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2022.01.01
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『司馬遼太郎短篇全集1』という本を、手にしたのです。
司馬さんといえば、西域、中国を描く長篇がまず注目されるが・・・短編はどんなかなと思ってチョイスしたのです。




司馬遼太郎著、文藝春秋、2005年刊

<「BOOK」データベース>より
司馬遼太郎は言った。「短篇小説を書くというのは、空気を絞って水を滴らすほどのエネルギーがいる」。そうして生まれた短篇の豊かな世界を発表順に味わう。
【目次】
わが生涯は夜光貝の光と共に/「国宝」学者死す/勝村権兵衛のこと/流亡の伝道僧/長安の夕映えー父母恩重経ものがたり/饅頭伝来記/森の美少年ー花妖譚一/チューリップの城主ー花妖譚二/黒色の牡丹ー花妖譚三/烏江の月ー謡曲「項羽」より 花妖譚四/匂い沼ー花妖譚五/睡蓮ー花妖譚六/菊の典侍ー花妖譚七/白椿ー花妖譚八/サフランー花妖譚九/蒙古桜ー花妖譚十/ペルシャの幻術師/戈壁の匈奴/丼池界隈/大阪商人/兜率天の巡礼

<読む前の大使寸評>
司馬さんといえば、西域、中国を描く長篇がまず注目されるが・・・短編はどんなかなと思ってチョイスしたのです。

rakuten 司馬遼太郎短篇全集1



西域が出てくる辺りを、見てみましょう。
p79~83
<長安の夕映え>
「起きろ、おいぼれ。もう城門が閉まるぞ。都城に用があるのか、それとも城外へ出て行こうというのか」
 日が、西のかた竜山の丘のうねりを影濃く隈取って落ちようとしていた時刻。ときは、中国、長安の都が、花のように匂っていたころの話である。
 都城の西の城門の外に、一人の老いた乞食僧が倒れていた。年は、八十はとうに過ぎていようか、眼はくぼみ、鼻は異様に高く、暗いシワが生気のない皮膚を縦横に刻んでいた。

「こいつ、死んでやァがるのか、返事しねえや」
 取囲んでいる城門の衛士の一人が、足で老人の胸をゆすぶった。
「おい、生きてるのなら、何とかものをいえ。さもなきゃ、素っ首をひねって、死人堀に片づけちまうぞ」

 鉾の石突きで、痩せた脾腹を突つかれ、老人は、かすかに眼をひらいた。
「わしは、名もない天竺(印度)の男だよ」
「へえ・・・。天竺の男? お前がか」
 五人の衛士が、一様に老人の顔をのぞきこんだ。

「十年前、天竺を発ってはるばるこの国に来たが、いま、用を果して、再び天竺へ帰ろうとしているんだ。・・・少し腹が痛くなってな、休ませて貰ってるとこよ。あああ、弱くなったもんだ。十年前、国を出るときは、もっと若くて元気だったんだが」
「この大嘘つきめ! いい気になってやがる。うろうろしていると、この鉾先でほんとの天竺にやっちまうぞ」
「出家は嘘をつかんよ。そう怒鳴らんで背中でもさすってくれ。老人はいたわるもんだ。お前達にも父親はあるだろう。・・・うそじゃない証拠に、ここに白馬寺の長老が書いた受取書と感謝状がある。わしはな、天竺から、仏さまのありがたいお経を、たくさん持って来たのだよ」

「まだ吹いているよ。天竺からお経を持ってくるようなお坊さまは、かしこくも天子の賓客だぞ。けっ、何をほざきやがる。乞食坊主のくせに」
「怒るんじゃない。わしはな、自分だけの願いでこっそり来たのだ。乞食をしながらな。死んだ母親の供養のために発願して、十年の間、さまざまの苦労をかさねてやって来た。・・・そして、これから、また苦行をかさねて帰って行く。どこまで行けるか、寿命と相談だよ」

 落日のひととき、ひかりが、見渡すかぎりの城壁を金色に染め、黄色い土の上にたたずむ六つの人の影が、長く向こうの丘の頂までのびた。
 衛士たちは、ようやく疑いを解きはじめたようである。





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Last updated  2022.01.01 07:40:21
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