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2019年
、春。四月の二週目に入って、映画館が遠くなってしまった。咲き始めた団地の桜や芽吹いてくる木々に気を取られていたこともあるのですが、徘徊生活二年目の億劫な倦怠感が、もう一つの原因ですね。
「ヤレヤレ、どこに出かけようの毎日がまた始まるなあ・・・」 これではいかんと気を取り直して、たどり着いたのが シネ・リーブル神戸 です。

一般に民主主義国家の戦争は、議会の明確な支持を条件としている。日本においても、防衛出動や海外派遣に対する国会承認の制度がある。だが、議会や国民に提示される情報は、政府が提示したい情報に限定される。意図的かどうかは別として、偏った情報を前提とすれば、議会のチェックは形骸化する。私の経験から言っても、 政府による危機管理は、すぐれて政権の危機管理であり、政権の判断を正当化する方向性を持たざるを得ない 。それゆえ、情報の偏りをただす メディアの責任は重い 。 「記者たち」 とは、 「ナイト・リッダー」 という、小さな新聞社の編集部にいる人たちであり、その家族たちです。彼らはあきらめないし、なんといっても、 プライドを捨てない 。
「アフガニスタンがどこにあるのか知っているの?」 大衆的盛り上がりの中で、 「かっこいい!」 を求めて、戦争に志願しようとする少年、映画の冒頭、車椅子に乗って登場した青年ですが、彼に向かってと諫めようとする母親の、このセリフに、 ロブ・ライナー のこの映画に込めた、まともなメッセージが響いていて、印象に残りました。

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