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北京で生まれた日中ミックスの息子と娘。中国語に囲まれた環境のなか、子供の身近にいる唯一の日本語を話す人間としてできるかぎりの努力はしてきたつもりですが、それでも、下の子が幼稚園に入るとまもなく、兄妹間の会話はみるみるうちに中国語に切り替わり、小学校に入って自分でテレビチャンネルを選べるようになると中国語の番組を見たりするようになりました。日本語を伸ばしていくために日本語のテレビを見せたいという気持ちはありましたが、子供が中国語のテレビを見ていても禁止はしなかったし、兄妹が中国語で会話することも止めませんでした。それは、中国で生まれ、中国人の父を持つ子供たちにとって中国は母国なのだから、中国を悪く言うとか、中国語を話すことにマイナスイメージを持つ可能性があることはできるだけ控えよう、と思っていたから。ですので、子供が中国語のテレビチャンネルを選ぶと親として内心は穏やかではなかったのですが、(負けた!みたいな気持ち。。。笑)表向きは「どっちを見てもかまわない」という態度を取り、平静を装っていました。下の娘が生まれた時、義母は病気がちで孫娘の世話を焼くことがほとんどできない状態だったので、娘は3歳までは母のわたしべったりで、中国語はそれほどできませんでした。だから兄妹の会話も日本語だったのですが、娘が3歳で現地幼稚園に行き始めると、中国語が飛躍的に伸び、兄弟の会話もあっという間に日本語から中国語に切り替わりました。やはり一日の大半を幼稚園で過ごし、そこで中国語で話していたので中国語が子供にとっては一番身近な言葉になっていったんですね。ここで「家での会話は日本語」というおうちルールを徹底してもよかったのですが、「子供たちにとっては中国語での会話が一番自然なのだろうな」という気持ちがあって、無理やり日本語で会話させることはしませんでした。「中国語のテレビはダメ、日本語のだけ見なさい!」「兄弟は中国語で話しちゃダメ、日本語で話しなさい!」といったことをしようとすると、家庭内がすごくしんどくなるような気がして(習慣になればそう大変でもなかったかもしれませんが、とにかく「ダメ」という言葉をあまり言いたくなかった)、子供は話しやすい言葉で話せばよいということでとくに強制はせず、ただ、裏では、おもしろそうな日本語の本を揃え、子供が起床する直前に日本語のテレビをつけておくなど、日本語への誘導を必死にやっていました(笑)。そして、母子の会話だけは、日本語を死守しました。子供も、生まれた時からわたしとの会話は日本語だったので、それが中国語に置き換わっていくことはありませんでした。毎日、子供と日本語で会話する時間と読み聞かせの時間を持つようにしていました。つづく。
2021/11/30
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前回、北京で生まれ、中国語環境に囲まれて育ったわが子は主に、1.母のわたし、2.本 3.DVDやテレビという3つのルートで日本語に触れ、身に着けていったということを書きました。(リンク)もうひとつ、子供がわたし以外の人と日本語で会話できる場所がありました。それは、「ニッポン塾」。北京には、中国人の夫を持つ日本人妻の会があり、その子供会が「ニッポン塾」。「ニッポン塾」に来る子供たちはみんな、日本人の母と中国人の父を持つ日中ミックスの子供たちです。ニッポン塾には先生はおらず、子供のママたち自身が、わが子に日本語での学びの場を提供したいという思いで自分たちで毎月の活動内容を考え、自主運営しています。当時わたしは普段中国人の家族に囲まれ、日本人に会って話す機会はほとんどなかったので、月1回の「ニッポン塾」で、自分と同じように中国人の夫と結婚し、日中ミックスの子供を育てるママたちと会えるのを本当に心待ちにしていました。月1回のわたしの日本語タイム。上の子が2歳前からニッポン塾に通い始めましたが、子供が小さい頃はほんとにもう、子供のためというよりは親のため、親のほうが月1回、ママ友に会って色々おしゃべりできるのを心待ちにしていました。異国での子育て、育児の常識が違う義父母とのあれこれ、そんな中で子供の日本語を育むためにどんな工夫をしているか、ママたちとの話は尽きません。そして、そんなおしゃべりの中で、先輩ママからいろんなお話を聞けたことが、新米ママのわたしにとっては本当に参考になりました。自分が子供を持つ前は、「日本人から生まれた子供は、自然に日本語ができるようになる」と信じて疑わなかったほど無知でした。ニッポン塾でわが子より少し大きい子供たちが日本語を学ぶ様子を見たり、ママたちがどうやって子育てしてきたのかを聞くことができ、ニッポン塾には本当に感謝してもしきれません。北京で生まれ育つ子供たちが元気に日本語を話すのを見て、わが子の将来の姿を思い浮かべることができたし、一緒に学ぶ子供たちがいるということが母と子にとってどれだけ励みになったかわかりません。月1回なので、日本語に触れる機会としては少なかったのですが、子供がお友達と楽しく日本語に触れる場があったこと、親もママ友ができ、いろいろな育児情報を聞くことができたり、日本語の本やDVDを譲ってもらったり、楽しい公園イベントや運動会、クリスマス会・・・・・・わたしにとっては、孤独になりがちな異国での育児をカラフルに彩ってくれたのが「ニッポン塾」だと思っています。新型コロナの感染が拡大したのが春節前の冬休み休暇にかぶる時期だったため、ニッポン塾の子供たちはちょうど日本帰省中だった子も多かったのですが、あれよあれよという間に国境の壁が高くなってそのまま中国に戻れなくなり、子供の学校のことや、その他色々なことを考えて最終的に生活の拠点を北京から日本に移す決断をしたご家庭も少なからずありました。そのためニッポン塾のメンバーもコロナ前より減り、また、リアルで集まって活動がしにくい状態が続いていますが、コロナ下でも子供はどんどん大きくなっていくし、新しい命も次々に生まれ、育っていきます。北京で育つ子供たちとママのそばに「ニッポン塾」があってほしいと願って、可能な時はリアルで、コロナの状況が悪化すればオンラインに切り替えてみんなと一緒に柔軟に活動していけたらいいなと思っています。
2021/11/26
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北京で生まれた日中ミックスのわが子。義父、義母、夫がこぞって中国語で子供に話しかけるなか、なんとか子供に日本語を身に着けさせようと考え、母としてできるだけたくさん日本語で話しかけ、遊んでやることのほか、日本語での読み聞かせに力を入れてきたことを書きました。中国で子供の日本語を育てる難しさについて日中ミックス、みんな違って、みんないい!北京で出産後、義母の説得に負けず、子供に日本語で話しかけ続ける言葉は習慣-1人1言語の原則を実践したらどうなったか異国で現地語に囲まれた環境でも、就学前までの日本語力は育てられる異国で日中ミックスの子供の日本語を育てる工夫-読み聞かせ-わたしの3つの決意~北京で日中ミックスのわが子への読み聞かせ~あの頃のわたしはちょっと狂気じみていたなぁ・・・。さて、今日は、読み聞かせと並んで子供の日本語を育むツールとして活用した日本語のDVDやテレビの話です。赤ちゃんの頃は、しまじろうなどのDVDを1回30分×1日1~2回見せていました。日本語に触れさせるということもありますが、それよりもむしろ親の家事の時間がほしい時や子供がどうしても泣き止まない時などに動画を見せると泣き止むので、見せていました。もう少し長く見せてもよかったのかもしれませんが、リアルでの親子の日本語会話を大切にしたいと思っていたので、DVD・テレビは「奥の手」として使っていました。子供が小学校に入るとしまじろうのDVD配信もなくなったので、映像はテレビがメインとなりましたが、中国語のテレビも日本語のテレビも見られるなか、わたしは朝食前に、先に子供の好きそうな日本語のテレビ番組をつけておくなど、意識して日本語のテレビに誘導していました。テレビ見ながらの食事はしつけとしてよくないかな、とも思いましたが、息子は毎朝、寝起きがよくなくてギャン泣きするので、テレビを見せるのが一番スムーズに朝を過ごす方法でした。そしてそれをできるだけ日本語のものを見せるように心がけていました。わたしは子供にベタベタの関西弁で話しかけていたので、子供も基本的には関西弁なのですが、時々DVDに出てきた言い回しなどを標準語で話すことがあって、そんな時は、「あーー、わたしからだけでなく、 DVDやテレビからも日本語を吸収しているんだな」ということを実感しました。本で出てきた言い回しが口から出ることもあり、子供は主に、1.母のわたし、2.本 3.DVDやテレビという3つのルートで日本語に触れ、身に着けていったのだと思っています。つづく。
2021/11/25
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先日参加したペアレントトレーニング講座の後には、講師への質問タイムがたっぷり。有名な専門家の先生に相談するチャンスです。退出してもいいのに、誰も退出せず、でも誰も質問しません。ペアレントトレーニングに来ている親たちはみんな何らかの子育ての悩みや難しさを感じて来ているはずなのに、いざ「なんでも質問していいよ」と言われると、とっさに何も思いつかないものなんですね。わたしも何か質問したいと思いつつ、自分のあまりにも漠然とした気持ちをどう表現したらいいのか、にわかにはまとまりませんでした。自分の中のモヤモヤした思いを明確化し、それを言葉にして、相手に投げかける、考えてみれば、質問するって、結構高度なスキルなんですね。でも、質問すれば、相手から何らかの答えが返ってきてそれをヒントに自分の考えを深めることができる。そうか、質問する力があれば、他人から学び、自分の成長につなげることができるんだな、と気づきました。自分の中で、何が分からなくて、何を知りたいのか。それがはっきりすれば、それを人に聞いてなんらかのヒントをもらうこともできるし、たとえだれかに質問しなくても自分からその問いの答えを探しに行くことができます。その後、何人かの方が講師に質問し、そのやり取りもわたしにとって大変参考になりました。人は、他の人の質問からもいろいろ学ぶことができるんですね。そして、わたし自身も最後の最後で頭を絞り、まとまりのない質問をさせていただきました。質問からその人のレベルが分かる、とどこかで聞いたことがある気がしますが、その通りかなと思います。だから質問するのは自分を晒すようで恥ずかしいし、勇気がいるんですね。でも、おかげで先生から色々なヒントをいただくことができました。まとまりがなくても、勇気を出して質問してよかった!子供の頃、近所の友達のうちの部屋の壁に、「聞くは一時の恥、聞かぬは一緒の恥」と書いてあったのを思い出しました。人に質問するのには、ちょっとした勇気も必要ですね。(もちろん自問自答で考えを深めるということもありだと思いますが。)考えてみれば、大きいことから小さなことまで人生は問いに満ちています。「なぜ今このペアレントトレーニングに出会ったのか?」「そもそもわたしはなぜこの子を生み、育てることになったのか?」まだまだたくさんの問いがこの先に待っているのかもしれません。質問力を鍛えて、よりよい人生を歩んでいきたいなと思います。
2021/11/22
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昨日、オンラインのペアレントトレーニングに初参加しました。うちの息子は、小さい頃からとても育てにくい子で、親としていろいろ苦労してきました。親のわたしは割と平均的な?タイプ。小、中、高、大と普通に学校に通い、普通に宿題をして、普通に友だちと遊び、まぁまぁ普通に就職しました。そんな親からすると、普通にいかない息子のあれこれはとても理解できず。わたしが思う「普通」のように子育てしよう、わたしが「普通こうだ」と思うようにしつけようと思っても全くそのようにいかず、自分の育て方が悪いのか、しつけがうまくいかないのは親のわたしのせいなのか、など色々悩みました。「親のしつけがなってない」という周りの目がそれに追い打ちをかけます。悩みがある程度マックスに達すると、「もうええやん!」と開き直りに近い気持ちも湧いてきて、「この子はこういう子なんだ」と子供の現状をある程度受け入れ、以前よりは焦りや苛立ち、怒りを感じることが少なくなりましたが、だからといって色々な問題がなくなるわけではなく、心の中には孤独な感じをずっと抱え、何かもっと良い方法はないものか、と答えを探し続けていたような気がします。子供に親の気持ちを理解しろ、というのが難しいなら、やはり親のほうが子供に歩み寄り、子供を理解しようと努力したほうがよいのだろうな、と思うようになりました。そんなこんなで、いろいろ勉強したいと思いつつ、北京のどこでそんな勉強ができるのかもわからないまま時は過ぎるばかりだったのですが、新型コロナの影響もあってオンライン講座は花盛り、偶然見つけたペアレントトレーニングに初参加しました。小グループに分かれていろいろなワークがあったのですが、同じような悩みを持つ親どうしの話は共感にあふれていました。「わたしだけじゃなかったんだ」と、初めて話したのに、長年の心の友を得たような満たされた気持ちと安心感。知識よりも何よりも、それが一番の収穫でした。→つづく。
2021/11/19
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先週に続いて、今週は「質問」についての課題に取り組みました。・・・が、これが難しかった。「うまい質問しないと!」とか、「4つの方向の問いをバランスよく聞こう!」とかそんなことを思えば思うほど、うまく質問できないというのが実感です。質問のスキルを学ぶことは必要ですが、それを意識しすぎて、その人にとって「よい質問」ができないというのが今のわたしの状態。質問のことを意識するというのは、結局自分に意識が向いているので相手に集中することが疎かになるのかもしれません。「聞く」ことだけに集中し、質問には意識が行っていなかった先週のほうがまだうまく質問できた時もあったような気がします。よく聞くことができると、自然によい質問が浮かんでくる、だから、いろいろ学んだことは一度脇に置いて、やっぱり目の前の相手に心を向けることが一番大切なんだな、と思った次第。では、「よい質問」とは何か。共創コーチングの実践の場で、共に学ぶ受講生から出てきた意見は、★じっくり考えさせる質問★考えているうちにワクワクする、感情が動く質問★相手が聞いてほしい質問(それが言いたかった!)★自分だけでは思いつかなかったことに気づかせてくれる質問など。確かに、どれも「よい質問」かも!一般的には、その人の主体性や創造性を引き出す質問、新たな視点に気づくような質問が良いとされるようです。ちなみに、わたしが思う「良い質問」は、★目が上や横に向いて考えてしまうような質問です。「じっくり考えさせられる質問」とほぼ同じかもしれませんが、わたし自身、「よい質問だな」と思う質問を投げかけられた時、目が上や横に行っちゃって、しばらく頭の中で答えを探しています。こういう質問を受けた時は、ちょっと考えさせてほしい、という気持ちになります。だから、「間」というか沈黙して待っていてもらえるとうれしいですね。そして、オンラインで他の方を見ていても、やっぱり考えさせられる質問を受けた時には、目が上とか横に行っています。ちょっと考える「間」がほしいような質問は、たいてい良い質問じゃないかという気がするのですが、どうでしょうか。それって、普段は聞かれないのでそこまで考えたことがなかったり、思い及ばなかったような質問なのではないかと思います。だから、すぐに答えが出なくて、頭の中で答えを探したり、自分の気持ちを整理して言葉にしたり、といった時間が必要なんですよね、たぶん。他にも「良い質問」はいろいろあると思いますが、その方にとって「意味のある質問」ができるようになりたいですね。けれども、それが難しい。精度の高い、よい質問ができるようになれば、質問によって、人に気づきを与え、成長のきっかけを作ることができるようになるんじゃないかという気がします。これは、「聞く」ことよりもさらに頭を使うし、感性と創造力をフル回転させる作業だなと感じます。質問のベースは「好奇心」だそうです。「こ・う・き・し・ん」心に書いておこう。まだまだまだまだ修行中です。
2021/11/16
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わたしは今年に入って、あるオンラインスクールでコーチングを学んでいます。3月に基礎コースに入学し、まず学んだのが「聞く」ということ。コーチングにおける聞くことの意味や、聞き方のスキル・視点、ニュートラルに聞くこと、言葉以外の情報に注意を向けることなどについて学びました。動画で学習した後、オンラインクラスで実践するのですが、3月に受講したときの感想は、一言で言うと、「難しい」。オンラインワークの後、こんな感想を書きました。↓*****************************今日は、「ニュートラルに聞く」ということの難しさを体験しました。人の話を聞いていると、どうしても「自分ならこうだ」とか、「それ興味あるからもっと聞いてみたい」とか、逆に「あんまり興味ないなぁ」とか、「こんな聞き方でいいのかなぁ、相手は満足しているんだろうか」とか、いろんな思いが湧いてきて、ただ「ニュートラルに相手の話を聞く」ということがいかに難しいかということを実感しました。私の場合、ニュートラルに聞こうとすると、自分の感情が抑えられ、その結果、あいづちや共感などが減ってしまう感じがします。いろいろと修業が必要そうです。*****************************そして、11月に入ってこのコースを再受講し、3人の人の話を「聞く」という宿題に再び取り組みました。すると、意外にも、「人の話に心から関心を持って聞く」ということが割とできるようになっていて、我ながらビックリ。3月の1回目受講の時は、人の話を聞きながら自分の心の動きばかりに意識が行ってしまっていたのが、今回やってみると、相手の話すことに心を向け、あいづちやうなずきなども入れながら興味を持って聞くことができました。「相手に焦点を当てる」ということがちょっと分かってきた感じ。この数か月、特に「聞く」ことばかりを意識して練習したわけではないのですが、コミュニケーション(聞く・質問・承認・フィードバック・提案)コース、パーソナルベース(自己基盤)コース、リード・トゥーゴール(ゴールへ導く)コースと続けて受講するうちに、少しずつ学びが深まって、気が付いたら最初にできなかった「聞く」ということが、いつのまにかそれなりにできるようになっている?ことに気づき、うれしくなりました。まぁ、いつもちゃんと「聞ける」わけではなく、まだまだ修行が必要ですが、最初に比べたら大きな進歩です。(と自分で勝手に思っているだけですが・・・笑)コーチングというくくりの中で、10分という時間制限を設けたので意識してやりやすかったかもしれません。通常のコミュニケーションではまだなかなか難しいです笑受講時期の関係で、今回コミュニケーションコースを再受講してから、最後に残った「リレーションシップ(関係性)コース」を学び終えると、基礎コースは修了です。コーチングを学び始めて、人間理解がひとつ深まった、という気がしています。わたしはやっぱり、人間に興味があるんですね。自分自身とよりよくつき合い、周りの人とよりよい関係を築いていける人に、そして、できれば人を支援することができる人になれるように、引き続き学んでいきたいなと思います。
2021/11/15
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中国で「タオバオ」が数年前にはじめた11月11日のセールですが、年々規模と範囲を拡大し、いまやライバルの「京東」はもちろん、商売をしている企業はどこもかしこもセールに加担。海南島のホテル宿泊費までセールしてるよ、と夫。そして11月11日といいながら、セールは年々前倒しされ、今年は10月後半からセールスタート。つばめも、タオバオで満200元で30元引きに参加するショップで日用品などをゲット。1つの店で200元買わなくてもよく、セールに参加するいくつかのお店で合算して200元になれば30元引きになります。そんな前倒しセールでちょこちょこと買ったりするので、11月11日になる前に、買うものはすでに買っていて、当日には何を買ったらいいのかという状態。なにか買わないといけないと頭を絞り、「そうだ!」と思いついたのが、空気清浄機。すでに日本で購入して中国まで持ってきた空気清浄機は何台も壊している。中国の電圧は200Vなので、日本の家電を直接プラグに挿すと瞬間でショートします。変圧器に差し込んで使っていますが、ふとした気のゆるみで、直接挿してしまうとアウトです。でもここ数年、北京の空気汚染は劇的に改善し、空気清浄機がないことを意識することなく過ごしていましたが、先日久しぶりに空気汚染がひどい日があり、空気清浄機のことを思い出しました。11月11日に他に買うものも思いつかないし、冬になってまた空気汚染度が高い日があるかもしれないし、一応備えておいたほうがよいということで、セールでゲット。まだ使っていませんが、使わないですむ空気の澄んだ日が続きますように。明日は小5の娘を新型コロナワクチン接種に連れていってきます。
2021/11/12
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今日の北京は午後から雨。娘と傘をさして近所の市場にお買い物。お昼のおでんの買い出しです。市場で買った大根、にんじん、じゃがいも、卵に家にあった結びこんにゃくと結び昆布、練り物系を入れて、ぐつぐつぐつぐつ。夫はおでんはいまいちですが(夫の昼食は肉まん2つ)、子どもたちはみんなおでんが大好きです。夜、1階の義父宅で夕食を食べながら、ふと外を見ると、雪。地面も、向こうの屋根屋根もうっすらと雪が積もっています。北京、初雪です。天気予報で今日の北京は雪(-1~13℃)となっていましたが、ここ数日の気温は秋の穏やかな気候で、とても雪が降るとは信じられませんでした。でも、やっぱり降りましたね。娘は大喜びで、車の上に積もった雪を手でかき集めていました。明日は立冬。ここから北京は一気にマイナスの冬の世界に突入です。明日は家族で餃子を包んで食べたいと思います。
2021/11/07
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昨日、北京で子供の日本語を育てるために、3つのことを決意した話を書きました。今こうやって振り返ってみると、当時のわたしはけっこう狂気じみたことをしていたな、とも思います。「何もそこまでやらなくても・・・」と笑いたくなりますが、そこまでしないと不安だったんですね。やっぱり、この中国語にどっぶりつかった環境の中で、どこまで子供の日本語を育てていけるかというのは、まったく確信がなかった。わたしの周りには日本語を話す人はひとりもいませんでしたので、わたし1人がこの子の日本語を育てるんだ、ってすごく気負っていた部分はあると思います。そして、わたしは仕事もなく、赤子を抱え友だちと会うこともなく、ほとんど子供と家族だけがわたしの世界を占めていました。母乳育児もうまく行かず、子供は泣き続け、わたしはこの世界に居場所のない、なんて価値のない人間なのだろうと、ひとり涙をlこぼした時もありました。子育て中の母親というのは、どこかおかしくなってる部分があるんじゃないかと思います。(わたしだけかもしれませんが笑)わたしは産後、精神不安定になって、何を見てもすぐ涙がこぼれたり、といったことも体験し、その後普通に戻ったと自分で勝手に思っていましたが、きっと、母親になってからの精神状態は、ずっと普通じゃない状態が続いている、・・・というか、母親になる前の精神状態とは違うものになっているかもと今考えてみればそう思います。目の前の子供に投入し、自分の24時間の全てを子供のために使っていました。そして、子供に日本語を身につけさせたいのは、子供のためじゃなくて、自分のため。自分が子供と日本語で話したい、どうしても子供に自分のもつ言葉と文化を伝えたいという親の勝手な願いからでした。だから、こうして何回かにわたってバイリンガル子育てについて書いてきましたが、決してこれをお勧めしているわけでもなんでもありません。自分でも過去の自分を振り返っておかしいな、と思うぐらいですので、こんな人もいるんだな、と笑っていただければと思います。わたしも、「あの時もっとああしていればよかったな」とか思うことばかりですが、子育てなんてまぁそんなもんなんだと思って、そんな自分を許すことにしています。親がこう育てようと頑張ったところで、結局子供は育ちたいように育つ、だから、そんな子供と一緒に過ごす毎日を楽しみたいなと今は思っています。
2021/11/06
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前回の記事「異国で日中ミックスの子供の日本語を育てる工夫-読み聞かせ-」で、中国で日中ミックスの子供の日本語を育てる工夫として、「読み聞かせ」を挙げましたが、それについて、もう少し詳しく書いてみたいと思います。子供の父も、義母も、義父も、その他周囲の全ての人が中国語で子供に話しかける環境で、日本語を話す人は、母のわたしひとりだけ。子供に頑張って話しかけるだけでは子供の日本語を育てるには不十分だと考えたわたしは、子供に日本語で本をたくさん読んであげることにしたのでした。まずは子供が興味を持ちそうな本の情報をネットなどで調べ、本をたくさん準備しました。日本帰省の際に購入したり、日本の親に頼んで送ってもらったり、先輩ママに譲ってもらったりした本をリビングや子供部屋はもちろん、寝室、のちにはトイレにも並べました。目につく機会や回数が多いほど、本に興味を持つ確率は高まるだろうと考えました。本を並べただけでなく、わたしは心の中で3つのことを決意しました。①子供が3歳になるまでは家にいて、 子供の日本語を育てることに専念する。(わたしは日本語教師ですが、学生さんの日本語より わが子の日本語がヤバい!と思った。。。 言葉を教える仕事についていたので、 子供の言葉の発達を間近で観察したいという気持ちもあった。)②子供が本を読んでほしがったら、 そのタイミングですぐに喜んで読んであげる。 決して「後で」と言わない。 (手元の家事よりも、子供の本への興味を最優先する。)③子供が読んでほしがったら、いつでも、何冊でも 飽きるまで読んであげる。(飽きたら追いかけない。)この通りにできないこともありましたが、基本方針(笑)は、子供の本への興味を大切にして優先し、親も読み聞かせを楽しんでいる感じを出すように意識していました。子供が本好きになるよう、ありとあらゆる工夫をしました。本棚の本は時々位置を入れ替えたりして、子供が常に新鮮さを感じられるようにしました。そんなことを続けていくうちに、いつしか子供が自分で本を持ってきて、「読んで」とせがむようになりました。朝6時から髪を思いっきり引っ張って起こされ、朝から5冊でも10冊でも、子供が読んでほしがるだけ読んであげる日々。本当に一度に10冊以上読む時もありました。子供の集中力ってすごいです。夜は早く寝させることも大切ですが、わたしは子供が読み聞かせを望んでいれば寝入るまで読んであげることを優先しました。(それが健康に良いかどうかは分かりません笑)また、子供の発達と興味に合わせて、今の子供の年齢にちょうどよい本を揃えることにも心を砕きました。本は、数が多ければ多いほどよいというものではないと思いますが、子供の興味にあった絵本が手近にあることが大切だと考えました。日本帰省の際には、今の年齢に合った本のほかに、ちょっと先まで見越して本を購入し、中国に持ち帰ったり、郵送したりするようにしていました。日本で売れている子供の絵本の情報などもネットで事前に調べました。本をたくさん揃えたいので、ネットの古本屋も活用しました。いつも日本帰省のたびに、荷物のかなりの部分を子供の本が占めている状態。そんな生活を何年にもわたって続けました。わが家の本は増え続け、気が付いたら何百冊にもなっていました。子供が6歳になる頃、子供にいつものように就寝前に読み聞かせをしていると、子供が、「お母さん、書いてあることと違うやろ」と言います。子供はただ読み聞かせを聞いているだけではなく、いつの間にか、文字を目で追えるようになっていて、しかも、書いてある文字と、母が読んでいる声が一致しない部分にも気づくようになっていたのです。読み聞かせとは別に、こどもちゃれんじの教材であいうえおの読み書きを学んではいましたが、わたしが読むスピードで文字を目で追いながらその文字が表す音と意味のまとまりを理解できるようになっていたのは日々の読み聞かせのおかげだと思います。子供が文字を読めるようになるというのは、とても大きな変化です。息子は2歳半頃から文字に興味を持ち、文字が音を表すことや、文字は左から右へと読み進むことは理解していました。文字を読むということは、その何年も前からの積み重ねがあってはじめてそこに到達するのかな、という気がしています。そして、子供は自分で日本語の本を読めるようになると、母親が読んでやらなくても、自分で日本語の世界を広げていけるようになります。小学校1年生の時には、まだ読み聞かせも続けていましたが、徐々に自分だけで本を読めるようになっていきました。つづく。
2021/11/05
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