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2023.08.15
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カテゴリ: メディア
鳥類には関心が高いのでよくフォローしているのだが・・・・
『ハトはなぜ首を振って歩くのか』という本を復刻して読んでみるかと思い立ったのです。
(台風7号が近畿を通過するので、今日1日は自宅に謹慎するしかないせいもあるのだが)

*********************************************************
図書館に予約していた『ハトはなぜ首を振って歩くのか』という本をゲットしたのです。まつこと5ヶ月か・・・わりと評判がいい本のようです。



ハト
藤田祐樹著、岩波書店、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
気がつけばハトはいつでもどこでも、首を振って歩いている。あの動きは何なのか。なぜ、1歩に1回なのか。なぜ、ハトは振るのにカモは振らないのか…?冗談のようで奥が深い首振りの謎に徹底的に迫る、世界初の首振り本。おなじみの鳥たちのほか、同じ二足歩行の恐竜やヒトまで登場。生きものたちの動きの妙を、心ゆくまで味わう。
【目次】
1 動くことは生きること(動くとは、どういうことか/死なないために動く ほか)/2 ヒトが歩く、鳥が歩く(鳥とヒトの二足歩行/歩くことと走ること ほか)/3 ハトはなぜ首を振るのか?(首振りに心奪われた人々/頭を静止させる鳥たち ほか)/4 カモはなぜ首を振らないのか?(体のつくりがちがう?/まわりが見えてないカモ? ほか)/5 首を振らずにどこを振る(ホッピング時に首は振るの?/首を振らないチドリの採食 ほか)

<読む前の大使寸評>
三浦しをんの選ぶ本は、だいたい外れがないので・・・・この本が気になるのです。

<図書館予約:(8/13予約、1/19受取)>

rakuten ハトはなぜ首を振って歩くのか


この本は読みどころが多いので、(その2)として読み進めます。
駅前ではハトと先を競うスズメが見られるが・・・スズメのホッピングが気になるのです。
p22~43
<鳥たちは「歩く・走る・ホッピング」>
 私たちと同じく二足歩行の鳥たちは、両足を交互に前に出す歩行と、両足をほぼ同時に前に出すホッピングを行う。トコトコ歩くハトの姿と、両足をそろえてピョンピョン跳ねるスズメを思い出してもらえばよい。ハトが歩行で、スズメがホッピングだ。

 そして私たちと同じように、普段は歩いていても、急ぐときには走る鳥も多い。大草原を駆けるダチョウやレアの姿はテレビでもお馴染みだし、公園でハトを追いかけてみれば、まず早足でせっせと逃げて、やがて彼らは走り出す。最後には飛び立ってしまうが、彼らはその直前まで、脚を交互に動かして走っている。

 ハトも他の「歩く」鳥たちも、私たちと同様に、普段は歩き、急ぐときには走る。この点において、私たちヒトと鳥たちとでは何のちがいもない。その証拠に、速度と歩幅、つまりストライド長の関係を見ると、ヒトも鳥も同じような傾向をしめす(図)。図の網掛けしたあたりで、グラフの傾きが不連続に変化していて、ヒトでも鳥でも、ここで「歩く」から「走る」へスイッチしているのだ。


著者は首を振らない鳥を、観察して止みません。
p89~91
<首を振らずにどこを振る>
■ホッピング時に首を振るの?
 スズメがホッピングを行うことを第二章で紹介したが、ホッピングしているとき、スズメは首を振っているのだろうか。

 ご存じのとおり、スズメも地上で足もと近くの餌を探索してついばんでいる。すると、スズメだって首を振ってよさそうな気がする。ところが、彼らは首を振らない。なぜだろう。それはおそらく、ホッピングによる移動の速度が速いためだ。ハトもニワトリも、走るときには首を振らない。早く動けば動くほど、首振りの頻度を増加させなければならないが、頭を頻繁に前後させてその位置を静止させるのは、早く動くほど難しくなる。首を振る鳥たちも、移動速度が上がって首を振るのが困難になると、首振りをしなくなるのである。

 それではホッピングしながら、スズメはどのように餌をさがしているのだろうか?
 立ち止まって探すのだ。観察していればすぐにわかる。チョンチョンチョンとホッピングしたあと、首をキョロキョロと振ってから餌をついばむ。周辺にたくさんの餌があるときには、しばらく首を下に向けたまま、周辺をついばみ続ける。このとき、一歩、二歩、歩くこともある。そして、一回だけピョンとジャンプするときには、彼らはちゃんと首を振る。首を伸ばしてジャンプし、着地するときに首を縮めて頭を静止させるのである。

■首を振らないチドリの採食
 スズメと同じように、まとまった距離を移動しては採食を繰り返す鳥に、チドリがいる。干潟などでゴカイのような小動物を捕食している彼らは、長時間、1ヶ所にじっと立ち止まっている。そこで周囲を見わたしていて、ふとした拍子に走り出す。何をするのかと眺めていると、走った先でさっと小動物をついばんでいるのだ。走るときには、もちろん首を振っていない。片目でキッと行く先を見据え、駆け寄っていくのである。


ウーム 著者の好奇心には感心するが・・・これが学者の要件なんでしょうね♪


p68~70
<コラム:首振りとの運命の出会い>
 そもそも私がハトの首振りを研究し始めたのは、あまりにも多くの友人たちから、それを問われたためだ。私事で恐縮だが、私はもともと大学でヒトの二足歩行の進化を研究している先生のもとで学んでいた。

 もちろん、ヒトの進化に興味があったからだ。だが、それ以前に動物がとても好きだった。子供のころから魚を捕まえたり、カエルやカメ、小鳥などの動物を飼育したりするおが好きだった。大学生になってからは、バードウォッチングによく出かけたし、趣味で骨格標本を製作したりもしていた。何となく動物が好きで、動物の研究ができたら楽しいだろうなと思いながら、大学で専攻したのが、人類学という学問分野だった。

 だが、ひとつ大きな誤算があった。人類学という名がついていると、ヒトの研究をしなくては許されないような雰囲気が、何となくあるのだ。それはそうだ。鳥の研究をしていて人類学ですという勇気は私にもない。ヒトの近縁なサルならば研究してもよさそうだったが、サルを観察するのは簡単ではなかった。何度かサルを見に山へ足を運んだりしてみたが、なかなかうまい研究テーマを思いつかない。そこで、どうしようと悩みながら、半ば現実逃避でバードウォッチングに出かけることもしばしばあった。

 そんなある日、ふと気づくと、私の大好きな鳥たちは、みんな二本足で歩いていた。なんだ、何も苦労して遠くに出かけるより、目の前のこの動物を調べると、ずっとラクちんで、ずっと面白いのではないかっと思った次第である。

 調べてみると、予想外に鳥の歩行研究は少なかった。誰もやっていない研究というのも、気に入った。みんながやっている研究を、何も自分がやる必要はない。面白いけれど誰もやっていないことにこそ、取り組む価値があると思った。そんなわけで、よし、ひとつ鳥の歩行を研究してみようと思い、手始めに、鳥の歩き方にはどんな特徴があるかを調べ始めたのである。

 そのころ、友人たちも同じく研究テーマに頭を悩ませていた。友人どおしでよく、お互いの研究の進展を話し合ったり、時にはうまくいかないことを慰めあったりしたものだ。そんなときに、「鳥の歩行を研究してみようと思う」というと、決まってみんな、ハトの首振りの理由を問うのだった。

 誰もかれもが口をそろえて首振りの理由を知りたがる。そんなにみんな、首振りに興味があるのかと驚いた。


『ハトはなぜ首を振って歩くのか』1
『ハトはなぜ首を振って歩くのか』2





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Last updated  2023.08.15 09:13:58
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