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2018年12月09日
ハンドボール女子ヨーロッパ選手権(十二月四日)
同じ組になったのは、前回の優勝チームで昨年の世界選手権準優勝のノルウェー、ベスト16に進出したドイツとルーマニアの3チーム。ルーマニアには去年の世界選手権は勝っているけど、大きな番狂わせと言われた試合だった。グループステージで4位のチェコが、別組の1位のルーマニアに勝ったのだから、そんな扱いも当然といえば言える。強いて言えば、ドイツが、伝統的に強豪国だとはいえ近年の成績はそれほどよくないので、一番勝てそうな相手だというのが、個人的な大会前の予想だった。
去年の世界選手権は放送してくれたチェコテレビだが、今年は同時期にプラハで開催されているフロアボールの世界選手権の中継が優先されるためか、テレビでの中継は行われないようである。一月の男子のヨーロッパ選手権も放送されなかったから、ハンドボールは世界選手権しか放送しないことになっているのかもしれない。
今回も ライブスポーツ で、得点経過だけを追いかけたのだが、前半の立ち上がりに1点取った後、得点できない時間帯が続き、一気に1−6と5点差つけられてしまった。その後は互角の試合で、最大で7点差つけられたが、前半終了時には、11−17と6点差になっていた。後半も立ち上がりによくない時間帯があり、13−22と9点差にまで点差を広げられた。その後盛り返して一時は2点差にまで詰め寄ったのだが、最終的には28−31と3点差の敗戦だった。
ルーマニアに負けても、次のノルウェーには確実に負けるだろうけれども、最後のドイツとの試合で勝つことさえできれば、上位三チームが進出する次のステージに進めるという計算だった。しかし、ノルウェーが初戦でまだ全力を出していなかったのか、ドイツが急に強くなったのか、ドイツが勝ってしまったのである。これで話がややこしくなってしまった。ドイツに勝たなければならないのは変わらないが、他の試合の結果次第では、ドイツに勝っても4位に沈む可能性が出てきたのだ。
ということで、ノルウェーとの試合は勝てないにしても僅差で負けることが期待されたのだが、儚い期待だった。前半途中までは健闘したものの、そこから一気に突き放されて、10−20の10点差で前半が終わった。後半守備は多少改善されたのか、ノルウェーが控え選手中心の布陣になったのかは知らないが、失点は11に抑えたものの、攻撃が前半以上に壊滅的で7点しか取れず、合計17−31と14点という大差で負けてしまった。攻撃に関しては、フルプコバーがいないことでルズモバーにかかる負担が大きくなっているのかなあ。
もう一試合のほうは、ルーマニアがドイツを5点差で破って、次のステージへの進出を決めた。得失点差から言えばノルウェーもほぼ確定なのだが、チェコとしてはグループ最後のノルウェー対ルーマニアの試合では何としてもノルウェーに勝ってもらわなければならなくなった。ノルウェーが負けた場合、チェコ、ノルウェー、ドイツの勝ち点が並び、当該国の対戦成績も1勝1敗で並ぶため、得失点差で順位が決まることになる。ノルウェーはチェコ、ドイツとの試合を終了して+13、ドイツは+1、チェコは−14である。ノルウェーを逆転するのは無理だし、ドイツとの差をひっくり返すのにも8点差以上での勝利が必要になる。これは厳しい。
明日はまずチェコ−ドイツの試合があって、試合の時点では勝っても勝ち抜けは決まらないのだが、とにかく勝って終わってほしいものである。
2018年12月5日9時25分。