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2013.02.03
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カテゴリ: 気になる本
<勝谷誠彦の世界>
2日の報道では、製造業就業が1000万人割れを報じているし、NHKドラマ「メイドインジャパン」も放映されるし・・・・
日本の製造業の行く末はバラ色とは言えないようです。

図書館で『日本人の「正義」の話をしよう』という本を借りたけど、そのあたりの世情がが気になっているせいでしょう。

バラエティ番組の常連コメンテーターとして知られる勝谷誠彦さんであるが・・・・
たて続けに勝谷さんの本を借りたので、この際、勝谷ワールドとしてまとめてみました。

勝谷誠彦websiteで 勝谷誠彦ライブラリー を覗いてみると・・・その数の多さ、レパートリーの広さに驚いた次第です。


【日本人の「正義」の話をしよう】
日本人

岡野雅行×勝谷誠彦著、アスコム、2011年刊

<「BOOK」データベースより>
金型ひとつで食べてきた小さな町工場の主人、岡野雅行。
どこの組織にも属さずに筆一本で食べているエッセイスト、勝谷誠彦。
一本の筋を通して生きてきた2人が、「日本人であるための哲学と生き方」とは何か、
過激に語りあった!
本当のことを言って何が悪い!本当は、あなたもそう思っているはずだ!!

<大使寸評>
「ディアスポラ」に続いて、勝谷さんの本を借りたのです。
この本にも、中国人に真似できない職人の技術が語られれていて、大使のツボ(テクノナショナリズム)にクリーンヒットするわけですね。
それから岡野さんの携帯持たない主義が、へそ曲がりの大使を強くうちます。
(だけど、スマホがほしい大使である)

rakuten 日本人の「正義」の話をしよう


この本から、大使のツボをヒットした部分をアトランダムに抜粋して紹介します。
今、放映しているテレビドラマ「メイドインジャパン」にも頭の中の図面というのが出ていますね。

<頭の中の図面は、盗まれない:岡野> p15~16
 職人だからというわけではないけど、俺の自慢は、どんなものでも図面なしで金型をこしらえられることなんだ。図面がなければ何もできない今の奴らとは、そこが違うんだ。なんで図面なし作れるのかというと、話は簡単で、俺の師匠も図面なしで作る人だったからさ。
 うちの父親は明治37年生まれの職人だったけど、やっぱり図面なしで作った。土間に白墨で簡単な図を描いて、「こうやってやればいいんだ」と教えてくれた。先生が図面描けないんだから、生徒が図面描けるわけがないよな。
 だけど、図面がなくたって何の不便もない。どんな複雑怪奇なものも、ささっとこしらえちゃうんだから。要するに頭の中に自動的に図面が描かれているわけなんだ。
 だから30年くらい前だけど日立電線の部長に、こんなことを言われた。
「お前はいいよな、技術を盗まれる心配がない。なにしろ図面がないんだから。スパイが来ても、頭の中の図面は写真に撮れないものな」
 そんあわけで、俺の仕事は今でも図面がない。そんでもおかげさまで、人ができないものをずっとやってこられたんだ。




<皆が使っているから、はつまらない:岡野> p47~49
 今は小学生でも携帯電話を持っているけど、俺は携帯電話は持たない主義なんだ。あんなもの持ってたら、どこに行ってるか見張られてるみたいでたまらない。だから俺は言っているんだ。「家を出たら、もう俺のことを当てにするな」と。伝書鳩じゃねえんだから、どこにいるかがいつでもわかってるなんて、そんな馬鹿な話はないよ。
 携帯電話で見張られてる奴らを見ていると、孫悟空の話を思い出すんだ。お釈迦様の手の上から出られなくて、世界の果ての柱だと思ったら、お釈迦様の指だったという。俺がその話を聞いたのは、まだ小さい時だったけど、「ひとつの世界から出るのは大変なんだなあ」と思ったよ。
 だけど、携帯電話が出回る前に自動車電話ってのがあったけど、俺が一番最初につけたんだ。車のトランクの中に受信機をつけて、アンテナの黒い棒を立てて、機材を取りつけるだけで50万円くらい取られた。で、1通話300円もした。それも、まだそんなにエリアがないころで、東京都内をちょっと外れたら、もうつながらなかった。だからあまり実用的じゃなかったんだけど、俺は新しいもの好きだろ、みんながやらないものを誰より早くやっちゃう(笑)。
 だからなんだろうな、今はみんなが当たり前に携帯電話を持つようになったから、逆に興味がないわけだ。 
(中略)
 俺は人と同じことをやるのが嫌なんだ。流行し始めるとつまらなくなる。だから、携帯を使いたいとか、カメラを買いたいとかいう気持ちがぜんぜん起きないんだ。
 ブランドでは、ひとつだけこだわっているものがある。それは「バリーの作業靴」。これだけは今でも変わらない。日本の靴だと、長時間立ち続けてると疲れちゃうんだ。


大陸の儒教国家では職人文化は発生しなかったようですね。

<職人文化は日本とヨーロッパにある宝である:勝谷> p100~101
 いろいろ調べてみると、職人文化というものが存在するのは、日本とヨーロッパだけなんですね。アメリカや中国にはそういうものがない。アメリカなんかは、いきなり大工場で大量生産なんです。というのは、アメリカには町工場の概念がないんです。
 ヨーロッパには、中世になるとギルドができて、職人社会ができていました。そこで食い詰めたピューリタンが大西洋を渡ってアメリカを作ったんです。彼らはそこで自動車の大量生産をするようになった。その過程で町工場というものがなかったんです。だから、アメリカには職人がいないんです。
 中国、朝鮮にも職人文化がないんです。なぜかといったら、彼らはすごく職人を卑しむんですよね。どちらも儒教文化だから、中国では科挙が役人になった高級官僚が一番偉い。朝鮮だと両班が偉いんです。だから朝鮮には、何代も続いた老舗がないんです。100年以上続いた会社もない。何代も続けて職人や食堂ごときをやっているようじゃダメだというのが儒教思想なんです。
 そういうわけで、職人文化は日本とヨーロッパだけの宝なんです。ヨーロッパはそのことに気づいていて、町工場や職人文化を大事にしている。ところが日本人は、ヨーロッパの町工場で作ったブランド品を、馬鹿みたいに買いあさっているだけ。
 ああいう伝統ある産業が本当は強いんです。日本の政府はそれがわかってないんですね。だから、日本の町工場を大事にしようとしないんです。

凋落著しい日本企業であるが、呉善花さんなどは日本の独創的な技術を評価しています。つまりは岡野社長などの職人文化を評価しているのであり、知ってる人は知っているんだけどね。


韓国の躍進と日本の優位性 より
製作技術に劣り、技術的な創造性に乏しい韓国企業は、いうまでもなく後発企業に追いつかれやすい。たとえばこの4年の間に、韓国が世界1位を誇っていた21品目で中国に1位の座を奪われている。現在の韓国企業は、低・中級技術製品では中国やインドに追われ、高度技術製品では日本に追いつけないという、前後からの挟撃状態にある。韓国の大企業はいずれも、ここから脱出していくことができない限り、「先がない」ところへ追いつめられているのが現状である。




以下、勝谷さんの著書の一端です。

言いたいほうだいの新書をよく出しているが、短編小説まで出していたとは♪

【ディアスポラ】
勝谷

勝谷誠彦著、文藝春秋、2011年刊

<「BOOK」データベースより>
国土を失っても日本人は日本人たりえるのか?“あの事故”で居住不能となった日本。十年前に描かれていたポスト・フクシマの世界。

<大使寸評>
2001年「文学界」初出誌で描かれた勝谷誠彦の世界であるが・・・時代を先取りした感性がすごいではないか。
日本人が亡国の民に陥った経緯は最後まで語られることはなかったが(多分、米中による核戦争後、または原発事故と類推するしかないのだが)チベットに難民として移住させられた日本人グループを国連職員が定期調査に訪れるのです。
日本人、漢人、チベット人、ユダヤ人が登場するが・・・
ディアスポラの先輩とも言えるユダヤ人調査員やチベットの若者が示す悲哀と強靭さが印象的である。

この本は2編構成であって、もう1編は「水のゆくえ」

rakuten ディアスポラ


蔵書録にも勝谷さんの本がありました。
おお安倍政権(旧政権)を、偽装国家とまでこき下ろしています。(過激やな~)

【偽装国家】
偽装
勝谷誠彦著、扶桑社、2007年刊

<「BOOK」データベース>より
やらせタウンミーティングや郵政造反組の復党で露呈した、小泉・安倍政権の「偽装改革」。また、「耐震強度偽装」事件、ほとんど出勤しない「偽装公務員」の発覚など、「偽装国家」の化けの皮が剥がれ始めている―。偽装の陰には利権が生まれ、その利権を守るためにタブーや談合がはびこる。そんな日本は「利権談合共産主義」にほかならない。政治から経済、安全保障まで、この国の宿痾を覆い隠してきた「偽装」の数々を検証する。
<大使寸評>
言いたい放題で変化球主体の勝谷氏と思いきや、いい所を突いていると思うのです。

rakuten 偽装国家






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Last updated  2013.02.03 10:25:44
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