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実は 、 原泰久
のマンガ 「キングダム」
(集英社)
の隠れファンなのである。マンガはただいま 54巻
まで到達しているが、天下統一への道はまだまだ遠い。 「あっ、そうか、この子らが、現代日本語をしゃべってるのが変なんや。画面と言葉が、全く合うてへんやん。これ、中国の歴史ちゃうんか?」 邦画の娯楽作品を、映画もテレビも、あまり見ていないからかもしれないが、中国古代の孤児たちが、今の日本語で会話しているのが、何とも不思議な拒否感というか、ズレの感覚を引き起こしているのだろうか、どうも落ち着かない。
「そうか、これは想像しとったマンガの実写版とはちゃうな。まあ、いうたら実写化なんや。セリフも、日本語、マンガの吹き出しのセリフのまんま、ガキ言葉でええんや。シーンも、マンガのコマの中にあったまんまなんや。マンガの絵のように動かしとんねや。」
「ふーん、今はそういうふうに作るんか。なんかアホみたいやけど、これはこれで結構オモロイ。原作読み直しみたいなもんや。」
というわけで、結構はまって、最後まで面白く見終わりました。
さすがに、これはちょっと違うなと思ったのは、山の民の王、 「楊端和」
役の 長澤まさみさん
(さん付けね)と、 「王騎」
役の 大沢たかお
の二人。もちろん、シルエットは二人とも、原作マンガそっくりにしてあって、それはそれで笑えるのだけれど、なんか違う。でも、悪口をいっているのではない。
今回の映画版 「キングダム」
はマンガで言えば、 第一章
にすぎない。続編を作る話はきっと出るだろう。その時に、この二人を見たい。映画が原作マンガをなぞっているとすれば、この二人だけは、少しズレて、はみ出している。そのはみだし加減が一番面白いのだから、特に 王騎
は、マンガ「キングダム」を読む限りでは、 「信」
の成長物語では重要な役どころ。どうなるか見たい。
大沢たかお
という俳優は名前も知らなかったが、今回の彼は、マンガの異形の王騎とはかなりずれている印象だった。 長澤まさみさん
が山の民の異様な武装、それでいて上着を取ると結構セクシーという装束で登場し、なんというか、女優の 長澤まさみ
のまんま山刀なんか振り回している。これが何とも愉快だった。
ああ、最後に、もう一つ、闘いのシーンがあって、数十人しかいない味方が、敵の大群の中で次々と倒される。でも、 「信」
や 「政」
の掛け声で、次々と生き返る。 不死身の軍団
なのだ。まじめに観ている人には、あ然とするご都合主義なのだが、じつは原作もそうなっている。そこが、マンガの実写化といった典型的なシーンで、マンガで可能な奇跡は、実写でやると奇妙になってしまう。でも、この映画では許せる。そいうもんなんだと思った。いってしまえば、まあ、好きにやってくださいね、そんな感じ。
本気で 「夢」
を追う 「友情」
は身分を超えるし、本気の 「夢」
が団結を呼びかけると、死者たちも蘇るのだ。まあ、そんなかんじ。ちょっとアブナイけどね。
監督 佐藤信介
原作 原泰久「キングダム」
脚本 黒岩勉 佐藤信介 原泰久
キャスト
山崎賢人(信)
吉沢亮(政/漂一人二役)
長澤まさみ(楊端和)
橋本環奈(河了貂)
満島真之介(壁)
高嶋政宏(昌文君)
石橋蓮司(竭氏)
大沢たかお(王騎)
2019年 日本 134分 2019・05・24・OSシネマno3
追記2022・08・18
第2部、 「キングダム2 遥かなる大地へ」
を観てきました。第1部で慣れていたので、セリフの違和感はそれほど感じませんでしたが、残念なことに 楊端和役
の 長澤まさみさん
の出番がなかったですね。かわりにというか、 羌瘣役
の
清野菜名
という女優さんにはまりました。かっこいいです(笑)
追記2024・07・15
第4部 「キングダム 大将軍の帰還」
を見てきました。 王騎
の壮絶な戦いぶりが見せ場でした。
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