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2016.08.17
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カテゴリ: 中国
図書館に予約していた『蔡英文 新時代の台湾へ』という本をゲットしたが・・・・
大陸に依存しない強靱な台湾経済・産業の創出に期待しています。
日台は協調して、大陸の政権が自滅するのを待つのがいいかも(オイオイ)



台湾

蔡英文著、白水社、2016年刊

<「BOOK」データベース>より
一度は総統選に敗北しながらも、市民との対話を通し、未来を模索し続けた3年の軌跡。新たなリーダーシップの形と台湾の希望がここに!台湾初の女性総統による、初の著書!

<読む前の大使寸評>
大陸に依存しない強靱な台湾経済・産業の創出に期待しています。
日台は協調して、大陸の政権が自滅するのを待つのがいいかも(オイオイ)

冗談はさておいて・・・
台湾はだんとつの親日国であるわけで、お互い協力して覇権大国・中国に対峙すべきなんでしょうね。

<図書館予約:(7/31予約、8/11受取)>

amazon 蔡英文 新時代の台湾へ


政権党(国民党)や民進党さえ脅かしたヒマワリ学生運動を、女性総統は高く評価しています。。
p98~106
<民進党を苦境に追い込んだヒマワリ学生運動>より
 党主席の立候補を表明した3日後の夜、同僚から電話があり、「学生が立法院(国会)の議場に侵入した。私たち立法議員も現場に駆けつけている」と連絡があった。最初は驚いたが、その後すぐさま、学生の状況はどうなのか、怪我を負った学生はいないのかと思いを巡らせた。「今は状況も情報も混乱している」と答える同僚に、状況がわかり次第すぐに連絡するよう伝えた。電話を切ったものの、心の中はその時の議場内の状況と同じくらい混乱していた。もし私に予知能力があったならば、この議場での運動が台湾を変えるだろうとわかったはずだ。だが、その時はただ、何か大きな出来事が起こっているとしか思えなかった。

 「ヒマワリ学生運動」(三一八学運)と呼ばれるこの運動は、台湾の人々にとってもまだ記憶に新しい。3月17日、「サービス貿易協定」が立法院を通過した時、国民党の内政委員会召集委員であった張慶忠は職権を利用して、議論が続いているにもかかわらず、隠し持ったマイクを使って、わずか30秒で審査の通過を宣言し、立法院会議に送って「保存審査中」とした。国民党は「サービス貿易協定」を実質的な審査を経ずして強行採決によって発効したことにしようとした。その「30秒」は台湾全土を騒然とさせ、人々の怒りが巻き起こったのだ。

 3月18日の夜、市民団体は済南路で「民主を守る夜」の集会を開き、それも終わりにさしかかった時、抗議の学生が突然、立法院の通用門から押し入り、「国民投票で台湾を守る連盟」も人々を率いて正門から突入した。数百人が議場に突入し、法案の撤回と再審査を要求した。

 急いで立法院に向かう途中、私は常に現場にいる立法委員と連絡を取り、学生と立法院の警備隊とが対峙していることを知った。これまでこうした出来事が起こったことはなく、台湾史上初めて、民意の最高機関である立法院が学生に占拠された。もともと動揺していた政治や、脆弱な経済、混乱した社会、深みにはまっていた中台関係、これらすべてがこの議場占拠によって重大な岐路に立たされることになった。しかし、これらの影響はすべて後からわかったことである。

(中略)
 ヒマワリ学生運動の間、彼らは即座に方針の策定・指揮や後方補給ネットワークの立ち上げなどを行った。「g0v零時政府」が情報科学技術を駆使して現場で行った中継放送、物資需給プラットフォーム、外国語学部生が翻訳を担当した海外メディアへの現場状況の発信、医学部生が結成した医療チーム、現場のボランティアスタッフが整備した救急医療用の搬送通路、後方のネットワーク・・・彼らの指揮能力は戦場の指揮官に勝るとも劣らないものだった。

 これまでの街頭デモ運動は、中華まんじゅうやらちまきなどを大量に購入して、現場の参加者に配ったりすると、それをもらえない人や、逆にたくさんもらう人もいたりした。だが、今回のデモに参加している若者たちは自らインターネットのシステムを構築し、グーグルマップと連携することで、どこで、何が、いくつ足りないのかなどを把握して、さらには業者にその特定の場所まで配達してもらうことまでできるようになっていた。資金についても、ネット募金プラットフォーム“FlyingV”と協力して募金活動を行っていた。

 街はすでに、若者たちが「民主」を学ぶ場にとどまらない。自分の専門知識やコミュニケーション力を磨き、他者と一致団結して問題を解決するという重要な場としての機能を果たしていたのだ。
(中略)
 若者たちは、権力者の態度に接することで、その決心を強くする。私はテレビ中継をとおして、江宣樺行政院長が学生運動リーダーの林飛帆と街頭で対話しているのを見た。林飛帆の様子はとても落ち着いていて、訴える内容はシンプルながらも力のあるもので、言葉の組み立てがしっかりしていた。一方で、江宣樺は考えがまとまらず、動きもどこかぎごちなく、真摯に向き合って話し合おうとする誠意が見られなかった。

 「馬英九政府の危機管理は新世代の恨みを買った」。世論が馬英九政府の歴史的位置づけを確定的なものとした。「歴史の経験則から言えば、学生と対峙する政治の力で、その後生きながらえたものは皆無だ」。

 そうだ、世代交代は急速に進んでいる。この迫り来る力はまさに与野党を問わず、その扉を叩いているのだ。この力にどう向き合い、対処するのかが、今後の各党の方向性を決定づけるのだ。


女性総統の決意を、この本の序章に見てみましょう。
p13~16
<私たちは皆「英派」である>より
 20年後の台湾はどんな国になるのでしょうか。
 皆さんは考えたことがありますか。
 私はこの数年、ずっと考え続けてきました。

 3年前、総統選挙が終わった後、私は原点に立ち返ろうと思い、「小英基金」とともに、インターネットフォーラム「想想論壇」を立ち上げました。
 ここで当時の心境をありのままに綴ったのです。選挙戦の時の激しくたかぶる感情の渦、そしてきわどい政治的な攻防を終えた後、落ち着いて深く反省をしながら、この国の未来のために、また新たに全面的な計画をつくらなければと考えていました。

 いま、この国はどんな姿をしているのか。
 台湾が直面している問題、困難は何なのか。
 そしてその中で私自身の役割とは何か。

 台湾の過去における「民主」の位置づけを「熱情」が噴出したものだったと捉えるなら、現在はそれを理性的に構築する段階にあると思います。私は自分自身を理性的だと考えており、私のような人間がこのような時代に現れるということは、それなりに意義があるはずです。この一、二年、古い政治の時代はすでに終わりを迎えようとしています。そして、新しい政治の時代は、まだ輪郭がはっきりしていませんが、すでにやるべき仕事が大挙して待ち構えていることだけはわかります。

 政治とは、ドイツの社会学者マックス・ウェーバーが言うように、「情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわじわっと穴をくり貫いていく作業である」と思っています。

 これが私のやり方です。
 そしてこれを、まずは「英派」スタイルと名づけたいと思います。 







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Last updated  2016.08.17 00:02:49
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