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マイコ3703 @ コメント失礼します(* >ω<) 幾つか記事を読ませて頂いて、自然にコメ…
2005.11.30
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子供の頃、食事で食べ物を残したり、まだ使えるものをほかしたりすると母親から「もったいない」としかられた思い出があります。

「もったいない」とは、早い話「この世に存在するすべてのモノには命がある」ということだと思います。

その「モノ」は生きとし生けるもののみならず、無機物までにも当然命があると考えられる。

これは多神教徒の日本人にはよく納得がいくはずです。

海には海の神、山には山の神、川には川の神、大地には産土神、とにかくすべてに神が宿っている。

人間の命を考えてみると、「いのち」には二つの特徴がある。一つは必ず死ななくてはならないという「有限性」であり、もう一つはいつ死ぬかわからないという「危機性」である。

だからこそ我々は、今「いのち」のあることをありがたいと思い、精いっぱい生きていこうということになる。

同様にモノにも「いのち」があるということは、この二つの特徴があるということである。つまり、モノはいずれ必ず壊れるという「有限性」があり、いつ壊れるかわからないという「危機性」もある。

とすれば、今モノがあることはありがたいことであり、精いっぱい大事に使いきるようにしようということになる。

まだ使えるじゃないか、もったいない。モノを粗末にするな……と言うことがよく理解出来ると思う。

こんなことを戦後の貧しい時代に、我々は日常茶飯に聞いて育ったものです。

衣類はつくろって大事に着る。

弟妹は兄姉のお古の靴やかばんを使うなどは当たり前であった。

針が折れて使えなくなっても、「その針によって裁縫が上達したのだから」と言って針に感謝をする。

「針供養」である。同様に「筆供養」「茶筅供養」等々……。こういう行事が今もなお行われている所があると聞くと嬉しくなる。

モノを大事にし、最後まで使いきることである。使いきったら感謝の誠を尽くすのだ。

このような営みが日本人の良さだったのではないかと思う。

「もったない」と「けち」はまったく意味が違うのです。

現在の世の中、何か狂っているような気がしてならないのは私だけでしょうか?







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Last updated  2005.11.30 22:04:59
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