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2021.03.22
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カテゴリ: 映画
図書館で『インド待ち』という本を、手にしたのです。
おお周防監督のインド旅行記か・・・面白そうである。
周防さんの「『Shall weダンス?』アメリカを行く」という本が面白かったので、この本も折り紙つきでんがな♪


【インド待ち】


周防正行著、集英社、2001年刊

<「BOOK」データベース>より
周防監督「インドの魂」を探る!歌と踊りとアクションがぎっしりの「マサラムービー」。インド映画の元気の秘密を求めて大娯楽映画のメッカを行く書き下ろし旅の記録。

<読む前の大使寸評>
周防さんのインドの旅とは如何なるものか、興味深いのです。
周防さんの「『Shall weダンス?』アメリカを行く」という本が面白かったので、いわば折り紙つきでんがな♪

rakuten インド待ち



以前に観た『Shall weダンス?』が気になるので、そのあたりを見てみましょう。
p192~194
<『Shall weダンス?』二度目の上映会>
 会場は飛行場のセットの前にある現像所の試写室。午後6時少し前に到着。玄関にはガードマンが立っていて、現像所の女性責任者が出迎えてくれた。

 ロビーは、黒い石の床がピカピカに光ってゴージャスだったが、間接照明のライティングや、モノトーンでまとめたすっきりした内装のお陰で、品良くまとまっており、ニューヨークあたりの高級感あるコジャレたブティックのようだ。

 試写室は、広くもなく狭くもなく、応接セットのような立派な椅子が20脚くらい並んでいた。しかしロビーのようなモダンな感じはなく、日本でもよく目にする古いタイプの試写室だ。

 今日のお客さんは撮影所のお偉方が中心で、テレビクルー最大の関心事はゴヴィンダが来るかどうか。彼は家族をハイデラバードの町のホテルに呼んでいて、毎日撮影終了後は家族と共に過ごすのだそうだ。あっぱれインドの家族主義である。

 午後6時15分まで待って開始。上映前には「よくいらして下さいました。特に素晴らしい作品を持ってきて下さったことに感謝します。ぜひ撮影所のスタッフにはこの映画から色々なものを学んで欲しいと思います。そしてスオさんのお陰で撮影所の空撮を初めてできることになりました。本当にありがとうございます」と髭の所長が挨拶。撮影所の空撮とは、渡辺さんがテレビ用に企画したことで、ありがとうと言われても困る。渡辺さんも困るだろう。
 番組に必用だから撮影するのであって、撮影所のためではない。でもそれって空撮のビデオ映像をくれってことなのか。ちゃっかりしている。

 僕も簡単に挨拶したが、「もしかしたら皆さんが考えてる日本とは、少し違う日本がこの映画では描かれているかもしれません。だけど、これが今、日本の、東京のありのままの生活だと思ってくれて構いません」などとつまらないことを言ってしまった。質問されて答えるべきことを先に言ってしまったのである。

 「これは日本的じゃない」と言われるのが番組的には面白いのに、自分から先に言ってしまったのだから最悪だ。悪かった、渡辺さん。1回目の上映会の質問が印象に残りすぎていて、思わず口をついて出てしまったのだろう。

 ついにゴヴィンダは来なかった。そして歓迎してくれた所長も、なぜか途中退席。クレジット・ロールが終わると十数人の観客から拍手、そして場内が明るくなるとそのまま立ち話が始まった。「こんな素晴らしい機会を与えてくれて、本当にありがとうございました。役者さんたちみんながスオさんを信じているのがよく分かりました。アクティングが素晴らしかった」と、頭頂部まで額が広がった、分厚いレンズの眼鏡をかけたおじさん。「この映画で習ったのは、どうも、という言葉です」と、ギャグも飛ばしてくれた。

 褐色のごっついおやじは「インドの文化とこのストーリーがすごく似てますね」
 マーク・ホームズという白人青年はアメリカから「エフェクト(特殊効果だと思う)」を教えに来ているそうだ。彼は分かりやすい英語で感想を言った。「素晴らしかった。ヴィジアル・エフェクトなしの映画を見ることができてすごく嬉しかった」。皆が笑った。

 スタンドカラーのワイシャツを着た面長口髭刈り上げおじさんが「スイマセン、スオサン、シツモン」と日本語で声を掛けてきた。しかし続く質問は英語だ。「今、日本で起きている現象とこの映画は関係があるんですか」。一応、あると答えておいた。一生懸命働いて生活が豊かになったのに、幸せを実感できない。だけど何をやったらいいか分からない。そういうことが日本の社会にはあると。「だから40歳以上の話なんですね」と、褐色のごっついおやじが口を挟む。アメリカ人青年が「すごく意味のある映画だったと思う。今、新聞とか色々なニュースでビジネスマンが自殺するといったようなことが伝えられているので、こういった映画が必要だと思う。ポジティブな映画だった」と言った。

 それで一区切りつくと、皆が「サンキュー・ベリマッチ」と手を伸ばし、握手を求めてきた。ロビーでチャイとサンドウィッチをご馳走になってから表に出る。


ハリウッド流儀を蹴散らした「『Shall weダンス?』アメリカを行く」を紹介します。

【『Shall weダンス?』アメリカを行く】
ダンス

周防正行著、太田出版、1998年刊

<「BOOK」データベース>より
日本映画界の野茂英雄になる-の決意も固く、映画先進国アメリカに乗り込んだ周防監督。ハリウッド流儀を蹴散らし、契約至上主義ビジネスの罠をかいくぐり、米国アカデミー賞に異議を申し立て、前代見聞、満身創痍の悪戦苦闘の末に勝ち取ったのは、「中年の危機」に悩めるアメリカ人の大喝采と、日本映画初の全米大ヒット。強いアメリカに押されっぱなしの日本人のうっぷんを晴らす、痛快ノンフィクション。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、日米の映画産業事情とか、アメリカ人の人間模様が出ていて面白そうである。

amazon 『Shall weダンス?』アメリカを行く

『Shall weダンス?』アメリカを行く1
『Shall weダンス?』アメリカを行く2
『Shall weダンス?』アメリカを行く3
『Shall weダンス?』アメリカを行く4
『Shall weダンス?』アメリカを行く5
『Shall weダンス?』アメリカを行く6
『Shall weダンス?』アメリカを行く7
『Shall weダンス?』アメリカを行く8





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Last updated  2021.03.22 06:55:16
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