今は解体されありませんが、自分の実家は、確か50年前(1970)頃に建てられたと記憶していますが、その
頃では最後の土壁でした。
住宅の断熱から始まった結露対策
今でこそ断熱が当たり前ですが、その頃は住宅の断熱などという概念はなく、ようやく1980年頃には住宅に断熱という概念が出てきました。
自分が高校生1980年頃だと思いますが、親戚の大工さんの手伝いに行き、屋根裏のザラ板部分に断熱材を打ち付けた記憶があります。
10mm厚程度の畳サイズのグラスウールで、作業後しばらくチクチクした記憶があります。
その後ようやく2000年頃には住宅の断熱があたりまえになったきました。
と、断熱をするよになった住宅は、即結露の問題が発生してきました。
住宅の壁には、断熱材と共に、防湿シートも新たに増えましたが、結露の問題はいまだに解決していないことはよく聞く話です。
ところが今度は、気密や結露を防止するための防湿シートは、空気も通さないため、集成材や合板から出る有害物質も遮断し、新たなシックハウスという問題も引き起こします。
防湿シートによって、湿気は防ぎましたが、それによる高気密化で、新たに有害物質が停滞するという弊害が出たため、今度は24時間換気というとうい新たな設備が必要になってきたのです。
言い換えれば、24時間換気は、シックハウス症候群の防止という役割もあり、これら設備は全て施主の費用、長期的なメンテナンスとなって跳ね返ってきます。
建築業界での「セルロースファイバー」は異業種からの新規参入です。
建築業界の材料は、ほとんどは建築の関連業界の長い歴史から開発製造されてきました。
一方「セルロースファイバー」は、1950年代アメリカ開発され、一般的な断熱として普及しています。
グラスウール等は、格安、大工さんの手間でしきこまれる断熱材です。
「セルロースファイバー」「高い」「壁の中で垂れる」とか、元々「セルロースファイバー」はアメリカ発祥、製紙業界から出た材料です。
建築コストの中の材料費の中で、「セルロースファイバー」は外注であり手間賃も減るため、良いとすすめる工務店が少ないのが現状かと思います。
2020の今は、大分理解されるようになり、防湿シートをローンを組む場合でも有り無しを選択できるようになったようです。
タグ: 建築材料
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