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2015.09.24
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カテゴリ: 気になる本
 図書館に予約していた『オートメーション・バカ』という本をゲットしたのです。

 いかにも探検家の角幡唯介さんが選びそうな本である。
 角幡唯介さんが次に目指すのは北極だそうだが、この探検にはGPS機能の機器を持参しないそうで(星座観測、六分儀を使用?)、オートメーションを拒否して動物的感覚を頼る計画だそうです・・・・すごい♪

 また、アップルやグーグルが自動運転車の製造を目論んでいるようだが・・・・
 何と心ときめかない製品ではないか(笑)


【オートメーション・バカ】
バカ

ニコラス・G.カー著、青土社、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
運転手がいなくても車が走り、パイロットが操縦しなくても飛行機が安全に飛び、さらには、自分の必要としているものも、道徳的な判断さえも、すべて機械が教えてくれる世界。それは一体どんな世界なのかー。ベストセラー『クラウド化する世界』『ネット・バカ』の著者が鮮やかに暴き出す、すべてが自動化する世界のおそるべき真実!
【目次】
第1章 乗客たち/第2章 門の脇のロボット/第3章 オートパイロットについて/第4章 脱生成効果/第5章 ホワイトカラー・コンピュータ/第6章 世界とスクリーン/第7章 人間のためのオートメーション/第8章 あなたの内なるドローン/第9章 湿地の草をなぎ倒す愛

<読む前の大使寸評>
いかにも探検家の角幡唯介さんが選びそうな本である。
角幡唯介さんが次に目指すのは北極だそうだが、この探検にはGPS機能の機器を持参しないそうで(星座観測、六分儀を使用?)、オートメーションを拒否して動物的感覚を頼る計画だそうです・・・・すごい♪

また、アップルやグーグルが自動運転車の製造を目論んでいるようだが・・・・
何と心ときめかない製品ではないか(笑)

<図書館予約:(5/15予約、9/19受取)>

rakuten オートメーション・バカ
オートメーション・バカ by角幡唯介


グーグル社が開発中の自動運転車のあたりを見てみましょう。

<第1章 乗客たち>p15~17
 右手はドリンクホルダーになった。わたしは更新され、最新になったというだけでなく、解放された気分になっていた。

 長続きはしなかった。やることが少なくなったという喜びは確かにあったが、薄れていったのだ。新たな感情が入りこんできた・・・「退屈」である。誰に対しても、自分に対してさえも認めたくはなかったけれど、シフトレバーとクラッチペダルが懐かしくなりはじめていた。それらが与えてくれた、コントロールと関与の感覚が恋しかった・・・できるだけ勢いよくエンジンをよみがえらせる能力、クラッチを離したりレバーをつかんだりする感触、低速ギアに切り替えるときのちょっとしたスリル。オートマ車はわたしを運転手ではなく、乗客の気分にさせた。腹が立ってきた。

 そこから突っ走ること35年、2010年10月9日朝のこと。グーグル社社内開発者でドイツ生まれのロボット工学者、セバスチアン・スランは、驚くべき報告をブログにポストした。グーグル社が「自動運転する車」を開発したといいうのだ。グーグル本社の駐車場をとろとろ走る、不恰好なプロトタイプではない。

 誓って道交法にかなった車(正確に言えばプリウス)であり、スランによれば、カリフォルニアとネヴァダの路上を、すでに10万マイル以上走行しているというのだ。すでにハリウッド・ブールヴァードもパシフィック・コースト・ハイウェイも走り、ゴールデンゲート・ブリッジを行き来し、タホー湖の周りもぐるっと回っていた。フリーウェイを走る車に交じり、交通量の多い交差点を渡り、ラッシュアワーの渋滞のなかをのろのろ前進していた。衝突を避けるため大きくハンドルを切ったこともあった。それらをみなこの車は、自分でやっていたのだ。人間の手助けなしに。おどけた謙虚さでスランは書く。「ロボット工学史上初めてではないかと思う」。

 自動運転する車を作ったこと自体は大事件ではない。エンジニアもちょっとした技術職人も、少なくとも1980年代以来、ロボット自動車や遠隔操作自動車を作ってきた。だがそのほとんどは、垢抜けないおんぼろ品だった。その使用は閉鎖されたトラックでの試験走行や、歩行者も警察もいない、砂漠など人里離れた場所でのレースやラリーに限られていた。しかし、スランの報告が明らかにしたことに、グーグルカーは違っていた。

 交通史とオートメーション史の両者においてこれが画期的だったのは、複雑に荒れ狂うカオスのような現実世界を進んでいくことができる点だった。レーザー距離測定機とレーダー・ソナー送信機、モーション・デテクター(動作検知器)、ビデオカメラ、GPS受信機を備えたこの車は、周囲の状況を精細に感知できる。向かっている先を見ることができる。

 そして、流れこんでくる情報すべてをただちに(リアルタイムで)処理することで、搭載されたコンピュータはアクセルやハンドル、ブレーキを、実際の道路を運転するのに必用な速度と繊細さで動かすことができ、また、ドライバーが遭遇するあらゆる不測の事態にもスムーズに反応することができる。

 グーグル社の抱える自動運転車の一団は、いまや100万マイル近くの走行を成し遂げており、大きな事故は一度だけである。2011年、シリコンヴァレー本社近くで5台の玉突き事故を起こしたのだが、さほど重要なことではない。ただちにグーグル社が出した声明によれば、それは「人間がマニュアル運転していたときに」起こったのだから。

 自動運転車がわれわれを仕事場へ送迎してくれたり、子どもたちをサッカーの試合へ運んでくれたりするまでには、まだ行かねばならない道のりがある。グーグル社は、2010年代の終わりまでには商品として発売したいと述べているが、それはおそらく希望的観測だろう。この車が装備するセンサー・システムはいまなおとんでもなく高価であり、屋根の上に搭載されたレーザー装置だけでも8万ドルはする。雪や枯葉に覆われた道を進んだり、予想外の迂回指示に対処したり、工事現場の交通整理員や警察による手信号を解読したりなど、技術的に克服せねばならないことも多く残っている。


グーグルカーべったりでないのは、分かるのだが・・・
結論を先送りにしたまま、この調子でえんえんと綴る著者の文体は、疲れるわけです(笑)。


お次はウェアラブル・コンピュータです。


<あなたの内なるドローン>p257~259
 グーグルグラスのディスプレイはまた、デザイン上、逃れることが難しいものである。目の前に浮かび、いつでもちらっと見さえすれば使える状態だ。少なくともスマートフォンはポケットやハンドバックに入れたり、車のカップホルダーに突っ込んだりできる。グーグルグラスとインタラクトする際、言葉を口にしたり、頭を動かしたり、手ぶりをしたり、指でタップしたりすることも、精神や感覚への要求を増やしている。

 アラートやメッセージを伝える聴覚信号(ブリンがTEDの講演で得意気に語ったことによれば、『まさに頭蓋骨をとおして』送られてくるもの)に至っては、スマートフォンの着信音やバイブに劣らずうっとうしいものに思える。隠喩的に言って、いかにスマートフォンが去勢的であろうとも、ひたいに取り付けられたコンピュータは、もっと悪いことになりそうだ。

 グーグルグラスやオキュラスリフト(Oculus Rift)のように誇らしげに頭に着けるものであれ、スマートウォッチのペブル(Pebble)のように手首に着けるものであれ、ウェアラブル・コンピュータは新しいものであり、どれだけ人を惹きつけるかはまだわからない。広く人気を得るには、大きな障害をいくつか乗り越えなければならないだろう。現時点では、ユーザーを惹きつける特性はまだ乏しく、見かけが間抜け(ロンドンの『ガーディアン』紙は「あのひどいスペック」と言った)であるうえ、小さな内臓カメラが多くの人に不安に与えている。

 だが、これまでのパーソナルコンピュータ同様、これもすぐに改良され、うっとうしさの少ない、もっと実用的なものに変わっていくことはほぼ間違いないだろう。コンピュータを着用するという発想は、いまは奇妙に思えるかもしれないが、10年後には当たり前になっているかもしれない。錠剤ほどの大きさのナノコンピュータを飲みこんで、自分の生化学や臓器機能をモニタリングすることすらあるかもしれない。

 とはいえ、グーグルグラスなどのデバイスが、過去のコンピュータからの断絶だとするブリンの示唆は間違っている。これらは、既存のテクノロジーのモメンタムをいっそう強めているのだ。スマートフォンによって、それからタブレットによって、ネットワーク接続された汎用型コンピュータはポータブルで親しみやすいものになったが、同時に、ソフトウェア企業がわれわての生活の、より多くの面をプログラムできるようにもなった。

 これは安価で身近なアプリとともにクラウドコンピューティングのインフラを使って、日常の最も平凡な雑事までオートメーション化できるようにしたのである。

 コンピュータ化された眼鏡や腕時計は、オートメーションの範囲をさらに拡張する。たとえば歩行中や自動車の運転中にターンバイターン方式の指示を受けること、あるいは、どこで次の食事をするか、夜出かけるとき何を着ていくかについて、アルゴリズムが生成するアドバイスを得ることが容易になる。身体のセンサーとしても機能し、あなたの現在地、考えていること、健康状態などに関する情報をクラウドに送り返す。これによってソフトウェアのプログラマーや企業家は、日常をオートメーション化する機会がまたいっそう与えられる。

 視点次第で善にも悪にも見えるサイクルを、われわれは起動させた。アプリケーションやアルゴリズムへの依存を強めるにつれ、それらの補助なしに行動することはますますできなくなっている・・・われわれはスキルの抜け落ちだけでなく、注意力の抜け落ちも経験しつつある。それでさらにソフトウェアは必要不可欠なものになる。オートメーションがオートメーションを生むのだ。

 誰もがスクリーンを通じて生活していこうとするのだから、当然社会はみずからのルーティンやプロシージャに適合させていく。ソフトウェアが達成できないこと(計算で処理できず、したがってオートメーションに抵抗するもの)は、不必要なものに見えはじめる。


グーグルグラスはスマホより悪質な器具のようですね・・・・大使は買おうとは思わないのだ!





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Last updated  2015.09.25 16:10:25
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