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2024.04.23
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『米中貿易戦争 アメリカの真の狙いは日本』という本を、手にしたのです。
気鋭の経済アナリストの説く中国経済の闇とあれば・・・私のツボが疼くのである。




増田悦佐著、コスミック出版、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
米中欧VS日本。米中の対立は見せかけだ。それでも日本は2020年の長期不況の大底から必ず復活する。

<読む前の大使寸評>
気鋭の経済アナリストの説く中国経済の闇とあれば・・・私のツボが疼くのである。

rakuten 米中貿易戦争 アメリカの真の狙いは日本


このところ、テレビでBYDのEVのコマーシャルが放映されていて、機嫌が悪くなるのだが(売れるわけがない)・・・
「第3章 貿易戦争の主戦場は自動車、腫瘍敵国は日本」で、日米中の自動車貿易戦争を、見てみましょう。
p102~105
<自動車市場では、中国はアメリカのお得意様>
 日本の自動車産業が世界中で圧倒的に優秀であることは周知の事実だ。2010年代半ばぐらいまでは、一般車では日本の技術力が突出し、高級車ではベンツやBMWといったドイツ車がトップだと信じられていた。だが、ドイツではディーゼルエンジンの燃費計測が排ガス規制に適合しないかたちで行われていたことが露見し、しかもこの不正が国を挙げての組織的なデータねつ造だった可能性が高いということになって、ドイツ車に対する信頼も低下している。

 アメリカでも、かなり昔から一般乗用車は日本車とドイツ車しか走っていないと言ってもいいほどだった。しかし、SUVだけは、GMやフォードが普通に走っている。その理由は、簡単にいうと肥満と関税率だ。

 アメリカの特にワーキング・プアや、製造業に長年勤めてきた50歳代、60歳代の人たちはものすごく肥満が進んでいる。まず屈むこともできないので、普通の乗用車では車高が低すぎて入れない。そのうえ、普通の乗用車だと大型でさえドアが小さくて、自分の体をねじ込むことができない。その点、SUVは車高の高い小型トラックの荷台を後部座席に改造した車種なので、運転席のドアも縦横とも大きくなっている。これがアメリカで国産SUVが多く乗られている理由の一つである。

 もう一つの理由は、SUVに対する関税率にある。アメリカが外国産の普通車に課している関税は3%だが、海外メーカーのSUVに対しては、25%の関税を課しているのだ。なぜ、SUVは25%かというと、関税を課すための車種分類では、SUVは乗用車ではなく、小型トラックとなっているからだ。だから、日本やドイツのSUVは普通車のようには売れない。SUVには、トラック同様に25%の関税をかけているので、いまだにアメリカの道路を走っているSUVの大半が、アメリカ車なのだ。
 だからこそ、フォードはもう一般乗用車の製造を止めてSUVに特化するという経営方針を打ち出している。GMもいずれ「右にならえ」ということになるだろう。

 乗用車に関しても実はアメリカにとって中国はものすごいお得意様である。今どき一応国内メーカーがあるにもかかわらず、アメ車のほうが国産車よりもシェアが高いという国は世界中で中国だけだろう。
(中略)

<アメリカが本当に狙っているのは日本>
 特定ブランドに限定せず、世界各国の自動車輸出入実績を見てみよう。2017年の時点で、輸出総額で首位はドイツの1574億ドル、2位が日本で934億ドル、3位がアメリカで536億ドル、以下4位カナダ464億ドル、5位イギリス419億ドル、6位メキシコ417億ドルと続き、中国はわずか72億ドルの輸出総額でかろうじて20位に滑りこんでいる。
 なお、カナダとメキシコには国産車メーカーがあるわけではない。アメリカへの近接性や労働力の質と賃金の兼ね合いで、アメリカ、日本、ドイツ、韓国などのメーカーがカナダやメキシコで組み立てた自動車をアメリカへ輸出しているケースが大半だ。

 同様に輸入総額の大きな国々を見ていくと、アメリカが2位ドイツの585億ドルの3倍強の1796億ドルで断トツ、3位中国499億ドル、4位イギリス441億ドル、5位ベルギー364億ドル、6位フランス347億ドルとなっている。日本の輸入総額は111億ドルで全体の13位だった。このへんも、アメリカ的な論理でいえば日本が不公正な貿易を行っている証拠という話になる。輸出額トップのドイツでさえ、その約3分の1は輸入している。ところが、2位の日本は輸出額のたった9分の1程度しか輸入していない。これはなんらかの非関税障壁を設けて輸入を妨害しているに違いないというわけだ。

 さらに、対米輸出額に限定すると、首位で438億ドルのカナダと3位で306億ドルのメキシコは、アメリカ、日本、ドイツ、韓国などのメーカーが対米輸出用の拠点として利用しているだけだが、2位で407億ドルの日本は、日本からの直接輸出だけでこの金額であり、アメリカでの現地生産、カナダやメキシコの生産拠点からの輸出を合計すると、まちがいなく世界一アメリカ市場での自動車売上の多い国となる。また、日本は輸出総額の44%を対米直接輸出で稼いでいるが、これは対米直接輸出額4位のドイツが208億ドルで、輸出総額のわずか13%をアメリカへの直接輸出で稼いでいるだけなのに対して圧倒的に大きな比率となっている。アメリカの保護貿易主義者に言わせれば、ますますもってけしからんということになる。


BYDの強引戦略については、ネットに 『中国EV〝強引戦略〟で台頭』 との報道が流れています。

『米中貿易戦争 アメリカの真の狙いは日本』2 :「格差社会」中国の現実
『米中貿易戦争 アメリカの真の狙いは日本』1 :中国の利権分配システム





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Last updated  2024.04.24 13:15:46
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