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2015.02.22
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カテゴリ: 経済
子どもの貧困率が諸外国中ワースト1位との統計がある日本であるが、国連新統計では、一人あたりの資本では日本が世界一だって?♪・・・
ということで、豊かさの尺度を考えてみます。

先ず、子どもの貧困率を見てみましょう。

wikipedia 子どもの貧困率 より
<経済協力開発機構公表>
 2008年10月に「Growing Unequal Income Distribution and Poverty in OECD Countriesで子どもの相対的貧困率を公表。

 2005年の日本の子どもの相対的貧困率は14%であった。世界的には、より母親が働いている国では子どもの貧困率が低く「労働は貧困を減らす」というデータも同報告書には掲載されている。
 2005年の日本の母親の就業率は52.7%で、24か国中の平均を下回っている。日本ではひとり親の相対的貧困率が高く、無職では60%で30か国中ワースト12位と中位であり、有業のひとり親の相対的貧困率については58%で諸外国中ワースト1位だった。
 2012年1月27日公表の2008年現在データでは、ひとり親無職の相対的貧困率は52.5%で、有業では54.6%と働いているほうが貧困率が高くなっている。このため、ケネディ駐日アメリカ合衆国大使(第29代)からは「日本は、仕事をすることが貧困率を下げることにならない唯一の国」と評されている。 

<母子家庭の就労>
 あわせて、母子家庭の貧困について内閣府は、「税制・社会保障制度の影響による就業調整の影響もあり,女性は,相対的に低収入で不安定な非正規雇用につきやすい就業構造がある。
 さらに,このような若い時期からの働き方の積み重ねの結果として女性の年金水準等は低く,高齢期の経済的基盤が弱いという問題もある」とし、また、多くが母子家庭であるひとり親世帯の貧困率をみると、有業者であっても貧困率が高いという日本特有の状況があるとして、「この背景には,育児等との両立等の理由により,選べる職種が臨時・パート等非正規雇用が多くなりがちであることが影響していると考えられ,母子家庭の就労率は85%と高いにもかかわらず,約7割が年間就労収入200万円未満という状況がある(平成17年)」と 内閣府男女共同参画局 男女共同参画白書平成22年版で分析している。


次に、文芸春秋のwebページで「国連新統計」を見てみましょう。

これが日本の実力だ資本 国連調査で「世界一の豊かさ」
 日本は世界で一番豊かな国である――。こう述べると、自信喪失のただなかにある多くの日本人は「空元気はやめてくれ」と言いたくなるかもしれない。長期デフレを克服できず、GDPでは中国に抜かれ、人口減で衰退の道を進むほかない。そんな日本像が蔓延しているからだ。

 しかし、それは誤解である。GDP中心主義、すなわち経済成長率が豊かさを計る唯一の基準だという誤った認識に基づいているからだ。日本のように成熟した経済先進国が、大幅な経済成長を続けられるはずがないし、それを目指す必要もない。

 実は、今、一国の豊かさについて、新しい考え方が、欧米各国に浸透しつつある。それは経済活動の規模(GDP)を前の年に比べてどれだけ大きくしたか(経済成長率)ではなく、国民の福利厚生度がどれだけ高い水準にあるか、将来にわたってその水準を維持し、さらに高めてゆく能力があるかを判断の基準にするものだ。

 すでにEUでは、2020年に向けての長期戦略で、GDPという言葉を使っていない。その代わりに眼目となっているのは、若者の学力向上や、貧困者数削減など五項目についての具体的な数値目標である。米国でも2010年度の予算教書では、母子家庭数、銃による死亡者件数、高校中退者数などの推移を「社会的な諸指標」として、それらの数値改善を政策課題として重視している。

 そして、こうした動きのさきがけとなったのは、2009年に米コロンビア大学のスティグリッツ教授が主査となってまとめた、新しい経済指標である。この報告書は『暮らしの質を測る』(金融財政事情研究会)として邦訳もされているが、これに基づき、2012年、国連が主要20国を対象として、新しい経済統計(以下、国連新統計)を発表した。

 この国連新統計では、(1)国民の頭脳力である人的資本、(2)ヒトが生産した資本、(3)国民の信頼関係である社会関係資本、(4)農業や鉱物資源を中心とした天然資本の四つの資本(この四資本については後に詳しく述べる)に着目し、これこそが、その国の国民の生活の豊かさと、経済の持続性を表すものだとしている。この四資本のうち、数値化の難しい社会関係資本を除く三資本の資本残高を計算した結果(2008年の統計データを使用)、日本は国全体ではアメリカに次いで2位、一人あたりでは43万5千ドル(2000年米ドル換算)となり、2位米国の38万6千ドルを13%も上回って、ダントツの1位となったのだ。


国連新統計では、一人あたりの資本では日本が世界一だって?♪・・・
そんな実感はないのだが、たぶんこの国連新統計には何らかのファクターが抜けているんだろう。
そうでないなら、子どもの貧困率で日本がワースト1となることが説明できないではないか。

豊かさの尺度は、統計の作り方でこのようにも違うわけで、政治宣伝で悪用されるんでしょうね・・・要注意なんだろう。
安部さんは、相対的貧困率を知らないと漏らしていたが、(私も含めて)勉強不足なんだろう。



【日本最強論(文芸春秋SPECIAL:2015冬)】
最強
ムック、文芸春秋、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
新刊雑誌のデータは出版社データしかないようです。

<大使寸評>
多分、編集部の方針は各分野の第一人者に聞き取りインタビューか、枚数限定のダイジェスト記事を依頼したんだと思うけど・・・
その記事アイテムと人選が巧みであり、また食いついてしまったのです。

なんか、文春編集部の狙い撃ちに遇っているな~。

bunshun 日本最強論(文芸春秋SPECIAL:2015冬)






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Last updated  2015.02.22 01:03:58
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