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♪ 若者は良いとこ取りのみやこどりアナログ文字をデジタルで送る ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 若者たちは頭が柔軟だ。ケータイもちょっと捻って洒落た使い方をする。 何かを伝えたい時、手書きのものをそのまま出すのではちょいとダサい、というかちょっと重たい感じ。かと言って、単純にメールで送ったのでは芸がない。そこで考えたのが、デジタルとアナログを組み合わせてのハイブリット的手法。 メッセージを紙に書いて、それをケータイのカメラで撮って送るというもの。面倒くさい様だが、そのひと手間に意味を込める。手書きのぬくもりとメールの軽さ。 それは現代の若者の心情を如実に表している。そんなに軽い気持ちでもないんだという意思表示であり、かといって相手に負担をかけたくないという微妙な心理も働いているような気がしないでもない。 因みに、”みやこどり”はユリカモメのこと。 海岸、内陸の湖沼や河川に比較的大規模な群を作り生活する。基本的には魚や甲殻類を食べるが、環境によっては昆虫や雑草の種子などを食べる雑食となる。 昼間は餌場におり、夜間はこれとは異なる海上や大きな湖で過ごす。どこでも見られるカモメですが、意外と順応性があって幅広い行動をとれる”したたかな”鳥だ。 ユーラシア大陸北部やイギリス、アイスランドなどで繁殖し、冬は南下しヨーロッパ、アフリカ、インド、東南アジアへ渡り越冬する。北アメリカ東海岸に渡るものもいるとか。 日本では冬鳥として、北海道から南西諸島まで広く渡来する。カモメと言えばこの鳥をさすと言ってもいいポピュラーな鳥です。 『名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと』 伊勢物語 (九段) 東下り。 (略) 渡守に「これは何鳥ぞ」と問ひければ 「これなむ都鳥」と言ひけるを聞きてよめる。 在原業平朝臣 「都といふ名前を持っているなら、お前は都のことをよく知っているだろう。都鳥よ、さあ、お前にたづねてみたい。(都に残してきた)自分が愛するあの人は生きてゐるのか、ゐないのか、と」 今朝の私の歌は、この都鳥ということばに現代的な若者の姿がダブって思え、”良いとこ取り”と”みやこどり”の韻を踏んで使ってみた。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.28
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♪ 病名はミソヒトモジ症候群 言(こと)にさまよい現(うつつ)に惑い ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ オリンピック菌に感染して、病気が生み出した生成物をいくつか・・・ ♪ 勝ちて鳴き負けて泣きつるライバルの ありてこそなる銀盤の華 真央ちゃんの涙は悔し涙。キム・ヨナの涙はうれし涙。 どちらもよきライバルであればこそ、この逆もあったと思え、複雑な思いが二人の胸を去来したことでしょう。 ♪ 回転がキーワードなる氷上の個人技はたまた団体競技 ♪ クルクルとクルクルクルと華の舞い 血のにじみたる努力の果てに フィギュア・スケートのスピンやジャンプ、ショート・トッラク競技のめまぐるしいほどのコーナリング、エアリアル・スキー、モーグル、スノボー・ハーフパイプでの回転。また、カーリングにおけるストーンの微妙な回転の妙味など、回転を如何に制するかが見所だった。 ♪ 無茶しむる翼もつけず鳥となり 100メートルも空を飛ぶとは こんな危険なことをよくも平気でやるもんだ。130m以上の高さから最大斜度は35度以上の坂を滑り降りて、スキー以外何もつけずに空中に飛び出すなんて、無茶な競技だ。 ♪ 目標となりて追われてその上を目指して負けて愛子燦々 上村愛子は自分の力を出し切った。それでも負けたが、それは意義のある負けだと思う。彼女の作り上げた滑りが強敵の目標となり、体力で勝る彼女らがそれをマスターした結果なのだから。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.27
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♪ かぎろいにゆらめく花のしどけなし寒さこそ知れ白梅の花 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 梅の花期は長い。急に暖かくなった梅林に、今や盛りと紅梅が咲き誇っています。 ポカポカ陽気の中で観る梅の花は、開けっぴろげに饒舌で、楚々とした本来の姿を忘れたかのようです。 やはり、寒い中に咲いてこそ奥ゆかしくも凛とした魅力があるというものですね。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.26
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♪ 年齢を重ねるごとにシナプスは増えると知りぬ。嗚呼春だ 春だ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 記憶力を取り戻す必要に迫られて、「記憶力を強くする」最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (池谷裕二 著)BLUE BACKS なる本を読み始めた。 それによると、脳に含まれる1000億個の神経細胞(ニューロン)が、電気回路のように繋ぎ合っている神経回路の接点「シナプス」は1000兆個にも及ぶという。 平均すると、ひとつの神経細胞が一万個の神経細胞と神経回路を作っていることになる。そして、神経細胞は、一分間に数百から数万回の連絡をやり取りしているという。 そして驚くのは、神経細胞は年齢と共に減っていくが、シナプスの数はむしろ反対に増えていくという。神経回路は年齢を重ねるに従って増加していき、若い時よりも歳をとったほうが記憶の容量が大きくなるということです。 この事実は非常に勇気づけられるではないですか。アラ還にとっての記憶力は、日に日に落ちていく絶望的なものだと思っていましたからねぇ。 記憶には短期記憶と長期記憶があり、長期記憶には「エピソード記憶」「意味記憶」「手続き記憶」「プライミング記憶」とに分類される。 下の階ほど原始的な、つまり、生命の維持にとってより重要な記憶であり、上の階にいくほど高度な内容を持った記憶になる。 ★エピソード記憶・・・・・常に自分の経験が付随している記憶 ★短期記憶・・・・・ごく短時間だけ覚えてすぐに忘れてしまうような記憶 ☆意味記憶・・・・・自我(意識)が介入しない抽象的な記憶(知識) ☆プライミング(入れ知恵)記憶・・・・無意識に行われてしまう記憶 ☆手続き記憶・・・・・身体で覚えるものごとの手順(How to) 子供から大人になるにつれて、最も早く発達するのが手続き記憶で、順にプライミング記憶、意味記憶、短期記憶、いちばん遅れて発達するのがエピソード記憶。 10歳ぐらいまでは意味記憶がよく発達し、その歳を過ぎるとエピソード記憶が優勢になってくる。そして、記憶力が衰えてくると上の層の記憶から順に消失していく。 いつ、どこで、何を見て、何を聞き、何を感じたかといった材料を総合的に関連付けて「経験」という記憶を作る。この記憶こそが「エピソード記憶」なのです。 この「エピソード記憶」を如何に鍛えるかが、モノを記憶するために重要になってくるということらしい。 ただ丸暗記するのではなく、自分と関連付けて覚えるというのが「エピソード記憶」の特徴で、よくある記憶術などはその特徴を利用したもの。 記憶すべき事がらを如何に自分と関連付けるか、それが問題となってくる。 脳はファジーである。記憶には厳密さよりも、曖昧さや柔軟性が必要。もし、記憶が厳密なものであったら、変化を続ける環境の中では活用できない無用な知識となってしまう。 もし見えているものすべてをもれなく記憶してしまうと、脳のメモリーは数分間で満杯になってしまう。そのため、限られた記憶容量を有効に利用するために、覚えるべきだという強い信号が来たときのみ、脳はそれを記憶するようにできている。 以下、要点を抜き書きしてみました。 記憶の3箇条 1、先ずは、大きく捉えるべし 2、きちんと手順を踏んで覚えるべし 3、何度も失敗して覚えるべし 事象を連合させて内容を豊富にすると覚えやすくなる。 情動が記憶の形成を促進している。 歳をとってからの記憶は、丸暗記よりも論理だった記憶方法を。 脳は使えば使うほど使えるようになる。使わないと機能は低下する。 自分が感動していれば、脳は自然にそれを覚えてくれる。 覚えたい対象、物事に興味を持つこと。 新しいものとの出会いや探索で、海馬から自動的にθ波(リズム)が出る。 記憶すべきものの情景・状況を、具体的に思い浮かべるべし。 マンネリ化せず、適度な緊張感を持続すること。 記憶力が増せば、ストレスも解消される(ストレスに慣れるのは記憶の力) 法則性(奥に潜む真理)を見つけ出すこと。 目の記憶より耳の記憶の方がはるかに心に残る。 想像は知識よりも重要である。 覚えた知識=意味記憶を、他人に話すことでエピソード記憶にする。 放っておく(歳をとる)とエピソード記憶は意味記憶に移っていく。 覚える類似項目を一度に増やすと、忘れる量も多くなる(記憶の干渉)。 覚えたその日に6時間以上眠ることが大切。 試行錯誤するほど記憶が強化される。 失敗を繰り返しながら覚えていくもの。 少しずつ難易度を上げるほうが効果を上げやすい。 一つの事を記憶すると、ほかの法則性を見いだす能力も身につく。 勉学の効果は幾何級数的なカーブで上昇する。 「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.25
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♪ 制約の中に生れしピュアありて百そろいなば百の面色(おもいろ) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 外面の違いを排除して、同じ条件にすることで見えてくるもの。 制約を与える事でそこに潜んでいる純粋なモノを引き出す。 白い壁をバックにして、与えられるのは紺のスカートと白いブラウス、そして一個の丸い果物。 そんな、なかなか憎い写真集を出した写真家がいます。 ファッション、ポートレート、広告等で活躍する横浪修さんが二作目となる写真集 「100 Children」をリリース。 写真集 「100 Children」横浪 修 発行:株式会社プランクトン税込定価:3,800円 仕様:A4ヨコ変形(280×215mm)/上製本/左綴じ/128頁 「横浪修」氏のHPより 現代の子どもたちは個性豊かである。 その子どもたちから感じる個性とはどこにあるのか? 多くの割合が服装や髪型など外側によって演じられているのではないか。 そのことを一度、解放してすることで、本来の個性が浮かびあがるのではないか? それを写し出すために、表層的な個性をなくしてみようと試みた。 まずはひとつの行為として、同じ服装をしてもらい、外側を均等化してみる。 この段階で既に外側の個性の半分は奪われ、本来の個というものがうっすら見えてくる。 次にその人が持つ行動を導き出すため「丸いもの」をいくつか使い、肌の色や顔立ちなど個々が持っている雰囲気で直感的にカテゴリーにわけてみる。 その平均化されたグループの中でも挟むという行為をすることで、さらにそれぞれの仕草や癖が浮かび上がりより違いを見いだすことができる。 この均等化された状態を標本的に見比べてみると個性の違いがはっきりと浮かび上がってくるだろう。同じ服、同じ光、同じ条件のなかでの個性 横浪修氏へのインタビュー 外面を飾ることが当然のような環境で生活をしていると、それを制限されることには大きな抵抗があります。 しかし、中・高校生やOLなどの楚々とした制服姿を見ると、何故かにホッとするような安堵感を持つことが有ります。 それは外面を化粧や服装で武装している姿にはない、個々人の純粋な素顔が見える安心感があるからではないでしょうか。 雑多な要素を排除され決められた制約の中にある対象物は、比較することで見出される個性が明確となって静かに立ち上がってきます。 この写真集は、少女たちの持つ”純真な飾り気のない個性”を引き出すという試みが、見事に成功しているのではないでしょうか。 プロならではの着眼と洞察に脱帽です。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.24
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♪ 暮れ初めしモノクロの空を南(みんなみ)へ 川鵜の群れが以次以次(いしいし)とゆく‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 夕方になると、川鵜が一日の活動を終えて知多半島の南にあるコロニーへ、集団で帰ってゆく姿が見られます。 編隊の形を成すものや、バラバラと崩れたまま飛んで行くのやらまちまちで、次から次へと飛んでいきます。 窓から見える南側の空は開けていて遮るものがないので、空の様子がよく分かります。いろんな鳥が空を横断していくのが見られますが、空をバックにシルエットになっていて何の鳥だか判別できない事が多い。 先ごろ、夕方4時すぎに北へ向かう集団が有りました。白っぽい鳥だったようですが良くは分かりませんでした。★ 名古屋市の南西にある「藤前干潟」は、新川・庄内川が並列している河口にあり、「ごみ埋め立て用地」の危機から逃れた伊勢湾最後の干潟であり、最大級の飛来数を誇る貴重な干潟です。 東アジア-オーストラリア間の渡り鳥の飛行経路上にあり、南北に移動する渡り鳥たちの重要な中継地になっているそうで、春・秋の渡りの季節には、シギ・チドリ類が多くやって来るそうです。 2002年11月に、日本有数の渡り鳥の渡来地としてラムサール条約の 「国際的に重要な湿地」として登録されました。 ここ数年、藤前干潟では、トウネン、ダイゼン、チュウシャクシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、シロチドリなどの鳥が観察されている。シギ・チドリ類は日本最大の数を誇ります。 シギ・チドリ類の他にも冬季にはカモ類が渡来し越冬します。また、ダイサギ、コサギなどのサギ類、ユリカモメ、コアジサシなどのカモメ類、ミサゴなどの猛禽類、カワウなども渡来または生息しているんだそうです。 先日、我が家の上空をの北へ向かった鳥たちは、ここへ向かって行ったのかも知れない。方向はまさしくこの藤前干潟がある方角でしたから。 観察会があれば一度、参加してみたい気分になりました。 もう遅いのかな?「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.23
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♪ 調律の後はリハビリ古ピアノ 30年(みととせ)振りに蘇りしも書き間違いが有りました。 みととせ→みそとせ です、訂正します。‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 幼い女の子がピアノを習いに来ている。途中の中断を挟んで間もなく1年。まだピアノに触れることなく、お遊びのつもりで週に一回やってくる。 猫を飼ったことがなく、家猫のアンリが気に入って「生ねこだ!」と言っていた母親をしり目に、追いかけ回している。 外出してアンリが居ないことが分かると機嫌が悪い。本人にすればそれが楽しみで来ているのだから、随分とがっかりするらしい。 ♪ 幼子はアンリアンリと追いかけてピアノに触れることなく帰り その子の住まいは(今はまだそこに住んではいないが)、いずれは我家の隣に住むことになるらしい。それで、その家に昔からある古いピアノの調律をすることになり、お世話になっている腕のいい調律師に来てもらった。 50年ほど前のピアノでずっと使われずに眠っていたものらしく、30年ぶりの調律だったとか。調律師に後で聞いたところでは、弦は錆びている上かなり弱っているので強引な調律はできず、かなり苦労したらしい。 狂ったピアノは音感に悪い影響を与える。それを避けるためにも精いっぱいの努力をし、どうにかまともな音が出るようになったとのこと。 まだ当分はこのピアノに触れる人はおらず、その女の子もしばらくはピアノを使わないレッスンが続きそうだ。 楽器は、車と同じで使わないと調子が出ない。使い込んで共振・共鳴させることで楽器全体が鳴るようになり、響き合った良い音が出るようになる。 本来なら良い音が出るようになるまで、少しずつ慣らしていく「リハビリ」が必要なところだが・・・。 「ピアノ」という名の由来は、イタリア語の「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」(Clavicembalo col piano e forte)、もしくはそれに類して表現されるるもの。 歴史的には「ピアノフォルテ」(pianoforte)や「フォルテピアノ」(fortepiano)と呼ばれ、一般に楽譜には「ピアノフォルテ」または「フォルテピアノ」、略して “Piano” や “pf” と表記される。 ウィキペディア(Wikipedia)より「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.22
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♪ 吾(あ)と猫と留守番の夜ののびらかさ妻はロックに酔いしれるころ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 昨夜、カミサンは水曜日に続いて二度目のB'zコンサート。猫2匹とお留守番だ。 借りてあったDVD「ショーシャンクの空に」を観る。 刑務所に無実の罪で投獄された弁護士が、19年間服役したのちに脱獄するという話。ロックハンマーという標本の石を割るための小さなハンマーで、壁にトンネルを掘って最後に脱獄する。 弁護士の知識を武器にして、所長を手なずけ職員を味方につけて厳しい監獄生活を何んとかわが物にしていく。しかし、あとから分かる事だが、密かに脱獄の準備を着々と進めていたのだ。 仲間をも完全に出し抜くが、調達役の人物には最初から近づいて、早々に協力関係を作っておくというあたりも実は計画的な所業だった。 所長や看守を丸めこみ最後に所長の裏帳簿の蓄財を手に入れて脱獄するというこの話は、弁護士という知識と石集めという趣味が武器となっている。 この映画は、人にはない得意なものを持つことの重要性を教えてくれる。趣味でも仕事でもとことん追求して身につけたものは、必ずどこかで役に立つということを。 そして、もう一つの示唆がある。同じ環境に長いこといるといくら嫌なところでも慣れてしまい、いつしか外の世界では生きられなくなるという事。 これは恐ろしいことでもあるし、防衛本能・自己保存本能でもあるので厄介だ。 正義を持って入局したが次第にその環境に染まって、当然のように権力を笠に振舞っていくようになる・・・。 壁に囲まれた中にさえいれば不都合なことはなく、安穏として生きられるということを、人は知らず知らずにしている事に愕然となる。 この事を心しておかないと、”違う環境に出るのが怖い”人間になってしまう。 ゆっくりと映画に浸り自分の時間を楽しみながら、”パチンコと旅と映画”は「一人が一番」だという思いを強くした夜だった。 あらすじを書いてしまったので興味は薄れてしまったかもしれません。まだ観ていなかった人、ごめんなさい。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.21
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♪ 気どり屋の背(せな)に見せたる自意識の桜とともに華と散るらん ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ キザを絵にかいたような、如何にも気取り屋の男子高校生がいる。 ”俺はもてるんだ”とばかりの自意識を、背中からぷんぷんと匂わせている様はちょいと滑稽でもある。 たぶん3年生だろう。女子生徒に「せんぱ~い」と声を掛けられて、ニタニタと応対する姿を何度か見た事が有る。最近はそんなこともほとんどないようだが、背中に漂わせている自意識は相変わらずだ。 立って、ただ歩いているだけなのに、ハッキリと見てとれるその心の内側。彼の学校での態度までが想像できる、というのも考えてみると面白いこではある。 桜が咲くころには新しい環境に身を置いて、果たしてどんな生活が彼を待っているのだろうか。 ”もてる”幻想を胸に抱いて、男は暫く空気を読む。そしてそれらがすべて幻想だった事を、その時初めて認識することになるだろう。 決してイケメンと呼べるようなマスクでもないのだから・・・・「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.20
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♪ 冷え冷えと月天心に満ち欠けて驕れるものは久しからざり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ すったもんだの挙句に1640万ドルの制裁金問題にまで拡大したトヨタ叩き。 全てを読み誤った社長をはじめトヨタ幹部の余裕のなさが傷口を大きくした。 世界一を目指して拡大ばかりを優先し、リーマンショックで落ちた業績を急激に立て直そうとした無理がこんな形で現れるとは、全く予測できなかった。 以前からトヨタの内部を告発するような文書がいろいろ出回ったりしていました。一たび信用を落とすと、坂を転げ落ちるように負の要素が拡大していく。 驕り体質があったことは事実でしょう。 莫大な資金でマスコミを牛耳って都合の悪い情報を握りつぶしたり、政府と結託して経済のかじ取りにも力を及ぼしていた。 一業種が発展できるのは30年程度だという。アメリカを含め自動車産業はその繁栄があまりにも長く続きすぎ、巨大になりすぎた。 一連の経済破たん問題で、過度に大きくなっては良いことなど無いという事が明確になりました。 トヨタもようやくその事に気付いたようですが、第一に消費者の立場でモノ造りするという原点に立ち戻る事が出来るかどうか。 今の豊田家の血筋である御曹司社長は、ちょっと頼りない感じが否めない。叩き上げでもなく血縁だと言うだけで、大きな屋台を引っ張って行くというのは無理なんじゃないか。 米議会の公聴会にも出席しない意向という。 自信のなさの表れで、ますます底が知れていくということも・・・・「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.19
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♪ 繰り返しセットリストを聴き込みていま群衆の一部となりぬ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 昨日、B'zのナゴヤドーム・コンサートへ行ってきた。もともとB'zが好きだったわけではなく、カミサンが熱心なファンで以前からさんざん話題に上っていてた。 それで今回の全国ツアーを聴きに行かないかと誘われ、一度は見ておいても損はないと思い行く事になった。 知人に頼んで取ってもらったチケットはS席の9000円。 当日にならないと何処の席になるか全く分からない引換券方式だ。運のいい自分の事だから心配はしていなかったが、案の定、三塁側のスタンド席の前から2列目の86番という、上の部類に入る席が当たった。 同じ「S席」でもスタンド前列とステージ横の全く何にも見えない席から、アリーナ席のSS席の後ろ、グランドに階段状に設えた席までとエリアが広い。この中ではスタンドの最前列中央が一番で、それに準ずる良い席だと言える。 B'zは平日の開催は初めての冒険で、直前まで空席が出ることが懸念されていたらしいがふたを開けてみればほぼ満席の入り。 何時もの事で、始まると同時に総立ちとなり、椅子は手荷物置き場と化した。 中央に楕円の大型ビジョン、左右には縦長の楕円で画像表示、そのまた外側にやや小さめの映像画面があり、出演者は勿論のこと様々な画像と音楽がコラボレートして流され続ける。 ステージにはレーザー光線、コンピュータ制御の照明、様々なライティング設備。小型クレーンを含めた何台ものTVカメラが、稲葉、松本のアップ映像を巨大スクリーンに映し出していく。 ドームでのコンサートというものを初めて見た訳ですが、会場全体が一つとなって手を振り続ける光景は見事なもんだ。場を共有するという一体感と喜びの他に、B'zと共にその場を盛り上げようという意識が会場全体に働いている。 矢沢永吉の時に比べると、若い人と女性が多いためか、全体に控えめで上品な印象を受けた。 前もってセットリストをCDに焼いてもらい、何度か聴いておいたお陰でそれぞれの曲にはかなり馴染んでいた。それまではB'zの曲の雰囲気に乗れなくて、自分の頭に鳴っている音楽とのズレが有った。 何度も聴くうちにそのズレは解消していって、不思議と波長が合うようになってきていた。 そんな学習が実って(オジンは周りにいなかったが)若者と一緒になって、立ちっぱなしで手拍子を打って身体を揺らし続けた。 後半になるとこっちに疲れが出たのか、ロックの単調なリズムに飽き足らなくなってきた。 乗せるには単調なリズムがいいのだろうが、自分の身体が要求しているものとのズレが又しても頭をもたげてきた。 一曲だけジャズっぽいインストルメンタルがあり、そうそう、これなんだ自分が求めているのは、と合点がいく。 残念ながら彼らのやるのはジャズっぽいだけで決してジャズじゃない。松本氏のギターもジャズになると、残念ながら途端に下手になる。 改めて、ロックとジャズの違いを認識し、自分が好きなのは「JAZZ」なんだということが今更ながら浮き彫りになった感じだ。 身体に流れているリズムは個人個人違うのだろう。 昔から自分はロックが好きになれず、若い時からほとんど聴いてこなかったことが、未だにロックに馴染めない理由でもあるかもしれない。 それにしてもドームコンサートは儲からないというが、この豪華な舞台装置、会場費、スタッフの人件費、プロモーションその他の費用を考えたらそれも頷ける。 水・金・土の3日間のコンサートをするためには一週間は会場を確保する必要があるだろう。確かに金がかかりそうだ。 バックスクリーン側にある特設ステージが、ピッチャーズマウンドのところまで移動してきたのには驚いた。 良い席に着いたと思ったのに高音がやたらに反響してしまい、曲によっては音楽を聴くような状況でなかった。特定の周波数の音だけが共鳴している。 他のS席に座ったカミサンたちはそんなことはなかったと言い、B席のスタンドで聴いた息子も何ともなかったと言う。 これは一体どういうわけか。 息子曰く。おやじは「歳のせいでそうなったんじゃないか」とのたまった。 くそ! 真相はどうなんだろうか。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.18
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♪ 四十面下げてテレビのヒーローに夢中になれる幸せなるかな ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 日本のアニメが世界中で人気が有り、海外にも熱狂的なファンが沢山いることは随分前から話題になっています。 それとは別に、日本では例の「仮面ライダー」「ウルトラマン」が未だに子供のみならず大人たちの間にも根強い人気が有ります。 この特撮テレビ番組「仮面ライダー」が放映され始めたのは1971年(昭和46年)1973年(昭和48年)で、今から40年ほど前のこと。 その後、89年までシリーズは続く。10年のブランクの後再び2000年から現在まで続いているという「お化け番組」だ。 私は、最初から異様なデコレイティブ怪獣や主人公の不自然な動き、あまりに軽い感じに見えた特撮に違和感が有り、当時からほとんど見ていない。 だからその良さがまったく分からない。 周りにもいる、40過ぎのおっちゃんが夢中になってグッズを集め、新商品のシリーズに血眼になっているのが不思議で仕方がない。 先日も自動販売機で「仮面サイダー」なるものを買ってきて、その価値を長々と説明された。サイダーに「仮面ライダー」の名前を掛けて、それらしいパッケージデザインになっているただの清涼飲料のサイダーだ。 そんなこと言うと噛みつかれそうなので黙って聞いていた。これらは子供向けに発売されているはずだが、大人も買う事を想定していることは確かのようです。 次から次へ新しいシリーズが出る度に買い集め、奴の部屋には所狭しと「仮面サイダー」「ウルトラマン」グッズが並んでいるらしい。 これらに夢中になる大人達には何やら共通点が有りそうだ。 高度成長期に子供時代を過ごし、世間には「行け行けどんどん」風が吹き、ほしいものは何でも手に入る時代。 物が溢れ、特別な夢など持たなくても目の前にあるものを追いかけていれば、もうそれだけで幸せだった。 そう、その豊満社会が作り出した「受け身人間」のなれの果て?な気がしてならない。「おたく」と呼ばれる人たちの中にもそういう人タイプが多い気がする。 恋愛が下手で定職に就く事を嫌い、好き勝手に自分の世界に埋没することが最も心が休まるという内向き志向。 もちろん全員がそうだとは言いませんし、「偏見だ」と言う人がいることは認めます。社会現象化しているほど大きな塊として存在している以上、無視することは出来ません。 「多数は正義」という言い方からすると正しい生き方なのかもしれませんが、非生産的な受け身の生き方は国を弱体化します。 今更「仮面ライダー」にあやかって”変~身”するのは難しいでしょうから、せいぜい購買意欲を掻き立てて景気を押し上げて頂くしかない。 話の水を向けられたら、ふむふむと聞いてあげる事。 心にヒーローを持った純真なこの「お・と・な」たちはこれから先、いったい何処へ行くのでしょうか。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.17
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♪ 懐にことばを抱き為しゆかむ自ずと生まれしこのキーワード ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ソニーミュージックレコーズの社長・村松俊亮氏の大切にしている言葉は「あいうえお」。 それは五つの言葉の頭文字。 「愛・命・運・縁・恩」と並んで美しい。 自身が公私に渡って活動する中で、身をもって感じてきた珠玉のキーワード。 部下には楽しく仕事をすること、得意技を持つ事をを求める。また、「人は見てくれていることに喜びを感じる」として、意思の疎通を図ることを怠らない。 今の社会に最も欠けているこれらのことばを、社員と共有できれば確かに経営はうまくいくでしょうね。それだけでもその会社にいる意義と喜びが有るというものです。 またある人は、4Aを挙げる。「あ」から始まる4つのことばの頭文字。 それは、「慌てず、焦らず、諦めず、当てにせず」。 中東で事業を興し、現地人を使いながら事を進める中で心に刻み込んだ、自分への戒めの呪文。 この言葉も昨今の社会情勢の中で、公私ともにぴったりと当てはまる重要なキーワードではないでしょうか。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.16
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♪ 本命も義理もなきまま巣ごもりをオリンピックに託(かこ)つ日曜 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ バレンタインデーは如何でしたか?生憎というか幸いというか、日曜日と重なって悲喜こもごもといったところでしょうか。 ホッとしたり悲しかったり・・・・。 変な習慣が蔓延したものです。 チョコレートメーカーとマスコミに乗せられて軽い気持ちで始めたものの、便乗派も今や重荷になってる。 ところで、自宅にこもって、ゆったりと時間を過ごす「巣ごもり族」が増殖中だそうですね。仕事が終わると直帰して、録画したテレビ番組やDVDを見て過ごす。休日は「自宅でゴロゴロ。食料品は買いに行くがその他のものはネット通販で済ます。 「ネットで借りて、自宅に届き、ポストに返却」のような便利商売は、益々好調といったところでしょうか。 ゲーセンにも行かずもっぱら「Wii」で楽しみ、「オンラインゲーム」で過ごす。 将来が不安で収入も減っている今、朝日新聞の「be」のモニターにアンケートしたところ、「巣ごもり」の傾向が有ると答えた人が61%に上った。 しかし、仕方なしに「巣ごもり」している人は15%で、楽しんでいる人は48%もいるという。料理にはまったり、家庭菜園を楽しんだり、本・DVD・入浴剤などを買い込んで楽しんだりしている。 「生活の無駄を省いたら家族の病気が減り、医療費が減った」。 「食費がヨーロッパ並みの水準に落ち着き、心身ともに豊かに感じられるようになった」。 「大型TVで映画を観るのが楽しい」。などなど。 ただ、中には「みんな家にいるので食費が増えた」という人も。 自分を見つめなおす機会と捉え、前向きに「巣ごもり」すればいいと思う。 自分の時間を有意義に過ごすには周りに影響されない事が大切ですから、良い時代が来たと思えばいいんじゃないでしょうか。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.15
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♪ 凛として梅の花咲くこの時に五輪の華の今開きけり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ いよいよ第21回冬季オリンピック競技バンクーバー大会が開幕しました。 初めての屋内競技場での開会式は、屋内でしかできないアイデア満載で光と映像を駆使いた華麗なものでしたね。聖火は屋外で灯す事が決められているため、この他に屋外用の聖火台が設けられている。 これから毎日競技を楽しめるのですが、この大会のシンボルマークがどうしても漢字の「京」に見えて仕方がないんですが、私だけ? 何だか「北京オリンピック」をやっているこうな気がして、落ち着かないんです。★ TVの販売店はオリンピック特需でほくほくでしょうが、買う側はもう少し我慢すれば値下がりが期待できそうです。 今が底だというテレビの価格ですが、オリンピックが済めば在庫処分の値下げ合戦が激しくなる。今後、ソニーは新型LEDの液晶TVを3月に発売しますし、シャープ新型LED「AQUOS」を2月15日にリリースするようです。他のメーカーも続々と新型を準備していることでしょう。 今後、年末の特需があって、来年の7月の地デジへの完全移行前の特需を控えて、メーカー・販売店は戦略を練っているところ。 エコポイントの基準が変わり、対象機種が減る4月以降はLEDの液晶TVが主流になる事は間違いのないこと。その切り替え前の値下げもあるはずですが、こういろいろ状況が変わってくると買うタイミングが難しいですね。 我が家も未だアナログのブラウン管TVですから、来年の7月の移行期までには買い替える必要が有ります。直近に買う事だけは避けた方がいいと、量販店のメーカー出向社員の説明でした。 クーラー取りつけの時期と重なるため、アンテナ工事が必要な人は後回しにされる恐れが有り、かなりの混乱が予想されると・・・。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.14
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♪ オス猫に春は来にけりそわそわと老いも若きもナンパ忙し♪ 老いぼれと思いし猫に春の来て眠れるオスの魂(たま)よみがえる♪ 老いらくの恋かとあきれつつ吾は猫に朝(あした)の夢をもらいき ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ まだまだ寒いと言っても生き物の生理に狂いはなく、恋の季節がやって来た。 我が家の二匹のオス猫もご多分にもれず、日がな落ち着きがない。 若猫の”アンリ”ははまあ分かる。しかし、老い猫の”ギン”までがメスを追いかけているのには驚いた。もう縄張り争いから引退したと思っていたのに、こちらの本能はまだ現役らしい。 右前脚を少しびっこ引いてい、一日中寝ていたような老いぼれだ。 近所の若いメスが気に入っているらしく、甘い声を出して言い寄っている。こんな老いぼれ相手にしてもらえるのだろうか。 数年前までは確かに喧嘩は強くモテモテだったが、今はもうその面影も無いと思うんだけど・・・・。 この近所のかわいいメス猫は、”アンリ”が気に入って、ひところ一緒に遊んでいた相手だ。同居のおっさんに先を越される形となった。 アンリは気が弱くて、縄張り争いの喧嘩も未だしたことがない。怖いと思ったら一目散に逃げ出して、木の上に駆け上がるのが関の山。この姿をメス猫に見られたとしたら、そりゃぁ相手にはされないわなぁ。 わが家の周りには猫を飼っている家が多い。 日ごとに、喧しい縄張り争いの声と甘く言い寄る猫なで声が交錯して、春の到来を告げています。 今朝もかなり寒かったですが、季節は間違いなく巡ってきているんですね。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.13
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♪ 言の葉に韻をふみふひとりごち愚痴て嘆いて恨みて吠えて ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 第一生命保険の第23回「サラリーマン川柳」コンクールの入選作100句が発表されました。 五七五にサラリーマンの悲哀や思いのたけを思い切りぶっつけています。いつもながら笑えて身につまされて、嘆いたり頷いたりの力作ばかり。 受け狙いとは言うものの自虐的なものばかりで、如何にも日本人が好みそうな句が並んでいます。。 「綾小路きみまろ」がネタに盗用していたとかいないとか・・・・ 自虐的なものに共感するおばさん方に大いに受けそうなものばかりで、使いたくなるのもよく分かりますね。 気に入ったものを抜き書きしてみました。 チェンジとは 言ってたことを 変えること! マニュフェスト無夫 もやしっ子 草食系に 成長し 晴耕雨読 定年後 肩書き外れ 人離れ 天童ラフランス 「先を読め!」 言った先輩 リストラに 山悦 閉鎖した 子供は学級 俺会社 リーマン 帰宅して チューはされずに シューされる バイキンマン エコカーで ETCで 無駄走り 読み人知らず 買えなけりゃ エコポイントは 貯められぬ アナログ主義 愛煙家 税金取られ 場所取られ 川柳駄作 喫煙所 探して歩き 10000歩 キンニクマン エコライフ 行かず動かず 何もせず 後始末 温暖化 なのに就活 氷河期へ 金魚姫(きんぎょひめ) ママドラマ パパ現実に 泪ぐむ 蚊注射 激安の ジーンズ父の勝負服 バリュー男(おとこ) ほめ上手 君なら他社で がんばれる 紙風船 不景気で 就活あきらめ 婚活へ 新卒女性 先を読め 読めるわけない 先がない 先端社員 婚活で 肉食女 草原へ 磯仁 やすらぎが ほしくて結婚 しない僕 役立たず 自転車も 付けてください エコ減税 子持ちママ フェロモンが 十年経てば ホルモンに 一豊の妻 「離さない!」 10年経つと 話さない 倦怠夫婦 おかえりと 笑顔で言われ 身構える 窮鼠 私が選ぶサラ川ベスト10と銘打って、2月10日~3月12日の期間お気に入りの句を募集しています。「サラリーマン川柳コンクール」 いや~、一つだけ選ぶなんて難しいね!!「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.12
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♪ トラックが屋根に雪のせ走りゆく空っ風吹くきさらぎの街 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 黒潮流れる表日本の乾いた街を、雪国の使者のごとく屋根にたっぷりの雪を積んだままのトラックが走っていきました。 近年にない大雪に見舞われた雪国。一晩に1.6m以上も積もるなんて、太平洋側に住む人々には想像を絶する世界です。 そう遠くはない雪国からやって来たトラックは、雪を下ろす間もなく走り続けてきたんですね。 トラックによる陸運は日本の北と南、裏と表を行き来する輸送の要。この人たちのおかげで私たちは1日2日で荷物が届くような有りがたい環境にいられます。 若いころヒッチハイクをやって、随分トラックにはお世話になりました。みなさん本当に心やさしい方ばかりです。 手を上げると「どうした?」と、何か困ったことが有るのか、という思いで止まってくれるんです。「乗せてほしいんです」と言えば、当時(1970年ごろ)ほぼ100%の方が乗せてくれました。 だんだん世の中世知辛くなって、会社も何かあった場合に問題になるというので、他人を乗せるなというような風潮に変わって来ました。 それでもトラックの運ちゃんは、相互扶助の精神が根底にあるのか、相変わらず親切な人が多いように思います。 運転席に孤独な中にも束縛されない自由を友にして、厳しい自己責任を抱えながら男のロマンを生きているトラック野郎。人のせいにできない生き方の中に身を置いている彼らが、優しくないはずがありません。 「自分のことしか考えない」精神が蔓延している世にあって、自主独立と相互扶助精神が成り立っている世界なんて今どきそうは有りません。 ドライブインで見かけたら観察してみてください。 長距離運転という厳しい仕事をこなしているはずの彼らは、何故かみんなやさしい眼をしていますから。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.11
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♪ 英雄は郷土の夢を背負い込んで余力吐きだす時を待つべし ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 再び朝青龍のことを書かずにはいられなくなった。報道されるワルのイメージの陰に隠れて、彼が如何に相撲界にとって大きな存在だったかを先日の「ミヤネ屋」を観て改めて知った。 密着取材の中から浮かんでくる素顔の朝青龍は、報道されていたような憎たらしい存在などではなく、日本人が失ってしまった温かい心を持った人間味の溢れる男だった。 オヤジと呼んで信頼していた床山の「床寿」さんの話も交えての放送で彼の人となりを知るにつけ、日本という「小さな肝」の国民の中でいかに窮屈な思いでいたかを知った。 親や兄弟を非常に大切にし、後輩や弟子たちに対しての面倒見の良さには定評が有り、非常に気配りのある心やさしい男だったらしい。 また、横綱総見なんかの時にはあまり熱心さを見せずに不評を買ったりしていたが、見えないところでの努力は人一倍で、誰も足元に及ばないほどのものだった。 3場所連続休場の後、もう引退かとささやかれていたのを見事優勝で飾り、その不安説を吹き飛ばした。それが出来たのも責任感と負けん気の強さによって、猛練習をした結果だった。 千代の富士もかなわなほどの集中力の凄さは舌を巻くほどで、床寿さんも彼の様な力士を見た事がないという。 筋肉は、相手を押し返すような弾力が有って、整体師も驚く彼独特のものだそうだ。 素顔の彼は天真爛漫そのもので、無邪気で子供っぽいところが一連の不祥事に繋がってしまったようだ。角界という「因習の塊」の「小さな世界」には収まりきれない、「大きな魂」を持った人物だったようだ。 モンゴルという大草原を裸馬に乗って走り回る、気鋭の野生味溢れる民族の彼には、日本という国は余りにもチマチマしている国に思えたでしょう。 初場所で優勝した直後の今回の引退発表は本人も想定外のことで、今年は6場所中4場所に優勝すると話していた矢先のことだったらしい。 床寿さんに、彼の今後の身の処し方を問えば、「彼は多分大統領になるでしょう」とのこと。 マスコミで報道されるものは、画一的であたかも口裏合わせをしているかのごとく同じ切り口で、寄ってたかって攻めまくる。 私も含めて国民は素直というか純真というか、報道されることを鵜呑みにしてマスコミと同じ土俵に立って悪口を言うようになる。 ただ、彼の天真爛漫な笑顔と型破りな態度には、日本人が持っていないが故に憧れている部分を見て、みんな胸のすく思いを感じていたのは間違いのないこと。 時間の合図で廻しを思いっきり叩いて居合を入れる姿や、重要な勝負に勝って思わず両手を上げてガッツポーズをする様子には、みんな胸のすく思いで見ていたに違いない。 相撲界は大きな大きなものを失った。 高砂親方の甘さもさることながら、協会の煮え切らない態度が彼を結果的に追い詰めてしまったことに対して、しっかり反省する必要がある。 この事をきっかけに、大きな教訓を手に入れるべく客観的な目線で事を進めていってほしいものです。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.10
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♪ 鴇色(ときいろ)の香りをまといぽっちりと赤子のごとく紅梅の咲き‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ここへきて、佐布里の梅林もようやく咲き始めたようです。 佐布里梅、白加賀、紅梅、青軸など25種類、約4600本の梅が、佐布里池一帯に咲き乱れ、水面に映し出される様はなかな美しいものです。 花の美しさはもとより、風なければ一帯にほのかな香りが漂い、優雅な雰囲気を醸し出してくれます。 第19回「佐布里池 梅まつり」が2月14日(日)~3月21日(日)開催されます。 梅の花と香りは、春の到来を待ち焦がれる硬くちぢこまっていた心を、やんわりと解きほぐしてくれるようです。★ ♪「東風ふかば匂いおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」 菅原道真(拾遺和歌集) ♪「春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる」 凡河内躬恒(古今和歌集) 「万葉集」の時代は梅の花を含め、もっぱら目に見える世界に向けられていました。それが平安時代になって、目に見えない闇や想念の観念の世界へと広がってゆく。その過程で、香りという視覚を超えた感覚の世界が磨かれ、香りの花としてクローズアップされるようになっていった。 ♪「春の夜は軒端の梅をもる月の光も薫こことこそすれ」 藤原俊成(千載和歌集) ♪「大空は梅のにほいに霞みつつくもりもはてぬ春の夜の月」 藤原定家(新古今和歌集) さらに時代はくだって、香りという嗅覚の世界は、月光や朧月といった視覚的な世界とまじりあって、いっそう繊細で複雑な美を作りだしていく。 NHK短歌2月号より「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.09
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♪ 人をしてあれが噂のがん細胞と銀河の果ての星人いわむ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 地球という生命体に巣食って増殖し細胞を破壊続けるがん細胞。それが人間という生きもの。 何種類もの細胞が抗争し合い、生き続けるために手当たり次第に生命体の組織を破壊しつづける。 銀河系の彼方から地球を眺めている星人は、この愚かな生命体の滅亡を静かに見守っている事でしょう。最後は破滅する運命と知っていて、彼らは決して近づいては来ない。 太陽系の属する銀河系の中には2000億個の星があるといわれていて、地球意外に生命体がいる可能性は、ドレイクの宇宙文明の式によると、悲観的に考えるか楽観的に考えるかによって大きく変わり、10万分の1から10億になるらしい。 この数字の中間をとれば、銀河系には100個の文明があり、それらのあいだの距離は数千光年ということになるのだそうです。 地球誕生から現在まで46億年。その間、電波を他の天体に向けて発信出来る年数は100年(事実、電波を発見し自由に使えるようになったのは20世紀に入ってからの僅か100年)でしかない。 その間に星人たちはとうに地球人のことを知っていて、全てをお見通しなるがゆえに向うからはコンタクトを取っては来ない。 宇宙時間で眺めれば、人類の存在なんてほんの一瞬の出来ごと。 それでも地球は今日も回っていて、相変わらず細胞同士が争っている。ガン細胞の種は多様で、殺し合いの好きなやつが居たりするのでややこしくなる。 この星を救えるのは仏教しかないと、彼の星人の知るや否や。じっと滅亡するのをただ静観しているだけなのだろうか。 もしそれを指摘されても、多分この星の権力者は耳を貸しはしないのでしょう。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.08
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♪ 美はすでに写真家の眼に宿りいて飛びこみ来る刹那を待たむ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 美しい写真をブログに載せておられる方がいます。この方の写真は本当に美しい。 まるで魔術を掛けられたような風景は、その輝きの一瞬に過ぎないのでしょうが、それを捉える眼が凄い。 美しいものは既にそのカメラマンの内にある。 それが眼の前に現れるのをじっと待って、現れたその瞬間を逃さず捉える、凄腕のハンターのようなもの。 獲物は引き寄せられるように眼前に現れて、一瞬のうちに捉えられる。こんな時期の白鳥たちには、雪よりも黄昏が似合うような気がするのです。~伊藤~ ”非演出の絶対スナップ”と土門拳は言った。 自然に対する畏敬と親愛の心がなければこういう写真は撮れないと思います。 この美しい写真はの主は「風邪の記憶」というブログで、山形県庄内地方から発信している「伊藤」さんというお方。庄内の風と光と人々の思いを写真とともに綴っておられます。 毎回、素晴らしい写真を見せていただいて、自然の本当の美しさは人の心の中にあるとともに、気付かずに見過ごしてしまっている悲しさを感じさせてくれます。 その「自然賛歌」はただ観ているだけで心が洗われる思いがします。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.07
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♪ 冬ざれて誰も弾かない片隅のピアノは今日もうなだれている ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥今朝は一面の雪景色。まだ降り続いている。知多市でも3cmほど積もっているという事は、名古屋ではかなりの積雪でしょうから、今日一日電車など交通機関はマヒすること必至。まともな雪景色を見るのは今シーズン初めてのこと。何もかも埋め尽くした真っ白な雪景色にには、いつも心を洗われる思いがします。北陸地方では昨日から大変な積雪のようです。大変だと思いますが、何事もないことをお祈りします。★最近カミサンは、好きなピアノをとんと弾かなくなった。この底冷えの部屋に、黒い大きな箱は存在感があるだけに寒さをいっそう助長しているような気がします。誰にも相手にされないピアノも、夕影の中にうなだれているようで、今朝の雪とは正反対の風情です。春になったら、大好きなショパンを聴きながら暮れなずむ時を、まったりと過ごしたい。なんて・・・春が待ち遠しい今日の寒さです。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.06
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♪ 三役に見習わせべし三寒の押しやっている四温かな ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ とうとう朝青龍が引退を発表しました。 ヒール役でも憎めないところのある横綱で、人気があった分、角界への影響は大きいでしょう。 強い強いと言っても周りが弱いからそれが余計に目立つわけで、特に三役(横綱意外の大関・関脇・小結)は目を覆いたくなるほどの体たらく。ほかの力士にも覇気がまったく感じられず、淡白な取り組みが多い。 余りのひどさに貴乃花が強引にでも理事選に出馬しなければならない心境に至ったのでしょう。もう黙って見過ごすことは出来ないほど、どん詰まりに来ていると・・・ このタイミングは正しく世の流れというもので、横綱は辞めるべき運命の赤紙を握ったという事でしょう。その辺の風を読む”感”は、さすがに鋭いものがある。(どうやら相撲協会でも今回の事は看過できず、引退勧告をしていたようです。懲戒免職ともなれば協会にも汚点が付くし、本人も退職金は出ない上に失うものも大きいとみて、引退を選んだというのが真相らしい。) 今までの数々の不祥事も、確信犯的なところがあって、このぐらいならまあ大丈夫という読みがあってのことでしょう。それだけ協会は嘗められていたということ。 今の団塊ジュニアの風潮が角界にも溢れていて、闘魂だの苦節だの根性だのという言葉を忌み嫌うような雰囲気が、無気力相撲を蔓延させているのでしょう。 はたきこみ、引き落としの多いこと。 サラリーマン的関取達は、ただ様式の中に身を置いて「単なる伝統の継承者」ぐらいにしか思っていないのではないか。 伝統は、本来、新しいものを次々に取り込んで進化していかなくては生き残れないものです。様式を守るだけでは伝統は受け継がれません。博物館に飾っておくだけのものになってしまうのです。 「ゆく川の水は絶えずして、元の水にあらず」ということは全ての事に当てはまります。 相撲だって例外ではありません。 今回の二つの問題で、少しは協会の体質が変わっていくだろうと、相撲ファンは注目しています。 三寒が四温を追いやっているように、伝統・習慣・風習なんてぶっ飛ばすような気概を持って協会の運営をおし進めてほしいものです。 外人を力士に迎え入れるという、画期的な英断を下した実績があるのですから・・・・「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.05
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♪ あさぼらけ春は名のみぞ中空に月欠けゆきて静まりにけり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 今朝は立春だというのに、最後のあがきか、春を阻止するように寒さがぶり返した。春を待つ心を打ち砕かれて、人も草木もただ黙然と俯くばかり。 寒い一日となりそうな。でもまあ、ここまで来れば春はすぐそこ。今週いっぱいの我慢というところで。 新型インフルもワクチン投与が奏功したか、ここのところ鳴りを潜めて、ひとまず安心という有様で。 次に待ち構えて、密かに窺いいるのが、思い出したくもない花粉症。通過しなければならぬ関所の向こうに、めくるめく春のドラマが待のだども。 何やら、今朝は、泉鏡花のごとき文体となりたれば、妖として怪しいばかり。 人の心は変われども、星の運命(さだめ)はただ一糸と乱れず、巡りきては過ぎゆく・・。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.04
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♪ 班会を妻に任せてねんごろに今期二度目のキムチを漬けり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 隣保班の年一回の会合を妻に任せて、再度キムチの仕込みをした。今回の白菜は大分小ぶりで2株で3kgしかなく、前回のものの半分しかない。 しかし二日前に買おうとしたものは逆に、この2.5倍ほどありそうなものすごく大きいものでカミサンは二の足を踏んで、買わずに帰ってきたらしい。 この両極端はどうだろう。 産地の違いかも知れないが、あまり大きすぎるものは一寸大味な感じがして気が引けるのも確かだ。かと言って小さいのも漬け甲斐がないというもの。 今回は少しキムチヤンニョムをアレンジして加えるものの割合をちょっと変えてみた。特に味の基本となる”のり”に加える、アミの塩辛・イワシエキスを多めにし、スリごまと昆布を小さくカットして加えた。 甘口の粉唐辛子が切れていたので中挽きを多めにし、”のり”のベースの白玉粉も多めにして全体にたっぷりのキムチヤンニョムが行きわたる様にした。 これから立春を迎えて気温が上がってくると、白菜の肉厚も薄くなって旨味も落ちてくる。厳冬のものがとにかく一番だ。 大根キムチ、きゅうりキムチ、キャベツキムチ、なすキムチ、菜っ葉キムチと何でもキムチになる。しかし、凝り性の友人は案の定キムチに凝って、みんな試してみたそうですが、やっぱり味は白菜にかなわないとのこと。 白菜のアミノ酸はどの野菜より豊富で、鍋にしても漬けものにしてもやっぱり大道なんですね。 それにしても市販の漬けものに何でアミノ酸や増粘多糖類を加えなければいけないのか。 メーカーの言い分は、白菜の品質のばらつきが原因で特に国産白菜の場合、水分、甘味、葉質の強弱、等が、季節や産地によってばらつきが大きく 、年間通して美味しい白菜キムチを作ることが難しいので、その調整のためだという。 ちなみに、作りたてで酸味がほとんどでていないキムチの1グラム中の乳酸菌数は、約100万~1000万個ですが、熟してやや酸味がでてきてからのキムチの1グラム中の乳酸菌数は10億個、しかも乳酸菌数が10億個になると、その他の菌はほとんどと言っていいくらい生息しない。 ニンニク、唐辛子などの効能とあわせて、この乳酸菌数の多さが、キムチが身体にいい食品であるという証明なんだとか。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.03
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♪ 深井戸ゆ空見上げれば真昼間に 星の見えらむ奇(く)しきたまさか ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」に、深い井戸の底から見上げる空に真昼でも星が見えるという話が出てくる。 そして、O・ヘンリーの短編第三集にも同じような記述がでてくる。また『帝都物語』の中で、寺田寅彦もおなじことを言っているらしい。 本当なんだろうか。どうしてそんなことが起こるんだろう。 昼間は大気中にある細かい粒(雲なども含めて)によって太陽の光が乱反射されて、その光に星の光が負けてしまって見えなくなる。その斜め方向から入ってくる散乱光を筒や井戸などで遮断する事によって、十分星の光に対抗できる明るさになる。 また、周りが暗いので目の感度が高くなってより小さくて弱い光も見えるようになる。 それで昼間でも星が見えるようになる、ということらしい。 ターゲットにする星が天頂にくるような緯度の範囲上にある井戸で、その星が昼間に天頂を通過する期間、天頂付近が晴れていて星が通過する5分間から10分ぐらいの間に見ないといけない、という条件内で可能ということらしい。 両手を双眼鏡のような形にして遠くを見ると驚くほどよく見えるという原理と同じなんですね。 科学館などの天体望遠鏡のある施設では、昼間に星を見るイベントを時々やっているようです。 星の通り道の真下に枯れた深井戸があるというのも、何か運命的な偶然の成せる業。小説はそんな非日常を切り取って提示し、吾々の脳を様々に刺激してくれます。 小説とい世界には無限の可能性と魅力を感じますね。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.02
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♪ しののめの白くおぼろなお月さん夕べの夢を知っているかい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 最近、毎晩のように夢を見る。 それも、わけの分からんしっちゃかめっちゃかの夢で、見ている最中にも何んでこうなるの~?って思いながら見てる。そんな夢ばっかり。 広場にいて、空には奇妙な飛行物体が飛び交っている。 その一つのグループが旋回を始めたかと思うとそれが合体し、その瞬間に夜店で売ってるあの風車の様な姿になった。 かと思うと、向うの方では天秤秤の重りような形の大きな物体が次々と落下しているし、もう一方の空では蝶々が乱舞している。で、もう訳わかんない。 その後もいろんな展開があり、なぜだか最後にタモリが出てきた。 最近、毎晩のように猫が夜中に外出し、何度出入りするのでその度に起こされる。 カミサンとは別の部屋で寝ているが、出るときはカミサンのところからなのに、帰ってくる時は私の部屋の窓から入ってくる。だから二人共が寝不足になる。 一昨日は4~5回やられたからたまらない。 うつらうつらしたころにニャー・ニャーとやられるので嫌でも耳に入る。聞こえた以上は入れないわけにもいかない。 そんな状態で眠りが浅いもんだから、多分こんな変な夢を見ることになるのだろう。それもほとんど毎晩だ。 猫という生き物は昼間はほとんど寝ていて、夜になるとお目目ぱっちり。このアンリは若いオス猫だから早晩色気づくのも時間の問題だ。 毎晩あの喧しいの抗争が始めると思うと、今朝の曇天の空のように気が重い。「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
2010.02.01
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