建築基準法の定めは無いですが、住宅金融支援機構でローンを組む際に指定される事項の一つです。
財形転貸融資や銀行ローンでも住宅金融支援機構の定めが準用されています。
小屋裏の高温がもたらす環境悪化
日本の高温多湿の自然環は天井裏な断熱材を敷き詰めていても室内からや屋外から湿気が侵入します。
日中の高温多湿から、急激な天候変化や、夕方からの気温低下による温度変化は、空気中に含まれる湿気(水蒸気)が屋根裏の急激に冷えた木材に結露します。
天井裏のビニールなどで包まれたグラスウール表面は、室内のエアコン等による温度低下に対し、小屋裏の高温多湿になり空気がよどめば、断熱材表面ビニールに結露を発生させます。
よって、仮に温度上昇・低下したとしても、適切な小屋裏換気を施すことで、湿気をすみやかに排出し小屋裏の環境改善につながります。
マイホームの小屋裏換気の口の設置状況
もともと、設計上の小屋裏の通風は外壁のレジスター(換気口)、下の画像の右側の5つです。
また、外壁茶色部分、左側の二つは、ロフトに繋がっているレジスターです。
建築前に、小屋裏の換気量が少ないということで、レシスターの数を急遽増やし、プランナーとデザイン的にどこに増やそうか打ち合わせた記憶があります。
屋根の低い部分の軒先の下側はケイカル板の半分に穴があいています。
さらに、屋根全周の半分、切妻のサイドと、高いほうの部分の外壁ぎわには、数ミリ程度の穴が通風孔としてあいています。
換気扇で小屋裏に排出した空気は、これらの通気口から屋外に排出されます。
これらの開口部から自然風によって小屋裏の換気を行っています。
小屋裏であるマイホームのロフトへの「換気扇追加」
マイホームのロフトへの「換気扇追加」の目的は夏場のロフト内部の熱気の排出です。
マイホームのロフトは、断熱していない小屋裏、天井裏という扱いです。
マイホームのロフトは、構造的には、屋根裏と石こうボード一枚を隔てた空間になっていますが、
温度計を取り付けた所、50度以上になっているようです。
ロフトには、南側の外壁側に、窓二つと、15cmのレジスターが二つ取り付けてありますが、南側に集中しているため、日中は勿論、夜でも一向に熱気が抜けません。
マイホームのロフトは、小屋裏の扱いにはなっているものの、屋根裏の空間との通気はありませんので、厳密に言えば「断熱をしていない部屋」という扱いでしょうか。
小屋裏の容積はザックリ50?ぐらいではないでしょうか。
そこに小屋裏に抜ける換気扇を取付、換気扇性能は800?/h、ロフト空間の換気は必要十分な容量があるのではないかと思います。
本来の屋根裏の小屋裏の換気をするのであれば、外壁に排出するための換気扇のほうがベターなんだとは思いますが、室内・ロフトの熱気対策効果も併せて一石二鳥という感じです。
住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の指定する小屋裏換気面積
小屋裏換気と言っても何か特別な装置を使うわけでなく、あくまでも自然の風や熱の対流利用した開口部の設置とうことになります。
軒裏や棟などに換気部材を取り付け、自然な空気の流れを作り出すことで小屋裏空間を換気します。
小屋裏換気の開口部の大きさ
換気口の大きさは、建物の屋根の形により、天井面積の1/250〜1/900の大きさの開口部が指定されます。
◆「切妻の切妻部分の両サイド」の場合、天井面積の「1/300の開口部」が必要。
◆「入母屋屋根の軒下のみ」換気の場合、天井面積の「1/250の開口部」が必要。
◆「入母屋の軒下吸気・棟排気」の場合、天井面積の「吸気1/900・排気1/600の開口部」が必要。
◆「入母屋・切妻の軒下吸気・棟排気」の場合、天井面積の「吸気1/900・排気1/900の開口部」が必要。
住宅ゆうし金融支援機構HPより引用
羅列しても分からないので計算してみます。
20坪の平屋か総二階の切妻屋根の場合、「各軒下と軒天に30cm四方の開口部」があれば900?なので良いということになります。
20坪×3.3?u×100,00=660,000?
660,000? ÷ 900 = 733?