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2016.09.08
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図書館に予約していた『永続敗戦論』という本を待つこと2日でゲットしたのです。
3年くらい前の硬い内容の本なら、予約したらツーカーでゲットできるようです。



敗戦

白井聡著、太田出版、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
「永続敗戦」それは戦後日本のレジームの核心的本質であり、「敗戦の否認」を意味する。国内およびアジアに対しては敗北を否認することによって「神州不滅」の神話を維持しながら、自らを容認し支えてくれる米国に対しては盲従を続ける。敗戦を否認するがゆえに敗北が際限なく続くーそれが「永続敗戦」という概念の指し示す構造である。今日、この構造は明らかな破綻に瀕している。1945年以来、われわれはずっと「敗戦」状態にある。「侮辱のなかに生きる」ことを拒絶せよ。

<読む前の大使寸評>
この本は待つこと2日でゲットしたのだが・・・
3年くらい前の硬い内容の本なら、予約したらツーカーでゲットできるようです。

<図書館予約:(9/01予約、9/03受取)>

rakuten 永続敗戦論


福一原発事故や事故現場の労務管理のいかがわしさを、見てみましょう。
p7~10
<「侮辱」の経験>より
 まず、事故の発生に際し、政府は、原発周辺住民の避難に全力を尽くさなかった。それを最も端的に物語る経緯は、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)のデータが国民に公表されなかった、という事実である。

 しかもそのデータは、国民には隠される一方で、米軍にはしっかり提供されており、菅首相(当時)はSPEEDIの存在そのものを「知らなかった」とシラを切り続けている。当然のことながら、この件について、民間事故調査委員会も、SPEEDIは「」と厳しく批判している。開発に30年以上の歳月と、100億円以上の費用が投じられ、維持運営に年7億円の税金が費やされてきたこの装備は、実にこうした使われ方をしたのである。そして依然として、この件について責任を取らされた人間は誰もいない。

 有名になった「想定外」という言葉の内実についてもあらためて思い出しておく必要があるだろう。全電源喪失事故を想定しないという政府・電力会社が事故以前にとっていた方針がそもそも論外なのであるが、より具体的には、2006年の国会において吉井英勝衆議院議員(共産党)が「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書」を提出し、地震・津波による原発の全電源喪失の可能性を指摘していた。

 しかも、このように外部から指摘されるまでもなく、東京電力の側も福島第一原発における津波対策の強化の必要性を繰り返し検討していた。現在報道されているのは、2006年と2008年におけるものである。にもかかわらず、東電は事故発生当時から繰り返してきた「想定外」という説明を、自社による事故調査報告書においても基本的に守り続けている。

 そして、忘れてはならないのは、事故そのものが収束したと言うには程遠い状態にあり、いまもなおその現場で被爆をこうむりつつ作業に従事している多くの人々がいるという事実である。種々の報道によれば、これらの人々が、その任務の死活的重要性と危険性に照らして、しかるべき待遇を受けているとは到底思えない。
(中略)

 現に約70年前、この国は、「やれば必ず負ける」と各界の権力者・識者のほぼ全員が理性の上では承知していながら、太平洋戦争を開戦した。つまり問題は、この事故が処理されうるに適切な体制を構築する意思を現在の政府という組織が実際に体現できているのか、ということであって、関係者が主観的意識の次元でどう考えていようが、それは意義を持たない。

 そして、旧態依然たる<無責任の体系>の結晶のごとき多重下請の労務構造によって現場の作業が担われているという事実は、かかる体制の不在を象徴するものではないのか?<無責任の体系>が引き起こした事故を<無責任の体系>によって解決しうる、という空しいばかりでなく危険な夢想がここにはある。

 原発業界の関係者にとって実際の安全よりも「安全神話」がより重きをなしていたのと全く同じように、実際の事故収束よりも「収束宣言」という言葉のほうが、時の政治家にとってはるかに重要なものとして認識されたことを、われわれはすでに見た。無論、こうした「夢想」はすぐにでも「悪夢」に転化しうる。


「侮辱のなかに生きることを拒絶せよ」とのやや過激なお言葉が・・・ええでぇ♪





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Last updated  2016.09.08 00:14:14
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