窓の断熱と壁の断熱、メーカーのサイトや色々なHPを見ます。
マイホームの吹込セルロースファイバー
いつも疑問なのが、性能表示が、窓の断熱は「熱還流率」壁の断熱は「熱伝導率」で表されています。
おおまかには、窓は同一メーカーで製造販売しているので、窓全体の「熱還流率」で性能表示し、壁はそれぞれのの材料の組み合わせがあり、製造メーカーがまちまちなので、材料単体の「熱伝導率」で表されているんだろうなと思います。
熱伝導率と熱還流率の関係
■壁の熱伝導率
「熱伝導率」とは、壁の表面から壁の反対側の表面へ、どれだけ早く熱が伝わっていくのか?を表します。
面積は関係なく、壁の厚さの厚い薄いで率が変わってという「厚さ」が関係しますので
よって「W/m・K」で表され、
熱伝導率 = 「 仕事量 / 1mの壁厚 × 温度」となります。
■窓の熱還流率
「熱貫流率」とは、窓や壁などの単位面積当たりどれだけ熱が移動するか?を表します。
もちろん、この数値が大きいほど、熱が移動しやすく、断熱性が悪いことになります。
「W/?u・K」で表され
熱還流率 = 「仕事量 / 1?uの表面積 × 温度」となります。
熱伝導率と熱還流率の要素が分かった思いますので、壁の熱伝導率を壁の実際の厚みに換算し熱還流率を求めれば同じベースなることが理解できたと思います。
窓と建物の外壁の熱還流率
日本サッシ協会 資料より引用
マイホームの内窓を取付けた窓の熱還流率は、フレミングJの複層ガラスと プラマードUの複層ガラスの熱還流率は、1.58(W/?u・K)です。
一方、マイホームの壁は、木造軸組み柱は3寸5分 105mm角、セルロースファイバー吹込みです。
グラスウールと同等として、壁の熱還流率は約0.42(W/?u・K)と思われます。
住宅省エネルギー技術講習資料より引用
このことから、窓が断熱がキチッとされた壁に比較し、如何に熱の出入りが激しいかわかると思います。
マイホームの「窓、フレミングJの複層ガラスとプラマードUの複層ガラス」は「壁、木造軸組み柱は3寸5分 105mm角、セルロースファイバー吹込」では、単位面積あたり、窓が壁の約4倍の熱が出入りしていることになります。
マイホームの窓、フレミングJの複層ガラスだけなら、YKKのカタログでは熱還流率は約4.07(W/?u・K)、壁と比較すれば、約10倍の熱が出入り、逃げていることになります。
窓と外壁の熱還流率まとめ
改めて、「熱還流率」という数値からマイホームを眺め、快適な住まいは窓や玄関・勝手口など、外気に面した開口部の断熱がいかに重要かわかります。
これら開口部を「熱還流率」の低い製品をチョイスすることをお勧めします。
マイホームではこの冬、普段使用している部屋等、内窓YKKプラマードU、他ツインポリカ等の手作りで取り付けました。
残る、エネルギーロスが多い部分は玄関ドアと勝手口です。