~! あ! 客観的には私もおじ様だった! 主観的には若者だけど! それはともかく、この映画。面白くないわけではないですが、見終わってどーんと気が滅入るというか。 粗筋を書いてしまうと、この映画をこれから観る人に申し訳ないので、それは書けないのですけれども、幾らなんでも、人間、やっていいことと悪いことがありはしないかえ? と言いたくなるような筋書き。なんとも後味の悪い思いを抱きつつ、映画館を後にしたのでした。 そういえば先週、アメリカ映画論の授業でフランク・キャプラ監督の『スミス都へ行く』を見せたのですが、やっぱりいい映画なんですよね。こんなの作り物のハッピー・エンドに過ぎないと言う人もいるかも知れませんが、『鑑定士』と『スミス』を比べて、どっちを取るかと言われたら、私は間違いなく後者を取る。別に映画観てまで、いやな気分になりたかぁないわ、って感じ。それに、そもそもトルナトーレなんて、『ニュー・シネマ・パラダイス』じゃないの。パラダイスはもう撮ったから、今度は地獄で行こうってことか? さて、映画でお楽しみの後は少しお勉強。今日はバーバラ・エーレンライクの『ポジティブ病の国、アメリカ』と言う本を読んでいたのですが、これはアメリカに蔓延する自己啓発(本)ブームへの批判の書。 20世紀後半から21世紀の初頭にかけて広まったポジティヴ・シンキングの波が、いかにアメリカをダメにしたか、ということを指摘する警告の書なんですが、例えばポジティヴ・シンキングの流行のお陰で、ネガティヴな考え方をする人というのが社会から疎外されてしまったと。で、「こんな楽観的な見通しでローンとか組めちゃって、やばいんじゃないですか?」ってなことを言うと、「このネガティヴ野郎! お前みたいに悲観的なこと言う奴はアメリカから出てってもらおう」的なことを言われてしまう。で、その調子でネガティヴな考え方が徹底的に排除され、社会が危険なレベルまで楽観化された結果、サブプライム・ローン危機も起こったのじゃ! とエーレンライクさんは主張しております。 ところで、こういうポジティヴ・シンキングというのが、どの根っこから生じてきたのか、ということについて、エーレンライクは、アメリカという国家の起源でもあるカルヴァン主義的ピューリタニズムへの反動だ、という風に見ているらしい。 つまり、アメリカを生んだピューリタニズムがあまりにも厳しかったため、その反動で「ニューソート運動」というのが出てきた。で、ここからクリスチャン・サイエンスなんてアメリカ的な宗教科学も誕生したし、ウィリアム・ジェイムズのプラグマティズム哲学や、エマソンの超絶主義も出てきたと。で、遥か下って今日の自己啓発ブームも、元を質せばこの辺りに起源がある。ま、若干私流に言葉を補ったところもありますが、大まかに言えば、エーレンライクさんはそんな風に考えているご様子。 つまり、ネガティヴ過ぎるスタートを切ったアメリカだけに、その反動も大きく、今日のポジティヴ国家が誕生したのだと。 そう、かもね。 とにかく、たかが自己啓発、されど自己啓発。なかなか、根が深い問題ではあるようです。そんなことを勉強しながらの、今日一日でございました。
May 30, 2014
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今日は教育実習の受け入れ先の学校に挨拶回りをしに、吉良の方まで出張してきました。 吉良というのは、かの忠臣蔵で悪役を演じた殿様の所領地でありまして、この地では「赤穂浪士」の「あ」の字も言ってはならんというほどの場所。とはいえ、今はもう、静かな田舎の町、という感じですけどね。 ところで、吉良と言えば、もう一人、ここを出身地とする有名人がいる。そう、『人生劇場』で名高い尾崎士郎ですな。 で、仕事の方が片付いたところで、せっかくここまで来たのだからと、その尾崎士郎の記念館まで足を延ばしてきた次第。 記念館と言っても、展示室がわずかに一室という程度のものですが、まあね、今、『人生劇場』と言ったって、読む人もいないでしょうし、そんなものかなと。 しかし、やはり展示を見れば、なるほどと思うこともあるのであって、それなりに収穫はありましたね。 例えば、尾崎士郎の生れた年が1898年だった、というのが、私にしてみれば、まずオドロキです。というのは、アメリカ文学的視点からすると、尾崎士郎というのは、ロスト・ジェネレーションの作家たちとほぼ同世代ということになるから。フィッツジェラルドとドス=パソスが1896年生れ、ヘミングウェイが1899年生れ、ですからね。でも両者を比べると、ロス・ジェネの連中の方がよほど若々しく感じられますからね。へえ、尾崎士郎って、結構若い作家だったんだ、って感じです。 それから彼が宇野千代と結婚してた、というのも、寡聞にして今回初めて知っちゃった。宇野千代なんて、最近まで生きてましたから、二人が同世代だとは気がつかなかった・・・。しかも若い時の尾崎士郎と宇野千代がまた、相当な美男美女だったんですよね。ロス・ジェネの連想から言えば、フィッツジェラルドとゼルダみたいなイケてるカップルだったのかしら。また尾崎士郎が「人たらし」というのか、交友の幅がものすごく広かったというのも、今回展示を見て知りました。 あとね、尾崎士郎が相撲好きで、なんと、初代の横綱審議委員の一人だった、というのも今回初めて知りました。 それから、相撲だけじゃなく、お酒も相当好きだったようで、昭和36年版の「文壇酒徒番付」なるものによると、尾崎士郎は堂々の東の張出横綱。ちなみにこの番付によると、東の正横綱は石川淳、西の正横綱は井伏鱒二とのこと。面白いところでは、吉田健一が東の正関脇、張出関脇が井上靖、西の正関脇は檀一雄、張出関脇が十返肇。池波正太郎なんて、ほんのひよっこ扱いで、東の十両ですよ。三島由紀夫は外遊修業中、海音寺潮五郎は病気休場ですって。 なんか、この時代の「文士」たちって、面白いな! 交流がありますよね。一緒に文士劇やったり、野球やったり、ゴルフやったり。今、そもそも「文壇」ってものがないですからね。なんか、つまらないな。 あ、それから、晩年の尾崎士郎は相撲ではなく、合気道の道場に通っていたそうで、これもまた柔術をやる私からすると面白い。 ってなわけで、小さな記念館ではありましたが、結構楽しみながら時間を過ごすことができたのでした。こういうのが出張の愉しみですな。本読むの面倒くさいから、DVDで観ちゃおうかな! ↓【楽天ブックスならいつでも送料無料】人生劇場 飛車角 [ 鶴田浩二 ]価格:2,629円(税込、送料込)
May 29, 2014
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名古屋でコーヒーといえば泣く子も黙る「コメダ」ですが、北海道でそれに匹敵する喫茶店チェーンが「宮越屋珈琲」ではないかと。私も学会で北海道を訪れている間、札幌駅にある宮越屋でコーヒーを飲みましたが。 しかし、コメダが、どちらかというと「喫茶店」としての総合力、つまり「長居できるかどうか」、「一人でも入り易いかどうか」、「食事やスイーツが旨いかどうか」、といったところで勝負している(かに見える)のに対し、宮越屋の方は、割と正統的に提供するコーヒーのクオリティで勝負している感じ。実際、ブレンド・コーヒーが濃厚で結構おいしかったです。京都の「イノダコーヒー」ほど酸味は強くなく、クセのない系ですな。 で、店の作りも、どちらかというとバーっぽいというか、バールっぽいというか、方向性としてはそんな感じ。洒落乙です。「ファミレスみたいなボックス席に座ってスポーツ新聞を読む系」のコメダとは大違い。と言って、スタバ的な感じでもないし。結構、気に入りました。名古屋に進出してくれないかなあ。 しかし、宮越屋以上に気になるのが、「ブルーボトル」ですよ。 スタバがちょっとこう、あまりにも普及しすぎて、なんだかファーストフード系っぽくなってしまった中、もっとコアなコーヒー・ファンに向けてアメリカで誕生したブルーボトル。それが今度、日本にも進出してくるというではないですか! ま、どうせこういうのは東京スタートで、それが名古屋に来るまで2年くらいかかるのでしょうけど、やはりスタバがこれほど普通のものになってしまうと、やっぱり別の顔をした店に行ってみたくなりますからね。
May 28, 2014
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さてさて、学会の後、なるべく帰りの飛行機を遅くして、多少なりとも観光めいたこともしようと思っていたのですが、さりとて数時間の猶予では大して遠くへ行けるわけもなし。結局、札幌から地下鉄で15分ほど行った「円山公園」駅周辺、宮の森と呼ばれるハイカラなところへ行って、散策することに。 で、行ってみると、小さいながらも洒落乙な雑貨屋だとかギャラリーなどが点在する地区で、なかなか面白いところであることが判明。そういった店を冷やかしたり、割と大きな神社があったので、そこをお参りしたり、「バーンズ」というソフトクリーム専門店でソフトクリームを買って食べたりしながら、ぶらぶらと歩いているうち、「宮の森美術館」なるところに到着。今、開催中の「クリスト展」を見ることにしました。 クリストと言えば、ビルでも橋でも大木でも、はたまた島ですら、とにかく布で包んでしまうという妙なアーティストであることは知っていたのですが、まあ正直言いまして、「モノを包んで、なんでそれがアートになるの?」という感じを、私は若干持っていたわけ。だから、見る前はあまり期待していなかったんです。 が、実際に展示を見たら、すごく感銘を受けてしまった! クリストというのは、ブルガリア出身で、無一文でパリに流れてきた人で、初期には肖像画を描くようなオーソドックスなところもあったようですが、その後、「包む」ということに見せられ、コップや缶詰なんかを包んだり、黒電話なんかを包むようになる。で、それがだんだんエスカレートして、人を包んだり、木を包んだりするようになり、やがてはビルを包んだり、橋を包んだり、城を包んだり、大地を包んだり、島をまるごと包むようになって、今日のクリストのイメージが定着するわけ。 で、もちろん「包む」という作業によって完成するそれらの巨大なオブジェを美術館の展示品として展示するわけにはいきませんから、そこに展示されているのは、そうしたオブジェの設計図ともいうべきもの、それはデッサンであったり、加工した写真であったりするのですが、それらが実に素晴らしいのよ。なんというか、ちょっとニューヨークのビル群を描いていた時期のビュッフェみたいな感じと言いましょうか。やっぱり、センスが傑出している。ただ○○の一つ覚えみたいになんでもかんでもモノを包んでいるだけじゃないんですな。 それで、それらの展示に大いに感銘を受けた後、さらにクリストがパリのセーヌ川にかかるかの有名なポン・ヌフを布で包んだ時のドキュメンタリー・フィルムを見たのですが、これがまたよかった。 東京で言えば日本橋に当たるような(もっとも現在の日本橋は高速道路の下でみじめなものですが)、パリの代表的景観ともいうべきポン・ヌフをまるごと布で包むというクリストの芸術的試みは、しかし、難航するんです。何しろ、公共の建造物、しかも道路として日々使われているものを、期限つきとはいえ、布でくるむとなると、これは各方面からの許可を取らなくてはならないのですが、その許可がなかなかとれないわけ。 たまたまクリストの生涯のパートナーとなる女性、ジャン=クロードが、フランス軍の将軍の娘であり、またとんでもない大金持ちのお嬢さんであったので、そうした義理の父方面から圧力をかけてもらったりもして、フランスの文化大臣の容認までは割と簡単に取れたのですが、当時のパリ市長であったシラク氏の許可がなかなかとれない。なにせシラクは芸術とは無縁の男、彼の頭にあるのは、次の選挙で再当選できるかどうか、しかないわけですから、クリストがやろうとしているような前衛芸術にゴーサインを出し、パリ市民の不興を買ったりしないか、というのが怖くて、なかなか首を縦に振らないんですな。 しかしクリストはあきらめないわけ。パリの街に出て、直接市民に語りかけ、自分がやろうとしていることを説明したり、とにかくあの手この手でその意義を訴えるんです。それで、そういう努力を延々と続けた結果、ついに企画から十年経って、ようやくシラクの許可を得ることができた。 十年ですよ、十年。そこがすごい。「こういうことをやってみたい」と、頭で考えるのは誰にでもできるけれど、山積する困難を克服しながら十年かけてそれを実現できる人というのはどのくらいいるのか。そこまで自分のアートに自信を持てる人はどのくらいいるのか。そう考えると、やっぱりクリストというのは、すごいアーティストだなと思わざるをえません。 で、さらに面白いのは、クリストの思惑通りにポン・ヌフが布に包まれた後のこと。 パリ市民が、その包まれた橋の上で、侃々諤々、議論をするわけですよ。ある人は、「こんな下らないことに金を使うくらいなら私にくれ」といい、また別の人は「元のプン・ヌフの方が美しい。早く、元に戻してくれ」という。その一方、「アートとは変容の謂いなのだから、古い橋がこうして布に包まれ、新しく生まれ変わったのは、まさにアートと言う他ない」という人もいる。そして、守旧派と革新派の口論が始まるわけ。革新派は守旧派に向って「元のプン・ヌフがいいというお前は、単に新しいものを認めないだけだ。今は『元のポン・ヌフの方が良い』などと言っているが、そのポン・ヌフが完成したばかりの頃に生まれていたら、『元の古い橋の方が良かった』と言っただろう」なんて、鋭い批判をしたり。他方、「あんたと俺は他人同士だが、その他人同士がこうして議論している。つまりポン・ヌフが布で包まれたからこそ、こういうチャンスが生れたんだ。それこそがアートだ!」なんていう人も居たりして。 つまり老若男女、老いも若きも、男も女も、とにかく路上でガンガン議論するわけ。そこがね、実に面白い。日本ではおそらくこういうシーンは出現しないわけで、これが西洋、これがパリなんだなと。 またクリストと、パートナーのジャン=クロードの関係も面白いんだなあ。 何しろ二人が出あった時、クリストは文無しのどこの馬の骨とも分からないアーティスト、一方のジャン=クロードは大金持ちの将軍の娘ですから、身分が違う。だから、互いに惹かれあいながらも、ジャン=クロードはあっさり10歳ほど年上の金持の男性と結婚しちゃうわけ。 だけどジャン=クロードはその結婚生活に3週間で飽き、またクリストとも付き合い出してしまう。つまり、不倫ですな。 しかし、「不倫」という感覚は日本人の感覚なのであって、フランス人はどうもそう言う風には考えないらしく、表むきは身分上ふさわしい男の妻を演じながら、実質、愛する男とも付き合って、それで誰にも迷惑をかけていないのなら、別にそれはそれでいいんじゃないの? という感覚らしいんですな。つまり「ラムール」というのは、当事者が満足している限り、どんな形でも取りうる、という感覚。ま、最終的にはジャン=クロードも男性と別れ、クリストと生涯を共にするわけですけれどもね。 とまあ、そんなことも含め、クリストがアーティストとしてどういう生涯を送ってきたか、というのがよく判る展覧会で、とても面白かった。少なくとも、私のクリストに対する評価と興味は、大分上昇しました。上昇というか、今回、はじめてクリストという人のことを知った、というところでしょうか。 というわけで、学会がらみの小観光は、大成功のうちに終わったのでございます。こういう愉しみがあるから、地方の学会というのは、いいものですな。
May 27, 2014
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ひゃー、昨夜、北海道での学会から戻って参りました。疲れた~! でも、すべて順調な学会ツアーでございました。ま、もちろん、順調だったのは当たり前で、なんとなれば、私が事前にそれを望んだから。「引き寄せ系自己啓発本」を読んだ私、宇宙の法則のなんたるかを知った私は、事前に「今回の学会ツアーがすべて順調で楽しいものとなりますように」と強く望んだので、その思いが実現するのは当たり前なんですな。 実際、セントレア空港までの道のりからして渋滞もなく快適で、千歳空港に着けば、目の前に札幌行きの特急が止まっている。座席に座った途端、急に混みだして、タッチの差で座れないところ。で、私は楽々札幌着。 で、着いた日は地元の特産・ジンギスカンでも食べようと、有名店を当たったところ、どこも大混雑で入れず、仕方なく駅の裏側(北大側)にある「義経」という渋い店に行ってみたら、実はそこが知る人ぞ知る名店で、絶品のジンギスカンを、有名店の半額で堪能することができたという。この義経というお店、教授の熱烈おすすめ!です。ちなみに店名の「義経」は、おそらく、「ジンギスカン(の正体)は義経」という意味を踏まえているのでしょうな。 で、二日目の学会本番は、別な学会の仕事で時間の大半を取られましたが、そこで学会の会長さんとお話をしていて、非常に有意義な情報をいただけたので、それだけで十分、報われたかなと。 そして二日目の夜は、これはもうお約束、大学時代からの友人T君とのミニ宴会。札幌では有名な「花まる」というお寿司屋さんで、北国の海の幸を堪能しながらの、互いの近況報告やら何やら。私は私で最近はまっている自己啓発ブームについて一席ぶちあげ、T君はT君で、仕事やプライベートで最近考えていることなどを大いに語り、結局、7時半ごろから1時過ぎまでだべっていたという。その中で一つ聴き捨てならなかったのは、最近T君がドラムを始めたということ。私の未完のトランペット計画を出しぬいて、先に楽器計画に着手するとは、何たる裏切り! これはもう、私もそろそろ本格的に、トランペットを始めないとまずいかも。 で、昨日。お昼ご飯を、この3月まで同僚で、今は別な大学に転出されたある先生と一緒に食べようということになったのですが、その方は、午前中、ある発表をどうしても聴きたいとおっしゃられ、それを聴いていると、お昼ご飯にかけられる時間は40分くらいしかない、とのこと。40分でご飯を食べながら、久闊を叙して、では余裕がないなあと思っていたのですが、まあ、仕方ないかとも思っていたんです。 ところが。 その聴きたい発表を聴きに行ったところ、会場が満杯で座席がなく、結局聴けなくなってしまったと。それで予定より1時間早く会うことができたので、40分どころか、1時間半かけてじっくり話をしながら飯を食べることができたのでした。 つまり、「この人とゆっくり飯を食いながら話をしたい」と私が望んだことは、こういう形で実現したのでありました。 ほら、「人が望めば、望んだ通りになる」という宇宙の法則が、私にも、そしてこれをお読みの皆さまにも、だんだん腑に落ちてくるでしょう? というわけで、この学会ツアーで私がしたいと望んだことはすべて実現し、全日程に亘って順調かつ愉快であれかしと望んだこともすべてその通りになったのでした。 さて、学会関連のご報告はこんな感じなのですが、学会とは関係なく、もう一つ、北海道でやったことがありまして、それはそれですごく勉強になったのですが、そのお話はまた明日。
May 26, 2014
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このところ立て続けに自己啓発本を読んでいるのですけれども、その中でも「引き寄せ系」の自己啓発本は、もう、なんだか、オカルトの方向に行ってますね。 だって、「波動」とか言っちゃってるんですから。 何かが欲しい時、それが欲しいということを強く念じ、そして、それを既に手に入れたイメージを強く持つと、宇宙へ向かって波動が発射されて、その瞬間からそれが手に入る方向に物事が動き出す、とか、本気で書いちゃってますからね。 で、その種の引き寄せ系の著者となると、「そんなの、当たり前だもんね。その仕組みを知っている人は、当然、みんなお金持ちになっているもんね。知らない人は、大損しちゃって、○○みたい」っていうスタンスですから。いやあ、結構、驚きますよ。 でも・・・。 まあねえ・・・。 それを試したところで、別に損をすることはないか・・・。 よし、やってみよう。 ええっと、今から2年後に、私はポルシェに乗っています。 今から3年後に、私は信州に別荘を持っています。 今から5年後に、私は大学を辞めて、ポルトガルに移住します。 波動、発射!! よし、OK! その方向で、宇宙が動き出したぞ、と。 自己啓発本の著者の皆さんによれば、「これは、唯一無二の絶対法則」だそうですから、上に述べたことが実現するのは、1たす1が2になるのと同じくらい確実なのでしょう。 楽しみ~!
May 22, 2014
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週末は北大で学会。久々の北海道上陸でございます。 で、その届出を大学に出したところ、まあ、うるさいこと、うるさいこと・・・。 その昔、学会のための出張なんてのは、「ここ行きます」と言えば、旅費と宿泊費が出たものですよ。一律で。そりゃもう、簡単な手続きでございました。 それが、いつの間にか宿泊先のホテルの領収書を出さなくてはならないようになりまして。まあ、それはいいでしょう。カラ出張を防ぐためにも、ね。 ところが、最近では、国内出張でも、飛行機代の領収書だの、搭乗券の半券だのまで提出しなければならなくなったんですわ。以前、北海道で学会があったときは、そこまで言われなかったけどなあ・・・。 カラ出張したり、何かずるいことをして、出張費の全額ないし一部を不正に受け取ろうなんてことをやらかす輩が存在するから、どんどん、ルールが厳しくなってくるのでしょう。が、そのおかげで、我々も面倒だし、事務方だってどんどん仕事が増えるわけだし、これじゃ、自分で自分の首を絞めるようなもんだよね。 そういえば、実家の近くに「薬師池公園」というのがあって、四季折々、色々な草花が楽しめるため、市民の憩いの場所になっていたんですわ。 ところが、そこの駐車場が無料なのをいいことに、不正に車を止める輩がいたらしいんですな。 で、それを防ぐため、市では駐車場を有料にし、30分以上止める人は、なにがしかのお金を払わなくてはならない仕組みにしたわけ。 で、どうなったと思います? 公園の運営が大赤字になりました。 つまりね、駐車代払ってまで遊びに行くほどの公園ではなかったんですな。で、入園者が激減したと。 ところが、駐車代をとるために駐車場にゲートを設け、そこに係員を毎日貼りつけたので、その係員に支払う給料がまるまる損益になったわけ。 不正の輩を取り締まるという大義名分のおかげで、片や公園は市民の憩いの場ではなくなり、片や市の財政に負担をかけるようになったと。まあ、そういうことですな。 ま、ちょっと例が違うかもしれませんけど、大学の事務の煩雑化も、結局、これと同根なんじゃないかと。 悪い事をするヤツはいますよ。だけど、それは少数だ。その少数のために、まともな大勢を面倒に巻き込み、手続きを煩雑化させ、仕事を増やす必要って、あるのかな・・・。 アバウトにやっていて、さほど問題がないのであれば、アバウトにやりゃ―いいんじゃないかと、私は思うのですけどね。
May 21, 2014
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ウォレス・ワトルズ『引き寄せの法則』を読了しましたので、一言心覚えを。 副題(?)が「確実に金持ちになる」というだけに、どうやったらお金持ちになれるか、ということが書いてあるのですが、これがすごい。 著者によると、この宇宙は「知性のある形のない物質」というたったひとつの物で出来ている、というのですな。で、この形のない物質の中に、「形を作りたい」という人間の思考を吹き込むと、それがその思考の通りの物となって眼前に現れると。 だから、「リッチな家が欲しい!」という思考を念じ、形のない物質に働きかければ、なんと、その家がボーンと出てくる。 ・・・はずなんですが、今はまだ時代が進化してないので、いきなりボーンとは出てこない。ただ、木材などの材料やら、それを組み立てる大工さんやら、そういうものを通じて、目の前に現れることは確か。 だから、肝腎なのは、強く、明確に、欲しいものを念じることだと。 うーん、すごいですね。 で、世界は豊かであり、神は豊かな世界を願っているのだから、その神の意志に沿って豊かであることを望むのは罪でもなんでもないと。 逆に、貧しい世界の現状のことを考えたりするのは、つまり、マイナス思考をするのは、豊かであろうとする意志を減じることになるので、よろしくない、とワトルズはのたまうわけ。万が一、貧しい人々を見ても、「あれは、これから豊かになる途上の人たちなんだ!」と肯定的に考えるべきだと。 とまあ、そういうようなことが書いてある。 だけど、まさか願うだけで豊かになれるのか? と誰もが思うわけですが、更に読み進めると、結局、そういう豊かさを明確に、具体的に念頭に置き、そうなることを強く信じることで、その人はポジティブな思考を手に入れられる、というところがミソらしい。絶対、豊かになれるはず、という一点の疑いもない信念が、その人を明るくすると。 で、人は明るい人が好きなのだから、その人のところにはどんどん人が集まってきて、仕事の話もどんどん舞い込むようになる。 だから、そういうポジティヴな姿勢を保ちながら、今やっている仕事を一生懸命こなせと。今やっている仕事を一生懸命こなすことが、新たに舞い込む幸運の受け入れ準備になるのだと。 結局、そこへ落ち着くわけ。前向きに、一生懸命、明るく努力すれば、いいことあるよと。 というわけで、最後の方まで読んでいくと、なーんだ、普通の話じゃん、ということになる。しかし、出だしで、念ずれば、それが出現する、という書き方をされると、ちょっとビックリさせられるというか、興味は惹かれますな。 それにしても、本書に限らず、あらゆる自己啓発本が主張しているのは、目標を明確に定めろということ。お金を稼ぎたいのなら、例えば「5年後までに10億円貯める」というような、具体的な額とデッドラインを引く。それが重要らしい。で、そこまで明確に目標を定めると、必然的にそこへの道筋も、努力の量もおのずと決まってくるだろうと。逆に金持ちになれない人は、その明確な目標を定めていないわけですな。ただ漠然と、「もうちょいお金があればいいなあ」くらいしか考えてない。 そう言われれば、そうかもしれません。 で、この本の著者ウォレス・ワトルズは、アメリカ人ですが、イギリスのジェームズ・アレンと大体同じ頃に、この本を書いている。つまり、この本は今から100年位前に書かれているわけ。 それが連綿と受け継がれて、現代の自己啓発本、たとえばロンダ・バーンの『ザ・シークレット』にも引用されるわけですから、それは大したものと言わざるを得ない。 「念じれば、それは叶う」という思想は、それほど強力なものなのでしょう。 確かに、例えばサッカーの本田選手のことを考えても、今、イタリアの有名なACミランで頑張っているわけですけれども、彼の小学校時代の文集みたいなのに、「将来はACミランで背番号10をつける」みたいなことを書いている。つまり、彼は強くそう願ったので、願った通りに実現したわけです。 そう言う風に考えると、この思想には、案外根拠があるのかな、とも思えてくる。 まあ、ある意味、不思議な思想ですよね。思想というか、秘法というか。ロンダ・バーンは「シークレット」と言っているわけですから。 そんなことを思いながら、まだまだ私の自己啓発本の旅は続くのでした。これこれ! ↓【楽天ブックスならいつでも送料無料】確実に金持ちになる「引き寄せの法則」 [ ウォレス・D....価格:576円(税込、送料込)
May 20, 2014
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元大関魁傑の放駒親方が急逝されたとのこと。享年66。早すぎる死でした。 魁傑が活躍したのは、私が小学生の頃でした。大柄な力士でしたが、力士にしては足が長く、腰高で、もともと柔道をやっていたこともあって、投げを打つにしても、なんだか柔道の二丁投げをしているような感じがあり、今一つ様にならない相撲だったような印象があります。 得意の型、というのもあったのかどうか・・・。立ち会い突っ張って、組んで、あとは流れで、という感じで、「右下手をとれば」とか、「左上手をとれば」といったような必殺の型はなかったのではないでしょうか。三賞にしても、技能賞より、敢闘賞を沢山取った人ではなかったかと。 しかし、朴訥とした風貌、真面目な相撲態度など、私は好きでしたねえ。 特に、大関から陥落して平幕まで落ちたのに、そこから這いあがってもう一度大関に返り咲いた、というところが、彼の真面目な性格をよく表しております。関脇に落ちて、一場所で返り咲いた人はいますが、平幕まで落ちて返り咲いた人は、魁傑ただ一人ですからね。あきらめずに一生懸命土俵を勤める、というところに、彼の真骨頂はあったのではないかと思います。 結局横綱にはなれず、怪我が祟って割と早く引退したような印象がありますが、親方としては横綱・大乃国を育て、相撲協会の理事長まで勤めたわけですから、全体としてみればこの上ない相撲人生だったのではないかと思いますが、理事長の時代には例の八百長事件の後始末をしなくてはならない役回りとなり、その役回りは「クリーン魁傑」と呼ばれた人だからこそ果たせたものではありましょうが、しかし、断固として問題に対処するその姿勢は、頑固とも、厳しすぎるとも批判されることがあり、決して心楽しいものではなかったでしょう。ひょっとして、その時に苦労したことが、彼の寿命を短くしたのかもしれません。 子供の頃にその名に親しんだ力士が亡くなると、寂しくなります。大鵬やら貴ノ花、それに魁傑が鬼籍に入ったとなると、これから順々に、懐かしいしこ名が鬼籍に入っていくようになるのかな。まあ、かくいう私自身、もう五十路ですからね。 気真面目で清廉な力士、大関魁傑のご冥福をお祈りしたいと思います。合掌。
May 19, 2014
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今日も結構懸命に仕事しましたね~。今日やっていたのは、最近、沢山読んでいた自己啓発本の内容を、ノートにまとめる作業。 やっぱりね、読みっぱなしは、駄目ね。簡単にでも読んだものを振り返って、ノートを作ると、それぞれの著者の特徴というか、個性というか、クセというか、そういうのが明確に見えてくる。それがちゃんと見えてないと、自己啓発本って、何冊読んでも、「どれも大体同じこと書いてある」の一言で終わってしまう。でも、実際には少しずつ違うんですな。 例えばノーマン・ヴィンセント・ピールは、キリスト教の牧師だけに、「成功したかったら、まず神に祈れ」っていうスタンスではあるのだけど、その割に具体的な成功への方策となると、割と呪術的なことを言うのが面白い所なんですな。例えば、会社で問題が生じたら、その問題を紙に書き出し、「神に不可能はない」という紙を貼ったバスケットに入れ、二、三日放置する。で、二、三日経ったら、その紙を取り出して、再び検討すれば、思っていたほど重大問題ではないことが分かるだろう、みたいなことを言うんですわ。 後、アール・ナイチンゲールになると、この人は貧しい家庭の出身で、どうしたらこの貧しさから脱出できるか、というところから自己啓発に入った人なので、やはり方向性としては、「如何にビジネスで成功するか」という方向で思考する。で、その成功の秘訣は、「とにかく、徹底的に他人に奉仕しろ」と。人に奉仕した分だけ、人は金持になるのだ、というのが彼の哲学なんですな。プアマンズ「プロ倫」だな。 で、デニス・ウェイトリーは、オグ・マンディーノは・・・って言っていくと、切りがないのですが。 ま、とにかく、今日はそんなことをまとめていたわけ。一応、今まで読んだ分については、全部まとめたので、また新しい自己啓発本が読めることにはなりました。ひゃー、楽しい~! さて、そんな感じで激しく仕事をした後、日曜日のお楽しみ、『ルーズヴェルト・ゲーム』見ちゃった! だけど、『半沢直樹』とこのドラマの違うところは、主人公(?)たる青島製作所社長・唐沢寿明演じる細川充氏のキャラがよく判らん、というところだよね! 半沢直樹の哲学というのは明白。「やられたら、やり返す。倍返しだ!」であり、また彼の目指すところは、ちゃんとした会社は、銀行がきちんとサポートする、そういう仕組みを作る事ですよね。だから、彼が何をやるのか、何故そうするのかは、彼の内的な欲求からちゃんと理解できる。 ところが細川充社長が一体何をしたいのか、それが分からないんだよなあ~。彼は、会長のアドバイスと秘書のアドアイスのはざまで、右へ行ったり左へ行ったりするように見える。ひょっとしたら、この先、「実は・・・」ってな感じで、彼の真の哲学が述べられるのかもしれないけれど、今のところはそれが見えないので、頼りないというか、何と言うか・・・。 ワタクシが知っているどこぞの大学の学長みたい。とか言ってみたりして。 というわけで、今日は仕事をしたり、テレビを見たりしながら、色々考えた一日だったのでございます。
May 18, 2014
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昨日は終日遊んでしまったので、今日は仕事の一日と決め、昼間は勤勉に仕事。拙著の再校が済んで、今は三校待ちなので、この間を利用して次の本になる・・・かも知れない本の原稿作成に打ちこんでいました。 と言っても、これは私が書くのではなく、私の恩師が書いた文章を編集するために、大昔の新聞記事などを文字通りワープロに「打ちこんで」いるわけ。老眼が始まった目に、昔の新聞の細かい字を追っていくのはしんどいのですが、それでも楽しんでおります。 しかし、あんまり仕事をし過ぎると「つまらないジャック」になってしまうので、少しは息抜きをしようと、夕食後、トム・ハンクスの出た『キャスト・アウェイ』という映画を見ました。先日テレビで放映していたのを録画しておいたのでね。 以下、ネタバレですけど、ネタバレするほど複雑な筋ではなくて、配送会社のフェデックスに勤めていた男が、自社の飛行機に乗っていた時にたまたまその飛行機が墜落し、絶海の孤島にただ一人、たどり着き、そこで4年間を暮らすことになる、というお話。現代のロビンソン・クルーソーですな。 で、その後、なんとか救出されることになるのですけど、4年後に故郷に戻ると、最愛の婚約者は既に他人の人妻となり、娘までいる始末。助かったはいいけれど、無人島に居た時以上の孤独に陥ると。 だけど、ま、これで人生が終るわけではなし。無人島で生き延びることができたのだから、まだこの先も生きていくことくらいできるさ、ってなことが暗示されるような形で終わるというお話。 考えてみると、これもまた典型的な「行って、帰る」物語ですな。 だけど、うーん。どうなんだろ。奥さん、ちょっとあきらめ早すぎない? トム・ハンクスが可哀想だわ。『MIB』のKのガール・フレンドなんて、KがMIBに勤めていた期間、ずっと待っていたんじゃなかったかしら? そのくらいのガッツが欲しいもんですわ。4年くらい待ちなさいよ、ヘレン・ハント。 ということで、点数を付けるならば・・・まあ「67点」ってところかな。残念ながら、不合格。 ちなみにワタクシもハンクス同様、結構しぶとい方だし、事故にあっても自分だけは生き残るタイプなので、我が奥さんには、映画を見た後、「俺は戻ってくるから、絶対待っててね」と、前もって頼んでおきました。
May 17, 2014
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学祭期間で休日だったもので、今日は家内を連れて関に一日ドライブしてきました。 関というのは、刃物の町として有名。で、古来刀工が暮らす町として知られるだけに、鰻料理のメッカでもある。火を使う職業というのは体力を消耗するので、スタミナ料理として鰻は欠かせないんですな。 で、有名な鰻のお店が何件かあるのですが、その中から「辻屋」を選択してみました。 で、鰻丼の並を注文したのですが、たれの感じもちょうどよく、鰻の焼き加減も外はサクサク、中はふっくらと言うことなし。ただ、並ですと、ご飯の量に比して鰻の量が少し足りないかな・・・。次は鰻丼の上をご飯小盛りで注文することにいたしましょうかね。 さて、鰻を食べたついでに、辻屋さんの近くにある菓子舗・虎屋で栗蒸羊羹と若鮎を買った我らが次に向かったのは「フェザー・ミュージアム」。カミソリで有名なフェザー社のミュージアムでございます。見学は無料。古今東西のカミソリの歴史が分かるだけでなく、ちょっと昔のカミソリ製品が色々置いてあって懐かしい。女性用の体毛剃りカミソリの商品とかも色々置いてあって、ひと昔前まではそうだったよなあと妙に懐かしい感じ。今は、それこそ「エステで脱毛」なんでしょうけどね。あと、旅行用の髭剃りなのか、電動ではないコロガシ式の髭剃り(「そるび~」という名前で、今でも東急ハンズとかに売っているらしい)とかも置いてあって、そういえばこんな商品があったわ! と感動。 そして一通り堪能した我らが次に向かったのは、すぐお隣にある岐阜県刃物会館。 で、まずここで感動したのは、包丁砥ぎでございます。 実はわが家に、モノはいいのだけど、刃がなまくらになってしまった包丁がありまして、それをここで砥いでもらおうと、持参していたんです。 で、刃物会館にスタンバっていらっしゃる砥名人、松並さんにお願いすると、その松並さんが見事な手さばきで包丁を砥いで下さるわけ。ものの5分と掛からないほどでわが家のなまくら包丁が、ものすごい切れ味に。試し切りに紙を切ると、それこそサーーーッと切れる。その気持いいこと! わずか500円で、この切れ味が手に入るなんて夢みたい。 で、刃物会館ではその他、ありとあらゆる刃物を即売しているので、私たちもプレミアム爪切りとか、あれこれ買っちゃった。 そしてお次。これまた近くにある「関鍛冶伝承館」へ。ここでは日本刀の作り方をビデオで学習したのですが、これが凄い。室町時代とか、そんな時代からこれだけ素晴らしい刃物を創る技術を日本人は持っていたのか! と、それはもう感動します。日本刀ですから、刀そのものだけでなく、鞘を含めた装飾が素晴らしいですからね。 さて、立て続けに見学をして少し疲れたので、この辺りで一息つこうということになり、我らが向かったのは、プティ・ラパンというケーキ屋さん兼喫茶店。そんな、飛び切り洒落た店ではありませんが、この辺りでは充分にシャレオツなお店で、ケーキも珈琲も結構おいしかったです。値段も良心的。 一息ついたところで、またもう一度街中に戻って料亭「魚國」さんで、子持ち鮎の甘露煮をお土産に買い、さらに「世界のナイフミュージアム 山秀」さんで、マニアックなナイフのコレクションを見学させていただき、これをもって我らの関ドライブ終了~! 関という町、私も家内も初めて訪れたのですが、「刃物の産地」という特色を備えた田舎の小都市というのは、そういう特色があるだけに、なかなか面白かったです。そして、ここは鰻の他にも鮎料理のヴァラエティが色々あるらしいので、アジサイの咲く頃、もう一度訪れ、今度は鰻ではなく鮎料理に舌鼓を打ってみようかなと。あるいは、高山とか金沢に行く途中に立ち寄って、ちょっとお昼を仕込む、なんて風にも使えそうですな。 で、行きは東海北陸道を使ったので、帰りは東海環状道を使うことにし、途中、土岐南インターで降りて、土岐プレミアム・アウトレットにも寄って、夫婦ともどもあれこれ買っちゃった。平日の夕刻ということで、買い物客も少なく、この広いアウトレットを独り占めしながら買い物をする感じが、いいんですよね~。 ということで、今日は関の町でグルメと刃物三昧の散策、それにアウトレットでのお買い物と、色々楽しんで、大満足の一日となったのでした。今日も、いい日だ!
May 16, 2014
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今日のモズ、見ました? 新谷和彦とひろみが、兄妹ではなく、一卵性双生児の兄弟だった、ですって!? マジすか? だけど、こういうストーリーを考える人の頭って、どうなっているんですかね。「よし、双子の兄・弟ってことにしよう。で、弟の方が変な親父の意向で、女として育てられることにしよう。で、そいつは先天的に殺人狂ってことにしよう。これで行ける!」って思うのかな。 私はそのアイディア思いついても、「行ける!」って思える気がしない・・・。あ、だから、作家にはなれないのか! ま、それはいいとして、どうして「作家になれるかどうか」って発想が湧いたかと言いますと、今、仕事の都合で大塚英志さんの『ストーリーメーカー』って本を読んでいるから。 「創作のための物語論」なる副題がついていることからも分かるように、この本、プロップ以来の物語分析を応用しながら、物語が分析できるなら、分析から物語が作れるはずだ、というスタンスで、「要するに、物語というのは、こういう要素をこの順番で並べた筋書きで書けばいいのだ」ということを教えてくれる本なんですな。 で、冒頭、「一番簡単な物語の筋書きってのは、『主人公が行って、帰ってくる』というものだ」なんて書いてある。宮崎駿ものなんてみんなそんな感じで、『千と千尋』にしても、『ポニョ』にしても、みんな『行って、帰ってくる』でしょ、と。 ま、そう言われると、確かに、ねえ・・・。 とまあ、こういう風な本を読んだら、物語が書けるようになるかはともかく、小説の背骨にあたるようなものを掴む技術が上がるかなと。で、院生指導の際、院生にも読ませたらどうかなと。 ということで、結構、楽しく読んでいるワタクシなのであります。これこれ! ↓【楽天ブックスならいつでも送料無料】ストーリーメーカー [ 大塚英志 ]価格:929円(税込、送料込)
May 15, 2014
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この4月から赴任された新人の先生の歓迎会に出席して参りました。 今度入られたのは、ジョン・ロックがご専門の哲学の先生なのですが、これがなかなかの変り者でして。 まず卒業したのが法学部。で、弁護士になるつもりだったようですが、法律の勉強はイマイチ興味が持てず、結局卒業後は保険会社へ就職。そこで自動車事故などの対応に当たったそうですが、時にはその筋の方たちと交渉しなければならないこともあったのだとか。 で、提灯とかが並ぶ玄関をくぐって事務所に入ると、凄味のある方がでーんと坐っておられて、「よう、兄ちゃん、よく来たのぉ」と。 で、やおら、「今日はやけに暑いなぁ」とか言いながら袖をまくると、そこには春でもないのに花見が出来るような状況になっている。要するに、それを見せつけてから交渉に入ろうというわけですな。 で、そんな厳しい交渉をしていると、当の御人が翌日の新聞に載っていたりすることもあったりするのだとか。別件で御用になったのですな・・・。 で、そんな仕事を4年ほどした後、しばしバックパッカーとして世界を経巡り、それから学士入学で大学に入り直して哲学の勉強をし、今日に至ると。法学部時代、法律学には興味が持てなかったものの、法哲学とか、倫理学などは面白かったとのことで、結局、遠回りにはなったけれど、自分の本当の興味はそっち系だったということが分かったわけですな。 とまあ、そんな面白い道筋でアカデミックな世界にやってこられたのですから、きっと面白い先生なのでしょう。期待の新人さんというところでございます。 ところで、歓迎会ではおいしい料理を食べながら、ノン・アルコールのビールを飲んでいたのですけど、最近のノン・アルコール・ビールって、結構美味しいですね。普通のビールと比べても、それほど遜色がないというか。少なくとも発砲酒とか第三のビールとだったらいい勝負なんじゃないでしょうか。 今は、「ノン・アルコール・ビール」ですけど、そのうちこちらが主流になって、普通のビールの方に「アルコール入りビール」とか、そんな表示がつくようになったりして。 私はビール党ではないのですが、さすがに夏の暑い時など、最初の一口の快感が欲しくて夕食の時にビールを飲む時もあるのですけど、肝臓を労わるためにも、これからはノン・アルコール・ビールでいいかな・・・。これこれ! ↓【ケース販売】アサヒ ドライゼロ 350ml×24本/アサヒ/ノンアルコールビール(ビールテイスト飲...価格:3,371円(税込、送料込)
May 14, 2014
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連休の間中取り組んでいた拙著の二校の校正が終了し、出版社に返送しました。二校とはいえ、結構直すところがあってハラハラです。一応、ミスは全部潰したつもりですけど、完璧なものになったかどうかは分からないですなあ。三校を見たら、まだまだ直すべきところがあったりして・・・。 でもまあ、とりあえず一仕事終わったって感じ。 とはいえ、まだ表紙が出来てないですからね。これで表紙のデザインが決まると、いよいよ大詰め、という感じがしてくるんですけどね。 さて、一仕事終わった解放感から、このところまたジャズ系のCDを頻繁に買ったりしているのですが、最近買ったものの中でお気に入りはコレ。サイラス・チェスナット。これこれ! ↓【楽天ブックスならいつでも送料無料】JAZZ BEST COLLECTION 1000::ビフォー・ザ・ドーン [ サ...価格:1,028円(税込、送料込) 特にこのアルバムの4曲目が好き。出だしバッハの曲から始まって、途中からジャズっぽくなるのですけど、これがいい感じ。ワタクシ思うに、バッハって、ジャズだね。バッハは、ジャズ。だから、全然違和感がないの。あれ、ひょっとしていい感じのコメントしてる? ま、ともかく、割と面白いピアノ・ジャズがわずか1000円前後で買えるのだから、いい時代ですよ。興味のある方は是非!
May 13, 2014
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今日、久しぶりに大学に行って自分のメールボックスを見た途端、のけぞりました。 新学年に入ってすぐ注文した大量の本が届いていて、それがあまりにも量が多かったので、メールボックスには入りきらず、隣の棚に山積みにされていたばかりか、大型の段ボールにぎっしり詰められた本が、台車の上に乗っていて、「釈迦楽先生本」と貼り紙がしてあったという。 お、俺、こんなに買ったんだっけ・・・? ま、いいや。とにかく、楽しみ~! それにしても、一度にこのボリュームで本を買う人って、うちの大学でも少ないでありましょう。わははは。メールボックスを覗きに来た他の同僚の先生方をビビらせてやったぜ。「釈迦楽さんはこんなに本買うのか・・・。これでは敵うはずがない・・・。」って。 作戦、その1。まず物量で圧倒する。なんちゃって。 ところで、今日はそんな話をするつもりじゃなくてですね、シャンプーの話をしようと思ってたのよ。 子供の頃からシャンプーに対してだけは浮気性で、なんか新しいのが出ると試してみたくなって仕方がないワタクシ。最近興味があったのはオイル系シャンプーでありまして、「ダイアン」というのを買ってみた。これこれ! ↓モイスト・ダイアン オイルシャンプー モイスト&リペア / モイスト・ダイアン / モイストダイ...価格:906円(税込、送料別) で、使ってみたと。すると・・・ いいんじゃない?! なんか独特の香りがあって、とってもいい「ほうじ茶」みたいな香り? で、とにかく洗いあがりはしっとりよ。 で、翌朝も、あんまりパサパサにならず、まとまり易いというか。いい感じです。 ということで、最近はこれを愛用している私なのであります。教授のおすすめです。・・・もっとも、「いいよ」とか人に勧めておきながら、1本使い終わると、また浮気したくなっちゃうんですけどね!
May 12, 2014
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昨夜、そろそろ風呂でも入って寝るか、という時分、たまたまテレビをつけたら『シャーロック』をやっていまして。 これ、コナン・ドイルのホームズものを現代に焼き直したドラマで、特異な風貌の個性派俳優ベネディクト・カンバーバッチが主演する奴なんですが、前にシーズン1をちらっと見て、大したことないなと思い、特に見ていなかったわけ。ところが昨夜、シーズン2の最終話を見たら、これが結構面白かった。 本家コナン・ドイルのホームズにおける「最後の事件」を現代風に焼き直してあるのですが、その焼き直し方がなかなかよく考えられていて、本家のあのシーンがこういう風に解釈されたのか、という面白さがありながら、それを取っ払ったとしても現代ものサスペンスとしてよく出来ている。思わず体を乗り出して見てしまったので、寝るのが遅くなっちゃった! もうすぐシーズン3が始まるようなのですが、次から本格的に見ちゃおうかな! さて、それから一夜明けた今日、昼ご飯を食べてのんびりしている時に、またまたちらっとテレビをつけたら、『スペル』という映画をやっていた。いかにも日曜日の昼下がり、テレ東系列でやってそうな2流ホラー映画でございます。 だけど、サム・ライミ監督作だということで、少しは見どころがあるのかと、そのまま見続けたところ、これまた結構面白かった。以下、ネタバレ注意。 銀行で融資係として働く女の子が主人公なんですが、大金持ちのボーイフレンドと結婚間近ということで、少しは自分も銀行内で出世しておきたいと思い、上司に有能さをアピールしているところなんですな。 ところがそんな彼女のもとに、ちょっとミスボラC系のおばあさんがやってくる。話を聞くと、家賃の滞納かなんかで家を追い出されそうになっていると。それで返済を少し待ってもらえないかとのご依頼。しかし、よく調べると、これ以上、お金を貸したり、支払いを猶予したりすることはできないレベルらしい。 で、このお嬢ちゃんも、心を鬼にしてこのおばあさんにダメ出しするわけ。ま、ここで人情出して彼女にお金を融資して失敗でもしたら、出世できませんから。 で、おばあさんに「お金は貸せません」的な引導を渡したわけですが、これが運の尽き。逆切れして、逆恨みしたこのヴァーさん、ロマのパワーにものを言わせて、「この恨み、はらさでおくべきか~!」とかいいながら、そのお嬢ちゃんに呪いをかけると。 そこからはもう、ノンストップでこのお嬢ちゃんに災難が降りかかるわけ。別にお嬢ちゃんが悪い事したわけでもないのに。生きているうちも、死んでからもしぶといこのミスボラC系ヴァーさん、地獄の悪魔の後ろ盾もあって、このお嬢ちゃんに付きまとって襲いかかりっぱなし。その次から次へのエグい攻撃に、見ている方としては度肝を抜かれっぱなしです。 で、こういう場合の最後の砦として、お嬢ちゃんも悪魔祓い的なことも試すのですが、さてさて、ヴァーさんとその背後にいる悪魔君の攻撃をかわして、お金持ちボーイと結婚できるのでしょうか、的な。そんな映画でございました。 もちろん、この手の映画は私の評価対象外ですので、点数の発表はなしですけど、さすがはサム・ライミ、2流の映画を作っても、見せることは見せるね、とだけ言っておきましょう。ただ、主演のお嬢ちゃんは、災難だったね! とまあ、昨日・今日と、テレビに釘付け状態だったのですが、結局私は、テレビっ子なんですな。いかんいかん、ちゃんと仕事しようっと。と、言いながら、今日はこれから『ルーズヴェルト・ゲーム』と、F1スペイン・グランプリのテレビ放送があるんだった! あー、また見ちゃうよ~!
May 11, 2014
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私の身長は173センチ。高校くらいの時にこの高さに到達し、以来、大体このあたり。ま、男としては低くもなく、高くもなく、というところでしょうか。 ところがね、最近、そうですね、この二、三年のことですけど、よく言われるんです、「背が高いね」と。例えばたまに実家に戻って、地元の友だちとかと半年ぶりくらいに会うと、よく言われる。「お前、身長伸びた?」って。あと、父とか母にも言われます。 しかし、この歳になって身長が伸びるわけがない。実際、毎年受ける人間ドックの記録でも、大概173センチですからね。 なのに、何故? それから、写真が趣味の父が、たまにいい風景をバックに私を写してくれたりするのですが、それを見た写真同好会の人たちが、「これ息子さん? やけに背が高いね! どのくらいあるの?」と聞くのだそうです。で、父が「そうですね、170センチちょいじゃないですか?」と言うと、皆さん、黙ってしまう。おそらく「185センチです」とかいう答えを期待していたのでしょうな。 なんで? なんで、そういうことになるの? 私にもまったく謎。以前「背が高いね!」なんて言われたことないですから。 で、つらつら考えるに、一つには数年前から柔術の稽古をしているせいかなと。柔術では姿勢が非常に大事で、頭のてっぺんを空から吊られているような心持で背筋を伸ばすのが基本。ですから私も、稽古以外の場所でも、常に姿勢を正すようにはしているんです。柔術を始める前は、どちらかというと猫背気味だったかもしれないので、そのせいもあるのかしら。 それにしてもねえ! ひょっとして・・・。 ひょっとして、ついに私も、何か「オーラ」っぽいものが出てきたとか? それはないか! でも、「背が高いね!」と言われて、まあ、悪い気はしないので、人がそう思うなら、敢えてその印象を訂正しなくてもいいかな、と。ということで、これからは、「うん、最近ちょっと伸びたかな」とか、答えようと思っている私なのであります。 ・・・あ、一応言っておきますが、シークレット何とかは履いてませんから!
May 10, 2014
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レツゴー三匹のじゅんさんが亡くなられたとのこと。子供の頃、彼等の活躍を見ていたので、何だかちょっと寂しいですなあ。 またモーター・ジャーナリストの川上完さんも、やはり亡くなられたそうですが、お二人に共通するのは、お二方とも年齢が60代末だということ。 よく言われることですが、「70歳の壁」というのがあって、ここを乗り切れる人と乗り切れない人がいる。乗り切ると、次の「80歳の壁」まではなんとか行けると。お二人とも残念ながら、この壁の手前で力尽きた、ということでしょうかね。そう言えば、私の恩師の大橋吉之輔先生も、享年68だったなあ。 ところで、川上完さんは、モーター・ジャーナリストですから、色々なクルマに乗って来られたと思うのですが、個人として所有したクルマとしては、航空機メーカーが作ったクルマがお好きだった、とのこと。国産でいえばスバル、外車で言えばサーブ、ですかね。 で、愛車は「サーブ96」だった、ということを聞いて、そのサーブ96とはどんなクルマが、ググってみたのですが、確かにこれが素晴らしいデザインなんですな。これは、確かに、惚れる人は惚れるわ。今、サーブって、イマイチな感じですけれども、昔のサーブはすごかったんですな。 それにしても、一昔前のクルマのデザインってのは、なんだかこう、凛としてますね。工芸品として、美しい! こんなデザインのクルマが、もし今もあったら、私だったら買うね。これこれ! ↓サーブ96
May 9, 2014
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私の父は、私と同業なのですが、時々面白いタイミングで面白いことを言い出す人でありまして。 つい先日も、私のクルマに乗っていた時、私がフロントガラスの汚れを取ろうと、ワイパーを動かしたんですな。すると、父曰く「おお、お前のクルマには便利なものが付いているなあ!」と。 私が「?」と思って、「便利って?」と尋ねると、「だって、このクルマにはガラスふきがついているではないか」ですと。 どうやら父は、おフランス製の私のクルマにだけ、ワイパーというものが付いていると思ったらしいんですな。 で、私が「いやいやいや。どのクルマにもワイパーは付いているよ」というと、父曰く「そうか? だってこの間の日曜日、お隣の人がクルマのガラスを雑巾で拭いていたぞ」ですと。 まあ、ね。 で、またこの間は、「お前、まさか知らないだろうと思うが、カーペンターズって知っているか?」と父が尋ねてきまして。 カーペンターズ・・・・。むしろ知り過ぎているがゆえに「知っている」と答えたくない、くらいのもんですが・・・。 で、「カーペンターズ。知っているけど、なんで?」と聞くと、「この間、ラジオでカーペンターズの曲を聞いたが、あれは素晴らしかった」と。 で、その曲を父に歌ってもらったのですが、もちろん、歌が上手過ぎて何の歌だかさっぱり分からず。仕方なくネットで検索して、父を感動させたのが「イエスタデイ・ワンス・モア」であることを突き止めた私。 しかし、「イエスタデイ・ワンス・モア」っていつの曲よ。1973年じゃん! 今から40年前だよ! 40年の時間差を超えて、今、カーペンターズのファンになった我が父。 何だか分からないけど、すごい、としか言いようがないな。
May 8, 2014
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ひゃー、さっきまで井岡一翔選手対アムナット・ルエンロン選手のボクシング世界戦を見ていたのですが、戦前の予想とは違って井岡選手の判定負け。いやはや、残念。 しかし、今日の井岡選手は、らしくない試合をしましたなあ。ガードを固めてのこのこと真っ直ぐ相手に詰め寄って行くものの、手は出さず、相手のパンチを受けるだけ。いくらガードの上からとはいえ、審判の印象はめちゃくちゃ悪い。 で、ハードパンチャーらしきルエンロン選手、後半は明らかにバテバテで、それを隠すために反則すれすれのクリンチをしながら時間稼ぎしているのが見え見えなんですけど、何せ井岡選手が手数を出さず、返ってルエンロン選手の方が形ばかりのパンチを出すもので、なんとなく印象としてはルエンロン選手が勝っているように見えてしまうという。まあ、実質的には互角、いや、残存スタミナでは井岡選手の方がむしろ有利だったと思いますが、判定の上では負けをくらいそうなボクシングではありました。 うーん、井岡選手って、もっとはるかにテクニックのある人なのに、何で今日はあんなボクシングしたのかなあ? なんか、作戦ミスだったんじゃないでしょうかね。うーん、残念。 ちなみに、この試合における中車さんの解説は今ひとつ、よく分かりませんでした。っていうか、何で中車さんが解説をしているのか自体が分かりませんでした。俳優としてはファンなんですけどね。その一方、内藤さんの解説はいつもながら中立的で、どちらの側のパンチにしても、それがいいものであれば「おーー!」と素直に感動するあたり、とても好印象。内藤さんの人柄が知れますね。 さて、今日の私は例によって一日、拙著の校正作業を続けておりました。 しかし、校正をしていると、日本語って難しいなあとつくづく思います。 どういう時にそう思うかと申しますと、例えば、「もくろみが的中した」なんていう文章を書いてしまった時、ですね。 「もくろみが的中した」という文章、もちろん私自身が書いたもので、書いた時には別に使い方が間違っているとは思わずに書いているわけですが、校正作業中にこの文章に出くわして、はたと考え込んでしまったんです。 つまり、「もくろみ」というのは、果して「的中」するものだろうかと。コロケーションは、これで正しいですか? 「もくろみ」という言葉は、「目算」と同じく、「こうなるんじゃないかなあ」と予想し、その予想に基づいて計画することを意味するわけですよ。つまり、基本的な意味は、「計画」なんですな。「目論見書」というのは、まあ、「計画書」みたいなものですから。 で、そうなりますと、「計画」というのは、「的中」するものでしょうか? 「計画」は、「的中」するものではなく、「うまく行く」ものなのではありませんか? だから、「もくろみがうまく行く」「もくろみ通りに行く」なら、正しい日本語のような気がするわけですよ。また逆に「もくろみが外れる」も正しい気がする。しかし「もくろみが的中する」とか「もくろみが当たる」というのは、果して正しい日本語だろうか、と思い始めると、自信が持てなくなる。 何の気無しに「もくろみが的中する」なんて書いてしまいましたが、多分、この使い方は間違っているのでしょう。直しておいた方が、無難かな〜。 だけど、その辺、微妙ですよね! 「もくろみが外れる」は正しいが、「もくろみが当たる」は、ひょっとすると危なっかしい、というわけですから。 というわけで、日本語ってのは、日本人にとっても難しいなと、思った今日のワタクシなのであります。ボクシングも難しいけど、日本語も難しい!
May 7, 2014
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何を最初に読んだのだったか忘れましたが、最近、私の父は常盤新平さんの書かれたエッセイやら小説やらのファンになったようで。 常盤新平さんというのは、確か早川書房にお勤めだったのではないかと思いますが、アメリカ文学がお好きな方で、アーウィン・ショウの『夏服を着た女たち』なんかを翻訳されたり、翻訳者として名を挙げ、やがて会社を辞めて翻訳やエッセイや小説なんかを書き始められた。『遠いアメリカ』という本で直木賞も取っておられます。 ま、アメリカ文学に近いところにおられた方なので、私も常盤さんの書かれたアメリカ文学系のエッセイなどをちらほら読んでおりましたが、まあ、私の好みから言うと、ちょっとこう軽すぎるというか、読んで勉強になるというよりは、ただ読んで楽しむという感じのものだったので、そこまでは入れ込めないところがあったわけ。 ところが父に言わせると、その軽さというか、「うなるほどではないけれど、そこはかとなく味わいがある」ところが良いということで、このところずっとあれこれ読んでいる様子。 それで、「あんまり急いで読むと、楽しみが無くなってしまうので、ゆっくり読んでいるのだ」などと可愛らしいことを言っているので、私が、いやいや、常盤さんは随分沢山の本を書いているので、そう簡単には読みつくせないんじゃないの、と言うと、父曰く、「だって、本屋で売っている分は、たいてい読んじゃったよ」というので、私がスマホでアマゾンのサイトを見せ、「ほれほれ、まだまだこんなに沢山あるよ〜」というと、「へえ〜、常盤さんというのは、こんなに沢山本を書いた人なの!」と驚いている様子。 もっとも、既に絶版になっている本も多いので、この際、親孝行だと思って十冊ばかり、中古品をアマゾンに注文し、プレゼントすることに。といっても、それぞれの本は一冊1円のものばかりですけどね。 で、「これも1円、これも1円・・・」と値段のことを言うと、これまた父を驚かせたようで、「え! 今、古本ってそんなに安いの!?」と。 ということで、父は大好きな常盤新平の本を沢山、それも安く入手できたことで大喜び。 インターネット全盛の今日、年寄りを驚かせたり、喜ばせたりすることなんて、実に簡単ですな。とにかく、いい親孝行が出来たので、良かった、良かった。
May 6, 2014
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昨夜、そろそろ寝るかと思って、寝る前に一口、ジュースを飲もうと階下のキッチンに行ったところ、シンクのところに何やら動くものがあるではないですか。何? イモムシ? ミミズ? と思ってよーく見たら・・・ ひょえ〜! む、ムカデだ〜! いやあ、ビックリ。この家にももう三十年くらい住んでいますが、こんなものが出たのは初めて。もう、長細い虫系が全般ダメなワタクシ、全身鳥肌よ。 で、そういや、前に家の周りにスズメバチが巣を作りかけた時、退治用に使った殺虫剤のすごい奴があったよなあと思い出した私は、それを探し出し、呑気にシンク周りをうごめいている気持の悪い奴に向って、ウルトラ警備隊のアラシ隊員が使っていた「スパイダーショット」もかくやという程のジェット噴射をしてやったのでございます。文字どおり、瞬殺してやりましたわ。諸手どころか、百の手足を挙げて、ギブアップしてました。これこれ! ↓蜂駆除に必須!強力10m噴射!ガンタイプでハチを狙いやすい!【あす楽対応!即納可能】ハチアブ...価格:1,193円(税込、送料別) これ、ほとんど合法的なバズーカ砲か、っていう位の激しい噴射するよね〜! しかし、後から考えてみると、その後に起った大きな地震からして、あのムカデちゃんは、ひょっとしてその前触れだったのかもね。天変地異の前に、彼はそれを察知して、いつもと違う行動に出て、運悪くワタクシに射殺されちゃったのかも。そう考えると、悪いことしちゃったのかもね。
May 5, 2014
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GW中に小学校時代からの友人たちとバーベQをするというのは、いつの頃から始まった習慣か忘れましたが、もう、かれこれ20年くらいは続いていますかね。ということで、快晴に恵まれた今日、その恒例のバーベQパーティーをして参りました。 ここ数年、「潮見台バーベキュー」なるところでやってきたのですが、今年は少し趣向を変えて、町田の忠生というところにあるバーベQサイトを利用することに。ここはサイト使用料として一人頭千円徴収されるだけで、鉄板や網など必要なものは揃っていますので、後は自分たちで好きな食材を買って行って、好き勝手にやる、というスタンス。 ちなみに今年は6人が揃い、例年以上ににぎやかになりました。が、さすがに我々も五十路を超え、そのバーベQサイトにいる他のグループの中では最年長な感じ。 やっぱり、バーベQパーティーというのは、若い人たちの娯楽なんですな。だから、我々以外のグループは、せいぜい三十代前半くらい。だもので、子連れが多く、4歳から10歳くらいまでのガキがわんさか居て、もうこいつらが処狭しと飛び回っているわけ。 で、我々五十路グループは、ちょっと食べただけで、もうすっかり食べ疲れてぼんやり椅子にへたり込み、飛び回っている他人のガキどもを遠い目をして眺めるしかないという。ふと我に返ったメンバーの一人が、「なんか私たち、孫を見つめる祖父母みたいね」と呟いたのが印象的でしたなあ・・・。 大体、もう我々くらいの年になると、バーベQの食材が渋いもんね。牛肉・豚肉・鶏肉なんてものよりも、ししゃもとか、塩鯖とか、そういうのを焼いちゃうんですから。 でまた、このサイトの周りが立派な竹林で、タケノコがいくらでも生えていて、サイトの管理者がそういうのを掘り起こしては、我々利用者に「ほれ、これやるよ」とか言って手渡してくれるので、そのもらったタケノコを皮ごと丸のまま火にかけ、天然の蒸し焼きにして食べちゃうという芸当もやってしまいました。 ついにバーベQでタケノコの丸焼きを食べる日が来るとは・・・。 でも、そんなふうに寄る年波を感じながらも、子供の頃からの友人たちとノンビリ過ごす一日というのは、いいもんでございます。また来年も、メンバーが一人も欠けることなく、集まれるといいな!
May 4, 2014
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今日の夕食に貝のお味噌汁が出て来たので、「お、勇敢だね」と言うと、母曰く「何が?」と。 で、私が「だって、今、巷では貝毒のことが話題になっているじゃん。わが家ではほとぼりが冷めるまで、なんとなく貝系の料理は敬遠しているよ」と言うと、「そうなの? 知らなかった」ですって。 で、もちろん父も貝毒の「か」の字も聞いてないので、夫婦ふたりしてまったく意に介していなかったという・・・。「新鮮だから大丈夫だよ」って言ってましたけど、貝毒っていうのは、新鮮か、新鮮でないか、ということには関係ないですから! ま、とにかくそういうことを聞いて思ったのですが、要するに後期高齢者たるもの、基本的にテレビのニュースとか、新聞のその種の記事に対して無関心なんですな。だから、世間で何を騒いでいても、全然耳に入っていないと。 だーかーらー、いつまで経っても「オレオレ詐欺」に引っかかる老人がいるわけだ! 世間でこれだけ「オレオレ詐欺」のことが騒がれているのに、それでもまだ引っかかる奴って、どうかしているんじゃないかと私も思っていましたけど、その理由が分かったような気がしましたね。彼等は、世間のことをまったく意に介していないんだ。世間で有り余るほど流れている情報を、まったくキャッチしていないんだ。 それは、プラスに解釈すれば、いい面もありますよね。つまり、風評というものに触れないのだから、そういう誤った情報に左右されないということにもなる。実際、私が貝系の料理を敬遠しているのだって、立派に風評被害を人(漁師さんとか)に与えているわけで、困ったことなわけですよ。そういうことを我が両親はしていないわけだから、その意味では大したもの。 ただ、先ほどの「オレオレ詐欺」的なものに依然として引っかかる、という面があるのだとすれば、やはり世間のことに疎いというのは、よろしくない側面もあるわけで、良し悪しですな・・・。 というわけで、年寄りと情報、ということについては、政府を始め、もっと本格的に考えないといけないのではないでしょうかね。テレビやラジオや新聞で情報を流し、注意を喚起すれば、それで老人世代にも情報は伝わるだろうと考えるのは、若い者どもが抱きがちな甘い考えだ、ということを、この際よーく認識して、もっと他のやり方で老人世代に必要な情報を与えないとダメなんだ、ということを考えていかないと、いかんのじゃないかな。
May 3, 2014
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今日、GWを実家で過ごすべく、東京に戻って参りました〜! が! 今日はヤバかった・・・。マジ。 今日は平日なので、東名高速はさほどの渋滞もなかったのですが、秦野中井と横浜・町田間、とりわけ厚木のあたりで15キロほどの渋滞があったんです。ま、あそこは小田原・厚木道路からの流入ポイントなので、渋滞のメッカではあるのですが。 で、そこで私ものろのろと止まったり動いたりを繰り返していたわけ。 すると、後ろの方から絹を引き裂くようなブレーキの音が! と思ったら、ドッシャーン!!という大音声と共に、私のクルマのすぐ後ろのクルマがバーンと跳ね上がり、そのまま中央分離帯にドーン! 私、バックミラーですぐ後ろのクルマが跳ね上がった瞬間を見ましたよ・・・。 あぶなーーーい! やばっ・・・。後ろのクルマが居なかったら、私が被害者だったよ...。でまた、もし後ろのクルマが中央分離帯方向に飛ばなかったら、私のクルマが玉突き被害にあっていたところ。そうなったら、間違いなく前後を潰されていたでしょうな。 ひゃ〜、買い替えたばかりのシトロエンちゃんが、いきなり廃車になるところだったよ〜! ほんと、まさに紙一重というか、クルマ一重の差で悲惨な目に遭うところだった〜! まさに危機一髪だよ〜! というわけで、交通事故関係では数々の試練を経てきたワタクシではありますが、今回もまた、危ういところで難を逃れたって感じ。もう、ここまで奇跡的なことが重なってくると、神様がお気に入りのワタクシを直々に守っているとしか思えないな。少なくとも、強力な守護神がワタクシの背後に間違いなく居るに違いない。 ってなわけで、あと一歩のところで悲惨なご報告をしなければならなかった、奇跡の男、ワタクシなのであります。ひゃっほう!
May 2, 2014
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竹の山にあるザラメでドーナツ買おうと思ったら、なんと全商品が売り切れ。そんなことってある? 商品棚が完全にカラだったという。 ということで、即席のプランBとして、「キリムキリ」というシフォンケーキ専門店で、シフォンケーキ買っちゃった。 で、食べて美味しいことは美味しかったのですけど、正直言いますと、私、シフォンケーキってそれほど賞味しないんですよね~。 実は、私は食感が軽すぎるものって、今一つ、乗りきれないんだなあ。例えばマシュマロとか。なんかこう、空気を食べているみたいで、虚しくなってしまうの。その流れで、シフォンケーキも私にはフワフワ過ぎるわけ。ああいうものよりも、むしろ中身のつまった系の焼き菓子の方が好き。タルト系とかね。 ちなみにシフォンケーキというのはアメリカで1920年代に発明され、長らくその製法の秘密が門外不出になっていたのですが、1950年代になって実は材料に植物油を加えるのだ、ということが明らかになり、世界に広まったという。ですからはっきりとアメリカ発であることが分かっているお菓子ではあるのですけど、今ではアメリカでは不人気で、むしろ日本でこそ人気があるというね。キリムキリなんて、専門店だもんね。 さてさて、いよいよGWも後半戦。私は明日、実家に戻ります。ということで明日からしばらく東京からのお気楽日記。恒例のバーベQも予定されておりまして、楽しみ! それでは、皆様もよいGWを!
May 1, 2014
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