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2023.02.18

H3ロケット初号機が発射失敗

テーマ：気になる技術動向(1281)

カテゴリ： Technology

打ち上げ失敗と言う残念なニュースが飛び込んで来ましたが、打ち上げ事業はメーカーである三菱重工担当だと認識していましたので、打ち上げ責任者がJAXAだと言うことで少し違和感がありました。
開発計画はJAXA担当なのですが、JAXAには品質管理機能が無いので今回の様な事態は予想出来ますし、民間企業であれば工場出荷前の品質管理・保証されますので、今回の様なことは起こり得ないと思うのです。

H3ロケット初号機が発射できなかったことについて、的川JAXA名誉教授は「（補助ロケットの）固体ロケットブースター（SRB）に火が付かないケースは国内外を見ても非常に珍しい。SRB側のハードウエアの問題であれば、すぐに修正し再打ち上げできるだろう。だがもし主エンジンの問題で十分な推力が得られず、支障をきたしていたならば、改めて打ち上げるまでに時間を要する可能性がある」と指摘する。

世界では、米ベンチャー「スペースX」が、安価且つ高頻度で打ち上げるロケットによって市場をけん引しているの現状で、日本のH2Aは打ち上げ費用が約100億円と高く、受注は政府の人工衛星が大半だったので、民間や海外の顧客を呼び込む為、JAXAと三菱重工が共同開発する体制を取った。費用を1回約50億円に抑えて国際競争力を高めようとして、H3ロケットは国産主力機として29年ぶりに新規開発されたので、そのコストダウン対策にミスがあったとしか思えません。

小型ロケットを開発しているベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」（北海道大樹町）の稲川社長は「SRBに着火しないというのは失敗と捉えられがちだが、ロケットとしては異常系の確認ができた。打ち上げ直前に安全側に倒れられたというのは、適切な判断ができる良いロケットだということだと思う」と話した。

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