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「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』にはじまり、『ハックルベリー・フィン』以上の作品はまだない。」ね、最高の賛辞といっていいでしょう。こういう言葉を読むと心が動くんです。にもかかわらず、というか「でもなあ?」という気分のためか、手に取る気がしないのです。
「本をつくるってのがこんなに厄介だってかわかってたらそもそもやらなかったし、これからもやる気はない。 けどどうやら、おれはひと足先にテリトリーに逃げなくちゃいけないみたいだ。 というのも、サリーおばさんがおれのこと ようし にしておれをしつけるんだなんて言いだしていて、おれはそんなのガマンできない。 もうそういうのはやったから。 おわりです、さよなら、ハック・フィン。」 最後にこんなふうに挨拶して物語から去っていった ハックルベリー・フィン は、今もミシシッピの流れにいかだを浮かべてのんびり下っているに違いありません。
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