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2022.09.18
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『動的平衡2』という本を、手にしたのです。
おお『動的平衡』の続きではないか♪・・・ということでチョイスしたのです。




福岡伸一著、木楽舎、2011年刊

<出版社>より
生命の本質は、自己複製ではなく、絶え間のない流れ、すなわち動的平衡にある。鮮やかに喝破した前著から2年。生物学の新しい潮流エピジェネティクスは、ダーウィン進化論の旧弊を打ち破るか。動物を動物たらしめた必須アミノ酸の意味とは? 美は動的平衡にこそ宿り、遺伝子は生命に対して、自由であれと命じている。さらなる深化を遂げた福岡生命理論の決定版がついに登場。

<読む前の大使寸評>
おお『動的平衡』の続きではないか♪・・・ということでチョイスしたのです。

rakuten 動的平衡2




「第3章 植物が動物になった日」の冒頭あたりを・・・見てみましょう。
p81~85
■なぜ食べ続けなければならないか
 レストランのメニュー表などに「ハンバーグ定食890カロリー」などと表示されていることがよくある。食べ物の熱量が数値化され、それが健康維持の指標とされること自体はよいことだが、食べ物が単にカロリー源とだけ捉えられてしまうことは、生命の銅的平衡を理解することで好ましいことではない。

 私たちは、なぜ食べ続けなければならないのか。それは生体内で絶え間のない分解と合成が繰り返されているためである。食物に含まれるタンパク質はアミノ酸に分解され、体内に吸収されると、一部はタンパク質に再合成されて筋肉や臓器などを作る。人体の構成成分のうち約20パーセントは20種類のアミノ酸が欠号してできたタンパク質だ。人はアミノ酸を摂るために食べているのである。

 体脂肪のようなエネルギーの貯蔵形態と異なり、基本的に私たちはタンパク質を「貯める」ことができない。体を構成しているすべてのタンパク質は、高速度の分解にさらされている。だから、私たちは毎日、およそ60グラムのタンパク質を分解して体外に捨てている。それゆえ、毎日60グラムのタンパク質を食品として接種し続けなければならない。

 では、なぜ、体はタンパク質をタンパク質として吸収せず、わざわざ分解と合成を繰り返すのだろうか。それは、生命には「時間」があるからだ。いかなる生命も行き着く先は死である。しかし、分解と合成を繰り返し、自分の身体の傷んだ部分を壊しては作り直すことで、生命は一直線に死へ向かうことに抵抗しているのである。

 壊れても買い換えれば事足りる機械と違って、身体には代替品はない。しかし、見た目には分からないが、実際に生物は一定のバランスを保って身体を新しく作り替え続けている。

 私たちは普通、自分の身体の中を覗いて見ることがないので「食べ過ぎてお腹をこわした」とか「お腹が空いて元気が出ない」とか、目に見えてわかる体調の変化や感覚を頼りに体の状態を捉えている。「アミノ酸が身体を作る」と言っても、外科医でさえ、体のここはこのアミノ酸でできているなどと見分けられるわけではない。

 しかし、身体のあらゆる部分は、ほとんどアミノ酸が欠号してできたタンパク質と水分とで構成されている。だから、今日、食べた肉のアミノ酸が体のどこへ行くかというと「全身どこへでも」なのだ。

 食べた肉つまりタンパク質は、口から胃、小腸へと移動していく間に消化酵素によってアミノ酸に分解される。小腸で吸収されたアミノ酸は血液によって全身に運ばれ、そこで再び合成され、タンパク質となって身体の一部になる。

 もし機械の部品を交換するように、口から摂取した新しいタンパク質をそのまま体内の古いタンパク質と置き換えられるなら、そのほうが効率が良いようにも思える。しかし、食物のタンパク質は、人の身体を作るたんぱく質と同じではない。食物タンパク質には、もとの生物の情報が含まれている。そのため、摂取したタンパク質をまず一つ一つのアミノ酸にまで分解し、再合成する必要がある。

 それは、文章を解体して、アルファベットにバラしてから、もう一度、自分の文体に書き直すことに似ている。ゆえにタンパク質の分解と合成の流れは止まらない。しかも、あらゆる細胞で、どのタンパク質が分解され、どんなタンパク質が再合成されなければならないかは、生命体の置かれた時間と環境の中で、刻一刻、変化しつづける。

 そのために、絶え間なく流れゆく粒子のレベルを、タンパク質の一段下のアミノ酸のレベルにおいて、分配と調整を維持しているのである。
 つまり、身体というものは、ある決まった状態をとどめていることは一瞬たりともない。眠っている時も食べている時も、体中でいつも新しいアミノ酸を必要とし、それを使って体を分解、合成し、代謝物を排出するという循環を続けている。


この本も 福岡ハカセの世界 に収めるものとします。





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Last updated  2022.09.18 00:13:22
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