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2018年12月13日

オロモウツのホテル1(十二月八日)




 booking.comやトリバゴでオロモウツの宿泊施設を検索すると60件以上の宿泊施設が出てくるけど、いくつかダブりもあるし、郊外過ぎて車でもなければ利用しづらいところもある。というよりも存在を知らないところの方が多い。ということで、町の中心、もしくは駅の近くで知り合いが宿泊したことがあって、どんなところか多少はわかっているところをいくつか選ぶことにする。

 先ず最初は、名前だけはすでに何度も登場しているホテル・ブ・ラーイ。以前は日本から知り合いが来ると必ずこのホテルを勧めていた。その理由となっていたレストランが閉店してしまってからは、このホテルを勧める機会もほとんどなくなってしまったが、オロモウツのホテルというとここを一番に挙げてしまうのは変わっていない。
 場所は旧市街の共和国広場から坂を下りた旧市街の中と外の境目に当たるところで、近くには歴史的建造物もあるけれども、このホテルの建物は新しい。チェコ語の「ラーイ」は楽園、天国を意味する言葉だが、ここではどうも聖書のエデンの園を意味させているようで、かつてのレストラン、今はホテルの朝食用の食堂の内装は、芸術的にデフォルメされたアダムとイブがモチーフになっていたと記憶する。

 部屋のほうもベッドなどの設備は普通のホテルと同じだが、細かいところのデザインが凝っていた。一番記憶に残っているのは、洗面所の水道の蛇口で、どうすれば水が出るのか、しばらく悩んでしまった。一度できてしまえば簡単なのだけど。そういえば以前ここに泊まった人が、暖房の温度の設定変更の仕方がわからなくて苦労したなんてことも言っていたなあ。
 部屋数はそれほど多くなく、予約が一杯で泊まれないこともあるが、泊まった人たちの評価は結構高かった。強いて難点を挙げれば、トラムの停留所のある共和国広場に出るのに急な坂を上らなければならないところか。駅まで大きな荷物がある場合にはタクシーを呼んでもらったほうがいいかもしれない。車でオロモウツに来る場合には、隣の立体駐車場内に宿泊客用の駐車場が確保されていて、ホテルの出入り口のところの裏口から駐車場に直接入れるようになっている。

 以前は自前のHPから宿泊の予約なんかもできるようになっていたのだが、やめてしまってbooking.comを通じての予約になっているようだ。電話や直接の予約も可能だろうけど。数年前に知り合いのために予約したときには、ブ・ラーイのHPで部屋の種類など条件を入れたのに、予約の確定をしようと思ったらbooking.comのページに遷移するようになっていたから、レストランを閉店した後、自前のHPの運営もやめてしまったのだろう。宿泊費は二人部屋で一泊7000円ほどか。オロモウツの中では平均よりちょっと高目というところか。
 booking.comのブ・ラーイのページには、最寄のスポットとかレストラン、マーケットなんかも表示されているのだが、何でこんなのがというものも上がっていて興味深い。普通のスーパーで上がっているのがリードルだけで、シャントフカとオプフーデク・ウ・エビというお店もスーパー扱いになっている。前者はスーパーと呼ぶには大きすぎ、後者は小さすぎる。しかもシャントフカは、近くのトルジュニツェ(青空市場)まで1キロになっているのに、3キロも離れていることになっているし、どうやって情報を引き出しているのか不思議である。

 ブ・ラーイを出て坂を上って共和国広場に出て、左にトラムの通り沿いに緩やかな坂を下りていくと、100メートルほどで次の停留所であるウ・ドームがある。左右の停留所に挟まれた交差点を左に曲がると、ホテル・ウ・ドーム、右に曲がるとペンション・ロイヤルがあるのだけど、実はどちらもあまり知らない。
 ウ・ドームの方が古くからあって、15年以上前に、知り合いが泊まったときにはクレジットカードで支払いができなかったとか言っていたかな。今は多分大丈夫なはず。ここもロケーションは、旧市街の中でも静かなところなので、いいいい場所にあるのだけど、トラム通までがちょっと坂になっているのが、大荷物を持っての移動には不向きかもしれない。ブ・ラーイに比べればはるかにましである。
 ここは中には入ったことがないのだけど、泊まった知り合いは、ペンション風の宿だといっていたから、そういうのが好きな人にはあっているかもしれない。ブ・ラーイとは違って、ぎりぎり旧市街の中だから建物自体もそれなりに古くからあるはずだし。

 ということで一回目はお仕舞い。次がいつになるかはわからないけど、またねたのないころに取り上げることにする。
2018年12月9日23時50分。













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