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2024.03.15
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カテゴリ: 気になる本
図書館で「文学界 9月号」という雑誌を手にしたのです。
表紙のコピーに特集「エッセイが読みたい」とあり・・・
力を抜いてエッセイを読むのもいいかもということで、借りる決め手になったのです。





雑誌、文藝春秋、2023年刊

<商品説明>より
【特集】エッセイが読みたい
「枕草子」から脈々と続くエッセイの面白さと奥深さを27人の書き手と共に味わい、エッセイの「いま」に迫る
植本一子/小山田浩子/オルタナ旧市街/済東鉄腸/ジェーン・スー/鈴木涼美/檀上遼/永井玲衣/能町みね子/野崎歓/野村訓市/平岡直子/穂村弘/堀静香/堀江栞/堀江敏幸/町田康/松尾スズキ/山本精一/吉澤嘉代子/吉田靖直/米澤穂信/わかしょ文庫

<読む前の大使寸評>
表紙のコピーに特集「エッセイが読みたい」とあり・・・
力を抜いてエッセイを読むのもいいかもということで、借りる決め手になったのです。

amazon 『文学界 9月号』


特集「エッセイが読みたい」から好みのエッセイをもうひとつ見てみましょう。
p76~77
<ぼろぼろのユートピア:穂村弘>
 小説でも詩でもなく、同時に、その両方であるような、そんな文章に憧れている。位置づけることのできない言葉の塊は、エッセイと呼ばれることもあるようだ。例えば、内田百閒の随筆、金子光春の自伝的放浪三部作『どくろ杯』『ねむれ巴里』『西ひがし』、阿佐田哲也の『麻雀放浪記』など。濃淡の差はあってもアウトサイダーの精神が共通している。その流れの中でも、とりわけ怪しい光を放っているのが西東三鬼の「神戸」である。 

 1900年生まれの作者は「水枕ガバリと寒い海がある」「おそるべき君等の乳房夏来る」「炎天を遠く遠く来て豚の前」「露人ワシコフ叫びて石榴打ち落とす」「広島や卵食ふ時口ひらく」といった破格の句で知られる俳人。寺山修司にも影響を与えた俳句界最大のトリックスターだ。
「神戸」の舞台となるのは、戦時下の港町神はトーアロードに建つ「ハキダムホテル」である。「東京の何もかもから脱走」した三鬼は、雑多な人種の集まるこの「難破船のような」国際ホテルの住人となる。

 心楽しまぬ時、波子はホテルにウヨウヨいる仔猫共を集め、順々に蚤を取ってやる。そして、ポツリポツリと自分の生い立ちを語った。
 原井さんは、完全無欠なその日ぐらしであった。


 このパパさんなる人は、白髪の老支配人で、元の持主の義弟、善良なること神の如き人物、いつも暇な時には金槌を持って女達の部屋部屋を廻るので、あだ名がヨセフ。これはいかにも神戸らしかった。姉御達は威勢はいいが皆父親運が悪いから「パパさん」の愛称のひびきには心がこもっていたのである。

 彼等や彼女等は、戦時色というエタイの知れない暴力に最後まで抵抗した。エジプト人、トルコタタール人,白系ロシヤ人、朝鮮人、台湾人そして日本娘達の信仰は「自由を我等に」であった。だから彼等はそのハキダメホテルで極めて行儀が悪かった。
 そして奇妙な事には、一様にプライドが高かった。奇妙といったのは、これらの外国人達はいずれも国法にすれすれに触れる商売をしていたのだし、女達は夜更け、酒場の客をくわえ出して、このホテルは勿論、あちこちのホテルに沈没して稼いでいたからである。

 破天荒なアウトサイダー同士の交流の面白さ、そして奇妙に溢れる優しさ。時代の過酷さに傷つき打ちのめされた魂たちが行き交う世界が、ぼろぼろのユートピアに見えてくる。これは現代の我々が生きている透明なディストピアの対極に位置するようだ。あまりにも個性的な登場人物が集まった「ハキダメホテル」に、そして「神戸」という街に、心惹かれずにはいられない。

 作中には、病死、焼死、溺死、狂死、銃死、轢死、戦死など夥しい死が溢れている。ホテルにいた十数匹の猫たちまでも、空襲で殺されてしまった。にも拘わらず、どうしてなのか、突き抜けた虚しさと明るさの入り交じったこの世界に自分も足を踏み入れてみたくなるのだ。
 おそらくはその特異な文体のせいだろうか。作中の奇妙な登場人物の一人ひとりが、可視化された運命そのもののように感じられる。「そういう我等を見守るのは、どのような神であったか、所詮は邪教の神であって、一流の神様ではなかったであろう」という思いに胸を打たれる。

 この「神戸」の登場人物の大方は、戦争前後に死んでしまうのだが、これは私が特に死んだ人のことばかりを書こうとしたのではない。ひとりでにそうなってしまったのである。何故そうなったかは私には判らない。ただ一つ判っていることは、私がこれらの死者を心中で愛していることだ。

 本作の舞台となったト-アロードを歩いてみたくて現地にいったことがある。流れ星のように燃え尽きた命の痕跡を探そうとした。でも、見つからない。「神戸」の時代から80年の時が流れている。けれど、そのせいだけではないと思う。憧れの「神戸」は、鬼才三鬼の魔性の言葉の中だけにある幻の街なのだろう。私は中華料理の店で緑色の冷麺を食べて帰ってきた。

ウン 我が街神戸を舞台にしてアウトサイダー同士の交流があったのか・・・と、このエッセイには感じ入った次第です。

『文学界 9月号』1 :出てきてしまったもの:能町みね子





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Last updated  2024.03.15 14:16:23
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