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2011.10.27
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私が勝手に私淑している内田先生の反米論調が快調です。

反米眼鏡がかかっているかのような論調が、やや特異に見えるが・・・・
新聞などでの発言とちがい、ブログでは本音が炸裂しているようです。

TPP反対戦列の、はるか前を走るような内田先生ですが・・・・
先生、戦列が乱れます、ちょっと抑えて!

ということで、反米がらみの2題を引用します。

10/25 グローバリストを信じるな より
アメリカでは、高付加価値産業だけが生き残り、生産性が低い代わりに大きな雇用を創出していた産業セクターは海外に移転するか、消滅した。
だから、「才能のある若者」以外には雇用のチャンスが減っている(失業率は2010年が9・6%だが、二十代の若者に限ればその倍くらいになるだろう)。
ウォール街でデモをしている若者たちは「まず雇用」を求めている。
これまでアメリカ政府は彼らに「我慢しろ」と言ってきた。
まず、国際競争力のある分野に資金と人材を集中的に投入する。それが成功すれば、アメリカ経済は活性化する。消費も増える。雇用も増える。貧乏人にも「余沢に浴する」チャンスが訪れる。だから、資源を「勝てそうなやつら」に集中しろ、と。
「選択と集中」である。
でも、それを30年ほどやってわかったことは、「選択されて、資源を集中されて、勝った諸君」は、そうやって手に入れた金を貧乏な同胞に還元して、彼らの生活レベルを向上させるためには結局使わなかった、ということである。
それよりは自家用ジェット機買ったり、ケイマン諸島の銀行に預金したり、カリブ海の島を買ったり、フェラーリに乗ったり、ドンペリ抜いたり、アルマーニ着たり(たとえが古くてすみません・・・)して使ってしまったのである。

選択-集中-成功-富の独占というスパイラルの中で、「選択から漏れ、集中から排除された、その他大勢の皆さん」が絶対的な貧窮化にさらされ、今ウォール街を占拠している。
彼らの運動に「政策的な主張がないから、政治的には無力だろう」と冷たく言い捨てる人々が日米に多いが、それは間違いだと思う。
彼らが政府に何を要求していいかわからないのは、「完全雇用は経済成長に優先する」という(日本の高度成長を理論づけた)下村治のような「常識を語る人」がアメリカでは政府部内にも、議会にも、メディアにもいないからである。

大きな井の中に落ちたようなアメリカ蛙に出口を示すアメリカ人がいないのか?
スティグリッツや、クルーグマンの意見は政治家には無視されるのか?


10/20 雇用と競争について より
 フェリスへの行き帰りの新幹線車中で、下村治『日本は悪くない、悪いのはアメリカだ』(文春文庫)を読む。

 TPPのいちばん熱いトピックである農産物についても下村の立場は明快である。
アメリカは日本が農産物について高い関税障壁を設けて保護していることを市場閉鎖的であると難じているが、それは文句を言うのが筋違いである。
これには国民経済史的必然があるからだ。
「どうしてこうなったかと言えば、日本は明治維新から、日本列島に住む日本人に十分な就業機会を与えながら、かつ、付加価値生産性の高い産業を育成し、それで十分に高い所得を実現する、という目標を必死になって追求してきた。ところが、雇用機会を増やすことと付加価値生産性の高い産業を育成することは必ずしも簡単ではないばかりか、同時に実現することはできないものである。
というのは、多くの人に就業機会を与えるためには、それ相応の人手を産業に吸収させなければならない。しかし、付加価値を高めるには、なるべく人手を減らして生産性を高める必要がある。
このため、必然的に、生産高の割りには人手を多く必要とする生産性の低い部門と、徹底的に合理化して相対的に人手をあまり必要としない生産性の高い部門の両極端の産業が成立するようになったのである。その結果として、今日の日本人の生活があるということができる。
したがって、今でも日本は、自動車のように生産性がきわめて高い産業がある一方で、コメに代表されるような、生産性のきわめて低い品目をむりやり維持している、という状況になっているのだ。」(75頁)

コメ生産について、これほど腑に落ちる説明を私はかつて読んだことがない。

政、官、民、学、メディアともに真っ二つに割れたような、TPP問題であるが・・・






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Last updated  2011.10.27 09:46:20
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Re:内田先生の反米論調が快調です。(10/27)  
ローザ さん
テレビのニュースなんかは、時間が短いので、TPPに入りそうな国ののおおまかな様子を説明して、まとめみたいに「世界に遅れる」というコメントを御用学者に言わせてますね。操作してるなあと、思います。「遅れたっていいじゃないか、島国日本のにんげんだもの」と思います。内田先生に大いに頑張ってもらいたいです。 (2011.10.27 11:33:52)

Re[1]:内田先生の反米論調が快調です。(10/27)  
Mドングリ  さん
ローザさん

-----
<テレビも新聞も、ひも付きの人がリベラル顔でコメントするので・・・私も混乱するのです。
アメリカの雇用対策に、貧乏暇なしの日本がつきあう義理はないはずですね。
(2011.10.27 19:06:17)

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