散歩と言えば、うちのが午後から買い物がてら散歩に行くと言って出て行った。職場の同僚に誘われての散歩らしいのだが、なかなか帰ってこない。三時間以上かかって戻ってきて一言、十キロ以上歩いた。同僚はそんなに遠くまでは歩かないと言っていたらしいのだが、フローラの公園で待ち合わせた後、公園を抜けて、オロモウツのはずれに当たるジェプチーンを抜けて、ムリーンスキー川沿いをあるいて、ポデブラディの池まで歩いたらしい。
週末前の天気のいい金曜日の午後で、人出がものすごく多かったと言っていた。ジョギングやサイクリングをする人はもちろん、池で泳いでいる人までいたらしい。散歩や散歩やジョギングなどの個人でやる運動は、最初から外出禁止の例外とされていたが、規制が多少緩和されたことで、大手を振って出かけられる雰囲気になってから、ジョギングやサイクリングをする人の数が増えている印象である。泳いでいた人は、室内のプールの使用が解禁されていない水泳選手が練習をしていたのだろうか。
病院関係者の中にも感染して自宅療養をしていたり、感染の可能性があって自宅待機をしていたりする人も増えているので、完全に元の体制に戻るにはまだまだ時間がかかりそうである。ニュースではどこかの病院の院長が、今から通常の運営に戻すのには、コロナウイルス対策の体制を築き上げたとき以上の労力がかかりそうだと述べていた。チェコで犠牲者がそれほど多くないのは医療関係者の努力の賜物としかいいようがない。
厚生省のコロナウイルス関係の情報をまとめたページがまた一段と充実し、全感染者から完治者と志望者を引いた現時点で感染している人の数も表示するようになった。これを見ると最近療養中の患者が減り始めたことがわかる。これもまた病院の運営を通常のものに戻す決定につながっているのだろう。
亡くなった人の年齢別の数も表示されるようになり、55歳以上が90パーセント以上を締めるという結果が明らかになっている。これに持病の数や状態に関するデータが加われば完璧である。これについてはニュースでちょっと紹介されていて、何の持病も泣くコロナウイルス感染症だけが原因で亡くなった人はほとんどいないこと、二つ以上も重い持病を抱えていた人がかなりの数にのぼることなどが紹介されていた。
それで、厚生省の専門家が、亡くなった人の少なくとも半数は、コロナウイルス感染症で亡くなったのではなく、感染による持病の悪化で亡くなったというほうが正しいと言っているのだろう。素人が妄想にに基づいてあれこれ言うのとは違って、専門家がデータに基づいて発言しているだけに説得力がある。日本だと自称専門家の怪しいデータをもとにした怪しい説を紹介するマスコミもあるけれども、チェコでは今のところそんな連中は見かけていない。
病院関係では、出産に父親が立ち会うのが解禁された。これがコロナウイルス対策の一環として禁止されたときには、反対する弁護士が人権侵害だとして憲法裁判所に訴えるとか言い出す騒ぎになったのだが、個人的には健康な人間の外出を禁止するのは人権侵害に当たらず、出産に父親が立ち会えないのが人権侵害になるというのがまったく理解できない。チェコに限らずこっちの人の人権に関する考えかたって日本とは大きくずれているから、ヨーロッパ規準で日本の人権意識が低いとか言われているのを日本のマスコミが取り上げて大騒ぎするのにはうんざりするしかない。ヨーロッパの人が無知から批判するのはわからなくもないけどさ。
2020年4月18日18時。
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/
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