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2023.04.08
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カテゴリ: 気になる本
この本に元寇(蒙古襲来)の実相がでているので、再読したいと思い立ったのです。

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図書館で『大人が知らない!最新日本史の教科書』という本を、手にしたのです。
冒頭に「教科書から消えた肖像」として、聖徳太子、源頼朝、足利尊氏たちの肖像画が載っています。
消えた理由としては、別人説、作画時期のズレなどによって教科書史料として適さないとのこと。・・・大人が知らない最新日本史を見てみるか。



日本史

小和田哲男監修、宝島社、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
その“常識”は“間違い”です!“進化”する日本史の教科書!!! 改定された72の真実!30年で教科書はこんなに変化した!
【目次】
1章 先史(最古の化石人類発見ー人類誕生は650万年前だった/日本人のルーツー日本人の起源はバイカル湖周辺!? ほか)/2章 古代(「大和」から「ヤマト」へー「ヤマト政権」に変わったワケ/倭・高句麗戦争ー倭は百済と新羅を破ったのか? ほか)/3章 中世(鎌倉幕府の成立年ー「1192つくろう」は間違い!/鎌倉幕府の実態ー実権を握ったのは政子だった ほか)/4章 近世・近代(幕藩体制のウソー江戸時代に「藩」はなかった/慶長遣欧使節の秘密ー将軍の座を狙った伊達政宗 ほか)

<読む前の大使寸評>
冒頭に「教科書から消えた肖像」として、聖徳太子、源頼朝、足利尊氏たちの肖像画が載っています。
消えた理由としては、別人説、作画時期のズレなどによって教科書史料として適さないとのこと。・・・大人が知らない最新日本史を見てみるか。

rakuten 大人が知らない!最新日本史の教科書

元寇

元寇(蒙古襲来)の実相を、見てみましょう。
p170~174
<蒙古軍が撤退した本当の理由>
■忽然と姿を消した元・高麗連合軍
 13世紀の初め、広大なユーラシア大陸を支配するモンゴル帝国を建国したチンギス・ハンの孫であるフビライ・ハンは、1271年に国号を元と改め、朝鮮半島の高麗を服属させた後、日本に朝貢貿易(元の属国として貢物を献じ、貿易を行うこと)を求める使者を派遣した。しかし、当時の鎌倉幕府の最高権力者であった執権・北条時宗がこれを拒否したため、フビライは日本進攻を決意。1274(文永11)年10月3日、蒙古軍、高麗軍、漢軍、女真軍などで編成された総勢約3万の大軍が、高麗の合浦を出陣して日本へ向かった。

 10月5日に対馬、14日に壱岐に上陸した大軍は、村を焼き払い、島民を殺戮して両島を制圧すると、10月20日に博多湾西部に押し寄せ、鎌倉幕府の御家人らとの激しい戦闘を繰り広げた。鎌倉武士たちは果敢に迎撃したが、戦い慣れた元軍の兵器、なかでも「てつはう」と呼ばれた炸裂弾や、毒矢を一斉に射かける集団戦術などに圧倒され、次第に押し込められていく。それでも、日が暮れたことで戦闘は中断し、決着は翌日に持ち越されたのである。

 ところが、翌21日の朝が明けたとき、沿岸部に陣を張っていた元・高麗連合軍の兵士たちだけでなく、博多湾を埋め尽くしていた軍艦が、跡形もなく姿を消していた。

 元寇の様子を記した書物として知られる『八幡愚童訓』には、次のような記述がある。「夜も明ぬれば、21日なり、あしたに松原を見れば、さばかり屯せし敵もをらず、海のおもてを見わたすに、きのふの夕まで所せきし賊船一艘もなし」・・・

■元と高麗の史書が語る撤退の真相
 日本にとってまさに未曾有の危機であった「文永の役」は、元軍の「謎の撤退」によって、突然、幕を閉じた。なぜ、元軍は撤退したのだろうか?

 その理由は、本項冒頭の30年前の教科書にあるように、集団戦術や優れた兵器で日本軍を圧倒していた元軍は、「たまたまおこった大風雨にあって」退却したと説明されてきた。同時代の「中学社会 歴史的分野」(日本書籍)にも、「しかし暴風が起こり、多くの船と兵がしずんだので、元軍はひきあげた」との記述がある。しかし、『八幡愚童訓』には前述のように、「朝起きたら敵軍が消えていた」と書かれているだけで、「暴風」どころか「風」という言葉も見られないのだ。

 元の正史『元史』の「日本伝」は、「文永の役」の顛末を次のように伝えている。
 「冬十月、遠征軍は日本に進攻して日本軍を打ち破った。しかし官軍も統率を失い、また矢も尽き、そのあたりを略奪し、捕虜を得ただけで帰還した」

 異民族による混成軍であったこともあり、「官軍(元軍)も統率を失い」という説明は、現在の教科書に記された「内部の対立などもあって」を思わせる。

 一方、高麗王朝の歴史を記した史書『高麗史』によれば、緒戦の後に開かれた軍議において、戦闘続行を訴える高麗軍の司令官・金方慶に対し、全軍の総司令官であるク敦が次のように語ったという。
「疲乏の兵を策して、日ごとに滋すの衆に敵するは、完計に非ざるなり、軍を回すに若かず」そして、「復亨、流矢にあたる。先に舟に登り、遂に兵を引いて還る」

 つまり、総司令官のク敦は10月20日の戦闘を終えた時点で、激戦に疲弊した兵たちでこれ以上戦っても、刻々と増強される日本軍には勝てないと判断しており、副将の復亨が流れ矢に当って負傷したこともあり、自ら船に乗って帰還したと説明しているのだ。

 神奈川大学名誉教授の北岡正敏氏は、著書『モンゴル襲来と国土防衛戦』のなかで、博多湾に押し寄せた軍艦から上陸用舟艇に乗り換え、少人数で上陸しようとした元軍を、海岸で待ち受けていた約5万の日本軍が攻撃。「元軍は壊滅状態になり、20日の夜には博多湾から撤退した」と述べている。





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Last updated  2023.04.08 00:40:23
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