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2024.02.22
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カテゴリ: 気になる本
図書館で「中国 人口減少の真実」という本を手にしたのです。
この本は、中国で報道されたニュースを基に、考察を深めるという構成になっていて・・・単なる嫌中ではなくて興味深いのです。





村山宏著、日本経済新聞出版社、2020年刊

<「BOOK」データベース>より
13億か14億か、正確な数字さえ分からない中国の人口。だが、確実なのは人口が減少することだ。家族のあり方、個人の生き方、都市生活事情から、経済問題、社会保障、対外関係まで、人々の日常を伝えるニュースを手がかりに、人口減少問題に直面する中国社会のいまを活写し、人口減少後を展望する。

<読む前の大使寸評>
この本は、中国で報道されたニュースを基に、考察を深めるという構成になっていて・・・単なる嫌中ではなくて興味深いのです。

rakuten 中国 人口減少の真実


まず「はじめに」を、見てみましょう。
p3~7
<はじめに>
 今、東アジアに住む我々は世界史的な大転換を目のあたりにしようとしている。世界最大の人口大国、中国がまもなく人口減少に転じるのだ。過去数百年間、中国は最大の人口を擁してきたが、1位の座を10年以内にインドへと譲る。140億人といわれる人口は中国経済の成長の源であり、世界へと膨張する軍事力の礎でもあった。その巨大な人口が減少に転じるとき、何が起きつつあるのか、そして何が起きようとしているのか。

 長く我々は21世紀がアジア太平洋の時代だと唱え、中国という巨大な龍が天に向かって登る様をイメージしてきた。太平洋をまたいで中国と米国が時に手を握り、時にぶつかり合ってもきた。やがて経済力で米中逆転が起き、米国に代わって中国の影響力が世界を覆うかもしれないと予測してきた。16世紀から優位を保ってきた西洋文明が退潮し、東洋文明が取って代わる。そんな21世紀のイメージを描く者も多かった。

 目の前に迫った中国の人口減少を前に、再び問いたい。このシナリオは正しかったのか、と。人口減少時代を迎えても、中国はこれまで通り力強い膨張を続けるのか、と。中国を人口で上回るインドはどこまで世界を引っ張る存在になるのだろうか。21世紀後半は太平洋からインド洋の時代になるのだろうか。こうした疑問に答えるためにも、まずは中国の変化に目を凝らしたい。人口大陸、中国は今どうなっているのか。

 ところが、中国の人口は謎に満ちている。14億人といわれる人口だが、正確な数字は誰一人知らないのだ。13億人という者もいれば、とうに14億人を超えたという者もいる。人口減少が始まる時期についても、中国政府、国連、シンクタンク、学者と意見は分かれる。いや、すでに人口減少に突入したという論者すらいる。中国の人口について真実を突き止めることは不可能に近い。

 ならば人口数の把握をいったんわきに置き、現在進行中の出来事から人口減少時代を展望するしかない。一人っ子政策の是非や人口ボーナスの終焉などこれまで論じられることの多かった話題だけでなく、もっと広い観点から人口動態の変化を探りたい。

 たとえば肥満児急増、あるいは集まらない兵士、そして終わらない住宅バブル・・・。一見、人口問題と関係なさそうな中国のニュース、事件を取り上げ、人口の視点から切って整理し、背景を読み解いてみたい。これが本書を執筆した目的だ。

「事実」から物事を考えるジャーナリズムの手法を使って中国の人口問題を読み解いていきたい。こうした野心をもって企画した本書だが、たちまち壁にぶつかった。新聞記者である私は中国から取材ビザを取得しなければ取材をすることは禁じられている。このままでは事実に深くは迫ることができない。そこで取った手法が中国のジャーナリズムの成果を利用させていただくことだ。

 中国の新聞や雑誌、ネットに載ったニュースを手がかりに、今起きている出来事をつかもうと考えた。本書では中国のメディアからピックアップしたニュースを提示し、その後に背景を考える手法を採用した。もちろん、丸写しはできない。記事の一部分を選び、抄訳する形にした。ニュースを通じて中国の現実を生き生きと再現し、そこから人口問題を考えていく体裁をとった。
(大きく中略)

 本書が現代中国を理解するための何かしらの手助けになれば本望だ。多くの方がそれぞれの手法で中国の人口問題にアプローチするようになれば、謎に満ちた中国の人口問題についても真実に近い姿が見えてくるだろう。
 中国の人口減少が何を引き起こすのか。私自身も自問自答を繰り返しながら中国の変化をじっくりと見届けていきたい。





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Last updated  2024.02.22 00:17:21
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