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2022.08.25
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『138億年の宇宙絶景図鑑』という新書を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、カラー画像満載で・・・ええでぇ♪





高橋典嗣著、ベストセラーズ、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
宇宙138億年の歴史を解く! 宇宙は「火の玉」に始まった!? 2020年に帰還予定、「はやぶさ2」が宇宙の謎を解く!? 古代メソポタミアの天文観測から最新宇宙論までを一冊に!

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、カラー画像満載で・・・ええでぇ♪

rakuten 138億年の宇宙絶景図鑑

夏の大三角(出典:県立ぐんま天文台Webサイト)

まず「序章」から・・・見てみましょう。
p3~5
「序章 人類と驚異の天文現象」
■46億年前から変わらない天の川のきらめき
 46億年前、地球誕生のそのときから、夜空には天の川がかかっていた。地球に生命が宿った太古の時代、やがて生まれた人類にとって、夜空にかかる天の川や無数の星々の輝きはいかほどだったか。そのきらめきに、人々は感動や畏怖、神秘の念を覚えたことだろう。

 天の川は1年を通じて見ることができるが、日本では、夏がもっとも明るく見応えがある。夏の風物詩・七夕は、そんな天の川の美しい光景から定着した物語だ。

 七夕のストーリーは、中国の織姫星と彦星(牽牛星)の伝説がもとになっている。かねてより日本には、川や水はけがれを祓う存在とされ、夏前に稲の成長と雨乞いを祈願する「棚機津女(たなばたつめ)」という巫女を据える行事があった。棚機津女の記述は、水辺で機(はた)を織りながら、髪の訪れを待つ少女として「古事記」にも残っている。

 そして、雨乞いの儀式が、次第に農村での水神祭として大きくなり、中国の「織姫と彦星の再会のロマンス」が融合、現在のような七夕祭りになったのである。

「天の川 水蔭草の 秋風に なびかふ見れば 時は来にけり」
 飛鳥時代の歌人・柿本人麻呂も、水際で揺れる草と、織姫星と彦星の逢瀬を心待ちにするようすを重ねて、このロマンスを詠んでいる。時を現代に戻すと、たとえば小説家・芥川龍之介が「銀漢の瀬音聞ゆる夜もあらむ」(「銀漢」は天の川を意味する)と、闇夜に川音が聞こえそうなほど美しくきらめくようすを歌にしている。

 雲のように漂う天の川は、英語でミルキー・ウェイと呼ばれる。語源はギリシャ神話で、女神ヘラと夫で全能の神デアルゼウスの逸話からきている。ヘラの不死の力を得させようと、ゼウスが眠っている彼女の母乳を赤ん坊のヘラクレスに吸わせたが、ヘラが驚き起きたことで乳が飛び散ってしまった。その母乳の飛沫が、天の川になったというもの。天の川は、洋の東西を問わず、神話や寓話に結びつけられる大きな存在だったのだ。

 南半球で見る天の川には、南十字星や石炭袋、カリーナ星雲が加わりにぎやかである。宮沢賢治の代表作『銀河鉄道の夜』に登場する南十字星や大マゼラン銀河は南半球でよく見える天体だ。旅は北十字(はくちょう座)に始まり、天の川に沿って南十字で終わる。賢治は、見たことのない南半球の夜空に思いをはせて執筆したのであろう。





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Last updated  2022.08.25 00:06:06
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