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「なるほど、マンガやねんな。」
妙な納得が見始めるとすぐにやってきて、そこからノンビリ見終えました。 マゼラン
の、そう、あの、初めて 世界一周
を成し遂げたといわれている マゼラン
が、じつは、財宝を隠していて、その金銀を探しだすという冒険活劇でした。
ほんとうは宝さがしじゃなくて、行方不明の兄の消息を知りたい純真(?)な青年 ネイト(トム・ホランド)
と、詐欺師のような冒険家、いや、ただの泥棒で詐欺師の サリー(マーク・ウォールバーグ)
という おっさんが二人組
で、そこに、 クロエ(ソフィア・アリ)
と ジョー(タティ・ガブリエル)
という、美女というべきなのかどうか、ぼくにはよくわからない女性が絡んで、競争相手は モンカーダ(アントニオ・バンデラス)
というイタリアだかの大金持ちという設定でした。
もちろん、この俳優陣が豪華なのか、流行りなのか、なんにもわからないまま見たのですが、昔、 ハリソン・フォード
とかが頑張っていた冒険活劇を彷彿とさせるシーンの連続です。ドキドキをねらっているシーンなのですが、座っている椅子がゆれるわけでもありません。
「で、その鍵を回すとどうなるの?」
という感じで、やっぱり、妙に余裕で筋を追ってしまうシマクマ君でした。
あらゆる文化的な創造行為というのは ミメーシス
っていうんでしたっけ、 模倣
によってはじまるという説がありますが、この映画の監督が、実際にまねをしたかどうかはわかりませんが、まねられているように見える スピルバーグ
や ルーカス
というのは凄かったんだと実感した映画でした。
主人公が空を飛んでいるシーンも、海賊船が空を飛ぶシーンも、それなりに面白いのですが、妙にマンガなのですね。
見終えて、そんなことを考えていて、ポスターをよく見ると、スマホだかコンピュータだかの
人気ゲームの映画化
だそうで、やっぱり、妙に納得してしまいました。
あらかじめ、まあ、スマホやパソコンで人気のあるゲームというのは心理学が何か知りませんが、想像された興奮を 模倣
をしながら、デフォルメして、その興奮で指が動く世界なんですから、
ミメーシスもへったくれもない!
わけですね。ゲームの映像と映画の映像とは、興奮の質が、どこか、少し違うのでしょうね。この映画の物足りなさの理由はそのあたりにあるのかもしれません。
それにしても、 えらい時代
が始まっているんですね。いや、はや、勉強になりました。
監督 ルーベン・フライシャー
原案 レイフ・ジャドキンス
脚本 レイフ・ジャドキンス アート・マーカム マット・ホロウェイ
撮影 チョン・ジョンフン
美術 シェパード・フランケル
編集 クリス・レベンゾン
音楽 ラミン・ジャワディ
音楽監修 ゲイブ・ヒルファー
キャスト
トム・ホランド(ネイサン・ドレイク通称ネイト)
マーク・ウォールバーグ(ビクター・サリバン通称サリー)
ソフィア・アリ(クロエ・フレイザー)
タティ・ガブリエル(ジョー・ブラドッグ)
アントニオ・バンデラス(サンティアゴ・モンカーダ)
2022年・116分・G・アメリカ
原題「Uncharted」
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