海外旅行紀行・戯言日記

海外旅行紀行・戯言日記

2005.08.20
XML
カテゴリ: Classic Music
1783年からモーツァルトはウィーンで独立音楽家としての新生活に入りましたが、その夏、妻のコンスタンツェとともにザルツブルクの父と姉を訪れています。
このザルツブルクに滞在中、かつての同僚で尊敬するヨーゼフ・ハイドンの弟でもあった、ミヒャエル・ハイドンは大司教のコロレドから二重奏曲を6曲つくるよう依頼されていました。しかし、ハイドンは4曲作ったところで病気になって果せなかったので、モーツァルトは友情から残りを引き受けて作曲したと言われています。

K423、K424の二重奏曲は珍しい楽器構成ですのであまり演奏されることは無いようですが、渋い味わいがある曲です。
我が家にありますのは、フランスのエラート盤でパスキエ兄弟による演奏のものですが、兄弟が密かに話し合う様な掛け合いが絶妙で、好きなCDの一つです。

「モーツアルト」で日本のモーツアルト好きを高揚させた小林秀雄氏は、この曲について次の様に言っている様です。
「カルテット、クインテットに好きなものが多いな。変わったものじゃバイオリンとビオラの二重奏曲など好きだな。弦楽器と言うのは本当に人間的な感じが強いものだ。それに比べてピアノは機械的過ぎるんじゃないかな」

疾走するモーツアルト-講談社学術文庫(高橋英夫 著)

この序章で、上記の逸話を紹介していますが、それに続き「ピアノの打鍵と弦楽器の発する声とは異質なものかも知れませんが、異質な二つの音が出会い、絡み合い、譲ったり、逃げたりしながら拡がりを形作って行くところに、音楽のドラマがある筈です。
ところがバイオリンとビオラなら、同質の音がさながら蝶が2羽もつれながら舞うように美しい音型を描き出します。
そういうものに惹きつけられた小林秀雄は、感性の好みを通じて彼の精神の傾向を示していた訳です」と解釈を披露しています。


成る程と思えないでもありませんが、一寸穿った見方に過ぎるような気もします。
感性は悟性と異なり、時々の事情、培った経験によって変化し「行く川の水は絶えずして、しかも元の流れにあらず」となるような気がしますから・・








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.08.20 10:24:33
コメント(1) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

カテゴリ未分類

(188)

My Town

(521)

Little Journey

(784)

Overseas US

(229)

Overseas Europe

(189)

Opinion

(1322)

Classic Music

(523)

Technology

(199)

Flower

(598)

Books

(207)

Goto Islands

(260)

Gardening

(214)

PC

(173)

Social Security

(35)

Stock

(138)

Politics

(724)

技術士

(18)

Overseas Oceania

(19)

Paintings

(71)

TV

(69)

Profile

カーク船長4761

カーク船長4761

Favorite Blog

「歴史は予言する」… New! 七詩さん

夏蝋梅、アメリカザ… New! 隠居人はせじぃさん

雲の上はいつも蒼空 蒼空0205さん
旅でのひとり言 旅行好き2002さん
Der Loewenzahn(たん… G-panさん

Comments

カーク船長4761 @ Re[1]:米国を懐かしんでスコーンを食する(05/01) maki5417さんへ イギリス発祥なのかも知…
maki5417 @ Re:米国を懐かしんでスコーンを食する(05/01) 英国が起源かと思っていました。
通りすがり@ Re:桜ヶ丘公園のキンランとギンラン(04/25) 掲載画像はギンランではなくササバギンラ…
maki5417 @ Re:ツツジ・花水木の美しい季節(04/27) こちらもハナミズキが咲き始めました。 ア…
オジン0523 @ Re:花のある生活(04/21) 奥様との思いでいいですね。 我が家でも家…

Freepage List

東京都多摩市


多摩市周辺


神代植物園


自宅周辺で良く行くお店


近くの低山


低山でも注意を


供養登山-低山トレッキング


西海国立公園


上五島日記


下五島日記


海外旅行の思い出


ホテルが見つからない


レンタカーが変調


大都会の一方通行


北米家族旅行


北米家族旅行(2)


ヒューストンの住居


アメリカは広い!


テキサス州の州花


Deep South


住み良い都市統計


パクス・アメリカーナ


キャンプ生活


カリフォルニア1号線


カナダお国自慢


温泉国立公園


化石の森国立公園


カールスバード鍾乳洞


Everglades国立公園


Great Smoky Mt.


ニュージーランド南島


珈琲が美味しくない


Kingston Flyer


南ヨーロッパ旅行


チロルでは寄り道


パンと湯はホテルで


ザルツブルクの魅力


美しい夏の行方


北ヨーロッパ旅行


夏の個人旅行は難しい


天才アーベル


Clara Haskil ?


ディヌ・リパッティ


ホルン信号


Charllote Church


ヨーゼフ・シゲティ


エミール・ギレリス


ナルシソ・イェペス


キリ・テ・カナワ


半額チケット


ブレンデル


Andras Schiff


バレンボイム


コレルリ


ヘルマン・プライ


へブラー


グレン・グールド


ラズモフスキー3番


デュ・プレ


カール・ライスター


油絵を描く楽しみ


美術館での写真


レンブラント


如意輪観音


拙いパステル画


スケッチと模写


ゲーテの詩は如何?


陶淵明の雑詩


奥の細道


ヨーロッパとは何か


魔法使いの弟子


ボードレール


杜甫


すみれ-ゲーテ


北米の国立公園


米国 国立公園


カナダ国立公園


ドイツ旅行


遅れてきた国民


プロテスタント


フランクフルトと京都


Riemenschneider


ドイツとゲルマン


ベートーベン生家


シュヴァイツァー博士


フランス旅行


星の王子さま


落葉


ボードレール


東欧旅行


幻想都市プラハ


スイス旅行


アインシュタイン


ハイジの道


シオンの城


ベネルックス三国旅行


夢の跡-ブリュージュ


英国旅行


三越のライオン


オーストラリア旅行


海外生活


JCBが使える


Globalization


レッド・ドラゴン


「大学」-宇野哲人


世界の美術館 訪問記


読書評


イタリア旅行


ポルチーニ


カナダ旅行


メキシコ旅行


インド旅行



© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: