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2019年01月20日

三度ハンドボール男子世界選手権2019開幕(正月十八日)




 今年の大会は、2017年の女子の世界選手権を開催したドイツと、隣国デンマークが合同で開催することになっている。出場国はこれまで同様、24カ国だが、一次グループの上位3チームが、二次グループに進出し、二次グループの上位2チームが準決勝に進むというフォーマットに変更された。これは昔のフォーマットに戻ったのだという。前回まで一次グループで上位4位に入れば次のステージに進めていたのと比べると、一次グループの重要性が増したと言っていいのだろう。

 グループAは、開催国ドイツの入ったグループで、試合会場は首都ベルリンである。他にこのグループに入ったのは、前回優勝のフランス、予選のプレーオフでチェコを破ったロシア、バルカンハンドボールののセルビア、リオオリンピックでは意外な(失礼)強さを見せたブラジルに、政治的にスポーツを悪用する南北朝鮮である。
 開始前の予想では、フランスと開催国のドイツの二次グループ進出は確実だと見ていて、三つ目の席を、できればアジアの韓国が占めてくれればと思っていたのだが、似非合同チームは全戦惨敗で最下位に沈むがいい。ということで、ブラジルに期待することにした。ヨーロッパチームばかりが上に進むのではつまらなすぎる。バルカンのチームにはとっとと消えて欲しいし、ロシアにはチェコが負けた恨みがあるのである。

 結果はドイツ、フランスは、4試合目終了時点で勝ち抜けを決め、最終戦で結果、朝鮮を下して勝ち点を6にしたブラジルの勝ちぬけが決まった。ブラジルが勝った時点では、後の試合でロシアが勝てば勝ち点で並ぶ可能性があったが、同勝ち点の場合には当該チーム同士の対戦結果が優先されるはずなので、この時点でブラジルの勝ちぬけが決まった。夜の試合では、ロシアがフランスを追い詰めたものの最後に逆転負けしたので、勝ち点が並ぶこともなかったのだけど。
 最終順位は1位フランス、2位ドイツとなったが、二次グループに持ち越す勝ち点は、勝ち抜けチームとの対戦結果だけなので、ドイツもフランスもともに3点で、ブラジルは0点となる。グループ4位はロシア、5位はセルビア、6位は朝鮮というこちらが期待したとおりの結果になった。

 日本が入ったグループBの会場はミュンヘン。このグループには、スペイン、クロアチア、アイスランド、マケドニアのヨーロッパ四国に、アラブのバーレーンが入っている。最初に見たときは、スペインの勝ち抜けは確実だと思ったのだけど、他はクロアチア、アイスランド、マケドニアのどこが上に行ってもおかしくない。希望はバルカンハンドボールの権化、マケドニアの敗退である。ドイツが会場だからバルカンの笛は吹かれないと信じたい。
 日本は勝てるとすればバーレーンだろうけど、アラブの国に勝てるかなあ。アジアでの大会よりはましだけど、アラブの笛ってのはハンドボールにはつき物だから。大会前にポーランドで、チェコ代表が日本と試合をして負けているのだけど、怪我人病に続出でベストメンバーじゃなかったから、その結果をもとに、日本がヨーロッパのチームに勝てるかもと期待するのは無理があった。2017年の女子のように番狂わせを演じてくれればそれはただただ嬉しいだけだけど、難しいだろうなあ。

 結果は、対戦順の関係でクロアチアが3戦目で勝ち抜けを決め、4戦目でスペインが続いた。残りの3席目はアイスランドとマケドニアが直接対戦で決めることになった。その結果、勝ったアイスランドが勝ち抜けを決め、マケドニアは4位で敗退。5位になったのは、ともに全敗で迎えた最終戦で日本にちょっと怪しい逆転勝ちを決めたバーレーン。怪しいとは言っても得点経過からの憶測で実際に見たわけではないので、これ以上批判するのはやめておこう。

 このグループAとBの上位三チームずつが集まって、二次グループIを構成する。会場は、ベルリンでもミュンヘンでもなくケルン。両グループとも移動することになるから公平といえば言えるのかな。二次グループ開始の時点で一次グループから持ち越した勝ち点は以下の通り。

 フランス   3
 ドイツ    3
 ブラジル   0   

 クロアチア  4
 スペイン   2
 アイスランド 0

 このグループからは、一次グループ終了時点で、世界選手権で23試合無敗を続けているフランスと開催国ドイツの準決勝進出を期待しておこう。ちなみに準決勝はドイツのハンブルクで行なわれ、決勝と3位決定戦は、デンマークに移ってヘルニンクで行なわれる。あちこち移動が大変な大会である。
2019年1月18日23時30分。





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