<新しい「ヴォイス」を紹介する場としての文芸誌>
文芸誌も、新たな書き手や作品を紹介する場として、引き続き重要な役割を担っている。 イギリス滞在中に企画された、2020年に日本からの作品を20編掲載するグランタ誌のプロジェクト(20 for 2020)も、東京オリンピックの延期もあり時期はずれ込んだものの、11月に無事公開された。この企画では、2020年に英訳が刊行された川上未映子、柳美里、松田青子、村田沙耶香の短篇の他に、西加奈子、金原ひとみ、原田マハなどの作品もグランタのサイトに掲載された。