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2013.10.15
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カテゴリ: 映画
是枝監督の作品は「誰も知らない」と「空気人形」しか観ていないのだが、NHK番組で姜尚中さんとのスイッチインタビューを見て、その人柄に惹かれたわけです。


・是枝監督と姜尚中さんの対談
・そして父になる(2013年)
・誰も知らない(2004年)
・空気人形(2009年)
・歩いても 歩いても(2007年)



<是枝監督と姜尚中さんの対談>
12日のNHKのインタビュー番組で、姜尚中さんと是枝監督の対談が見られたが、良かった♪
姜さんと是枝監督は初対面だったようだが・・・



SWITCHインタビュー 達人達(たち)「是枝裕和×姜尚中」 より
達人

福山雅治主演のカンヌ受賞作「そして父になる」の監督・是枝裕和と、小説「心」で息子の死と向き合った姜尚中。父とは?家族とは?故郷とは?二人ならではの心揺さぶる対話
「そして父になる」は、6歳になる息子が、産院でとり違えられた他人の子だと知った2つの家族の物語。是枝裕和はその苦悩や葛藤を通して「家族」の意味を痛切に問いかける。姜尚中は4年前、息子を26歳で亡くし、その深い悲しみの中で小説「心」を書き上げた。なぜ小説だったのか、書くことで息子の死とどう向き合ったのか、「父」としての率直な言葉があふれ出す。人は喪失とどう向き合うか。何を支えに生きるのか。魂の対話。


この番組を観ながらメモしてみました。この後、さらに追記、整理しますが・・・・
工事中ということで、ご容赦ください。
*****************************************************************
<父親は不安定な存在>
姜さんは息子さんを失ったあと「心」という小説を描いた。
日本の社会には、喪失感が蔓延していることに気づいたが・・・
喪失を受け入れた上で、何かを変えられるんじゃないかと思っているそうです。

姜:つまり、父親は子供が何を考えているか知らない。
姜:是枝さんは家族をライフワークとしているのではないか。
是枝:母親の死後、「歩いても歩いても」で母親を描いた。
姜:家族を描くとき、センチメンタリズムに陥らないようにすべきではないか。

是枝:家族を描くのに小津より、成瀬に影響を受けた。

姜:パトリ(郷土)に対する愛で、ポジティブになれるのではないか。
ここで生きようと思った場所が故郷になる。
今のナショナリズムは故郷不在で観念的である。

是枝監督は「心」を読んで、かつて水俣問題で自殺した官僚をドキュメンタリで描いたが、まったく同じではないかと語った。


是枝監督は子役にはシナリオを渡してないそうだが、このあたりがドキュメンタリーを撮ってきた監督の手法なんだろう。
尾野真知子は是枝監督の手法に戸惑いながら、役作りに悩んだと語っていたが・・・
このように、監督と俳優の共同作業として物語が作られていくわけですね。

福山雅治は自分から是枝監督にオファーしてきたそうだが・・・
監督の人柄に惹かれたものがあったのではないでしょうか。

自分でデジタル編集する監督は少ないんだそうだが・・・監督は撮影途中で編集しながら、翌日以降のシナリオに手を加えるそうで、30回ほどシナリオを変えたことなど、制作裏話がありました。
是枝監督は映画はキャスティングで8割決まると言っていたが・・・
目に見えないものに対する監察とか人物に対する洞察が深いんでしょうね。

この番組を通じて、お二人とも、一緒にいることで、共感できたそうです。
斯様に・・・
この対談は、まさにマッチメーキングの妙を見る思いがしたものです。



<そして父になる>
当地で公開中の「そして父になる」を見る前に期待を込めて紹介します。


【そして父になる】
父

是枝裕和監督 2013年制作

<Movie Walker作品情報>より
6年間愛情を注ぎ、育ててきたわが子が、もし他人の子だったら? 突然、過酷な現実にさらされた2組の夫婦の姿を映し出すヒューマンドラマ。『誰も知らない』の是枝裕和監督が、福山雅治を主演に迎えた深遠なドラマは、第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されるや、審査員賞に輝いた。

<観る前の大使寸評>
ドキュメンタリーを意識した監督が、ライフワークのように描くテーマ、家族とはどんなかな?・・・近日中に観に行く予定です。

Movie Walker そして父になる
そして父になる・公式サイト

<15日観賞後の感想>追記
父親は仕事の好きなエリート社員だが、子供取替えという不幸な事件で、一転して家族と向き合う破目に。
怒りから喪失感、そして受入れから希望の芽がほの見えてきます。
なにやら、大震災とオーバーラップしていると言えなくもないわけですね。

それにしても、テーマがテーマだけに、観客はほとんどがおばちゃんであり、男性客はチラホラでした。男前の福山雅治が良かったのかな?



2005年12月の日記から「誰も知らない」を紹介します。
<誰も知らない>
正月休みなので、見逃した旧作をレンタルビデオで観たしだいです。

羽田に向かうモノレールに変わり果てた妹を詰めたスーツケースを乗せて運ぶ明(柳楽優弥)と紗希という冒頭のシーンは・・・・・
飛行機を見せるという妹との約束を、その死後に果たすためでした。

誰も知らない
闇に隠れて空港のフェンスのきわに妹を葬る彼らは、それが死体遺棄罪とか?なんらかの罪になることが分かっている。
だが、おとな社会からなんの恩恵を受けずに暮らした彼らは、おとなの規範から少し外れても許されるのでは?・・・・・
この映画を終わりちかくまで観た我々には、この異常な行為が罪ではないことが理解できる。

ある朝 母は消えていて、代わりに20万円の現金と明に宛てたメモが残されていた。
母親が出て行ったあと、しばらくして電気と水道が止められてしまいます。
公園の水道からバケツで水を運んだり、コンビニの裏で店員から期限切れ食品を貰ったり・・・・
少ない金で暮らす彼ら4人の子供の生活は少しづつ苦しくなってゆきます。

妹が無邪気に絵を描く紙は、よく見ると供給停止のちらしのウラというシーンがさりげないけど怖いです。
生活費の無心に、別れた二人の父親を訪ねてタクシー会社、パチンコ店と巡るが、その父親からははした金しか貰えません。

社会や類縁にさえも頼れないとわかっていて、何とか自分の力で暮らそうとする明には・・・・・
絶望にも負けない強さと、優しさがあふれています。

この歳で誰にも頼れないということを経験的に知っていることが、何とも悲しいですね。
明にははっきり説明できないが、おとな社会に対する憤りもどこかに宿っているんでしょう。

異常なストーリーをドキュメンタリーの様に淡々と描くこの映画からは、如何様にも感想、批評が生まれるだろう。
この映画は弱者に対する冷たい仕打ちを声高に表現しないが・・・・・
社会のゆがみを、深い底から糾弾しているのかも知れないですね。

この映画に似た映画と言えば、私の場合は「禁じられた遊び」になるのかな?
それとも、ラストが似てなくもない「真夜中のカウボーイ」かも?

子供たちの演技が外国人にも感動を与え、柳楽優弥が主演男優賞を得たということは・・・
アンデルセンの童話のように、この映画には人種を問わずに人に語りかけるものが有るんでしょうね。

公式HP
是枝 裕和プロフィール
是枝監督がこう言っています。
僕はフィクションというジャンルであっても、映画では極力、心理描写を避けるようにしています。それが現段階でどれほど成功しているか、心許ないところですが、フィクションをドキュメンタリーのように撮るのだというのが僕の演出上のコンセプトでした。それが人の行為<アクション>を描くという映画の独自性<オリジナリティ>を自分なりに模索していくための、はじめの一歩だと考えたからです。




<空気人形>
大学図書館に視聴覚ブースがあり、そこで新旧名画が見られることがわかったので・・・・
立て続けに4作見たのです。
これで、レンタルビデオ屋で借りる必要はなくなったわけだ。

【空気人形】
空気人形

是枝裕和監督、2009年制作、H24.1.7観賞

<Movie Walker作品情報>より
「自虐の詩」の業田良家の短編コミックを是枝裕和監督が映画化した、せつないラブ・ストーリー。韓国の人気女優ペ・ドゥナが心を持ってしまった人形という難しい役どころに挑戦。

<大使寸評>
スキャンダラスな題材を詩情溢れる映画にしたのは、監督、キャストの力なんでしょうね。板尾創路さんはお笑い芸人とばかり思っていたけど、いけてるやん♪

Movie Walker 空気人形
映画『空気人形』是枝裕和監督独占インタビュー




<歩いても 歩いても>
この映画をまだ観ていないのだが、観る前の予告ということで観賞フォームを作っておきます。


【歩いても 歩いても】工事中
歩いても

是枝裕和監督、2007年制作

<Movie Walker作品情報>より
「誰も知らない」の是枝裕和監督が描く、家族ドラマ。長男の15周忌で実家に集まった次男一家や両親の姿を静かにとらえ、温かだが時に厄介な家族の関係を見つめていく。

<大使寸評>
17日にDVDを観たけど、観想は ここ に入れています。

Movie Walker 歩いても 歩いても







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Last updated  2013.10.18 13:05:33
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