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テレビは原発事故をどう伝えたのか ドキュメント (平凡社新書) (新書) / 伊藤守/著私:図書館から少し待って借りた。 新書版だが、内容的には3月11日から17日までを中心に福島第一原発事故のテレビ放送を細かく引用した濃密なドキュメンタリーになっているね。 そして、テレビに登場したテレビ局の解説者、学者などを実名であげていて、その発言内容もそのまま、引用している。A氏:今となっては、学者や専門家は、その専門知識の正確性が、試された結果になったね。私:実際、この時期のテレビに登場した学者や専門家は、一般的に「楽観的」な解説をしていることがよくわかるね。 テレビ局もそれに疑問を呈していないで、放映している。 しかし、12日にテレビ朝日では解説者の斉藤正樹東工大教授は「メルトダウンをが起きている」との認識をしめしているという。A氏:水素爆発の予測は遅かったようだね。 俺が聞いた話では、3月12日に官邸で菅首相が、斑目春樹委員長に「水素爆発の可能性はないか」と聞いたら、「ない」という返事だったという。 その直後に、1号機が水素爆発。 続いて3号機が14日に水素爆発。 15日には、2号機、4号機でも爆発音がした。私:著者は、ネット情報にもふれているが、このほうが正確性が高いね。 「SPEEDI」の存在もネットのほうが早かったようだね。 しかし、これは一部の人しか共有できない情報だね。 著者は、有名な「とりあえず、人体に影響はない」という見解の問題点を指摘しているね。 後になるが、政府は4月19日に「子どもたちが屋内で活動しても大丈夫な暫定基準を、年間20ミリシーベルト」としたが、これで13の幼稚園や学校が値を上回ったという。A氏:この基準は甘いということで問題になったね。 ネットでも、市民の間でもその基準に対する疑問が出たね。 29日には、小佐古敏荘内閣官房参与が「この甘い基準にはまったく納得できない」と涙を流して会見し、辞任したね。私:その後、5月27日に政府は、年間1ミリシーベルトと言い出したが、20ミリシーベルトは引っ込めていないね。 放射能で風評被害がなくならないのは、根底にこういう政府に対する不信感があるようだね。 この本はテレビの情報だけ扱っているが、週刊誌などの情報も、この時期、どうだったか知りたいところだね。
2012.08.31
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私:今日の夕方、何気なく、NHKのテレビに切り替えたら、君の得意な「糖質制限食」をとりあげていたよ。 何か、「糖質制限食」の成功例をあげていたが、失敗例もあったようだね。 途中から見たんで、失敗例を見逃しがね。A氏:俺は、この番組を見逃したよ。 「クローズアップ現代」は以前は、深夜で再放送があったが今はないね。私:番組に出ていた糖尿病学会の人は、「糖質制限食」には全面的に賛成ではないようだね。 成功例の人は、太っていたので、糖質がないので、体は脂肪を燃やしたので、体重も減り、血糖値も下がったのだという。 ところが、あまり太っていない人は、燃焼する脂肪が少ないので、筋肉を燃焼してしまうと言っていたね。 これは、問題だね。A氏:どうも、従来の「カロリー制限食」理論できた医者はいろいろ言うのではないの。 俺が、はじめて「糖質制限食」を知ったのは「文藝春秋」だ。 この記事では、「糖質制限食」で糖尿病が治った作家の宮本輝氏は、3年前には糖尿病が次第に悪化しており、合併症を起こしそうな状態だった。 それが、3年前から「糖質制限食」を開始して、糖尿病が治り、今では体調は良好とあるね。私:たしか、作家の宮本輝氏は肥満でないね。 痩せ型だと思うね。 どうも「糖質制限食」については、「カロリー制限食」で頭がこりかたまった医者にはすんなり理解できないのかも。 それから、この「クローズアップ現代」では、アメリカの例で胃と小腸を手術でつなぐことにより、薬なしで糖尿病を直したという例が紹介されていた。 画期的な治療例だという。 日本には糖尿病患者が2100万人いるという。 まあ、この病気は、まだまだ、謎が多そうだね。
2012.08.30
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A氏:今日の朝日新聞夕刊の3面記事で、「福島産 上がらぬ価格・キュウリもトマトも平均以下」という見出しで、福島産の農産物に対する「風評被害」がまだ続いていることを報じているね。私:新聞では人気アイドルグループTOKIOが、「おいしいふくしまできました」とももにかぶりつく福島県のCMを流しているというね。A氏:背景には、福島産農産物の「風評被害」が、福島第一原発事故から1年半たっても、おさまらないという問題があるんだね。私:スーパーの店頭に並んでいても、価格が依然として、原発事故前より安いという。 九州や北海道産のものまで店頭には並んでいるから、消費者は高くてもそちらのものを買うんだろうね。A氏:しかも、福島産は昨年よりも今年は価格は低下傾向だという。 キュウリの例をあげているが、今年は7月から他に比べると下がっているね。 「昨年は、厚い復興支援があったが、風化している」と福島県は農水省に訴えたという。私:農水省もテコ入れに動いているという。 問題は、消費者だね。 原発事故に対する政府への不信感がまだ根底にあるようだね。
2012.08.29
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A氏:君が、関心が強い使用済み核燃料の件で、再処理をしないとしても、3.6兆円の費用がかかるとしているね。 今朝の朝日新聞が経済通産省の試算を報じている。 電力10社が再処理事業のために、積み立てているカネが2.7兆円あるから、これを差し引いても9000億円が不足するという。 この積立金は、電気料金にも1キロワット0.22円、含まれているという。私:再処理するという国策で、20年ほど前に再処理施設がスタートを切っているので、せっかく作った建物や設備の廃止費用が大きくかさむね。A氏:再処理工場の建設費は、当初見込みの約7千億円から2兆2千億円まで膨らんでいるというね。 再処理事業を今後継続する場合でも、総費用は12.2兆円だという。 この場合も、電力各社は追加投資が必要になる。 福井県の高速増殖炉「もんじゅ」の問題もどうなるのかね。私:原発は、もうかなり走りだしてしまったから、行くも地獄、退くも地獄だね。
2012.08.28
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A氏:今朝の朝日新聞の横浜版に、「日韓交流『こんな時こそ』・韓国サッカー少年団、秦野に」という見出しの記事が載っていた。 韓国・坡州(パジュ)市のサッカー少年団が来日し、26日に友好都市の秦野市の子どもたちと交流試合をしたと報じている。私:両市は、2005年に友好都市となり、その2年後から、隔年で互いを訪問しあう形で少年サッカーの交流試合をしてきたという。 今回は、坡州市が訪れる番だったが、大統領の行動で対日感情が悪化したので、秦野市側は訪問がキャンセルされるか心配だったという。A氏:坡州市サッカー協会のファン・イン・ファン会長は、 「日韓は厳しい状況だが、だからこそ民間交流で解決しなければーーー。 中止を考えたこともないし、これからも続ける」 と話したと報じているね。私:韓国民にも、きちんと対応している人もいるんだね。 今回の領土問題で、反日デモは中国と韓国とでは、ちょっと異質だね。 韓国の反日デモは、大統領自ら火をつけたが、中国政府の方はデモにやや抑制的だね。 交流や経済問題など、実際の日韓関係と日中関係にどういう影響が出てくるのか、これからの相手の出方待ちだね。
2012.08.27
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A氏:人類初の月面着陸を果たしたニール・アームストロング氏が25日に死去したね。 82歳だという。 われわれよりちょっと年上だね。 8月上旬に心臓バイパスの手術を受けており、親族の声明によると、術後に合併症を起こしていたという。私:前から、心臓は悪かったらしいね。 1969年7月20日、38歳のときにアポロ11号の船長として、月面着陸を行う。A氏:彼は、21日に、船外に出て、月面に足を踏み出した時、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」との有名な言葉を残したね。 彼は、この言葉を月面着陸の準備の数時間前に考えたという。私:この月面着陸のシーンは全世界に中継放映されたね。 http://youtu.be/HCt1BwWE2gA 丁度、昼食時で、俺はそば屋で食事しながらそのシーンをテレビで見た記憶がある。 そのとき、一緒に食事していたのが、出張で来ていた俺と同年輩のアメリカ人だった。 彼は、すばらしい出来事だと誇らしげに言っていたね。 ニールの月面における最後の任務は、ユーリ・ガガーリン(ソビエト連邦出身の史上初の宇宙飛行士。この前年の1968年3月27日に飛行機事故で死亡)、ウラジーミル・コマロフ(同じくソ連の宇宙飛行士。1967年4月24日、ソユーズ1号の墜落事故で死亡)、そしてアポロ1号の火災事故で亡くなったガス・グリソム、エド・ホワイト、ロジャー・チャフィーらの業績を称えた記念品を収めたパッケージを、月面に置いていくことであったという。 月面着陸は、これを皮切りに6回行なわれたんだね。A氏:2010年、現オバマ政権が月に再び人を送る月探査計画の中止を決定すると、他の宇宙飛行士らとともに「宇宙飛行で世界を先導してきた米国が二流国どころか三流国になる」と批判した公開書簡を送付したという。私:もう、アメリカには、そういう経済的な余裕がなくなったんだろうね。 その後は、火星などへの無人探査機の活躍となるね。
2012.08.26
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私:昨日、俺の住んでいる地区のいくつかの自治会・町内会が連合で、カラオケ大会があったよ。 各自治会・町内会にはカラオケ同好会みたいのがあって、そこから何人か代表が出てくるのだね。 俺の町内会のカラオケ部からは2人出た。 10時から16時まで、中1時間の昼休みをおいて、5時間で60人が歌ったね。 プロと違って、スリーコーラス、フルに歌うから1人5分弱ペースだね、 俺は午前に用事があったので午後から見に行ったよ。A氏:のど自慢みたいなものかね。私:別に審査はなく、皆、歌うだけだね。 各自治会・町内会の代表で出るだけあって、練習は十分にしてきている。 圧倒的に高齢者が多い。 だから、歌は演歌系統が圧倒的に多い。 最近の若い人の歌はゼロだった。A氏:男女比率はどうかね?私:半々くらいかね。 なかには、男女とも、80歳の人も何人かいた。 女性は、わざわざ、この日のために着飾って出た人もいた。 年をとっても声量が落ちていない人が多く、歌は健康のもとだと実感したよ。 声を出して、リズムに乗って感情表現をして、歌うというのは、健康長寿の一つの効果的な方法だね。 そして、このようにときには舞台に立って多くの聴衆の前で歌うというのも、いい刺激になるだろうね。 参考になったよ。
2012.08.25
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私:今朝の朝日新聞のスポーツ欄は、昨日の優勝戦をうまくまとめているね。 大阪桐蔭の藤浪投手と光星学院の3番田村・4番北条の対決に焦点を当てているね。A氏:光星学院の3番田村と4番北条は「最強の中軸」と呼ばれ、2人で準決勝の4試合で6本塁打。 チームの22打点のうち、2人で17打点をあげ、4回目の甲子園で最高の状態だったというね。私:ところが、1回の3番田村と藤浪との初対決は、3球三振。 2回無死で、4番北条との初対決も3球三振。 このシーンを俺は見たかったんだがね。 録画しておけば、見られたんだが。A氏:しかし、9回に3番田村と4番北条と藤浪投手の対決は見れたのではないの。私:これは見ることができた。 3番田村は中前安打を放つ。 フルスイングだが、キレイなライナー性の中前安打でなく、つまって打ったテキサスヒットだね。 テキサスヒットという言葉は俺たち世代の野球用語かね。 このヒットがチーム2本目のヒットで、しかも最後のヒット。 ついで、4番の北条は、直球狙いでいったという。 新聞の解説では、「北条の狙い通りの151キロ。『とらえた』と思った瞬間、『バットが押し戻された』」とある。 打った球は高く上がったが、2塁手へのフライに終わったのを見たね。A氏:そう言えば、コラムニストの天野祐吉氏が、この決勝戦を球場に見にいったときのエッセイを書いているね。 そこでも「大阪桐蔭の投手藤浪君とこれまで本塁打を4本打っている光星学院の北条君との初対決にはドキドキしました」とあるね。 結果は、3球三振。私:しかし、天野氏は北条君に同情的で、かっての西鉄ライオンズの中西太氏の高校時代を思い出したという。 そして北条君も、中西太氏のような立派な野球選手に成長していくような気がするとしているね。 優勝戦でドキドキさせたこの3人の対決は、藤浪投手の完勝に終わったが、彼らの野球生活はまさにこれからだね。
2012.08.24
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私:今日、午前中、用事があって出かけたんだが、でかけてから、しまったと思ったね。 大阪桐蔭と青森の光星学院決勝戦をテレビに録画予約しておくのを忘れたからだよ。A氏:家に帰る頃になれば結末は明らかではないの? 俺も用事で見られなかったがね。私:結末や、ハイライトシーンだけでは面白く無いんだね。 1球ごとの動きが見たいんだね。 特に、身長197センチあるという大阪桐蔭のエースの藤浪選手の投球だね。 ところが、幸い、早めに用事が終わり、12時10分くらい前に帰宅できた。 試合は7回くらいだった。 8回、9回は、じっくり見られた。A氏:速球投手かね。私:基本的にはそうだね。 球は、連投なのに、疲れをみせずに速い。 相変わらずに150キロ台が出る。 変化球もあるが、直球が多かったようだね。 コントロールもいいほうだ。 印象では、光星学院は、藤浪投手の球を打ちあぐねていたね。 これが光星学院の大きな敗因だと俺は思うよ。 テレビでは、試合後、桐蔭の西谷監督が「藤浪は3年間で最高の投球をしてくれた」と言っていたね。 今日の朝日新聞夕刊では優勝結果は締め切りに間に合わなかったが、明日の朝刊にはデカデカ出るだろうね。 優勝の勝因の解説が楽しみだね。
2012.08.23
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私:今日、テレビで、糖尿病のことをやっていたね。 「糖質制限食」派の君は見たかね。A氏:興味をもって見たよ。 「糖質制限食」が登場するかと思ったが、全く出て来なかったね。 ニュース性に欠けるね。 日本テレビは読売新聞系だから、あまり「糖質制限食」には積極的ではないのだろうね。 テレビでは、」もっぱら、インシュリンの早期投与が言われていたね。 これが最近の一般の糖尿病の治療方法のようだね。 今までは、食事療法と運動療法で治らないときに、最後の手段がインシュリン注射だったからね。私:しかし、2000万人超の糖尿病患者というが、どういう計算から出したのかね。 年齢が上がるにつれ、患者の比率は増加して、70歳以上は2人に1人だという。 しかし、後期高齢者になった俺の大学学部同期20名のうち、糖尿病患者は1名だよ。 どうもデータがおかしいように思うね。 この番組では、「糖質制限食」も出なかったが、「カロリー制限食」の話もあまり詳しく出なかったね。 番組の題名の割には、長時間にわたり粗っぽい内容で、あまり参考にならなかったね。
2012.08.22
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私:今日も暑かったね。 日陰の風はいくらか涼しさを感ずるがね。 週間天気予報をみると、ずっと天気続きで、暑さが続きそうだね。 俺の家では、クーラーは昼夜大活躍だ。A氏:俺んとこもそうだよ。 しかし、今朝の朝日新聞のトップは「電力、ピーク時も余裕・家庭の節電てきめん」とあるね。 俺んところは、あまり節電していないので、どうも実感とあわない気がしたね。私:大飯原発の再稼働でもめた関西電力のピーク電力は、7月27日に2623万キロワット、8月3日に2682万キロワットとなり、もし、原発が動かなかったら、150万キロワットほど不足したという。 再稼働した大飯原発3号機、4号機の2基による電力は236万キロワットだから、不足分を十分に補ったことになる。A氏:しかし、大飯原発再稼働に反対してきた大阪府エネルギー戦略会議は、他の電力会社に余裕があり、電力会社間で「融通」すれば、大飯原発再稼働なしでしのげたという。私:まだ、今後、暑さのピークがくるかもしれないので、油断できないが、8月がすぎれば、正確な評価ができるだろうね。
2012.08.21
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私:我が神奈川県代表の桐光学園が、準々決勝で青森県代表の光星学園に負けたね。A氏:桐光学園の松井裕樹投手の三振ショーは68で幕だという。 最後の負け試合でも15三振をとり、1大会通じての奪三振68は歴代3位だという。私:テレビで見ていると、まさに、三振ショーで、気持ちがよかったね。A氏:松井投手は、9日の今治西との対戦で、1試合三振数22の大会新記録を作っているね。 早くも甲子園歴史館にその記念ボールが展示されているという。私:光星学院との対戦で敗戦後のインタビューでは、連投の疲れがあったといっていたね。 確かに、テレビで見ていたら、疲れた表情がうかがえた。 まだ、2年生だから、体力をつけて、来年の活躍を期待したいね。
2012.08.20
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私:この対論特集では、東電新会長下川辺和彦氏と国会事故調査委員会黒田清委員長の2人の告白という形でまとめている。 対談ではない。 下川辺氏は、「基本的には、あれだけ大きな津浪が福島第一原発を襲ったことが事故の原因だ」としているね。A氏:国会事故調査委員会の「事故は人災」を認めていないね。 「想定外」の津波が来たことが原因か。私:「大きな津波が起きる可能性は事故以前から指摘されていたが、津浪の危険性の認識が可能性の域を出ず、1つの計算値としてしか受け止められないうちに、3.11がきてしまった。事故原因はそこに尽きる」と下川辺氏は「人災でない」としているね。A氏:なんだか、言っている意味がわからないね。 「人災」を認めたくないために、婉曲な言い方になっているようだね。 「可能性の域を出ず」という言葉はおかしい。 「可能性の域の中」で、手を打つべきではなかったのかね。私:すぐに危険の可能性を認識し、手を打ち出したのだが、対策に時間がかかり、津浪のほうが早く来てしまったというのなら、話は理解できるがね。A氏:津浪が、もう1年遅く来ても、同じ事故が起きたろうね。 真剣に危険の可能性を考えて手を打っていないのだから、津波対策は具体的に何もしてない。 だから、1年経とうが、10年経とうが津浪が来れば同じ事故を起こしたろうね。私:「1つの計算値として」という甘い認識は、津浪の怖さを知らない「人災」だね。「原発だから、事故を起こさないように、念には念を入れて、事故防止策を講ずべき」を、「このくらいやっておけばいいだろう」という甘い認識が原因だよ。 だから、「人災」だよ。 軽装備で、天候不順の山に登ったのは、登山者の意志だ。 それで遭難したとすれば、天候不順が遭難の原因ではない。 その登山者の軽率さが遭難の原因だよ。 「人災」だよ。
2012.08.19
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A氏:君が昨日のブログで、テレビ朝日の報道ステーションで「アメリカ合衆国原子力規制委員会(NRC)では使用済み核燃料の処理場が決まらないまでは、今後、原発の新設、既存原発の延長利用を認めない」というニュースをとりあげていたね。 しかし、今朝の朝日新聞にも夕刊にもそういう記事は見当たらないね。私:朝日新聞デジタルでも明確で無いね。 NRCで索引すると、6月30日の記事で「米原子力規制委員会(NRC)の新しい委員として、女性地質学者のアリソン・マクファーレン米ジョージメーソン大准教授(環境科学・政策)を承認した」とあるね。 この女性委員長が、テレビ朝日に登場した強い口調で「使用済み核燃料」の処分問題をとりあげていた女性ではないかね。 記事によると「マクファーレン氏は、オバマ政権のもとで作られた原発の使用済み燃料の処理方法を検討する諮問機関のメンバーで、オバマ政権が白紙撤回したネバダ州の使用済み燃料最終処分場計画に以前から反対の姿勢を示してきていた」という。 前任者のヤツコ氏は組織の運営手法などをめぐって他の4人の委員と対立、5月に任期途中で辞意を表明していたという。 マクファーレン氏はその後任だね。 5月22日の記事では「ヤツコ氏は原発の安全に対して厳しい姿勢で知られ、他の委員や原子力業界と対立することもあった」とある。 今年2月、「米国で34年ぶりにNRCが原発建設を認可した際には、『東京電力福島第一原発事故の教訓がまだ規制に十分反映されていない』として、ただ1人反対票を投じた」とある。 今度の新任のマクファーレン氏も福島第一原発4号機の使用済み核燃料の問題を鋭く指摘していたね。A氏:アメリカのNRCは原子力規制委員会としては、日本はモデルにしているようだが、そのモデル内でもいろいろ問題があるようだね。私:今度の新委員長のもとで、アメリカでも処理場が未定の使用済み核燃料の問題がとりあげられるとなると、NRC内でももめるのではないかね。A氏:君は、あまり一般に論議されない使用済み核燃料の問題について、知的街道を開いてきたね。 「隠される原子力 核の真実・原子力の専門家が原発に反対するわけ・2の1」、「隠される原子力 核の真実・原子力の専門家が原発に反対するわけ・2の2」、「英仏の日本の原発の使用済み核燃料の処理のこと」、「英仏の日本の原発の使用済み核燃料の処理のこと・その2」、「廃炉の行方」、電気料金値上げ、「外国の使用済み核燃料の処理」、「橋下氏の原発再稼働8条件」、「核燃料サイクルコスト試算」、「使用済み核燃料の実態は?」、「使用済み核燃料の実態は?・その2」、「使用済み核燃料の実態は?・その3」、「使用済み核燃料の実態は?・その4」、「日本よ、核不拡散に動け・原発プルトニュウム核兵器5千発超分、まず再処理やめよ」、「福島第1原発4号機の重大な危険性」、「福島第1原発事故で死んだ人はいない」、私:この知的街道の原点は、最初の「隠される原子力 核の真実・原子力の専門家が原発に反対するわけ」だね。 これは名著だね。 俺なりにまとめた使用済み核燃料の実態の、中間到達点が「使用済み核燃料の実態は?・その4」だね。
2012.08.18
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私:アメリカの原発については、行け行けの国だと思っていたが、今日のテレビ朝日の報道ステーションでは、全く違ったイメージだね。A氏:俺もこのテレビニュースを見たよ。 アメリカ合衆国原子力規制委員会(NRC)では使用済み核燃料の処理場が決まらないまでは、今後、原発の新設、既存原発の延長利用を認めないという。私:アメリカでは、一時決まっていた処理場がだめになったので、この状態は当分続くだろうという。 福島第1原発の4号機に冷水プールで保管されていた使用済み核燃料の危険性もNRCで問題になっており、アメリカの原発も現在、使用済み核燃料は、各原発で保管中だという。 これも問題になっている、A氏:キャスターの古館氏が、このニュースを新聞でとりあげないのはおかしいと言っていたが、確かに朝日新聞には載っていないね。 それに、コメンテーターの古賀茂明氏が、アメリカもドイツも使用済み核燃料のことを先に考えているのに、日本は、電力が足りるとか、足りないとかの議論ばかりでおかしいと言っていたね。 使用済み核燃料の処理場の問題は大問題として出ていないね。 日本の原発論議は、他の先進国と違い、本当の問題点にふれていないね。私:明日、NRCの問題は、新聞にでるかもしれない。 それを待とう。
2012.08.17
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A氏:すこし、暇になったので、フェイスブックをやっている知人に、メールしたら、あっという間に、30人くらいの人から、フェイスブックのメールが来た。 こっちは、のんびりしたいと思っていたので、これだけの数に対応する煩わしさに、恐れをなして、放置状態だよ。私:今月の文藝春秋にジャーナリストの堀田佳男氏が「フェイスブックが『消滅』する日」という記事を書いているね。 氏も、最初は抵抗感があったが知人がやっているので、やりだしたという。 しかし、すぐ疑問が湧いたのは、「友達」の意味だという。A氏:「虚構」の友達だね。私:そして、フェイスブックに登録された顔写真の向こう側にあるのは、顕示欲の断片が幾層にも重なった虚像に似た姿だと、ある時、明確に感じたという。A氏:「戯言の羅列」にすぎないということか。私:フェイスブックは、若者向きだが、最初、飛びついたアメリカの若者たちの間でもフェイスブック離れは加速しているという。 どうなることかね。
2012.08.16
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【送料無料】美木良介のロングブレスダイエット必やせ最強ブレスプログラム [ 美木良介 ]私:こないだあるテレビ番組を見ていたら、美木良介氏のインタビューをやっていた。 名前よりも顔は、テレビドラマで見る顔だから知っていた。 数日前の、「相棒」の再放送を見たら偶然、公務員の課長役で登場していたよ。 この人が、「ロングブレスダイエット」で有名なのをそのテレビ番組で知ったね。A氏:俺は知っていたよ。 簡単な呼吸法で、1日数分程度を毎日継続してやると、2,3ヶ月でダイエット効果が出るという話だね。私:そのテレビ番組では、テレビスタッフが実際に「ロングブレスダイエット」を3ヶ月くらいやって、効果を見ていたが、確かに、10キロくらい体重が減って、腹もしまっていたね。 驚いたことに、そのスタッフは血糖値が高かったのが、平常になったという。 健康にもいいんだね。 美木氏も、本当はダイエット目的で考えたのでないので、本音は健康法として見て欲しいと言っていたね。 それと驚いたのは、この人の経歴だね。 高校時代には野球選手で、選抜と夏の甲子園で三塁手として活躍している。 プロを目指したが、体をこわし諦めたという。 暗くつらい時期もあったらしく、それを乗り越え、この「ロングブレス」を考えたようだね。A氏:糖尿病に効果的とは驚きだね。私:「ロングブレスダイエット」は別に食事によるダイエットではなく、呼吸法とそれに伴う筋肉ストレッチをやることによるダイエットだね。 糖尿病の治療効果については、医者がこれをみて、背中の筋肉をストレッチするので、膵臓に刺激を与えた効果ではないかと言っているね。A氏:ダイエットというと若い人向きだととられやすいが、簡単にできるし、筋肉のストレッチ効果があるなら、筋肉が固くなるのを予防するアンチエイイジングにも使えるね。私:ロングブレスは3秒で鼻から息を吸って、3秒で口から息を吐き、4秒その状態を維持するという呼吸法がベースだね。 ヨガは複式呼吸では4秒吸って、7秒で吐く。 いずれも、息を吐く方に時間をかける。 もっとも、ヨガは鼻呼吸で、口は閉じたままだが。 呼吸で重要なのは、吸う方でなく、吐く方で、吐けば自然に空気が入ってくる。 よく、緊急の状態の人に「息を吸いなさい」というと、かえって呼吸が困難になるという。 はじめに「息を吐きなさい」というと楽にでき、空気が自然に入ってくるので呼吸が楽にできるようになるという。A氏:君は「ロングブレスダイエット」をやるのかね。私:俺はダイエットの必要がないが、簡単なストレッチができるので筋肉のアンチエイイジングのために1日数分やってみようと思う。A氏:結果を期待するよ。
2012.08.15
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A氏:福島第一原発で、7月下旬に発覚した「被曝隠し」は、現場近くに止めた車の中で防護服を破ってAPD(線量計)を鉛カバーで覆う手口だった。 その後、原発構内の車の中にAPDを放置するなど様々な手口も明らかになった。 このブログでも「『被曝隠し』と下請け管理」で扱っているね。 今朝の朝日新聞では、東電社員が福島第一原発の工事現場で、APDをつけているか抜き打ちチェックを開始したと報じているね。私:しかし、防護服に触って確認するのは、正確でなく、故意にやればごまかせるという。 作業現場では下請け会社ごとに、少人数のグループで働くことが多く、口裏を合わせれば簡単に見抜けないという。A氏:「被曝隠し」の背景には、、数ヶ月の短期雇用の下請け作業員の雇用の不安定があるというね。私:記者は、雇用のしくみを見直さない限り、監視の目をくぐって「被曝隠し」の作業員が出てくるという。 しかし、雇用のしくみをどのように改善するかは、作業の特殊性で難しいね。 東電も、厚労省も、保安院もそれは容易にできないだろうね。
2012.08.14
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A氏:このブログでは、一昨日は「シェールガス」、昨日は「シェールオイル」の話が出て、エネルギー問題の展望が変わりつつあるのが話題になったね。 今朝の朝日新聞の社説では、「エネルギー政策-もっと熱に目を向けよう」というタイトルで、熱の効率的な使用に目を向けるように主張しているね。私:今、2030年に向けてのエネルギー政策で原発の比率が論議されているが、この夏は、原発2基稼働でいけそうだね。 ところで、この社説は、電力以外の熱利用にもっと目を向けるべきだとしているね。 東京スカイツリーでは、地中熱を利用した日本初の地域冷暖房が行われている。 個別に冷暖房をした場合よりも効率を4割以上改善したという。 東京スカイツリーの南西約3キロにある箱崎地区のビル街では、そばを流れる隅田川の水の熱を取り込んで冷温水を作り、各ビルの冷暖房に使っている。 その分、外部からの電力を減らしているという。A氏:電力を作りだす段階で、生まれる熱の多くが利用されず、捨てられているという。 火力発電所は、通常、発電効率は4割にとどまり、残り6割が廃熱。 原発では7割前後が温排水として海に排出されており、エネルギー面では「海水温暖装置」だと呼ばれているというね。私:発電所で生まれる廃熱を利用して温水をつくり、電気と熱の両方を供給すれば、。それにより通常の火力発電の2倍まで効率が高まるという。A氏:「コージェネレーション(熱電併給)」だね。 新しいエネルギー政策に向けて政府が示した三つの選択肢では、どの原発比率を選択するにしろ、30年には現状の約5倍の15%までコージェネの発電割合を引き上げる計画だという。私:政府の選択肢では、三つのどの場合でも、30年時点で10年に比べ約1割の省電力を予想し、熱利用や輸送燃料を含めた最終エネルギー消費では2割削減を見込んでいるという。 しかし、今日の社説は、この予測値は低すぎやしないかと言っているね。 そして、これからは自然エネルギーの拡充とともに、社会全体の省電力・省エネに向けた政策を総動員する必要があり、その明確な意志が、脱原発実現への足取りを確かなものにすると社説は力説する。A氏:それは、一昨日のブログでダニエル・ヤーギン氏が言っていたエネルギー効率の向上やエネルギー節約の「第5の燃料」開発にあたるね。 かって、日本は第1次石油危機のとき、省エネ技術で乗り切ったことがある。私:アメリカの「シェールガス」の革新的なイノベーションのように、日本の「第5の燃料」開発に技術的なイノベーションが期待できるだろうか。 日本の技術陣のベンチャー精神に期待したいね。 社説はそれにもふれて欲しかったね。
2012.08.13
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A氏:君が昨日のブログでアメリカの「シェールガス」のことをとりあげていたが、今朝の朝日新聞では、「シェールオイル」を大きくとりあげているね。 昨日のブログでは「タイトオイル」と言っていたものだね。 「シェールガス」の技術を石油の岩盤にに応用したものだという。私:「シェールガス」の技術も最新のものだ。 1980年代のテキサスで、ジョージ・P・ミッチェルというヒューストンの石油・天然ガス開発業者が、シェール(頁岩)と呼ばれる厚い岩盤から天然ガスを取り出すことができるという確信を抱いたという。 社員たちは無謀だと言っていたが、ミッチェルは頑として譲らず、開発を進め、2000年代のはじめにかけて突破口となる技術革新が生まれたという。A氏:開発に30年近くかけているね。 アメリカらしい、ベンチャー精神健在だね。私:この技術が石油の岩盤に応用されたのだね。 現在の日量90万バレルが20年には200万バレルを超え、中東からの輸入分を上回る規模になるとみる。 IEAのファティ・ビロル首席エコノミストが朝日新聞のインタビューに答えて、「エネルギーをめぐる安全保障の国際地図が書き換わるかもしれない」と指摘したという。A氏:イラク戦争は「石油の戦争」と言われたくらい、アメリカの中近東への介入には石油問題があるというが、こうなると国際政治関係が大きく変わりそうだね。私:アメリカはエネルギー資源としてすでに「シェールガス」がある。 さらに、カナダでは、「シェールオイル」のほか、粘度の高い砂岩から石油を取り出す「オイルサンド」の開発も進む。 ブラジルでは数千メートルの海底から掘り出す「超深海油田」も見つかった。 ビロル氏は「30年代前半には石油の中東依存がほとんどない状態になる」と分析している。A氏:日本でも石油資源開発は10日、米テキサス州にある「シェールオイル」を生産する油田の5%分の権益を取得したと発表した。 「シェールオイル」開発への参加は初めてで、最新技術を学び、来年から試験生産を始める秋田県の鮎川油ガス田の開発に活用する狙いという。私:こういう動きを見て、原子炉の大メーカーである米ゼネラル・エレクトリック(GE)のジェフ・イメルト最高経営責任者(CEO)が、原子力発電について「正当化するのは大変難しい」と述べたと英紙フィナンシャル・タイムズが報じたという。 氏は、世界の多くの国で価格が安いガスによる発電に移行しつつあると指摘し、「ガスと風力か太陽光発電の組み合わせに、多くの国が進んでいる」との見方を示した。 イメルトCEOの発言は、福島原発の事故や、米国の「シェールガス革命」の影響を浮き彫りにしている、と同紙は報じた。 原発の影が薄くなりつつあるね。 この10年、20年の間に世界のエネルギー事情は、大きく変わるだろうね。 20年先というと俺たちは生きていないだろうがね。
2012.08.12
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私:アメリカの著名アナリスト、ダニエル・ヤーギン氏は、エネギー問題の世界的な権威だという。 この文藝春秋の寄稿文は、世界のエネルギー問題の展望を簡単にのべているね。 今後、新興国の市場発展で世界のエネルギー需要はますます拡大する。A氏:再生可能エネルギーの将来性はどうかね。私:ドイツは、福島第1原発事故を受けて、2022年までに原発ゼロを打ち出しているが、再生可能エネルギーには、電力の安定供給や送電コストの問題があるようだね。 ヤーギン氏は、現在、石油、天然ガス、石炭はグローバル・エネルギーの85%以上を占めているが、2030年になっても、まちがいなく75%以上を供給しているだろうという。 中国はすべてのエネルギーに力を入れており、原子力も、2020年までに40基、ないし50基の原子炉の稼働を目標としているという。A氏:それにアメリカはシェールガスがあるね。私:2000年代になって、実用化が進み、2008年から本格的なガス生産が軌道に乗った。 アメリカ産業は安い天然ガスを入手でき、グローバル市場で競争力を改善できたという。 今や、アメリカは液化天然ガスの輸出国になろうとしている。 規模と市場に与える影響からして、シェールガスは今世紀最大のエネルギー・イノベーションだという。 さらに、シェールガス用の技術を石油にも応用する動きがあるね。 「タイトオイル」と呼ばれるもので、画期的な成果をあげているという。 これらの新技術により石油はいつかは枯渇するという「ピークオイル理論」による懸念は薄れたという。A氏:原子力はどうなるのかね。私:氏は、多くの国で、原子力が主な発電用エネルギーでありつづけるだろうという。 そして、氏は、日本の国会の福島第一原発事故の報告書が力説しているように、安全は技術システムだけでなく、規制の質と厳格さや組織全体の性格にも左右されるという。A氏:いくら技術力があっても「原子力村」のような組織が、原発を運営すると安全は守れないということか。私:氏は「第五の燃料」として、エネルギー効率の向上やエネルギー節約をあげているね。 この面のイノベーションを日本に期待しているね。
2012.08.11
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私:7月末かね。 朝日新聞が、東京電力福島第一原発で作業員が線量計を鉛カバーで覆って働かされた「被曝(ひばく)隠し」を連続して特報していたね。 鉛カバーをつけると被曝量が実際より約3割低く計測される効果があるという。A氏:貧困問題の実態を伝えることに貢献した報道を表彰する「貧困ジャーナリズム大賞」(反貧困ネットワーク主催)が、朝日新聞のその特報の取材班に贈られたね。 他社にない特ダネだったのだね。私:ところが、これにおまけがついた。 東京電力とグループ会社の東京エネシスは8日、この下請け作業員8人が違法派遣の状態で働かされていたことも認めたという。 東京電力と東京エネシスは、今後は線量計の管理や雇用契約の確認が不十分だったとして、再発防止に取り組むという。 今頃になっておかしな話で、もっと前からに派遣労働者の管理をちゃんとすべきだったのではないかね。 労働者の派遣に暴力団もからんでいるという話が以前からあったね。 原発派遣業者は仕事柄、回転が早いので、こういう違法を起こしやすいのは常識ではないかね。A氏:探偵デュパンではないが、「相手になりきって」行動を推測すべきだね。私:派遣業者に「なりきって」その管理の裏をかく悪質な手を予測し、最初から、きちんとした管理をすべきだね。 特に原発労働者は、きちんと管理されるべき職種だよ。 管理の甘さにつけこまれているね。 原発が稼働してから、もう、何十年にもなるのに、未だに派遣業者の管理さえ、いい加減なものだとはね。 原発事故を起こすはずだよ。
2012.08.10
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今日は、晴天だが、風は涼しい。 夕方、久しぶりの自然公園ウオーキングに出かける。 日記によると、前回の自然公園ウオーキングは、7月18日だから、久しぶりのウオーキングだ。 猛烈な暑さと強烈な日光と熱中症のおそれで、ついついウオーキングをためらっていた。 Tシャツ1枚、330mlのペットボトルに水を入れ、これに少し塩を加えて持参。 森の中を歩いてみると前回より、セミの声が増え、賑やかな森になっていた。 ミンミンゼミ以外に、カナカナゼミの高い声が大きく聞こえた。 2時間、12000歩。 Tシャツは、肩から汗で濡れる。 ペットボトルは、丁度、空になった。 シャワーを浴びてさっぱりした。
2012.08.09
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新潮文庫 ホ-1-5 ポー短編集 2 ミステリ編【8月9日限定・100円クーポン配布中!】モルグ街の殺人・黄金虫/エドガー・アラン・ポー/巽孝之私:ご承知のようにエドガー・アラン・ポーの名探偵デュパンは、「モルグ街の殺人」で登場する。 この文庫本の解説によると、名探偵デュパンシリーズの2作目は「マリー・ロジェの謎」という作品で、3作目は「盗まれた手紙」で幕をとじているという。A氏:探偵シリーズが3作とは少ないね。私:しかし、2作目は、この文庫本に載っていないで省かれている。 文庫本の解説では、この作品は、現実に起こった事件をポー自身が解決しようとして試行錯誤したが、無様に失敗したので省いたという。 今日、「盗まれた手紙」を読んだ。 文庫本の解説では、名探偵デュパンシリーズの最高傑作として紹介している。 これは、変わった推理小説で、犯人探しでなく、すでに犯人は明らかで、その犯人の盗んだ手紙の隠し場所を推理する話だね。 警察が隠しそうなところを隅々まで、エックス線も使いながら、必死でさがすがついに見つからない。 これをデュパンは簡単に探しだしてしまう。 警察はかたなしだね。A氏:どうしてできたのかね。私:デュパンは警察の捜査方法を徹底的に小馬鹿にしている。 彼らは、隠し場所を自分たちの経験で、「こういうところに隠すだろう」と特定して調べているという。 デュパンは、この手紙を盗んだ犯人になりきって、その犯人なら「こういうところに隠すだろう」と推理する。 たまたま、この犯人は、知能が高かった。 デュパンは、その視点で推理して、隠し場所をすぐに見つけたんだね。 ところで、東電の福島第1原発事故についての事実の「隠蔽」方法は稚拙だね。 知能のレベルを暴露しているね。
2012.08.08
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新潮文庫 ホ-1-5 ポー短編集 2 ミステリ編モルグ街の殺人・黄金虫/エドガー・アラン・ポー/巽孝之 私:こないだ読んだ推理小説についての評論「黄色い部屋はいかに改装されたか?」に探偵小説の原点としてエドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」をあげていたので、図書館にインターネットで貸し出し予約した。 新刊でないのですぐに借りられた。 この本には、ポーのミステリ編の短編が6つ収められていて、「モルグ街の殺人」がトップにきているね。A氏:俺もこの小説は有名なので知っているが、読んだ記憶はないね。私:「モルグ街の殺人」はポーの名探偵デュパンの登場、第1作だね。 1841年の作品だという。A氏:名探偵シャーロック・ホームズの生みの親のコナン・ドイルが、シャーロック・ホームズを最初に登場させるのが1887年の「緋色の研究」だというから、ポーのほうが40年以上早いわけか。私:「モルグ街の殺人」の小説の主人公は「わたし」だが、その友人として名探偵デュパンが登場する。 シャーロック・ホームズと友人ワトソンの関係によく似ているね。 デュパンは、現場で詳細に観察し、小さい点おも見逃さず、合理的な推理をしていくのは、さすがにすでに推理小説、探偵小説の構成が確立しているね。 デュパンの推理を読んでいくうちに、俺は途中で犯人は推定できた。 短編のせいか、読者に犯人の期待を持たせておいて、犯人が別にいるというどんでん返しはなかったね。 話は、ちょっとそれるが、福島第1原発の事故の原因が、いまだにはっきりしないのは、放射能で事故現場の隅々まで近づけないことが障害になっているね。 鉄道や航空機事故のときは、現場で徹底的な調査ができることが多いがね。 もっとも、以前、あった中国の高速鉄道事故は、一時、現場の列車の残骸を埋めてしまったが、これは論外だがね。A氏:日本だって、東電の事故時のビデオ公開も、オープンでなく、あまり、中国を悪く言えないね。私:東電には自浄能力はないね。 デュパンに来てもらうしかないね。
2012.08.07
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【送料無料】世界経済の大潮流 [ 水野和夫 ] 私:今世紀に入ってから、アメリカの同時多発テロ、リーマンショック、福島第1原発事故、ギリシャ発の欧州危機とたて続けに大きな危機が起こっている。 水野氏は、これを「歴史における危機」として、1970年代から、歴史の大転換が起きているという。 先進国が主導した近代資本主義は、産油国から買いたたいた安い原油を前提として、外部に不断の膨張を行うことによって、利益を極大化してきた。A氏:しかし、1970年代に2度のオイルショックにより、中東諸国から資源ナショナリズムが起きるね。私:アメリカの膨張が、財・サービスの生産活動で限界を迎えたわけだね。 アメリカは、行き詰まった「実物投資空間」を乗り越え、「電子・金融空間」という新たな「無限」の空間を作る。 カジノ資本主義だね。 それでまた新たな利益を得ることになったが、この矛盾を露呈したのがリーマンショックだね。 水野氏は、福島第1原発事故も構造的にリーマンショックと似ているという。 日本は、原子力発電に傾斜することで、石油に頼らない無限のエネルギーを作り上げようとした。A氏:背景に原油の値上がりがあるね。 最初1バレル3ドルくらいだったのが、1990年代には20ドル台。 2000年には100ドル台になる。私:原子力発電は、火力発電より安いということで期待されたが、福島第1原発事故で、この目論見は完全に外れたね。 高いものであることが暴露された。 「安全神話」は崩壊した。 水野氏は、リーマンショックの背景に「金融工学」の破綻があるという点で似ているという。 日本は「原子力工学」の破綻だね。A氏:どちらも「技術信仰」だね。私:技術の進歩によって経済が成長できるという考えだね。 水野氏は21世紀は、「技術の時代」ではないとしているね。 財政赤字の問題も、日本は、国債の95%を国民が買っているが、これは強味と弱味もある。 国債の値段が下がったら、国民負担となる。 ギリシャ国債は、買った多くの外国資本負担になる。 だから、外の支援が来るが、日本はそれを期待できないだろう。 水野氏は、グローバル経済のもとで、相変わらず、成長を目指すだけでなく、地域を拠点にしてできるだけ自己完結型で、定常社会を前提とする生き方もあるとしている。 1億人すべてが成長を目指して頑張るのは息苦しい、地方に根差して安らかに生きるというのが、トレンドになるのではないか。 新興国の成長が続いている間に、日本はそれとは異なる新たな社会モデルを模索すべきとして終わっている。 何か、世界も日本も大きな歴史上の転換期にあることは確かだね。
2012.08.06
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【送料無料】世界経済の大潮流 [ 水野和夫 ] 私:俺が学校を出て、会社に勤めた頃は、毎年、増産につぐ増産で慢性的な人手不足が続いたね。 それが記憶では、1962年頃、急に、受注が減って景気が悪くなったということがあったね。 景気循環だね。A氏:高度成長といっても、一本調子ではなかったね。私:水野氏は、戦後14回あった景気循環について、構造的な違いを明らかにするため、2つに分けている。 一つは、1951年から1973年までの「大きな物語」循環(成長循環)だね。 もう一つは、1974年から2008年までを区切った「バブルの物語」循環だね。 「バブルの物語」は、さらに1974年から1988年までの「景気の上昇期」と、1989年にから現在に至る「景気の下降期」に分かれる。A氏:それぞれ、景気循環があるが、構造が違うんだね。私:「大きな物語」は、実物経済への投資によって、利益の最大化を図っていくプロセスだ。 生産増大で在庫が増えると、生産調整が行なわれ、景気拡大と後退が繰り返される。 「大きな物語」循環は在庫循環だね。 一方、資産の売買によるバブルの生成と崩壊によって起こる景気変動が「バブルの物語」循環だね。 「大きな物語」循環は景気の落ち込みがあっても短時間で、回復は早く、次の大きな成長につながる。 しかし、「バブルの物語」循環は、落ち込みは急速だが、回復が遅い。A氏:日本の「バブルの物語」は土地神話と結びついているが、バブル崩壊後、当初、「日本の失われた10年」と言われたのに、いまだ、20年たっても長期停滞から抜け出せないね。私:成長循環の特徴を失っているので、景気回復期よりも、不況期のほうが長くなるのは当然だね。 「大きな物語」循環の基本的な性格は設備投資循環で、その周期は約10年。 しかし、「バブルの物語」循環になると、人々の期待を反映した政策がとられやすくなるので、循環の周期は長期化する。 そして、グローバル化で世界に拡大する。 「バブルの物語」循環が、数年ごとに繰り返されるのは、右肩上がりの経済を可能にしていた構造が崩れているのにかかわらず、それでも「成長」を多くの人が望むからだという。A氏:バブルが崩壊すると、企業も個人も借金が発生するね。 企業は、コスト削減のため、設備投資を抑制したり、人件費などの固定費を削減したりする。 個人は、消費を控える。私:バブル崩壊型不況から脱するには、海外のバブル景気に助けられて、輸出が増加するか、公共投資に依存するしかない。A氏:海外のバブルもいつかは崩壊する。 次のバブル崩壊で、リストラが必要になる。私:若年層の失業率が上昇する。 積極的な公共投資や減税で、景気回復をはかっても税収は伸びず、国に巨額の借金が残る。 明日は、今の経済危機を総括して、未来を考えてみよう。
2012.08.05
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【送料無料】世界経済の大潮流 [ 水野和夫 ] 私:日本における2極化は、大企業・製造業と中小企業・非製造業の一人あたり給与額の2極化だね。 しかし、この2極化は、従来は、大企業・製造業の一人あたり給与額が増加すると、格差はあるものの、中小企業・非製造業の一人あたり給与額も増加したという一体感があった。 それが、グローバル時代になると、例えば1995年から、2008年の期間で、中小企業・非製造業の一人あたり給与額は、13.8%下落している。 それに対して、大企業・製造業は、同期間で13.5%増加している。A氏:一体感は崩壊したね。私:この背景にあるのは、企業の成長率格差だね。 グローバル大企業は、1995年以降、年率7.3%で成長しているが、逆に中小企業・非製造業は年率1.4%で減少している。 大企業・製造業はグローバル化に強いが、中小企業・非製造業は不利だ。 この2極化現象は日本だけでなく、先進国共通の問題だね。 グローバル化は、国内に限定されていた労働市場を世界市場に拡大し、国境を越えた企業間競争を激化させるからだ。 そのため、大企業が伸びても、賃金の上昇はわずかだ。 アメリカの製造業は日本以上に深刻だという。A氏:原因はグローバル化だということか。私:そこで、水野氏は、グローバル化を3段階に分けているね。 第1段階は、1995年からのアメリカの「強いドルは国益」政策によってもたらされたものだ。 国際資本の完全移動性が実現したことで、アメリカは「世界の投資銀行」と化す。 金融経済が実物経済に対して優位を確立した時代だね。 第2段階は、サブプライムローン問題で、アメリカにとって必要な外国資本が流入しなくなり、リーマン・ショックなどの金融危機が進行する時期だ。 第1段階の行き過ぎ是正プロセスだね。A氏:それに新たにユーロ危機が発生しているからね。私:第3段階は、経済のパワーが先進国から新興国へ移っていくプロセスだという。 第1段階が40年。 第2段階が5年から10年。 第3段階が20年から30年。A氏:そうすると、合計するとグローバリゼーションの世紀は80年だから、現在は中間点だね。私:後、数十年は、グローバリゼーションと付き合わねばならないということになるね。 水野氏は、その観点から「東アジア共同体」の実現は、日本の生産と所得の増加に貢献すると言っているね。 明日は、バブル崩壊に揺れたこの25年間をふりかえってみよう。
2012.08.04
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【送料無料】世界経済の大潮流 [ 水野和夫 ]私:4つの革命、すなわち、「利子率革命」「貨幣革命」「価格革命」「賃金革命」のうち、「利子率革命」は、今まですでに話題にしてきたね。A氏:日本は1997年9月以降、超低金利の人類史上最高記録を更新しているということだね。 実物投資では利益があがらなくなってきたというわけだね。私:日本を先頭に低金利は先進国に共通した状況だね。 これを打開するために、編み出されたのが、アメリカのレバレッジだね。 無から有の新しい貨幣100兆ドルを創出した。 「擬似貨幣」の創出だね。 これが「貨幣革命」で、株式交換で企業買収できるので、株も貨幣となった。 従来の貨幣と意味が大きく違ってきた。 株価がネットバブルの崩壊で値下がりすると、次いでアメリカは住宅ローンを証券化した。 「価格革命」は、従来に見られない基礎的な資源の「非連続な高騰」だね。A氏:原油価格は、代表的な例だね。私:原油は、2002年末までのおよそ30年間、第1次オイルショック、第2次オイルショックがあったが、平均値1バレル21.4ドルを中心として、下限13.3ドルから上限29.2ドルの範囲の中で上下運動を繰り返していた。 ところが、2003年になると、供給ショックが起きたわけではないのに、原油価格は上限を超え、2004年7月には一時、1バレル147ドルに達し、現在も80ドル超。 20ドル前後の安定した範囲に戻る気配はない。 この原因は、新興国の発展で、石油を消費してきた先進国10億人から60億人と原油需要が拡大したためだという。 先進国の旧勢力と新興国の力関係が逆転しているので、旧システムの価値体系では事態に対応できない。A氏:「価格革命」は、原油に見られるように、資源価格の高騰だね。私:資源価格が上昇し、交易条件が悪化すると、企業はその利潤の減少分を労働分配率を減らすことで補おうとする。 労使の共存関係は崩壊し、GDPが増えても労働者の賃金は下がり続ける。A氏:それが「賃金革命」か。私:日本人の一人あたり名目賃金は、1997年をピークに以降、下降局面に入り、2010年で、10.7%減。 一方、企業の営業利益はその間、1.5倍増。 配当金は3倍増になっている。A氏:資本と労働の成果として生み出される付加価値をすべて資本側に回すというのが「賃金革命」の背景にあるね。 「賃金革命」とは、GDO増に無関係に、労働者の賃金の持続的な低下だね。私:この二極化の話は、明日、さらに進めていこう。
2012.08.03
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【送料無料】世界経済の大潮流 [ 水野和夫 ]私:資本が不足しているときは、利子率が高く、資本を持っている人は有利で、高い利息を得るが、金利が低くなると、資本家の価値はなくなる。 ケインズは「資本主義は将来、資本の蓄積によって、利子生活者が安楽死し、それが経済全体を望ましい方向に導く社会改革になる」と言っていたという。A氏:たしか、ケインズは生活に必要な労働時間は3時間で十分になるだろうと言っていたように記憶している。 現在は逆だね。私:同様に、利子生活者は安楽死はせず、投資先を失った資本は、株、証券、商品、土地などの金融投機に向かった。A氏:今日、買った株式や債券を値段が上がったらから明日売るという行為は、カジノ資本主義だね。 それにインターネットなどのIT技術の進歩により、金融商品の価格は、瞬時にして把握でき、売買できるようになったね。 私:この「実物投資から金融投機へ」の正当化のイデオロギーとしては、新自由主義が最適だったという。 すなわち、「市場がつけた値段は常に正しい」というイデオロギーだね。 政府の介入を極力避け、市場にまかせたほうがいいというわけだ。A氏:まさに怪物が檻から解き放されたことになる。私:アメリカは1995年に「強いドルは国益」政策をとる。 これにより、外国資本の流入が急増し、さらにこれにレバレッジをかけて運用するので、アメリカは1995年以前に比較すると100倍以上の金融資本を使えるようになる。 100兆ドルのマネーが創出された。 だから、株も住宅価格もあがり、当然、バブルが起きる。A氏:日本は戦後60年かけて、中産階級が主役で高度成長期を通じて、労働してコツコツ貯蓄で資本を増加してきたね。 アメリカはこれとは異質の、あっという間の「錬金術」だね。私:金融資産の売買で資本を増やしていく過程では、もう、労働は主役でない。 せっせと、1日8時間働いて、やっと1万円得るかわりに、金融商品の価格変動をインターネットで見て、1分で1億円儲ける人が主役になる。 主役の座に資本がついた。A氏:政府は公的資金を使って、金融資本の救済に走るようになったね。私:水野氏は、国家が資本家の使用人(召使い)になってしまったと厳しいね。 それに金融資本はグローバル化しており、国境を越えて瞬時にして移動する。A氏:全国の資本は「団結」してしまったわけか。 マルクスの言う全世界の労働者の団結の前に、資本が先にやってしまったようなものだね。私:そういう問題をかかえているにもかかわらず、これまでのグローバル化が曲がりなりにも成立してきたのは、2割の先進国の人々が、8割の貧しい人々から物を安く買って、高く売ってきたからだ。A氏:貧しい8割の人々がいてこその、資本主義だったということか。私:グローバル化が進むと資本主義は、外の貧しい国々だけでなく、国内の貧しい人々からも搾取しようとする。 日本の貧困問題も同様だという。 アメリカでは経営者の1日分の給料と労働者の1年分の給料は同じだという。 格差が拡大する。 ところで、水野氏は、現在の日本のデフレの原因は需給ギャップでなく、原油の価格上昇により、企業の利益が悪化し、これが賃金低下の原因にもなっているからだという。 原油価格を下げるには、円高は好ましいという。 さて、歴史上、3度目の「利子率革命」では、さらに同時に「貨幣革命」「価格革命」「賃金革命」があるという。 明日は、この4つの「革命」にふれていこう。
2012.08.02
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【送料無料】世界経済の大潮流 [ 水野和夫 ]私:図書館に予約しておいたのが、順番が来たので入手。 内容的には購入してもよいのだが、積読になりそうなのでやめた。 そこでブログにポイントを書いておくことにしたよ 次の本文の第1行を見てビックリしたよ。 「2009年9月15日のリーマン・ショックによって引き起こされた金融危機はまさに『犬の尻尾が頭を振り回し』た象徴的事例でした。」で始まる。A氏:リーマン・ショックは2008年ではないの?私:そうだよ。 これは校正ミスで、第1行がこれではね。 途中にも、140兆ドルであるべき数字が、140億ドルとなっている校正ミスもあった。 犬が「実体経済」で60兆ドル、尻尾が「金融経済」で、160兆ドルだね。 この金融危機でこの世界の金融資産は20兆ドル損失したという。A氏:消えた年金と同じだね。私:減ったけれど、2008年12月段階でまだ、実質140兆ドルあった。 「実体経済」の2倍以上だ。 このカネ余りで「実体経済」が「金融経済」に振り回されることになる。 この背景には「利子率革命」があるという。A氏:「利子率革命」?私:2%以下の超低金利が長期間続く状況を意味する。 これが10年以上続くと既存の経済・社会システムが維持できないという点で、「革命」的な出来事であるという。A氏:もともと、利子が高いのは、投資した実物経済が成長するからそのリターン(見返り)が多いからだね。 超低金利が続くということは、良い投資先がなくなってきたということだね、私:水野氏は、歴史的に見て、3度、「利子率革命」があったという。 最初は、古代ローマ。 次は、16世紀初頭のイタリアで近代資本主義国家が生まれる。 そして3つ目は1997年以降の日本を始めとする先進国。 現在、起きている21世紀の「利子率革命」は、人類の歴史上3度しか起こらなかった大きな断層の1つだという。 すなわち、17世紀初頭の歴史上2番目の「利子率革命」もたらした「資本」「国家」「国民」の3者の利害の一致を前提とした民主主義的な資本主義が、3度目の地殻変動で崩壊しつつあるというわけだ。A氏:「利子率革命」では、投資家が満足するようなリターンが得られなくなったということだね。 投資資本の行き場がなくなったということか。 しかし、中国やインドは成長をしているのだから、そこへの投資はリターンは期待できるのではないかね。私:水野氏の試算では、新興国の近代化には年間最大6兆ドルの投資需要があるとしている。 しかし、現在、すでにリターンを求める余剰マネーは140兆ドル。 そして、1865年から1998年まで、名目GDPが1%増えると雇用者報酬も1%増えるという関係にあった。 デモクラシーの時代だね。 それが、1998年から、劇的にその関係は変わり、仮に10兆円名目GDPが増えても、その分をすべて企業が持っていってしまうという関係になった。 賃金はむしろ低下しつつある。 すなわち、「資本」と「国民」は分離してきた。A氏:1998年というのは、奇妙な年で日本では自殺者が今までの2万人台から3万人台に一挙に上昇した年だね。私:すでにリターンの期待を失ったマネーはどこへ、どう動いたか。 なぜ、グローバル化で格差は拡大し、労働者は貧困化するのか。 明日は、そのあたりをこの本でさぐってみたいね。
2012.08.01
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