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2014.09.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先日、『淡河川・山田川疎水記録誌』や『日本の産業遺産300選(3)』という本を借りて以来、産業遺産づいているわけで・・・
今回は『日本の産業遺産300選』の(1)と(2)を同時に借りたのです。

『日本の産業遺産300選(2)』では、関心のある電力や電気・通信について集中的に読んでみました。


遺産2

金子六郎、他編、同文舘出版、1994年刊

<「BOOK」データベース>より
近代の人々の生活を支えてきた「文明財」ともいうべき産業遺産。全国に残されている遺物・遺跡を調査研究し、その意義を説く。
【目次】
風・水車、原動機、工作機械、電力、電気・通信、応用化学・醸造、精密・産業機械

<読む前の大使寸評>
福島の原発事故があって以来、望まれる電力は何なのか?ということが日本の喫緊の課題となっていますね。
また、電気・通信分野は、コモディティ化で中韓と凌ぎを削る分野でもあり・・・
このあたりについて、歴史をさかのぼってみようと思ったのです。

『日本の産業遺産300選(2)』については、Amazonのロングテールに載っていなかったけど、それだけ蔭のうすい本なのかも(笑)
kinokuniya 日本の産業遺産300選(2)


福島の原発事故があって以来、望まれる電力は何なのか?ということが日本の喫緊の課題となっていますね。
ということで、電力の歴史をさかのぼって見てみましょう。

<日本の電力産業遺跡について>
 日本の電力産業は、現段階では原子力発電をベースにおき、石油火力を加えて需要の大半をまかなっている。水力発電は補助手段にすぎず、しかも主要な水力発電所は、人造湖に貯留した水量を、原子力発電所から発生する深夜余剰電力によってポンプアップしたうえで最大需要発生(ピーク)時に稼動させる揚水式によって構成されている。
 とはいえ、このような方式は、昭和30年代半ばに始まった経済高度成長の産物にほかならない。それ以前、明治40年代から半世紀ほどにもわたった支配的な存在は、水力発電を基幹とした水主火従方式であった。

 電力産業それ自体は、欧米での成立にいくらも遅れることなく、日本に導入された。当初は、直流、交流のいずれが適応性の高い存在であるかを明らかにしえず、直流方式、交流方式の双方が、発電時に用いられたが、送電技術の高度化にともなって、長距離送電に適する交流方式が電力産業を支配する。

 成立当初の電力産業では、供給地と需要地が至近に位置せざるを得なかった。そのため、海岸部に立地する大都市での需要を前提とする電力産業は火力発電に依存した。燃料の石炭を船舶に頼ったためである。

 一方、山麗に位置する都市や行楽地・保養地などでは、急流の河川から水力を得ての水力発電で需要に応じたのである。
 このような成立当初の電力産業遺構は、改装、規模拡大はあるにしても、関西電力蹴上発電所(京都市)として継承されてきた。蹴上発電所は、商業的な水力発電の原点に位置づく存在である。

 各地に小規模な発電所が点在し、多様な電圧、周波数が用いられていた状況が広域送配電を前提とする大出力発電へと転換するきっかけを作ったのは、東京電灯駒橋発電所の竣工であった。その技術的背景には、高圧負荷に依拠する長距離送電の成功が存在した。
 交流方式が一般化して以来、電力産業が背負った課題は、絶えず変動する需要に貯蔵不能な電力でいかに対応すればよいかを工夫することであった。河川の流量は季節による変動が大きく、流量の多少と需要の多少が、相関しにくいという悩みを持ち続けた。

 解決策のひとつは、河川にダムを建造のうえ、造成される人造湖での貯留水を、需要と関連付けて使用する方式の採用であった。大規模なダムを用いる発電は大正末から試みられたが、一般化したのは第二次世界大戦後といえるだろう。第二次世界大戦後、全国各地で建造されたダムでは、洪水貯留、かんがい用水、工業用水補強など、多目的な使用を前提とする事例がめだっている。

 河川水量の減少が著しい冬期用に、水力発電の供給力不足を補う能力をもつ大規模な火力発電所を保持していたのも、高度経済成長期以前の特色であった。「お化け煙突」で知られた東京電力千住火力発電所は、水主火従時代に稼動した典型的な事例である。


京都市の蹴上発電所や、千住のお化け煙突のエピソードに触れて、電力の変遷が述べられています。
では、今後いつの日か、石油火力や原発が産業遺産として語られる時代が到来するのでしょうね。

日本の産業遺産300選(1)
日本の産業遺産300選(3)





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Last updated  2014.09.29 18:56:02
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