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2017.12.21
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カテゴリ: 歴史
図書館で『日本の「運命」について語ろう』という本を、手にしたのです。
なんか見覚えのある本であるが・・・再読になってもいいではないかと、借りたわけです。

帰って調べてみると、約8ヶ月前に借りて読んでいました(イカン イカン)。



日本

浅田次郎著、幻冬舎、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
衆より個の利益を、未来より現在を大切にする今の日本。150年で起きたこの国の「変容」を、知の巨人が深い洞察力と明快な論理で解き明かす。驚きと発見に満ちた、白眉の日本人論。
【目次】
第1章 なぜ歴史を学ぶのか/第2章 父の時代・祖父の時代/第3章 中国大陸の近代史/第4章 明治維新が目指した未来とは/第5章 参勤交代から覗く「江戸時代のかたち」

<読む前の大使寸評>
なんか見覚えのある本であるが・・・再読になってもいいではないかと、借りたわけです。

rakuten 日本の「運命」について語ろう


来年のNHK大河ドラマは西郷隆盛を扱うそうだが…
ちょうどそのあたりの「第2章 父の時代・祖父の時代」を、見てみましょう。
p67~73
<西南戦争で国民皆兵が定着>
 そもそも戦前の日本は国民皆兵です。男性には兵役の義務がありました。徴兵令が布告されたのは明治6年(1873年)1月のことです。

 明治維新で日本も統一国家になりました。それから明治6年の徴兵令までの間は、御親兵の制度と呼ばれ、諸藩から兵隊を出させて政府軍にして、天皇と皇居を守る近衛兵を最初に編成しました。数も少ないですから、全員が元武士でまかなえました。

 国民皆兵は、19世紀の世界の趨勢です。
 フランス革命以前の戦争では、騎士のような軍人が戦っていたのですが、国民主権、国民国家の考え方を進めていった結果、国民全員が戦争に参加する義務が生じました。自国を守ったり、他国を攻めて領土にしたり、つまり「国益」をあがなうためには国民が血を流さなくてはならない、という論理です。
 しかも兵器の発達によって軍隊の損耗が激しくなりますから、一部の専門的な軍人ではいよいよ足りなくなります。

 そうした趨勢も踏まえて国民皆兵、徴兵の仕組みを発案したのが大村益次郎です。
 靖国神社に行くと大鳥居の先、参道の真ん中に、お侍さん姿の立派な銅像がありますが、彼が大村益次郎、日本の陸軍の生みの親です。

 大変頭のいい人でしたが、維新後すぐに暗殺されてしまいます。大村益次郎が構想していた陸軍、そして徴兵制を実行したのは、後継者である山県有朋でした。山県有朋についてはまた後ほど述べることにしましょう。

 明治維新では、四民平等政策によって武士階級はなくなりました。家禄制度は廃止、廃刀令で帯刀が禁じられて武士の特権は消滅します。これが明治9年(1876年)のことです。

 自分たちのアイデンティティを否定された士族は、あちこちで反乱を起こしました。
 熊本県で神風連の乱、これに呼応して福岡県では秋月の乱、山口県では萩の乱などが起こりますが、政府によって鎮圧されます。

 こうした士族の反乱の中で最大規模だったのが、明治十年(1877年)の西南の役でした。旧薩摩藩の士族が中心になって西郷隆盛を担いで起こした反乱です。
 十年前までバリバリのお侍だった旧薩摩藩士で編成された西郷軍と、徴兵令で集められた農民を訓練した政府軍の戦いでした。つまり、江戸時代のお侍と、徴兵令によって創設されたばかりの近代陸軍との戦いと言ってもいいでしょう。
 徴兵令で集められた兵隊は、ほとんどが農民でした。人口比率から考えても、兵隊を集めれば農民ばかりになるのは当たり前の話ですよね。 

 当時、薩摩側ではこんな俗謡が流行したそうです。
「赤いシャッポに銀線なけりゃ、花のお江戸に躍り込む」
 いったいどういう意味でしょうね。
「赤いシャッポ」とは、近衛兵のことです。赤い側帯の入った帽子を被っているのは、士族で編成された近衛兵。農村から連れてこられた兵隊ではありません。これは強かった。 また「銀線」というのは、黒い帽子に入った銀の線です。こちらは鎮圧勢力として動員された警視隊でした。この時代の警察官に採用されたのは、全員が士族です。
(中略)

 明治22年(1889年)に公布された大日本帝国憲法第20条に、「日本臣民は法律に定むるところにより、兵役の義務を有す」とあります。
 この法令が徴兵令のことです。
 この法律ほど、どんどん改正されたものはないでしょうね。大きな軍隊をもてば、それだけ予算も必要になります。少なくてもいい時期もあれば、戦争を続けるために、大量に集めなくてはならない時期もありますから。

ウン 浅田さんの歴史認識は、なかなかのもんやで、と思うのです♪

ところで12月ともなると、来年は明治維新から数えて150年ということで・・・
「明治維新150年」や西南戦争なんかが新聞紙上で語られています。

(耕論)明治維新150年 三谷博2017.12.20
『日本の「運命」について語ろう』1
『日本の「運命」について語ろう』2 :漢族と満州族(清)の違いp124~129
『日本の「運命」について語ろう』3 :徳川と愛新覚羅を比べてp131~135
『日本の「運命」について語ろう』4 :日本人と中国人の違いあたりp137~140
『日本の「運命」について語ろう』5 :日露戦争の戦果p182~185





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Last updated  2017.12.21 08:39:51
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