ちょっと説明しておくと、チェコの町や村には、街角にスピーカが設置されていて、必要なときには役所などからの放送を流すことができようになっている。オロモウツでは滅多に使われないというか、毎月第一水曜日の正午ごろに消防署が緊急事態を伝えるサイレンのテストを行なうのに使っているのがこれだと思うのだが、それ以外でこのスピーカーから音が流れるのを聞いたことはない。
田舎に行くと、村や町で行なわれるイベントの広報をしたり、今回のような政府からの特別の命令が出たときに住民に知らせるのに使われたりする。うちのの話では、どこかの村でこの件で放送していた村長が、マイク片手に、「高齢者は外出を控えるようにといっているんだよ。聞こえているか。誰それ、あんたのことだぞ」などと名指して外を出歩いている高齢者を指摘していたなんてところもあったらしい。
以前紹介した、オロモウツ地方の地域別感染者数が見られるページだけど、ネタ元に当たるページがあって、それがオロモウツ地方がコロナウイルス関係の情報を集約して住民に伝えるために新たに開設した このページ 。今まで青の感染者数しかなかったのに、緑色の完治者数も表示されるようになっている。
この地方の地域(旧オクレスだと思っていたのだが、それよりも細分化された人口が大目の町を中心とした地域だった)別の感染者数の情報は、リトベルとウニチョフが閉鎖されることが決まった後に公開されるようになったもので、他の地方ではこれから、オロモウツ地方ほど細かくなく、旧オクレス単位で情報の公開が始まるようである。とまれ、リトベルだけで50人を越えているというのは、プラハを除けば国内で一番多い数字ではないだろうか。ウニチョフも増えているし。
気になるのはオロモウツが、急激に増えて、オロモウツの前に急増したプロスチェヨフに追いついてしまったことだ。つい何日か前までは、どちらも1人、2人で推移していたんだけどねえ。プロスチェヨフでは、何日か前に病院関係者何人かの感染が確認されたと言っていたかな。一人は重症化して、重症化した患者を集めて隔離するための病院に指定されたブルノの聖アナ病院にヘリで搬送されたというニュースもあった。現時点ではすべての重症者が指定された病院に集められているわけではないので、このプロスチェヨフの件は試験的に行なわれた可能性もある。
オロモウツのほうは、昨日だったか一昨日だったかに流れたニュースで、パラツキー大学の理学部に留学していた韓国人学生が、この情勢を鑑みて帰国したところ空港でのチェックで要請が確認されたと言っていた。問題なく帰国できたということは、症状が出ていたとしても軽症だったのだろう。大学では対応に大童のようだけど、この学生が入居していた寮の同室の学生を中心に感染者が増えているのかもしれない。一応、二週間ほど前のまだ授業が行われていた時期には、感染していなかったようなので、現在寮に残っている人たちが検査の対象になるのかな。どこから感染したかも問題だけど、現時点では情報はない。
厚生省の特設ページを見たらなくなった方の数がまた増えて6人になっていた。新たに亡くなった三人とも75歳以上の高齢者で、重い病気を抱えていたという。一人は入院すらせずに自宅療養を続けていたというから、おそらく入院させても医者にできることは何もないという判断がなされたのだろう。今後も病院で機械につながれるよりも、自宅で死ぬことを選ぶ人も出てくることが予想される。医療関係者にとっても苦しい決断になりそうである。
東京オリンピックが延期になるなんて話もあったなあ。今年やらないなら中止にしてしまった方がましだと思うけど。すべては開催国、開催都市の意向を無視して決定されるのだから。今回も日本が折れたからおさまったけど、日本が予定通りの開催にこだわっていたら世界中から袋叩きにあっていたに違いない。すでに役割を終えた近代オリンピックはこれを機に廃止に持っていってもいいと思うんだけどなあ。今後も同じような事態が起こるリスクはあるわけだし、そのたびに開催国、開催都市が割を食うのでは、未来はないんだからさ。
新しい記事を投稿する際に、管理ページから、自分のブログを開けてみたら、表示が壊れていた。記事の表示されるスペースの幅が異常に広くなっているのに、最初の記事自体は普段の何分の一かの幅で表示され、左側に並んでいるはずのカレンダーなんかが消えてしまった。最初の記事も最新のものではなく何日か前のものだし、システム障害かな。記事のタイトルを押して、その記事だけの表示にすれば、問題なく表示されるので、そこから最新の記事は読めるのだけど、トップページがいかれているのは、いい気持ちはしない。今日は一日ろくでもないニュースばかりだったなあ。
2020年3月25日24時。
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